長かった一日もいよいよ最後の一戦。
全勝のプレイヤーの生き残りも別所を残すだけとなり、このマッチで300人の頂点が決まる。
別所が唯一の全勝プレイヤーとして駆け抜けるか、はたまた永田がそれに待ったをかけるか。
Game 1
先手ゲーとはいったもの、第一ゲームはダイスで12を出した永田の勢いが全てだった。
1ターン目《東屋のエルフ》。
2ターン目《火打ち蹄の猪》。
3ターン目は《ドムリ・ラーデ》で《雷口のヘルカイト》を手札に加えるとたいそうノリノリな展開である。
別所も《東屋のエルフ》に《悲劇的な過ち》、《火打ち蹄の猪》の返しで《町民の結集》とスピーディーにゲームを進めていくのだが、さしもの《ドムリ・ラーデ》&《雷口のヘルカイト》には手が止まってしまう。
そして《ドムリ・ラーデ》がオーバーキル気味に《絡み根の霊》を運び込み、永田は《ゴーア族の暴行者》を追加。
フルタップで脅威を呼び続けた上でアドバンテージも放さない、これぞ先手《ドムリ・ラーデ》の強み、これぞキブラーグルールの醍醐味。
予告されていた《雷口のヘルカイト》が《火打ち蹄の猪》《ゴーア族の暴行者》ごとレッドゾーンに飛び込むと、《冒涜の行動》が入っていない別所にはどうすることも出来なかった。
別所 0-1 永田
Game 2
一本目を落とした別所、マナフラッドしていた初手をマリガンして《宿命の旅人》からの立ち上がり。
1ターン遅れて《教区の勇者》を引いてくるといったちぐはぐ感はあるものの、続いて《町民の結集》を引いてくるとマリガン後とは思えない展開となる。
もちろん永田も黙ってはいない。《町民の結集》にはサイドインした《電謀》を合わせ、《火打ち蹄の猪》でアタックし返す。
だがそこで綺麗に走り抜ける《ファルケンラスの貴種》。
防御を考える必要がなく、複数の人間に守られた《ファルケンラスの貴種》の何と強いことよ。
これにはたまらず《東屋のエルフ》二体を追加して守りを固める永田だが、別所は構わず《血の芸術家》をプレイしつつの《変わり谷》起動フルアタック。
一応といった感じで人間をそれぞれブロックしてみるが、全てを《ファルケンラスの貴種》に注ぎ込むとやはり死んでいた。
別所 1-1 永田
Game 3
一本目は永田、二本目は別所が先手そのままぶん回った感じで終わり、いよいよとなる三本目。両者マリガンと痛み分けのスタートとなった。
別所の初手は《教区の勇者》と複数の《宿命の旅人》がある良好ハンドだが、M10ランドしか無いのが玉にキズ、祈りながら引いてみるもののタップインのゆっくり展開が避けられない。
対照的に永田は《東屋のエルフ》から《ドムリ・ラーデ》と一本目同様のロケットスタート。
別所は2ターン目に《魂の洞窟》を引くものの、この遅さは致命的になる可能性がある。
事実《ドムリ・ラーデ》で公開された《漁る軟泥》を展開され、《電謀》で《宿命の旅人》を除去→《漁る軟泥》強化からの《ドムリ・ラーデ》格闘で《教区の勇者》も処理と抑え込まれてしまう。
しかしスピリットトークンを犠牲にした《カルテルの貴種》で《ドムリ・ラーデ》を倒し、《硫黄の流弾》陰鬱で《漁る軟泥》も除去する別所。
二枚目の《漁る軟泥》も《町民の結集》からの《硫黄の流弾》で処理し、永田がいまいちなドローを繰り返しているうちに気付けば若干有利な場になっているではないか。
そしてここで《ファルケンラスの貴種》を引き込むのが本日乗っている別所である。ちょっと有利な場が俄然ゲームの終了を告げかねない場に早変わり。
ところが《東屋のエルフ》しか居なかった永田、これまた《高原の狩りの達人》をトップデッキしてくる。まだゲームは終わらせないぞ、と。
別所ドロー、《破滅の刃》。
さすがに万策尽きた感のある永田、こうなるともはや《ケッシグの狼の地》に頼るしか無し。
だが永田に出来ることは《町民の結集》窮地をケアするかどうかだけ。
一方別所はただ《ファルケンラスの貴種》を横に倒すだけの作業をこなすだけだった。
別所 2-1 永田
晴れる屋トーナメントセンターオープン記念スタンダード杯、全勝で駆け抜けたのは別所 裕哉!