Deck Tech: 武田 大輔のオルゾフゾンビビート

晴れる屋

by Atsushi Ito

 ラウンド6のフィーチャーマッチエリアに現れ、鮮烈に過ぎる《冒涜の悪魔》でもって圧倒的な6連勝目を飾ってみせた武田。

 そのあまりのデッキポテンシャルに魅了された私は、製作者である武田氏にインタビューを試みた。



――「まず、このデッキが出来た経緯を教えてください。」

幽霊議員オブゼダート冒涜の悪魔


武田 「といっても、ほとんどネットデッキなんですよ。dds666(石田 弘)さんが先日のプロツアーで使用したオルゾフを、《幽霊議員オブゼダート》を持ってなかったので《冒涜の悪魔》にしただけというか。」

――「意外ですね。持ってなかったから、ですか。でもその割には結構ハマッてますよね。」

武田 「そうですね。例えば《血の芸術家》が出ていると、たとえ相手が《冒涜の悪魔》を封じるために生物を生け贄に捧げても本体にダメージがいくので、ちょっとした板挟みのジレンマを突きつけることができます。それと単純に《冒涜の悪魔》を除去できるカードが環境に少ないなと思ったので採用してみました。あとは《幽霊議員オブゼダート》だとグルール系ビート相手には遅かったりするので、そんなわけでデッキを全体的に軽めに作ってます」

――「サイドボードも、かなりビートダウンを意識してますね」

武田 「やはり《炎樹族の使者》系ビートの速さに対抗する必要があると感じたので、かなりメタってますね。」



――「他のサイドカードはどういった意図でしょうか」

武田 「ジャンドとの対戦がかなり厳しいものになる印象なので、《魔女封じの宝珠》《ヴェールのリリアナ》《忌むべき者のかがり火》《ラクドスの復活》といったカードを軒並み封殺できて重宝しますね。また、エスパーコンの《ネファリアの溺墓》も封じれるので、一旦捌かれても粘り強く勝負できるようになって良いですね」

――「実際今日の当たりはどんな感じだったんでしょうか」

武田 「コントロールが多く、ゾンビデッキ本来のポテンシャルで十分戦えたのでツイてましたね。6回戦目の土屋さんとの対戦(フィーチャーマッチ)は、向こうがマリガンせずしっかり回られていたら一番厳しかったと思います。」

――「ありがとうございました。」

 スタンダードの次なる主役は、もしかしたら《冒涜の悪魔》かもしれない。


Daisuke Takeda「オルゾフゾンビビート」

4 《神無き祭殿》
4 《孤立した礼拝堂》
4 《オルゾフのギルド門》
8 《沼》
1 《平地》
1 《魂の洞窟》
2 《大天使の霊堂》

-土地(24)-

4 《墓所這い》
4 《戦墓のグール》
4 《カルテルの貴種》
4 《血の芸術家》
2 《スカースダグの高僧》
4 《ゲラルフの伝書使》
3 《冒涜の悪魔》
1 《幽霊議員オブゼダート》

-クリーチャー(26)-
4 《未練ある魂》
2 《悲劇的な過ち》
4 《オルゾフの魔除け》

-呪文(10)-
1 《スカースダグの高僧》
4 《吸血鬼の夜鷲》
2 《夜の犠牲》
1 《悲劇的な過ち》
2 《魔女封じの宝珠》
2 《忘却の輪》
3 《トーモッドの墓所》

-サイドボード(15)-
hareruya