皆さんこんにちは。
先週は世界チャンピオンを決めるマジック:ザ・ギャザリング世界選手権2013が行われましたが、皆さんご覧になられましたか?
さて、今回の記事では、StarCityGames Invitational Somerset 、StarCityGames.com Open Series(SCGO) Somerset、SCGO Minneapolisの上位入賞デッキの解説をしていきたいと思います。
SCG Invitational Somerset トップ8 デッキアーキタイプ
2013年7月26日-28日
1位 UWR Delver/トリコトラフト
2位 Shardless BUG/続唱青黒緑
3位 Esper Deathblade/デスブレード
4位 Shardless BUG/続唱青黒緑
5位 Shardless BUG/続唱青黒緑
6位 Shardless BUG/続唱青黒緑
7位 Jund/ジャンド
8位 4C Loam/アグロローム
SCG Invitationalのレガシーのメタは青いデッキが多くコンボが少ないのが特徴ですが、今回も予想通り青いデッキの多いトップ8でした。
SCG Invitational Somersetのプレイオフはスタンダードで行われましたが、今回優勝したErik SmithはUWR Delverでレガシー部門で7-0-1の最優秀成績でした。前回のSCG Invitational Atlantaで優勝したShardless BUGは今回トップ8の半分を占めるなど大活躍でした。
SCG Invitational Somerset デッキ解説
「UWR Delver」「Esper Deathblade」「Shardless BUG」
4 《Tundra》 3 《Volcanic Island》 4 《霧深い雨林》 4 《沸騰する小湖》 4 《不毛の大地》 -土地(19)- 4《秘密を掘り下げる者》 2 《渋面の溶岩使い》 3 《石鍛冶の神秘家》 3 《聖トラフトの霊》 -クリーチャー(12)- |
4 《渦まく知識》 3 《思案》 4 《もみ消し》 2 《呪文貫き》 4 《目くらまし》 3 《Force of Will》 4 《稲妻》 3 《剣を鍬に》 1 《梅澤の十手》 1 《殴打頭蓋》 -呪文(29)- |
2 《狼狽の嵐》 2 《赤霊破》 2 《大祖始の遺産》 2 《翻弄する魔道士》 1 《外科的摘出》 1 《剣を鍬に》 1 《摩耗+損耗》 1 《Force of Will》 1 《仕組まれた爆薬》 1 《饗宴と飢餓の剣》 1 《ヴェンディリオン三人衆》 -サイドボード(15)- |
レジェンドルールの変更の恩恵を受け強化された《聖トラフトの霊》を軸にしたテンポデッキ。その《聖トラフトの霊》と相性が良く、対消滅させられる事がなくなったことにより場に残り易くなった《梅澤の十手》とそれをサーチする《石鍛冶の神秘家》も採られています。石鍛冶パッケージを採用している代わりに、このデッキの定番である《瞬唱の魔道士》は採用が見送られています。
サイドには 《狼狽の嵐》、《翻弄する魔道士》、《ヴェンディリオン三人衆》、追加の《Force of Will》等コンボ対策を多く採られています。《精神を刻む者、ジェイス》に対する回答の《赤霊破》にアクセスできるのもこのデッキを選択する上でのアドバンテージになります。
4 《Underground Sea》 2 《Tundra》 1 《Scrubland》 1 《Bayou》 4 《汚染された三角州》 4 《湿地の干潟》 3 《溢れかえる岸辺》 1 《忍び寄るタール坑》 3 《不毛の大地》 -土地(23)- 4 《死儀礼のシャーマン》 4 《闇の腹心》 4 《石鍛冶の神秘家》 1 《瞬唱の魔道士》 2 《ヴェンディリオン三人衆》 -クリーチャー(15)- |
4 《渦まく知識》 2 《定業》 3 《思考囲い》 2 《コジレックの審問》 4 《剣を鍬に》 1 《名誉回復》 2 《ヴェールのリリアナ》 2 《精神を刻む者、ジェイス》 1 《梅澤の十手》 1 《殴打頭蓋》 -呪文(22)- |
4 《Force of Will》 2 《狼狽の嵐》 2 《大祖始の遺産》 2 《未練ある魂》 2 《翻弄する魔道士》 1 《悪魔の布告》 1 《至高の評決》 1 《饗宴と飢餓の剣》 -サイドボード(15)- |
現環境のトップメタの一角であるDeathblade。コンボが少なく青いデッキが多いメタを想定していたようで、定番の《Force of Will》はサイドに落とされています。相手のPWを対策する為に万能除去の《名誉回復》がメインに採用されています。《コジレックの審問》と《思考囲い》、《ヴェールのリリアナ》とハンデスがメインから多めに採られているのが特徴です。PWが多めに採用されている等コントロール寄りで追加のキャントリップスペルも《定業》が《思案》よりも優先されています。
《ヴェールのリリアナ》の-2能力はこのデッキでは対処し難い《聖トラフトの霊》対策になるので重要です。サイドにも追加の対策として《悪魔の布告》が採られています。他のサイドボードとして《未練ある魂》や《饗宴と飢餓の剣》が採られており、サイド後は従来のEsper Stonebladeとして振る舞う事も可能です。
3 《Underground Sea》 2 《Tropical Island》 2 《Bayou》 4 《霧深い雨林》 4 《新緑の地下墓地》 3 《汚染された三角州》 2 《忍び寄るタール坑》 2 《不毛の大地》 -土地(22)- 4 《死儀礼のシャーマン》 4 《タルモゴイフ》 2 《悪意の大梟》 4 《断片無き工作員》 -クリーチャー(14)- |
4 《祖先の幻視》 4 《渦まく知識》 3 《Force of Will》 2 《思考囲い》 2 《Hymn to Tourach》 4 《突然の衰微》 1 《大渦の脈動》 1 《ヴェールのリリアナ》 3 《精神を刻む者、ジェイス》 -呪文(24)- |
3 《虚無の呪文爆弾》 2 《狼狽の嵐》 2 《見栄え損ない》 2 《思考囲い》 2 《ゴルガリの魔除け》 2 《悪意の大梟》 1 《Hymn to Tourach》 1 《ヴェールのリリアナ》 -サイドボード(15)- |
4 《Underground Sea》 2 《Tropical Island》 2 《Bayou》 4 《霧深い雨林》 3 《汚染された三角州》 3 《新緑の地下墓地》 2 《忍び寄るタール坑》 2 《不毛の大地》 -土地(22)- 4 《死儀礼のシャーマン》 4 《タルモゴイフ》 4 《断片無き工作員》 -クリーチャー(12)- |
4 《祖先の幻視》 4 《渦まく知識》 4 《Force of Will》 3 《思考囲い》 3 《Hymn to Tourach》 4 《突然の衰微》 1 《大渦の脈動》 1 《破滅的な行為》 3 《精神を刻む者、ジェイス》 -呪文(27)- |
2 《思考囲い》 2 《見栄え損ない》 2 《虚無の呪文爆弾》 2 《ヴェールのリリアナ》 2 《ヴェンディリオン三人衆》 1 《梅澤の十手》 1 《破滅的な行為》 1 《滅び》 1 《悪意の大梟》 1 《概念泥棒》 -サイドボード(15)- |
前回のSCG Invitational Atlantaの優勝者であるGerry Thompsonは今回も同様のデッキでトップ8に入賞しました。Shardless BUGは今大会のトップ8の半分を占める活躍振りでした。
Gerry Thompsonのリストは前回とほぼ同様でメイン、サイド共にオーソドックスな構成です。Michael Bravermanのリストでは《ヴェールのリリアナ》がサイドに落とされ《破滅的な行為》がメインとサイドに1枚ずつ採用されています。
サイドには《滅び》が採用されている等コントロール寄りの構成です。自軍のクリーチャーも巻き込んでしまう為BUG Controlと比べると運用が難しくなりますが、クリーチャーを並べてくる部族デッキや、単体除去が中心のこのデッキにとって厄介な《聖トラフトの霊》や《未練ある魂》に対して有効な対抗手段です。
《見栄え損ない》は相手の《死儀礼のシャーマン》や《石鍛冶の神秘家》を除去できるのでDeathbladeやミラーマッチでサイドインされます。ミラーマッチでも《タルモゴイフ》同士のにらみ合いを打開する手段として使えるので無駄になる場面がほとんどありません。
SCGO Somerset トップ8 デッキアーキタイプ
2013年7月28日
1位 UWR Delver/トリコトラフト
2位 Death and Taxes/デス&タックス
3位 ANT/むかつきストーム
4位 Esper Deathblade/デスブレード
5位 Shardless BUG/続唱青黒緑
6位 Sneak and Show/スニーク・ショー
7位 TES/むかつきストーム
8位 RUG Delver/カナディアン・スレッショルド
優勝はなんとSCG Invitationalでも優勝していたErik Smithとほぼ同様のリストのUWR Delverでした。
しかしInvitationalと異なり、Openでは《実物提示教育》系のコンボデッキのSneak and ShowやストームコンボデッキのANT等が上位に勝ち残る等コンボの活躍も目立っていました。
SCGO Somerset デッキ解説
「UWR Delver」「Death and Taxes」「Sneak and Show」
4 《Tundra》 3 《Volcanic Island》 4 《霧深い雨林》 4 《沸騰する小湖》 4 《不毛の大地》 -土地(19)- 4 《秘密を掘り下げる者》 2 《渋面の溶岩使い》 3 《石鍛冶の神秘家》 2 《聖トラフトの霊》 1 《ヴェンディリオン三人衆》 -クリーチャー(12)- |
4 《渦まく知識》 3 《思案》 4 《もみ消し》 2 《呪文貫き》 4 《目くらまし》 3 《Force of Will》 4 《稲妻》 3 《剣を鍬に》 1 《梅澤の十手》 1 《殴打頭蓋》 -呪文(29)- |
2 《狼狽の嵐》 2 《赤霊破》 2 《翻弄する魔道士》 1 《外科的摘出》 1 《剣を鍬に》 1 《摩耗+損耗》 1 《水没》 1 《Force of Will》 1 《安らかなる眠り》 1 《仕組まれた爆薬》 1 《大祖始の遺産》 1 《饗宴と飢餓の剣》 -サイドボード(15)- |
同時開催されていたInvitationalの優勝者のErik Smithのリストとほぼ同様のUWR Delver。3枚目の《聖トラフトの霊》が《ヴェンディリオン三人衆》に変えられている以外ではサイドのカードの数枚の選択が異なるのみで同様のリストです。
Invitationalでのパフォーマンスを見ても分かるように、今大会のメタではベストなチョイスだったことが伺えます。
5 《平地》 1 《地平線の梢》 4 《トロウケアの敷石》 4 《Karakas》 4 《リシャーダの港》 4 《不毛の大地》 -土地(22)- 4 《ルーンの母》 4 《石鍛冶の神秘家》 4 《スレイベンの守護者、サリア》 4 《セラの報復者》 4 《ファイレクシアの破棄者》 4 《ミラディンの十字軍》 3 《コロンドールのマンガラ》 -クリーチャー(27)- |
4 《剣を鍬に》 4 《霊気の薬瓶》 1 《梅澤の十手》 1 《火と氷の剣》 1 《殴打頭蓋》 -呪文(11)- |
4 《エーテル宣誓会の法学者》 4 《忘却の輪》 2 《安らかなる眠り》 2 《大変動》 1 《大祖始の遺産》 1 《漸増爆弾》 1 《梅澤の十手》 -サイドボード(15)- |
《セラの報復者》が採用された懐かしい型です。除去耐性の低さが気になりますが、2マナ3/3飛行警戒は現在のレガシーでも破格のコストパフォーマンスです。「1-3ターン目にプレイできない」という制限がありますが、《霊気の薬瓶》により制限を無視して場に出すことが可能です。
《トロウケアの敷石》が4枚採用されていたり、現在のDeath and Taxesでは定番だと思われていた《エイヴンの思考検閲者》と《ちらつき鬼火》が採用されていない等特徴のあるリストです。
4枚採用されている《ミラディンの十字軍》は《突然の衰微》が多い環境では除去され難い優秀なクロックとして活躍が期待されます。しかし、決勝戦では《稲妻》と《剣を鍬に》を除去として採用しているUWR Delverが相手だったのは不運だったと言えるでしょう。今後UWR Delverが流行るようであればサイド落ちもあり得ます。
3 《島》 4 《Volcanic Island》 4 《沸騰する小湖》 3 《霧深い雨林》 3 《古えの墳墓》 2 《裏切り者の都》 -土地(19)- 4 《グリセルブランド》 4 《引き裂かれし永劫、エムラクール》 -クリーチャー(8)- |
4 《渦まく知識》 4 《思案》 1 《定業》 3 《呪文貫き》 3 《目くらまし》 4 《Force of Will》 2 《誤った指図》 4 《実物提示教育》 4 《騙し討ち》 4 《水蓮の花びら》 -呪文(33)- |
3 《赤霊破》 3 《血染めの月》 3 《神聖の力線》 2 《残響する真実》 2 《裂け目の突破》 2 《精神を刻む者、ジェイス》 -サイドボード(15)- |
最近の《実物提示教育》デッキと言えば《全知》を使ったOmni-tellの活躍が目立っていましたが、古参のSneak and Showも健在です。
サイドには《血染めの月》や《神聖の力線》など、特殊地形に頼り妨害手段としてハンデスを多用するBUGやDeathbladeに刺さるカードが多く採られています。大型クリーチャーを出す追加の手段としての《裂け目の突破》は勿論の事、コンボが対策された際のバックアップ手段として《精神を刻む者、ジェイス》も採用されています。
SCGO Minneapolis トップ8 アーキタイプ
2013年8月4日
1位 Goblins/ゴブリン
2位 ANT/むかつきストーム
3位 Reanimator/リアニメイト
4位 Jund/ジャンド
5位 Merfolk/マーフォーク
6位 ANT/ むかつきストーム
7位 RUG Delver/カナディアン・スレッショルド
8位 Shardless BUG/続唱青黒緑
SCG Invitationalと異なり部族・コンボ・テンポ・コントロールと混沌とした顔ぶれでした。ストーム系のコンボが2名と最近あまり見かけなくなっていたReanimatorが勝ち残る等コンボが増えてきました。
そんな中、優勝はレガシーの部族デッキの代表各のGoblinsでした。前回活躍していたUWR Delverは今回勝ち残れず、同様に人気のあるDeathbladeもいません。
SCGO Minneapolis デッキ解説
「Goblins「Merfolk」「Reanimator」「ANT」
4 《山》 2 《Plateau》 2 《血染めのぬかるみ》 2 《樹木茂る山麓》 1 《乾燥台地》 4 《魂の洞窟》 4 《リシャーダの港》 4 《不毛の大地》 -土地(23)- 4 《ゴブリンの従僕》 3 《スレイベンの守護者、サリア》 3 《モグの戦争司令官》 2 《ゴブリンの群衆追い》 1 《棘鞭使い》 4 《ゴブリンの女看守》 3 《宝石の手の焼却者》 3 《ゴブリンの戦長》 2 《ゴブリンの酋長》 1 《ゴブリンの名手》 4 《ゴブリンの首謀者》 1 《群衆の親分、クレンコ》 -クリーチャー(31)- |
2 《タール火》 4 《霊気の薬瓶》 -呪文(6)- |
4 《安らかなる眠り》 3 《紅蓮操作》 3 《摩耗+損耗》 2 《真髄の針》 2 《エーテル宣誓会の法学者》 1 《精神壊しの罠》 -サイドボード(15)- |
コンボに対して特に有効な《スレイベンの守護者、サリア》をタッチしたバージョンです。
このリストの最大の特徴はメインに2枚採用されている《タール火》ではないでしょうか。このTribe-Goblinの《ショック》は環境に多数存在する《死儀礼のシャーマン》や《石鍛冶の神秘家》を除去できます。《死儀礼のシャーマン》は《ゴブリンの従僕》の行く手を阻み、マナ否定の効果を薄くする等このデッキにとって見た目よりも遥かに厄介なカードです。1ターン目に出された場合Goblins側に《ゴブリンの従僕》があっても攻撃にいけず、タフネスが2ある為《宝石の手の焼却者》のサイクリングだけでは間に合わない事もありました。しかし《タール火》は場のゴブリンの数に影響されずに確実に2ダメージを与えることができます。
サイドには追加のコンボ対策として《エーテル宣誓会の法学者》と《精神壊しの罠》が採用されています。デッキリスト全体を見渡してみるとストーム系のコンボに当たる事を想定した調整が施されており、その甲斐あって決勝ではANTに勝利しています。
12 《島》 4 《変わり谷》 3 《不毛の大地》 1 《ミシュラの工廠》 -土地(20)- 4 《呪い捕らえ》 4 《アトランティスの王》 4 《真珠三叉矛の達人》 4 《銀エラの達人》 4 《幻影の像》 2 《珊瑚兜の司令官》 -クリーチャー(22)- |
2 《呪文貫き》 3 《目くらまし》 4 《Force of Will》 2 《撤廃》 3 《行き詰まり》 4 《霊気の薬瓶》 -呪文(18)- |
3 《大祖始の遺産》 3 《基本に帰れ》 3 《潮縛りの魔道士》 2 《残響する真実》 1 《呪文貫き》 1 《梅澤の十手》 1 《誘惑蒔き》 1 《セファリッドの女帝ラワン》 -サイドボード(15)- |
今回入賞したDana Drewのリストの最大の特徴は《メロウの騎兵》の不在です。3マナと重くコンボ相手にはサイドアウトするカードなので今回のようにコンボの多いメタでは正解だったようです。《霊気の薬瓶》のカウンターを2で固定できるのもプラスです。対消滅ができなくなって弱体化した《幻影の像》も相変わらず4枚積まれています。単純にロードをコピーするだけでも強いので今後もMerfolkの定番になることは間違いないようです。
サイドにはM14から新たに加入した《潮縛りの魔道士》が採用されています。マーフォーク・クリーチャーであるので無駄カードにならず、Merfolkでは《水没》よりも強いカードかもしれません。
BUGやDeathblade等特殊地形に頼ったデッキに対して刺さる《基本に帰れ》も面白いアプローチです。このデッキにとって厄介な《燃え柳の木立ち》+《罰する火》対策にもなります。Merfolkを相手にした際は、2ゲーム以降は特殊地形を不用意にタップアウトしないように注意が必要です。
1 《島》 1 《沼》 4 《Underground Sea》 4 《汚染された三角州》 4 《新緑の地下墓地》 3 《湿地の干潟》 -土地(17)- 1 《大修道士、エリシュ・ノーン》 4 《グリセルブランド》 1 《潮吹きの暴君》 1 《エメリアの盾、イオナ》 -クリーチャー(7)- |
4 《渦まく知識》 4 《入念な研究》 1 《思案》 2 《目くらまし》 4 《Force of Will》 2 《実物提示教育》 2 《思考囲い》 4 《納墓》 4 《再活性》 4 《死体発掘》 1 《動く死体》 4 《水蓮の花びら》 -呪文(36)- |
4 《真髄の針》 2 《蒸気の連鎖》 2 《思考囲い》 2 《実物提示教育》 2 《誤った指図》 1 《外科的摘出》 1 《狼狽の嵐》 1 《絶望の天使》 -サイドボード(15)- |
メインでも無理なく採用できる墓地対策である《死儀礼のシャーマン》が流行りだしてからは、時々上位に顔を出すものの以前ほどの強さは影を潜めていたReanimator。今回入賞したDustin Pennのリストは墓地に頼らずとも大型クリーチャーを出す事ができる《実物提示教育》をメインに採用する等工夫が見られます。
サイドには《真髄の針》が4枚採用されているほか、相手の妨害手段の対策に多くのスロットを使っています。伝説のクリーチャーをバウンスしてくる《Karakas》を対処する手段としても《真髄の針》は有効です。
2 《島》 1 《沼》 2 《Underground Sea》 1 《Volcanic Island》 1 《Badlands》 4 《汚染された三角州》 2 《沸騰する小湖》 2 《血染めのぬかるみ》 -土地(15)- -クリーチャー(0)- |
4 《ギタクシア派の調査》 4 《渦まく知識》 4 《思案》 4 《陰謀団式療法》 3 《強迫》 4 《暗黒の儀式》 4 《陰謀団の儀式》 4 《冥府の教示者》 3 《燃え立つ願い》 1 《苦悶の触手》 1 《炎の中の過去》 1 《むかつき》 4 《ライオンの瞳のダイアモンド》 4 《水蓮の花びら》 -呪文(45)- |
4 《夜の戦慄》 3 《蒸気の連鎖》 1 《溶融》 1 《強迫》 1 《紅蓮地獄》 1 《Grim Tutor》 1 《不正利得》 1 《苦悶の触手》 1 《巣穴からの総出》 1 《Karakas》 -サイドボード(15)- |
安定の16キャントリップ型ANT。サイドには《スレイベンの守護者、サリア》や《エーテル宣誓会の法学者》等の対策に 《夜の戦慄》が4枚積まれています。《蒸気の連鎖》、《Karakas》、《紅蓮地獄》等ヘイトベアー対策が多く採られています。
総括
SCG Invitational Somerset は以前と同様にコンボが少なく青いデッキが中心のメタでした。特に前回のSCG Invitational Atlantaを優勝したShardless BUGは上位に4名と今大会でも勝ち組でした。
SCGO SomersetはSCG Invitationalのレガシー部門でも優秀な成績だったUWR Delverが優勝しました。しかし、その翌週のSCGO Minneapolisでは先週と異なりコンボデッキが多く結果を残す中コンボデッキへの対策を徹底した構成のGoblinsが優勝しました。ルールの変更の影響としては、Deathblade等の中速デッキの多くが《名誉回復》や《大渦の脈動》を採用している等、相手のPW等に触れるよう調整が加えられていました。
以上SCG Invitational Somerset、SCGO Somerset、SCGO Minneapolisの解説でした。
それでは次回の記事であいましょう。楽しいレガシーを!