皆さんこんにちは。
「ドラゴンの迷路/Dragon’s Maze」がリリースされて2週間が過ぎましたが皆さんの好きなカードは見つかりましたか?
さて、直近のStarCityGames.com Open Series(SCGO)SomersetとCharlotteの2大会ともレガシーが行われなかったので、今回の記事では総集編も兼ねて今年1月からSCGOやGPで活躍したデッキを普段よりも詳しく解説していきたいと思います。
デッキ解説
「Esper Stoneblade」「Deathblade」「RUG Delver」
「Shardless BUG」「Punishing Jund」「Death and Taxes」
1 《平地》 2 《島》 1 《沼》 3 《Tundra》 3 《Underground Sea》 1 《Scrubland》 4 《溢れかえる岸辺》 3 《汚染された三角州》 2 《湿地の干潟》 1 《Karakas》 1 《アカデミーの廃墟》 -土地(22)- 4 《石鍛冶の神秘家》 3 《瞬唱の魔道士》 1 《ヴェンディリオン三人衆》 -クリーチャー(8)- |
4 《剣を鍬に》 3 《未練ある魂》 4 《渦まく知識》 1 《思案》 2 《呪文貫き》 1 《対抗呪文》 3 《Force of Will》 3 《精神を刻む者、ジェイス》 2 《思考囲い》 2 《コジレックの審問》 1 《至高の評決》 1 《名誉回復》 1 《仕組まれた爆薬》 1 《殴打頭蓋》 1 《梅澤の十手》 -呪文(30)- |
3 《聖トラフトの霊》 1 《解呪》 1 《呪文貫き》 1 《Force of Will》 2 《外科的摘出》 1 《陰謀団式療法》 1 《コジレックの審問》 1 《暗黒破》 1 《非業の死》 1 《盲信的迫害》 1 《大祖始の遺産》 1 《饗宴と飢餓の剣》 -サイドボード(15)- |
GTCリリース直前に行われたGP Denverを制し、GTCリリース後もSCGOやSCG Invitationalでコンスタントに結果を残している《石鍛冶の神秘家》を軸にした青白黒の中速デッキ。中速デッキの中でもコントロール寄りに構成されておりボードスイーパーの《至高の評決》や《仕組まれた爆薬》が搭載されている等長期戦を意識した構成です。
相手のスペルに対しては《思考囲い》と《コジレックの審問》、《Force of Will》で対処し、《瞬唱の魔道士》で《剣を鍬に》や《思考囲い》等軽いスペルを使いまわしてアドバンテージを稼ぎます。《石鍛冶の神秘家》経由の《殴打頭蓋》や《未練ある魂》からのスピリットトークンでのビートダウンか、《精神を刻む者、ジェイス》の奥義が主な勝利手段です。《精神を刻む者、ジェイス》はこのデッキで最も重要なカードで多くのマッチアップでは《精神を刻む者、ジェイス》を場に出し守り抜く事が勝敗を分けます。
除去、手札破壊、カウンター、フィニッシャーと一通り揃っているオールラウンダーなデッキですがどんなデッキとも互角に戦える代わりに相手の展開してくる脅威とこちらの引きが噛み合わない場合はあっさり負けてしまう脆さも持ち合わせています。しかし、安定したデッキである事は変わりないので長丁場のSCG InvitationalやGPでは特に人気のあるアーキタイプの一つです。
GP Denverを制したWijayaのリストはスタンダードな構成ですが、《死儀礼のシャーマン》や《闇の腹心》を採用しメインからカウンターを抜いてよりアグレッシブな構成にしたバージョンも先月行われたSCG Invitational Atlantaで活躍していました。
1 《島》 1 《平地》 1 《沼》 1 《忍び寄るタール坑》 4 《溢れかえる岸辺》 1 《湿地の干潟》 4 《汚染された三角州》 1 《Scrubland》 1 《Tropical Island》 2 《Tundra》 3 《Underground Sea》 2 《不毛の大地》 1 《Karakas》 -土地(23)- 4 《闇の腹心》 4 《死儀礼のシャーマン》 3 《瞬唱の魔道士》 4 《石鍛冶の神秘家》 -クリーチャー(15)- |
4 《渦まく知識》 1 《対抗呪文》 4 《剣を鍬に》 2 《コジレックの審問》 1 《思案》 3 《思考囲い》 1 《殴打頭蓋》 1 《梅澤の十手》 3 《精神を刻む者、ジェイス》 2 《ヴェールのリリアナ》 -呪文(22)- |
1 《瞬唱の魔道士》 1 《対抗呪文》 1 《解呪》 3 《Force of Will》 1 《流刑への道》 2 《外科的摘出》 2 《ヴェンディリオン三人衆》 2 《至高の評決》 1 《思考囲い》 1 《名誉回復》 -サイドボード(15)- |
Brian Braun-Duin(BBD)のリストはコンボよりもStone Blade同系やRUG Delver、Jund等が多いSCG Invitational特有のメタを意識した構成です。
追加のPWに《ヴェールのリリアナ》が採られています。同系でよくサイドインされる《聖トラフトの霊》やRUG Delverの《敏捷なマングース》、《実物提示教育》デッキの大型クリーチャー対策になります。
コンボ以外のデッキ相手には重い《対抗呪文》でアドバンテージを失う《Force of Will》はサイドに落とされています。《死儀礼のシャーマン》は《不毛の大地》による被害を緩和し、同系対戦でもPWを1ターン速くキャストする事を可能にします。
4 《霧深い雨林》 4 《沸騰する小湖》 3 《Tropical Island》 3 《Volcanic Island》 4 《不毛の大地》 -土地(18)- 4 《秘密を掘り下げる者》 4 《敏捷なマングース》 4 《タルモゴイフ》 -クリーチャー(12)- |
4 《渦まく知識》 4 《目くらまし》 4 《Force of Will》 2 《呪文貫き》 1 《呪文嵌め》 4 《もみ消し》 4 《稲妻》 1 《二股の稲妻》 2 《ギタクシア派の調査》 4 《思案》 -呪文(30)- |
1 《狼狽の嵐》 1 《墓掘りの檻》 1 《クローサの掌握》 1 《壌土からの生命》 2 《紅蓮破》 2 《乱暴+転落》 1 《呪文貫き》 3 《水没》 1 《硫黄の精霊》 1 《ヴェンディリオン三人衆》 1 《Zuran Orb》 -サイドボード(15)- |
赤青緑の3色で構成されたレガシー初期から存在するアーキタイプでCanadian Thresholdというデッキ名で通っていましたが、ISDからの新戦力《秘密を掘り下げる者》が採用されて以来RUG Delverというデッキ名が定着しています。《秘密を掘り下げる者》《敏捷なマングース》《タルモゴイフ》といった軽い優秀なクリーチャーを、マナコストを支払わずにキャストする事ができる打消し呪文の《目くらまし》や《Force of Will》、また《不毛の大地》等の土地破壊でバックアップしていくクロックパーミションデッキです。
《思案》や《渦まく知識》等優秀なドロー操作スペルを積んでいるので土地をギリギリまで詰めているのが特徴です。構成上コンボに対して強く、特殊地形を多く積んでいるEsper Stoneblade等に対しても有利に立ち回れます。
相性の悪いマッチアップは主に土地破壊戦略の効果が薄い《死儀礼のシャーマン》を使ったJund等。アドバンテージを稼ぐ手段に貧しいのでJundが得意な消耗戦は得意としません。単体除去が中心なのでクリーチャーを大量に並べてくるGoblins等部族デッキも苦手です。また、大半のRUG Delverは基本地形を採用していないので特定のカード《基本に帰れ》《窒息》《血染めの月》で詰んでしまう事があります。マナコストが1-2マナに集中しているので《相殺》や《虚空の杯》も場に出てしまうと選択肢が限られてしまいます。
Jacob Wilsonのリストは対策としてサイドに《クローサの掌握》を採用しています。部族デッキに対してもサイドに《乱暴+転落》を採用しています。弱点はありますが回ればどんなデッキに対しても勝てる可能性のあるデッキで比較的安定した成績が期待できるのでGP等では特に人気のあるアーキタイプの一つです。
2 《Bayou》 2 《忍び寄るタール坑》 4 《霧深い雨林》 2 《汚染された三角州》 2 《Tropical Island》 4 《Underground Sea》 4 《新緑の地下墓地》 2 《不毛の大地》 -土地(22)- 2 《悪意の大梟》 4 《断片無き工作員》 4 《死儀礼のシャーマン》 4 《タルモゴイフ》 -クリーチャー(14)- |
4 《突然の衰微》 4 《渦まく知識》 3 《Force of Will》 4 《祖先の幻視》 3 《Hymn to Tourach》 1 《大渦の脈動》 2 《思考囲い》 3 《精神を刻む者、ジェイス》 -呪文(24)- |
3 《虚無の呪文爆弾》 2 《悪意の大梟》 2 《誘惑蒔き》 2 《寒け》 2 《ヴェールのリリアナ》 1 《Hymn to Tourach》 1 《大渦の脈動》 2 《思考囲い》 -サイドボード(15)- |
Team Americaとも呼ばれている黒青緑の中速コントロールデッキで、アーキタイプ自体はレガシー初期の頃から存在しましたがRTRからの新戦力である《死儀礼のシャーマン》と《突然の衰微》が参入して以来、大きな大会の上位でもよく見るようになりました。
先月行われたSCG Invitational Atlantaで優勝したGerry Thompsonのリストは続唱持ちの《断片無き工作員》が採用されています。特に《祖先の幻視》が捲れた時は僅か3マナで2/2クリーチャーと3ドローと莫大なアドバンテージが稼げます。
地味な印象の《悪意の大梟》も環境の主要クリーチャーと確実に交換ができ、アドバンテージを取ることもできる優秀なカードです。アドバンテージを稼ぐ手段が豊富で、《死儀礼のシャーマン》によるマナ加速があり、カウンターされない除去の《突然の衰微》の存在でRUG DelverやEsper Stoneblade等の青いデッキに強く、手札破壊と打ち消しがあるのでコンボ相手にも有利です。
メインでは単体除去が中心なので大量のクリーチャーを展開してくる部族デッキは苦手のようです。このデッキを使う際は《仕組まれた疫病》をサイドに採った方が良さそうです。
1 《森》 1 《沼》 3 《Badlands》 2 《Bayou》 3 《血染めのぬかるみ》 2 《樹木茂る山麓》 4 《新緑の地下墓地》 4 《燃え柳の木立ち》 3 《不毛の大地》 -土地(23)- 3 《血編み髪のエルフ》 4 《闇の腹心》 4 《死儀礼のシャーマン》 4 《タルモゴイフ》 -クリーチャー(15)- |
4 《思考囲い》 3 《Hymn to Tourach》 4 《ヴェールのリリアナ》 2 《稲妻》 3 《罰する火》 1 《壌土からの生命》 1 《森の知恵》 3 《突然の衰微》 1 《大渦の脈動》 -呪文(22)- |
1 《血編み髪のエルフ》 3 《強迫》 1 《Chains of Mephistopheles》 3 《仕組まれた疫病》 3 《紅蓮破》 1 《古えの遺恨》 2 《トーモッドの墓所》 1 《梅澤の十手》 -サイドボード(15)- |
過去のスタンダードの環境を支配し、モダンでも人気のある緑黒赤のグッドスタッフデッキ。《血編み髪のエルフ》、《闇の腹心》、《死儀礼のシャーマン》、《ヴェールのリリアナ》等各カラーから優秀なカードに加え《燃え柳の木立ち》+《罰する火》エンジンまでも搭載されています。
カードアドバンテージを稼ぐ手段には事欠かずRUG DelverやEsper Stoneblade等の青いデッキに対して有利に立ち回れます。しかし、打ち消し呪文を搭載していないのでコンボ相手には苦戦を強いられそうです。コンボ対策に手札破壊以外にも《精神壊しの罠》等の対策カードを採用した方が良さそうです。
1 《魂の洞窟》 1 《永岩城》 1 《地平線の梢》 3 《Karakas》 9 《平地》 4 《リシャーダの港》 4 《不毛の大地》 -土地(23)- 2 《エイヴンの思考検閲者》 1 《悪鬼の狩人》 3 《ちらつき鬼火》 2 《コロンドールのマンガラ》 3 《ミラディンの十字軍》 4 《ルーンの母》 4 《ファイレクシアの破棄者》 4 《石鍛冶の神秘家》 4 《スレイベンの守護者、サリア》 -クリーチャー(27)- |
4 《剣を鍬に》 4 《霊気の薬瓶》 1 《殴打頭蓋》 1 《梅澤の十手》 -呪文(10)- |
2 《大変動》 2 《エーテル宣誓会の法学者》 1 《レオニンの遺物囲い》 2 《萎れ葉のしもべ》 1 《はらわた撃ち》 1 《忘却の輪》 1 《真髄の針》 1 《大祖始の遺産》 2 《安らかなる眠り》 1 《太陽の槍》 1 《梅澤の十手》 -サイドボード(15)- |
GP Strasbourgでの活躍も記憶に新しいレガシー版白ウィニー。《コロンドールのマンガラ》+《Karakas》で相手のパーマネントを毎ターン追放してアドバンテージを得る等白単ビートダウンらしからぬトリッキーな動きが特徴です。
《霊気の薬瓶》を使っている為カウンターに対しても強く、相手の《不毛の大地》等の土地破壊に対しても単色なのもあり耐性があります。
今回のリストはBUGやSneak and Showを意識しメインに《ミラディンの十字軍》や《ファイレクシアの破棄者》が採用されています。コンボに対しては御世辞にも相性が良いとは言えませんでしたが《スレイベンの守護者、サリア》が印刷されてから多少は緩和されているようです。
デッキ解説(コンボデッキ編)
「ANT」「Sneak and Show」
1 《島》 2 《沼》 2 《宝石鉱山》 1 《霧深い雨林》 4 《汚染された三角州》 2 《沸騰する小湖》 2 《Underground Sea》 1 《Volcanic Island》 -土地(15)- -クリーチャー(0)- |
1 《むかつき》 4 《渦まく知識》 4 《陰謀団の儀式》 4 《暗黒の儀式》 2 《陰謀団式療法》 4 《強迫》 4 《ギタクシア派の調査》 4 《冥府の教示者》 1 《炎の中の過去》 4 《思案》 4 《定業》 1 《苦悶の触手》 4 《ライオンの瞳のダイアモンド》 4 《水蓮の花びら》 -呪文(45)- |
1 《Tropical Island》 1 《Karakas》 3 《花の絨毯》 4 《突然の衰微》 2 《蒸気の連鎖》 2 《殺戮の契約》 1 《陰謀団式療法》 1 《苦悶の触手》 -サイドボード(15)- |
ストームを利用したレガシーを代表する高速コンボデッキ。マナ加速スペルの《ライオンの瞳のダイアモンド》、《水蓮の花びら》、《暗黒の儀式》、《陰謀団の儀式》等を駆使し、《むかつき》や《冥府の教示者》で《炎の中の過去》等を探し軽いスペルをキャストし続けてストームを稼ぎ、《苦悶の触手》等で勝利します。
相手の妨害手段を《強迫》等の手札破壊で落としながらコンボを決めることが出来ます。《思案》や《渦まく知識》によって手札を整える事が可能なので手札破壊に対してもある程度耐性があります。
軽いクロックを展開しそれをカウンターで守るRUG Delver等が苦手なのでサイドにはカウンターされない除去である《突然の衰微》が仕込んであることが多いです。
また、今回紹介したリストには採用されていませんがサーチスペルに《燃え立つ願い》が使われる事があります。妨害手段も白を足して《沈黙》を採用し青いデッキへの耐性を高めたり、追加の勝ち手段として《巣穴からの総出》が採られたりとバリエーションが豊富なのもこのアーキタイプの特徴です。
3 《島》 1 《山》 2 《古えの墳墓》 2 《裏切り者の都》 1 《溢れかえる岸辺》 3 《霧深い雨林》 4 《沸騰する小湖》 3 《Volcanic Island》 -土地(19)- 2 《猿人の指導霊》 4 《引き裂かれし永劫、エムラクール》 3 《グリセルブランド》 -クリーチャー(9)- |
4 《渦まく知識》 4 《Force of Will》 2 《直観》 2 《誤った指図》 3 《呪文貫き》 4 《思案》 1 《定業》 4 《実物提示教育》 4 《騙し討ち》 4 《水蓮の花びら》 -呪文(32)- |
3 《防御の光網》 1 《大祖始の遺産》 1 《狼狽の嵐》 1 《水流破》 2 《赤霊破》 1 《もみ消し》 1 《水没》 1 《外科的摘出》 2 《裂け目の突破》 1 《拭い捨て》 1 《Karakas》 -サイドボード(15)- |
《実物提示教育》系のコンボデッキの中でも特に人気のあるSneak and Show。《渦まく知識》や《思案》、《直観》等でキーカードを探すことができ《Force of Will》や《誤った指図》でコンボを無理やり通す事も可能です。Sneak and Showは《実物提示教育》以外に《騙し討ち》からも《引き裂かれし永劫、エムラクール》や《グリセルブランド》を場に出す事ができます。《騙し討ち》は他の《実物提示教育》デッキのキーカードと比べてコストの軽さから素で出す事も容易でSneak and Showの強みになっています。
コンボデッキの中では遅くRUG DelverやMerfolk等のクロックパーミッション系のデッキに弱いので《赤霊破》等が必須です。また、インスタントタイミングで大型クリーチャーを出して意表をつくことができる《裂け目の突破》もサイド後の戦略の一つとされています。
《謙虚》等クリーチャーを無力化してくる置物対策も必須です。Adam Jansenのリストは《拭い捨て》が採られています。カウンター等を気にせずに使えるので数ある妨害手段の中でも優秀な部類に入ります。
デッキ解説(部族デッキ編)
「Goblins」「Elves」
3 《山》 1 《Taiga》 1 《Plateau》 3 《血染めのぬかるみ》 3 《沸騰する小湖》 4 《魂の洞窟》 4 《不毛の大地》 4 《リシャーダの港》 -土地(23)- 4 《宝石の手の焼却者》 4 《ゴブリンの従僕》 4 《ゴブリンの女看守》 4 《ゴブリンの群衆追い》 4 《ゴブリンの首謀者》 1 《ゴブリンの名手》 4 《ゴブリンの戦長》 3 《モグの戦争司令官》 2 《包囲攻撃の司令官》 1 《スカークの探鉱者》 1 《棘鞭使い》 1 《ブリキ通りの悪党》 -クリーチャー(33)- |
4 《霊気の薬瓶》 -呪文(4)- |
3 《大祖始の遺産》 1 《絶望の天使》 2 《クローサの掌握》 3 《精神壊しの罠》 3 《紅蓮操作》 3 《スレイベンの守護者、サリア》 -サイドボード(15)- |
部族デッキの中でもレガシー初期の頃から存在する古参のGoblins。《霊気の薬瓶》や《ゴブリンの従僕》から高速展開していき、《ゴブリンの首謀者》でアドバンテージを稼げるので消耗戦に強くスイーパーに対しても耐性があります。コンボ以外の大半のデッキ相手に互角以上の勝負が出来ます。
Maxのリストは苦手なコンボ対策にサイドに《スレイベンの守護者、サリア》、《精神壊しの罠》が採用されています。1枚だけ採用されている《絶望の天使》は《実物提示教育》対策です。相手が《実物提示教育》をキャストした際に同時に出す事で相手の出した《引き裂かれし永劫、エムラクール》等を即座に破壊する事が出来ます。
1 《森》 1 《Savannah》 2 《Bayou》 2 《吹きさらしの荒野》 4 《新緑の地下墓地》 4 《霧深い雨林》 1 《ドライアドの東屋》 3 《ガイアの揺籃の地》 -土地(18)- 1 《ラノワールのエルフ》 1 《Fyndhorn Elves》 1 《樺の知識のレインジャー》 4 《クウィリーオン・レインジャー》 4 《ワイアウッドの共生虫》 4 《遺産のドルイド》 4 《イラクサの歩哨》 4 《死儀礼のシャーマン》 1 《ティタニアの僧侶》 4 《エルフの幻想家》 1 《威厳の魔力》 1 《孔蹄のビヒモス》 -クリーチャー(30)- |
1 《輪作》 4 《垣間見る自然》 4 《緑の太陽の頂点》 3 《自然の秩序》 -呪文(12)- |
1 《漁る軟泥》 1 《ヴィリジアンのシャーマン》 1 《調和スリヴァー》 1 《ガドック・ティーグ》 1 《大祖始》 2 《精神壊しの罠》 4 《陰謀団式療法》 1 《自然の秩序》 2 《突然の衰微》 1 《迫撃鞘》 -サイドボード(15)- |
レガシーの部族デッキの中でもコンボデッキとしてカテゴライズされるデッキ。《遺産のドルイド》や《ガイアの揺籃の地》を駆使し大量のマナを生み出してクリーチャーを展開していきます。クリーチャーをキャストする度に《垣間見る自然》のドローによって息切れすることなく展開する事ができ、最終的に《孔蹄のビヒモス》によってゲームに勝利します。《孔蹄のビヒモス》は1枚のみの採用ですが《自然の秩序》や《緑の太陽の頂点》でサーチできます。
クリーチャーを並べるデッキなのでスイーパー、特に《終末》がキツイので、対策としてサイドには《ガドック・ティーグ》等が採用されています。ANT等のコンボとの相性も悪いので対策が必要になります。今回紹介したリストは《精神壊しの罠》や《陰謀団式療法》が妨害手段として採用されています。
ボーナストピック
今回のボーナストピックではドラゴンの迷路/Dragon’s Mazeのカードを含めたサンプルリストを紹介したいと思います。
1 《森》 1 《Savannah》 2 《Bayou》 1 《Tropical Island》 2 《吹きさらしの荒野》 4 《新緑の地下墓地》 4 《霧深い雨林》 1 《ドライアドの東屋》 2 《ガイアの揺籃の地》 -土地(18)- 1 《ラノワールのエルフ》 1 《Fyndhorn Elves》 1 《樺の知識のレインジャー》 4 《クウィリーオン・レインジャー》 4 《ワイアウッドの共生虫》 4 《遺産のドルイド》 4 《イラクサの歩哨》 4 《死儀礼のシャーマン》 1 《ティタニアの僧侶》 4 《エルフの幻想家》 1 《孔蹄のビヒモス》 -クリーチャー(29)- |
2 《唯々+諾々》 4 《垣間見る自然》 4 《緑の太陽の頂点》 3 《自然の秩序》 -呪文(13)- |
1 《漁る軟泥》 1 《ヴィリジアンのシャーマン》 1 《ガドック・ティーグ》 1 《狼狽の嵐》 2 《被覆》 2 《精神壊しの罠》 4 《陰謀団式療法》 1 《輪作》 2 《突然の衰微》 -サイドボード(15)- |
《唯々+諾々》はElvesで活躍が期待されるカードです。青を足す事でコンボに対して有効な《狼狽の嵐》や、《終末》を打ち消せる《被覆》等カウンターが採用できるのは大きな収穫です。
1 《平地》 4 《島》 4 《Tundra》 1 《Volcanic Island》 4 《溢れかえる岸辺》 3 《汚染された三角州》 1 《湿地の干潟》 4 《ミシュラの工廠》 1 《Karakas》 -土地(23)- 4 《石鍛冶の神秘家》 1 《概念泥棒》 1 《ヴェンディリオン三人衆》 -クリーチャー(6)- |
4 《剣を鍬に》 3 《終末》 4 《渦まく知識》 2 《呪文貫き》 4 《Force of Will》 4 《行き詰まり》 1 《拘留の宝球》 3 《精神を刻む者、ジェイス》 3 《師範の占い独楽》 1 《殴打頭蓋》 1 《饗宴と飢餓の剣》 1 《梅澤の十手》 -呪文(31)- |
1 《エーテル宣誓会の法学者》 1 《概念泥棒》 2 《聖トラフトの霊》 2 《悟りの教示者》 1 《安らかなる眠り》 1 《謙虚》 2 《相殺》 2 《誤った指図》 2 《摩耗+損耗》 1 《呪われたトーテム像》 -サイドボード(15)- |
UW Stonebladeに新カードの《概念泥棒》とサイドに《摩耗+損耗》を採用しました。《概念泥棒》は除去耐性の低さが気になりますが青いデッキ同士の対戦で活躍できるポテンシャルを秘めています。
総括
ドラゴンの迷路/Dragon’s Maze発売後、SCGO SomersetとCharlotteが行われましたが残念な事に2大会ともレガシーがお休みで少々寂しい週末でした。しかし、今週末のSCGO Nashvilleではレガシーオープンが行われるので楽しみです。
以上、今年前半の主要デッキの解説でした。
次回の記事ではSCGO Nashvilleの入賞デッキの解説を予定しています。それでは、またお会いしましょう。楽しいレガシーを!