スーパーサンデーシリーズ、スタンダードは、7回戦が終了して、全勝者は3名に。そのうち、黒田 正城(大阪)は1敗のプレイヤーとマッチングされたため、この川原と松本の対戦が唯一の全勝対決となった。
と、ここでデッキチェックが入る。
しばしチェックが終わるまで時間があるということで、今回のグランプリ静岡や、先日開催されたグランプリ京都、はたまた川原の地元チームが開設しているサイトなどなどの話で時間を両プレイヤー。
川原 「でもここでのデッキチェックって緊張しますよね」
松本 「このタイミングでゲームロスとか食らったら洒落にならないですよね」
だが、その悪夢は現実となる。ここで、デッキリストの不備で川原がゲームロスによってスタートとなってしまう。
川原の使用するデッキは、赤単タッチ白、対して松本は《悪夢の織り手、アショク》入りの青黒コントロール。
果たして、松本の《悪夢の織り手、アショク》はさらなる悪夢を現実としてしまうのだろうか。
Game 1
先手の川原は初手をキープすると、《ラクドスの哄笑者》を解鎖でプレイ。対して松本は《欺瞞の神殿》をプレイする。
続くターンに川原も占術土地である《凱旋の神殿》をセットすると《ラクドスの哄笑者》でアタック、そしてターンをかえす。松本は《沼》をセットして、使用できるマナは2。この2マナをオープンな状態でターンを返すと、松本の《ラクドスの哄笑者》アタックに対応して《ディミーアの魔除け》で除去する。川原は2枚めの《ラクドスの哄笑者》を解鎖でプレイし、なんとか戦線をつなぐ。
松本は《湿った墓》をタップインすると《群れネズミ》をプレイ。この《群れネズミ》はなんとか対処したい川原ではあったが除去がないのか、2/2でのアタックの後に《炎樹族の使者》で信心を稼ぎつつの《モーギスの狂信者》でライフを詰めにかかる。
返して松本は《変わり谷》をセットし、合計4マナを残してターンを終了。《群れネズミ》の能力を起動しつつ《変わり谷》を起動すれば、都合3/3のブロッカーを2体用意できるわけで、なんとかライフを守りきれる。
かに見えたが。ここで川原はビッグアクション。まず《岩への繋ぎ止め》を《群れネズミ》を対象にプレイ。これには当然のように能力を起動して返す松本だったが、これでマナをほとんどタップアウトさせた所で川原は《ニクスの祭殿、ニクソス》をセット。
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そして、そこから産み出されるマナで召喚されたのは《嵐の息吹のドラゴン》。
都合、12点のアタックを前に、松本は土地を片付けたのだった。
松本 1-1 川原
Game 2
互いに初手をキープし、先手の松本が《欺瞞の神殿》の占術で少考するところからゲームはスタート。
対して川原は《ラクドスの哄笑者》を解鎖というGame 1同様のスタート。結局この《ラクドスの哄笑者》は同じくダメージを与えることができず《肉貪り》の餌食に。川原は《凱旋の神殿》をセットして先述すると、またまた2体目の《ラクドスの哄笑者》を解鎖でプレイする。
と、ここまでGame 1を先手後手入れ替えてなぞってきたが、松本が運命を入れ替える。《悪夢の織り手、アショク》をプレイすると、プラス能力を起動。ここでめくれたのは《岩への繋ぎ止め》《鍛冶の神、パーフォロス》そして《嵐の息吹のドラゴン》という強力なもの。
川原 「強い……」
松本 「いやいや……」
川原は、《炎樹族の使者》をプレイすると、そこから出てきた赤マナと、のこった《山》からの1マナで《灰の盲信者》をプレイすると、《悪夢の織り手、アショク》の忠誠カウンターを1にする。
松本は《悪夢の織り手、アショク》で使用できるカードもないので、再びプラス能力を使用し、《欺瞞の神殿》セットからの占術でターンを終了。対して、川原はしばらくアタックの選択を悩んだ末で《灰の盲信者》をプレイする。この《灰の盲信者》は《中略》でカウンターする松本だが、残りマナはゼロ。川原は《悪夢の織り手、アショク》の忠誠カウンターをなくしつつ、初めての松本へのアタックを敢行する。これで松本のライフは残り18。
ライフは多く残っているものの、盤面では押されている松本。《群れネズミ》を召喚して先の展開に備えようと考えるが、能力起動のマナが足らない隙に《岩への繋ぎ止め》。川原は、さらに3体の2/2で松本へとアタック。この内、《灰の盲信者》は《破滅の刃》で対処した松本だが、4点のダメージから、さらに《モーギスの狂信者》のプレイも許す事になり、残るライフは10。
《英雄の破滅》で《モーギスの狂信者》を対処するものの、残るライフは6。さらに《紅蓮の達人チャンドラ》をプレイされ、プラス能力で残るライフは5。
松本は《思考を築く者、ジェイス》をプレイし、プラス能力によってクリーチャーでの攻撃を鈍らせるが、結局《紅蓮の達人チャンドラ》からのダメージに対処することができず、残りライフは2。川原は《ボロスの反攻者》を盤面に追加する。
松本の事実上のラストターン。「お願い！」と祈りを込めて《思考を築く者、ジェイス》のプラス能力を起動する。ここで、めくれるのが《家畜化》《変わり谷》に《肉貪り》の3枚。前者2枚を手に入れた松本は《変わり谷》をプレイしつつ、《家畜化》で《ボロスの反攻者》のコントロールを奪う。
しかし、《紅蓮の達人チャンドラ》のプラス能力に付与されているブロック無効能力によって、松本のライフは削りきられてしまったのだった。
松本 1-2 川原
