【スタンダード】Round 7: 岩瀬 彬(東京) vs. 衣笠 智(神奈川)

晴れる屋

By Yoshihiko Ikawa


最終ラウンド、全勝は2人。
 
岩瀬のコロッサルグルールか、衣笠のエスパーミッドレンジか。

Last Man Standing を目指して、最後の2人が戦う。


Game 1

両者ともマリガンなしでスタート。

先手の衣笠、

1T《万神殿の兵士》
2T《変わり谷》からの《威圧する君主》
3T《静寂の神殿》で占術してからの《変わり谷》含めて3体アタック
4T《冒涜の悪魔》

とブン回り。

後手の岩瀬も1Tこそ《踏み鳴らされる地》タップインのみだったが、

2T《森の女人像》
3T《歓楽者ゼナゴス》出してトークン
4T《炎樹族の使者》からの《世界を喰らう者、ポルクラノス》

という良い回り。さすが全勝対決、二人とも勢いがある。





だが、このブン回り対決はやはり先手に分があった。先手2T《威圧する君主》の効果が絶大で、後手の岩瀬は展開こそすれブロックができない状態なのだ。本来ならブロッカーとして機能するはずの《森の女人像》《歓楽者ゼナゴス》の2/2トークンも、《炎樹族の使者》《世界を喰らう者、ポルクラノス》も全てタップイン。

《世界を喰らう者、ポルクラノス》《究極の価格》され、2枚目の《世界を喰らう者、ポルクラノス》の返しでは衣笠の2枚目の《冒涜の悪魔》!!

序盤から細かく殴られていた岩瀬、《冒涜の悪魔》×2のサイズに耐え切れず圧敗。ダイスロールに泣かされることとなった。


岩瀬 0-1 衣笠


Game 2

先手の岩瀬、1T《奔放の神殿》、2T《奔放の神殿》+《エルフの神秘家》と開幕2ターンは比較的大人しいアクションだったが、3T目に大爆発。

《ニクスの祭殿、ニクソス》を置いてからの
《炎樹族の使者》
《炎樹族の使者》
《炎樹族の使者》
からの《狩猟の神、ナイレア》!!後手1Tの《万神殿の兵士》で都合3ゲインしたものの、これには衣笠も苦笑い。

続くターンには《世界を喰らう者、ポルクラノス》を出してX=2で即起動!敵陣の《万神殿の兵士》《威圧する君主》を薙ぎ払いながらの全軍アタックにより、4T目にして衣笠のライフはわずかに6。


だが、しかし。

これこそが衣笠の仕掛けた罠だった。

4T目に衣笠がプレイしたのは、なんと《至高の評決》!!!

1ゲーム目のゲーム展開、また1T《万神殿の兵士》2T《威圧する君主》というこのゲーム展開からは予想できない全体除去により岩瀬の盤面は壊滅。

岩瀬 「ミスったー。あの青マナはそのためだったのか」

と嘆くも後の祭り。ライフは大幅に削ったものの、手札は既に0である。

衣笠は後続を引かれる前にゲームを終わらせるべく《果敢なスカイジェク》《リーヴの空騎士》をプレイ。

《森の女人像》こそ《変わり谷》へのブロッカーとして機能しているが、《世界を喰らう者、ポルクラノス》《破滅の刃》され絶体絶命。





だが岩瀬も全勝で勝ち上がってきた男。ここからが強い。

「お願いします!」と祈りながら引いたカードは《紅蓮の達人チャンドラ》!衣笠のライフを地味に削りながら《リーヴの空騎士》を除去。

《紅蓮の達人チャンドラ》《拘留の宝球》で対処された返しのターンではなんと《ナイレアの信奉者》をトップデッキ!!

この《ナイレアの信奉者》により一気に4ゲインし4→8と安全圏へ。

こうなると一転苦しいのは攻勢に出ていたはずの衣笠。序盤で喰らった大ダメージに加え、途中でスカった《思考囲い》などによりライフはわずかに3。《狩猟の神、ナイレア》のトランプル付与と+2/+2修正が重くのしかかる。

結局この《ナイレアの信奉者》への解答を引けなかった衣笠は、7/7トランプルの《ナイレアの信奉者》の前に敗れることとなってしまった。


岩瀬 1-1 衣笠


1対5交換というクリティカルな《至高の評決》を炸裂させたものの、惜しくも敗北を喫してしまった衣笠。気を取り直して3本目に備える。

「サイドボード難しいですね」とは岩瀬の弁。
1ゲーム目は先手から綺麗にビートされ、2本目には予想外の《至高の評決》で大打撃を食らっているので悩むのも当然だろう。

笑っても泣いてもこれが今日のラストゲーム。

122人の頂点に立つのは、果たしてどちらだ。


Game 3

先手は衣笠。
2T目の《思考囲い》

《炎樹族の使者》
《高木の巨人》
《獣の統率者、ガラク》
《森林の始源体》
《森》
《森》
《ニクスの祭殿、ニクソス》

というハンドから《炎樹族の使者》を落とし、2枚目の《静寂の神殿》でトップを確認して「そのまま」でエンド。

手札で唯一の軽いアクションを奪われた岩瀬。1T目の《神秘の神殿》に続きこのターンも土地を置くだけでエンド。

衣笠は攻勢をかけるべく《果敢なスカイジェク》を盤面に投入。

岩瀬は祈りながらドローするが、望みのものではなかったのか土地を置くだけでターンを返す。

そして衣笠の4T目、《果敢なスカイジェク》のアタックの後で盤面に降り立ったのは、1ゲーム目の決め手となった《冒涜の悪魔》

返しに《世界を喰らう者、ポルクラノス》をプレイして抵抗の意思を見せる岩瀬だったが、《思考囲い》の2枚目で《高木の巨人》落とされた上、《究極の価格》《世界を喰らう者、ポルクラノス》が倒されてしまう。

《変わり谷》も含めた全軍攻撃によりライフが一気に6まで落ちた岩瀬に、もはや抵抗の術はなかった。


岩瀬 1-2 衣笠

The Last Sun 2013予選、最後の優勝者は衣笠 智!!