皆さんこんにちは。
前回の記事で予告したとおり、StarCityGames.com Open Series(SCGO) Indianapolisにプレイヤーとして参加してきました。残念ながら結果は残せませんでしたが、他の州に住んでいるマジック関係の友人達と久しぶりに会うことができ充実した週末でした。
さて今回の記事ではSCGO IndianapolisとSCGO Washington, DCの解説をしていきたいと思います。
SCGO Indianapolis トップ8デッキアーキタイプ
2013年3月10日
1位 UWr Helm Peace/白青奇跡
2位 RUG Delver/カナディアン・スレッショルド
3位 4C Loam/アグロローム
4位 Elves/エルフ
5位 ANT/ANT
6位 Sneak and Show/スニーク・ショー
7位 RUG Delver/カナディアン・スレッショルド
8位 12 Post/12ポスト
前週のSCGO Las Vegasに続き「UWr Helm Peace」の優勝でした。「ANT」や「Sneak and Show」等のコンボデッキも入賞していますが、環境にコンボが復権してきた影響で「RUG Delver」等のクロックパーミッション系のデッキも勝ち残っていました。
SCGO Indianapolis デッキ解説
「UWr Helm Peace/白青奇跡」「4C Loam/アグロローム」「ANT」
5 《島》 2 《平地》 2 《乾燥台地》 4 《溢れかえる岸辺》 4 《沸騰する小湖》 3 《Tundra》 1 《Volcanic Island》 1 《Karakas》 -土地(22)- 1 《ヴェンディリオン三人衆》 1 《造物の学者、ヴェンセール》 -クリーチャー(2)- |
4 《渦まく知識》 1 《対抗呪文》 2 《悟りの教示者》 4 《Force of Will》 2 《呪文貫き》 3 《剣を鍬に》 1 《天使への願い》 1 《至高の評決》 3 《終末》 3 《精神を刻む者、ジェイス》 1 《血染めの月》 3 《相殺》 1 《拘留の宝球》 2 《安らかなる眠り》 1 《Helm of Obedience》 4 《師範の占い独楽》 -呪文(36)- |
1 《仕組まれた爆薬》 1 《罠の橋》 1 《エーテル宣誓会の法学者》 1 《エネルギー・フィールド》 1 《謙虚》 1 《対抗呪文》 1 《解呪》 1 《悟りの教示者》 2 《赤霊破》 1 《剣を鍬に》 3 《聖トラフトの霊》 1 《ヴェンディリオン三人衆》 -サイドボード(15)- |
前回SCGO Las Vegasに続いて優勝と絶好調の「UWr Helm Peace」。コンボの増加の影響で《突然の衰微》を使った「Jund」等が数を減らしたために復権してきたアーキタイプです。
《悟りの教示者》を使用しているので特定のデッキに対して高い効果を発揮する《安らかなる眠り》や《血染めの月》が無理なく積める構成になっています。《安らかなる眠り》をメインに採用しているので「RUG Delver」に対しても有利です。《悟りの教示者》は特定のカードをサーチする以外にもライブラリーのトップに置く能力を利用して《相殺》で相手のスペルを確実にカウンターする使い方もできます。最近定番の《安らかなる眠り》と《Helm of Obedience》の瞬殺コンボも搭載しているので通常の「UW Miracle」よりも引き分けが少なくてすみそうです。
今大会の優勝者のAlex Binekとトップ8のプレイオフ直前にお話をする機会がありました。
筆者:まず、トップ8入賞おめでとう!
Alex:ありがとう。StarCity Open Legacyは去年7月のSt. Louis以外はトップ16で終わる事が多かったから今回の結果には満足してるよ。
筆者:昨日のStarCity Open Standardでも「青白赤フラッシュ」だったけど青白系のデッキをよく使うの?
Alex:ああ、レガシーでは青白をよく使うね。「青白コントロール」は《終末》が印刷されてからずっと使い続けている。本当は昨日までは《石鍛冶の神秘家》が入っていたんだけどコンボに対してあまり強いカードじゃなかったから直前に今日使っているバージョンにしたんだ。今日はコンボデッキとの対戦が多かったら変更して正解だったよ。
筆者:なるほど。ところで次のレガシーの大会に出る際に何か変えたいところはある?
Alex:そうだね。デッキには満足しているけどメインの1枚の《対抗呪文》を追加の《呪文貫き》にした方が良さそうだね。軽い《呪文貫き》の方がコンボなんかを相手にしていても2マナの《対抗呪文》よりも使い易い。
筆者:丁重な説明ありがとう。トップ8の方も頑張って!
Alex Binekはコンボとのマッチアップで全て勝利し、そして決勝戦の「RUG Delver」戦でも危なげなく勝利していました。今回のようにコンボやそれをメタった「RUG Delver」が上位に多く来る大会では「UWr Helm Peace」はベストチョイスだったようです。
1 《森》 1 《Badlands》 1 《Bayou》 2 《忘れられた洞窟》 2 《燃え柳の木立ち》 1 《Maze of Ith》 1 《ナントゥーコの僧院》 1 《Plateau》 1 《Savannah》 2 《Taiga》 3 《平穏な茂み》 4 《不毛の大地》 4 《樹木茂る山麓》 1 《ドライアドの東屋》 1 《Karakas》 -土地(26)- 4 《闇の腹心》 4 《聖遺の騎士》 1 《ガドック・ティーグ》 -クリーチャー(9)- |
3 《突然の衰微》 3 《罰する火》 4 《燃え立つ願い》 2 《壊滅的な夢》 2 《緑の太陽の頂点》 3 《壌土からの生命》 4 《虚空の杯》 4 《モックス・ダイアモンド》 -呪文(25)- |
1 《ガドック・ティーグ》 3 《スレイベンの守護者、サリア》 1 《チェイナーの布告》 1 《壊滅的な夢》 1 《戦慄掘り》 1 《壌土からの生命》 1 《大渦の脈動》 1 《弱者の報復》 1 《恭しき沈黙》 1 《破壊放題》 2 《思考囲い》 1 《ボジューカの沼》 -サイドボード(15)- |
デッキテクでも紹介されています。
通常の「Aggro Loam」と異なり《田舎の破壊者》は採用されておらず、代わりに《聖遺の騎士》と《ガドック・ティーグ》が採用されています。除去には《突然の衰微》や《罰する火》だけでなく《壊滅的な夢》も採用されていて徹底的です。《壊滅的な夢》は土地も流れるので後続を防ぐ事ができます。
「Loam」系のデッキはコンボに対して不利な印象がありますが、このリストは《虚空の杯》がメインからフル投入されており、サイドにも《スレイベンの守護者、サリア》や追加の《ガドック・ティーグ》が取られている等対策をしっかりしています。
1 《島》 1 《沼》 1 《Badlands》 2 《血染めのぬかるみ》 4 《汚染された三角州》 2 《沸騰する小湖》 2 《Underground Sea》 1 《Volcanic Island》 -土地(14)- -クリーチャー(0)- |
1 《むかつき》 4 《渦まく知識》 4 《陰謀団の儀式》 4 《暗黒の儀式》 3 《燃え立つ願い》 4 《陰謀団式療法》 3 《強迫》 4 《ギタクシア派の調査》 4 《冥府の教示者》 1 《炎の中の過去》 4 《思案》 1 《苦悶の触手》 1 《金属モックス》 4 《ライオンの瞳のダイアモンド》 4 《水蓮の花びら》 -呪文(46)- |
3 《闇の腹心》 2 《蒸気の連鎖》 1 《強迫》 1 《巣穴からの総出》 1 《Grim Tutor》 1 《不正利得》 2 《コジレックの審問》 1 《炎の中の過去》 1 《紅蓮地獄》 1 《破壊放題》 1 《苦悶の触手》 -サイドボード(15)- |
今回入賞したBen Ballのリストは《強迫》の他に《陰謀団式療法》も追加したハンデスが多目の構成です。以前にも増して青が多くなった現在では良チョイスだと思います。サイドの《闇の腹心》は、最近ではサイド後もある程度は除去を残すので効果の方は未知数ですが、結果を残しているところから考えると有効な選択肢のようです。
SCGO Washington, DC トップ8デッキアーキタイプ
2013年3月17日
1位 The Epic Storm(TES)/むかつきストーム
2位 UWR Delver/トリコトラフト
3位 Esper Stoneblade/白青石鍛冶+黒
4位 Metalworker/茶単
5位 Junk/アグロロック
6位 RUG Cascade/ローグ・アグロ
7位 Esper Stoneblade/白青石鍛冶+黒
8位 Esper Deathblade/デスブレード
優勝はレガシーの代表的なコンボデッキの「The Epic Storm(TES)」でした。今回は優勝こそコンボでしたが、上位入賞デッキに「Esper Stoneblade」等青系のデッキが多くコンボはほぼ全滅でした。
SCGO Washington, DC デッキ解説
「The Epic Storm/むかつきストーム」「Esper Stoneblade/白青石鍛冶+黒」「Esper Deathblade/白青石鍛冶+黒緑」「RUG Cascade/ローグ・アグロ」
2 《真鍮の都》 4 《宝石鉱山》 1 《汚染された三角州》 2 《沸騰する小湖》 2 《Underground Sea》 1 《Volcanic Island》 -土地(12)- -クリーチャー(0)- |
1 《むかつき》 4 《渦まく知識》 4 《暗黒の儀式》 4 《沈黙》 4 《燃え立つ願い》 1 《陰謀団式療法》 2 《強迫》 1 《巣穴からの総出》 4 《ギタクシア派の調査》 4 《冥府の教示者》 4 《思案》 4 《炎の儀式》 3 《金属モックス》 4 《ライオンの瞳のダイアモンド》 4 《水蓮の花びら》 -呪文(48)- |
2 《ザンティッドの大群》 3 《突然の衰微》 2 《蒸気の連鎖》 2 《陰謀団式療法》 1 《先細りの収益》 1 《巣穴からの総出》 1 《ぶどう弾》 1 《不正利得》 1 《炎の中の過去》 1 《苦悶の触手》 -サイドボード(15)- |
青いデッキが多い中優勝という快挙を成し遂げた「The Epic Storm(TES)」。ストーム系のコンボデッキはコンスタントに上位入賞していましたが大きな大会での優勝は久々です。
使用者のBryant Cookは同デッキでレガシーのGP Columbus 2010や多数のStarCity Open Legacyにトップ8入賞しているストーム系コンボデッキのエキスパートです。
青いデッキに多く当たる事を予想していたようでメインに《沈黙》、サイドに《ザンティッドの大群》を採用しています。
2 《島》 1 《平地》 1 《沼》 4 《溢れかえる岸辺》 1 《氷河の城砦》 1 《湿地の干潟》 3 《汚染された三角州》 1 《激浪の研究室》 1 《Scrubland》 3 《Tundra》 3 《Underground Sea》 1 《Karakas》 -土地(22)- 3 《瞬唱の魔道士》 4 《石鍛冶の神秘家》 2 《ヴェンディリオン三人衆》 1 《造物の学者、ヴェンセール》 -クリーチャー(10)- |
4 《渦まく知識》 1 《対抗呪文》 4 《Force of Will》 4 《剣を鍬に》 2 《コジレックの審問》 2 《未練ある魂》 1 《思案》 1 《至高の評決》 2 《思考囲い》 1 《名誉回復》 1 《遍歴の騎士、エルズペス》 3 《精神を刻む者、ジェイス》 1 《殴打頭蓋》 1 《梅澤の十手》 -呪文(28)- |
1 《仕組まれた爆薬》 1 《饗宴と飢餓の剣》 2 《神聖の力線》 2 《虚空の力線》 1 《解体の一撃》 2 《流刑への道》 2 《外科的摘出》 1 《造物の学者、ヴェンセール》 1 《ジェイス・ベレレン》 1 《強迫》 1 《名誉回復》 -サイドボード(15)- |
2 《島》 1 《平地》 1 《沼》 4 《溢れかえる岸辺》 1 《湿地の干潟》 4 《汚染された三角州》 1 《Scrubland》 3 《Tundra》 3 《Underground Sea》 4 《不毛の大地》 -土地(24)- 4 《瞬唱の魔道士》 4 《石鍛冶の神秘家》 -クリーチャー(8)- |
4 《渦まく知識》 1 《対抗呪文》 3 《Force of Will》 2 《呪文嵌め》 4 《剣を鍬に》 2 《コジレックの審問》 4 《未練ある魂》 2 《思考囲い》 4 《精神を刻む者、ジェイス》 1 《殴打頭蓋》 1 《梅澤の十手》 -呪文(28)- |
1 《仕組まれた爆薬》 1 《虚無の呪文爆弾》 1 《饗宴と飢餓の剣》 2 《翻弄する魔道士》 1 《解呪》 2 《呪文貫き》 3 《外科的摘出》 2 《ヴェンディリオン三人衆》 2 《非業の死》 -サイドボード(15)- |
1 《島》 1 《平地》 1 《沼》 1 《忍び寄るタール坑》 3 《溢れかえる岸辺》 2 《湿地の干潟》 4 《汚染された三角州》 1 《Scrubland》 1 《Tropical Island》 2 《Tundra》 3 《Underground Sea》 2 《不毛の大地》 1 《Karakas》 -土地(23)- 2 《闇の腹心》 4 《死儀礼のシャーマン》 2 《瞬唱の魔道士》 4 《石鍛冶の神秘家》 4 《聖トラフトの霊》 -クリーチャー(16)- |
4 《渦まく知識》 4 《剣を鍬に》 2 《コジレックの審問》 1 《思案》 3 《思考囲い》 3 《精神を刻む者、ジェイス》 2 《ヴェールのリリアナ》 1 《殴打頭蓋》 1 《梅澤の十手》 -呪文(21)- |
1 《仕組まれた爆薬》 2 《対抗呪文》 1 《解呪》 3 《Force of Will》 2 《外科的摘出》 2 《ヴェンディリオン三人衆》 2 《至高の評決》 1 《思考囲い》 1 《名誉回復》 -サイドボード(15)- |
毎回安定した成績の「Esper Stoneblade」。今回トップ8に残った3名はそれぞれ異なるアプローチをしていました。
3位に入賞したJames Higginbottomのリストは《造物の学者、ヴェンセール》や《遍歴の騎士、エルズペス》をメインに採用しており「UW Miracle」等を意識しています。《ヴェンディリオン三人衆》や《Force of Will》もメインに多めに採用されておりコンボ対策もしっかりしています。また、珍しく《激浪の研究室》がメインに採用されています。《造物の学者、ヴェンセール》や《ヴェンディリオン三人衆》、《瞬唱の魔道士》の能力を再利用できるので長期戦になったときに活躍しそうです。
サイドには《ジェイス・ベレレン》や追加の《造物の学者、ヴェンセール》が積まれているのでコントロール戦で有利になります。また、《解呪》の代わりに《解体の一撃》が採用されています。マナは掛かりますがアドバンテージが取れます。
7位のSam Roukasのリストも《精神を刻む者、ジェイス》や《未練ある魂》がメインに4枚ずつ採用されている等コントロール戦を意識しています。同系や「UW Miracle」に対して強い《呪文嵌め》も採用されています。
サイドにはコンボ対策に《翻弄する魔道士》が採用されています。コンボデッキのキーカードを禁止しつつクロックにもなるので有効な選択だと思います。
8位のJavier Arevaloのリストは今回勝ち残った3名の「Stoneblade」の中で最も特徴のあるリストです。Brian Braun-Duinも同様のリストで参加していたらしく今大会のデッキテクとしても紹介されています。
他の「Stoneblade」と大きく異なり《死儀礼のシャーマン》が採用されており、《聖トラフトの霊》をメインにフル投入する等アグレッシブな構成です。インタビューでも触れられていましたが《死儀礼のシャーマン》のおかげで《精神を刻む者、ジェイス》を最速3ターン目に出したり、ライフロス能力で相手にプレッシャーをかけることができます。
コンボ以外のデッキに対してはアドバンテージを失い易くメインのブルーカウントの少なさもあり《Force of Will》はサイドに落とされています。
1 《森》 1 《Bayou》 4 《燃え柳の木立ち》 3 《霧深い雨林》 2 《沸騰する小湖》 3 《Taiga》 2 《Tropical Island》 1 《Volcanic Island》 4 《樹木茂る山麓》 -土地(21)- 4 《断片無き工作員》 4 《血編み髪のエルフ》 4 《死儀礼のシャーマン》 2 《渋面の溶岩使い》 2 《漁る軟泥》 4 《タルモゴイフ》 -クリーチャー(20)- |
4 《渦まく知識》 4 《稲妻》 3 《罰する火》 3 《祖先の幻視》 2 《爆裂+破綻》 1 《森の知恵》 1 《ドムリ・ラーデ》 1 《梅澤の十手》 -呪文(19)- |
2 《トーモッドの墓所》 2 《誘惑蒔き》 4 《Force of Will》 3 《クローサの掌握》 4 《精神壊しの罠》 -サイドボード(15)- |
RUG /赤青緑カラーの続唱デッキ。Gatecrashから新たに印刷された《ドムリ・ラーデ》が採用されています。
続唱持ちクリーチャーの《血編み髪のエルフ》と《断片無き工作員》がフル投入されているのでかなりアドバンテージが稼げるようにできています。《森の知恵》や《渦まく知識》で続唱や《ドムリ・ラーデ》のセットアップができます。
メインではコンボはほぼ切ってしまっているのでその分サイドに《精神壊しの罠》と《Force of Will》を4枚ずつ積んでいます。また、クリーチャー対策に《誘惑蒔き》を採用しているのも面白いアプローチです。特に《実物提示教育》系のデッキに対して有効です。
ボーナスデッキリスト
2 《森》 5 《島》 1 《幽霊街》 1 《地平線の梢》 3 《ミシュラの工廠》 4 《霧深い雨林》 2 《沸騰する小湖》 4 《Tropical Island》 4 《不毛の大地》 1 《雲の宮殿、朧宮》 -土地(27)- 1 《迷える探求者、梓》 1 《曇り鏡のメロク》 -クリーチャー(2)- |
4 《踏査》 1 《転覆》 1 《不断の霞》 4 《対抗呪文》 2 《謎めいた命令》 2 《嘘か真か》 2 《Force of Will》 2 《時間のねじれ》 2 《激動》 1 《永劫での歩み》 3 《精神を刻む者、ジェイス》 1 《月の賢者タミヨウ》 2 《世界のるつぼ》 4 《どん欲の角笛》 -呪文(31)- |
3 《Zuran Orb》 3 《地の封印》 2 《不断の霞》 2 《Force of Will》 2 《最後のトロール、スラーン》 2 《ボジューカの沼》 1 《Karakas》 -サイドボード(15)- |
2011年度のアメリカ選手権の覇者Ali Aintraziは今回非常に珍しいデッキを持ち込んでいました。今回のデッキテクでもご覧になれます。
最近のレガシーの土地を軸にしたコントロールデッキの「12 Post」と大きく異なります。インタビューでも触れられていましたがデッキの動きは過去のエクステンデットで活躍した「Turbo Lands/ターボランド」のレガシー版です。《踏査》と《どん欲の角笛》が場に出ている状態で《雲の宮殿、朧宮》や《世界のるつぼ》の能力を利用すればカードを大量に引く事ができます。《時間のねじれ》で追加ターンを得ながら展開していき《世界のるつぼ》と《踏査》を数枚並べた状況まで持っていけば《永劫での歩み》で無限ターンというのも可能です。面白そうなデッキなので機会があったらトライしてみる事をお勧めします。
総括
SCGO Indianapolisは前回のLas Vegasに引き続いて「UWr Helm Peace」の優勝で幕を閉じました。その翌週のSCGO Washington, DCでは「TES」が久々に優勝しました。青系のデッキが多数勝ち残っている中でも優勝しているところを見ると、プレイングやデッキ構築の工夫次第ではコンボデッキにも勝ち残れるチャンスがあるようです。
以上、SCGO IndianapolisとSCGO Washington, DCの解説でした。
次回の記事ではSCGO Kansas Cityの解説を予定しています。
それでは楽しいレガシーを!