【スタンダード】Round 7:鵜澤 雄一(千葉) vs. 海津 晴太(東京)

晴れる屋

By Daisuke Kawasaki



 262人をふたつにわけ、二つのトーナメントが同時進行しているこのスーパー・サンデー・シリーズ。

 つまり、この対戦は130人トーナメントの7回戦目と言うことになる。この時点で全勝のプレイヤーはこの二人のみ。まずは、自分のブロックの唯一の全勝をかけて、二人が戦う。


Game 1



 ダイスロールで先手は鵜澤。だが最初のアクションは海津の《ボーラスの占い師》だった。これによって《スフィンクスの啓示》を手に入れたことで、見えてる情報だけで見れば、まずは海津が一歩リードする。

 だが、鵜澤はターン終了時に《灼熱の槍》《ボーラスの占い師》を除去すると、タップアウトで、この環境を代表するクリーチャーである《ボロスの反攻者》をプレイ。この《ボロスの反攻者》がアタックしたところで、互いに《熟慮》をプレイして、手札を充実させる。

 続いて海津は《送還》をプレイして《ボロスの反攻者》を手札に戻す。これを鵜澤はカウンターせずに、《アゾリウスの魔除け》をプレイして、さらなる手札の向上を目指す。なにせ、この同型対決は、土地が止まってしまった方が負けると言っても過言ではないのだ。

 互いに《ボーラスの占い師》をプレイするが、鵜澤が何も手札に入れることができなかったのに対して、海津は《アゾリウスの魔除け》を手に入れ、結局、先に鵜澤の土地が止まってしまうこととなる。

 しかし、鵜澤もここまで全勝してきたプレイヤー。それならばと、まずは《ボーラスの占い師》を除去した上で、海津のターンエンドに《修復の天使》をプレイ。これには《灼熱の槍》《ボーラスの占い師》を除去という対応をされてしまったものの、続く《修復の天使》アタックに対する海津の《修復の天使》プレイを《巻き直し》でカウンターすることで、海津がタップアウトしているのに対して、自分はすべてのマナがあるという状況を作り上げる。

 そして、この状況を作り上げたメリットのすべてを、X=2の《スフィンクスの啓示》へと注ぎ込むのだが……そこにも6枚目の土地はない。

 しかし鵜澤もあきらめない。ここで先ほど手札に戻された《ボロスの反攻者》を戦場に送り込む。《修復の天使》こそ、戦場に降り立つことは許可したが、《スフィンクスの啓示》《イゼットの魔除け》でカウンターする。

 そして、続くターン。鵜澤は《ボロスの反攻者》《修復の天使》でアタック。ここで《ボロスの反攻者》《修復の天使》でブロックする海津。鵜澤は《ボロスの反攻者》に先制攻撃を与え、そして、そのダメージが解決した後に、《灼熱の槍》《修復の天使》へとプレイする。

 海津は《ボロスの魔除け》を使用。鵜澤はこれを《対抗変転》でカウンターしようとするが、《イゼットの魔除け》でカウンターされてしまう。とりあえず、《ボロスの反攻者》の能力は海津に対してしようしたため、一時的に海津のライフは2となる。

 だが、今度は鵜澤がタップアウトしてします。そして、そこに突き刺さる海津の《スフィンクスの啓示》。ライフを暫定的に安全域へとあげたことで、マナ差は広がっていき、鵜澤はこの差を覆すことはできないのだった。

海津 1-0 鵜澤


Game 2



 仲良く互いに土地を並べるスタートだったが、ゲームは後手海津の3ターン目に大きく動き出す。

 《聖トラフトの霊》。そして、鵜澤はこれをカウンターできない。

 そして、この《聖トラフトの霊》と、それを守護する天使トークンが鵜澤のライフを6点ずつ削っていく。鵜澤もX=2の《スフィンクスの啓示》で延命をはかり、そして《修復の天使》でブロックを試みるが、これは《アゾリウスの魔除け》で山札に送り返され、残り1ターンとなってしまう。

 最後のチャンスとばかりに、再び呼び出した《修復の天使》は、《瞬唱の魔道士》によって、再び《アゾリウスの魔除け》の餌食となってしまうのだった。

海津 2-0 鵜澤