皆さんこんにちは。
先週末にはGP静岡がありました。その併催イベントとして日本レガシー選手権2013Winterがありましたが、皆さん楽しんでいただけたでしょうか?
さて、今回の記事では年内最後のSCG関連のイベントであるSCG Invitational Las VegasとStarCityGames.com Open Series(SCGO) Las Vegasの入賞デッキの解説をしていきたいと思います。
SCG Invitational Las Vegas トップ8 デッキアーキタイプ
2013年12月15日
1位 Omni-Tell/実物提示教育+全知 レガシー部門:6-0-2
2位 Merfolk/マーフォーク レガシー部門:7-1
3位 Esper Stoneblade/白青石鍛冶+黒 レガシー部門:5-2-1
4位 Death and Taxes/デス&タックス レガシー部門:6-1-1
5位 Jund / ジャンド レガシー部門:4-2-2
6位 Sneak and Show/スニーク・ショー レガシー部門:4-3-1
7位 Esper Deathblade /デスブレード レガシー部門:5-2-1
8位 Punishing Jund/ジャンド レガシー部門:5-3
今回のSCG Invitationalのプレイオフはスタンダードで行われたので各プレイヤーが使っていたレガシーのデッキのスイスラウンドでの成績も載せておきました。今回のSCG Invitational Las VegasはSneak and Showがトップ8の半分を占めていた前回のSCG Invitational Indianapolisと異なり、コンボ・コントロール・部族と一通り揃っています。特に準優勝者のMerfolkは7-1という好成績でプレイオフに進めており《真の名の宿敵》を使ったデッキなだけに要注目です。
SCGO Oakland デッキ解説
「Omni-Tell」「Merfolk」「Esper Stoneblade」
「Jund」「Death and Taxes」
3 《島》 1 《山》 3 《Volcanic Island》 4 《沸騰する小湖》 2 《霧深い雨林》 2 《汚染された三角州》 1 《溢れかえる岸辺》 3 《古えの墳墓》 1 《裏切り者の都》 -土地(20)- 1 《引き裂かれし永劫、エムラクール》 -クリーチャー(1)- | 1 《否定の契約》 3 《ギタクシア派の調査》 4 《思案》 4 《渦まく知識》 4 《燃え立つ願い》 2 《目くらまし》 3 《実物提示教育》 4 《Force of Will》 4 《ドリーム・ホール》 4 《全知》 3 《無限への突入》 2 《水蓮の花びら》 1 《精神を刻む者、ジェイス》 -呪文(39)- | 3 《神聖の力線》 2 《赤霊破》 2 《紅蓮地獄》 1 《紅蓮破》 1 《微震》 1 《緊急時》 1 《実物提示教育》 1 《螺旋形の燃えさし》 1 《無限への突入》 1 《未達の目》 1 《精神を刻む者、ジェイス》 -サイドボード(15)- |
Omni-Tellと言えば青単が定番でしたがMaxのリストは《燃え立つ願い》とサイドの《赤霊破》等のカードの為に赤をタッチしています。《燃え立つ願い》は《実物提示教育》と《無限への突入》の水増しに一役買っています。コンボの速度よりも安定性を重視した構成のようです。
《燃え立つ願い》は《引き裂かれし永劫、エムラクール》をサーチする《緊急時》や置物対策のバウンススペルの《未達の目》、ヘイトベアー対策の《紅蓮地獄》等のソーサリースペルを状況に応じてサーチできるのが魅力です。《微震》は見慣れないカードですがElves等の部族デッキ対策のようです。願いからサーチしてこれる勝ち手段として《螺旋形の燃えさし》が採用されています。総じて個性的な構成でカードの選択も独特です。
Omni-Tellは《狡猾な願い》を搭載した最もポピュラーな青単や今回入賞した《燃え立つ願い》を搭載した青赤とSneak and Showと比べるとバリエーションが豊富なのが特徴です。
12 《島》 4 《魂の洞窟》 4 《変わり谷》 -土地(20)- 4 《呪い捕らえ》 3 《コーシのペテン師》 4 《銀エラの達人》 4 《アトランティスの王》 4 《真珠三叉矛の達人》 3 《幻影の像》 4 《真の名の宿敵》 3 《メロウの騎兵》 -クリーチャー(29)- | 4 《目くらまし》 4 《Force of Will》 3 《霊気の薬瓶》 -呪文(11)- | 4 《白鳥の歌》 3 《水没》 2 《大祖始の遺産》 1 《セファリッドの女帝ラワン》 1 《呪文貫き》 1 《幻視の魔除け》 1 《墓掘りの檻》 1 《真髄の針》 1 《梅澤の十手》 -サイドボード(15)- |
《真の名の宿敵》はMerfolkなので 《アトランティスの王》等の恩恵を受けられ、Merfolkデッキでは装備品に頼らずに強化させることが可能です。Gregory Hatchのリストは《コーシのペテン師》等も採用されている等クリーチャーが多目です。《魂の洞窟》がフル搭載されているので青いデッキに対してクリーチャーがかなり通り易く構築されています。
メインのカウンターは《目くらまし》と《Force of Will》のみで、メインでよく目にする《呪文貫き》がサイドに落とされています。カウンターは必要最低限に絞りMerfolkクリーチャーによるビートダウンを重視しているようです。その代りサイドには追加のカウンターとして《白鳥の歌》が4枚採用されています。《白鳥の歌》をサイドインするような相手は《実物提示教育》系のコンボデッキなど大抵の場合《島》が入っているので、クリーチャーに島渡りを付けてビートダウンするこのデッキでは相手の2/2飛行クリーチャーもそれほど気になりません。
相手の《真の名の宿敵》対策に《セファリッドの女帝ラワン》も1枚採られています。《セファリッドの女帝ラワン》の効果で相手は《真の名の宿敵》を場に出す事ができないので除去の対象が《セファリッドの女帝ラワン》に向けられ、その分ロードが生き残り易くなります。
2 《島》 1 《平地》 1 《沼》 4 《Tundra》 3 《Underground Sea》 1 《Scrubland》 4 《溢れかえる岸辺》 3 《汚染された三角州》 2 《湿地の干潟》 1 《Karakas》 -土地(22)- 4 《石鍛冶の神秘家》 3 《瞬唱の魔道士》 1 《ヴェンディリオン三人衆》 -クリーチャー(8)- | 4 《剣を鍬に》 4 《渦まく知識》 2 《思案》 2 《コジレックの審問》 2 《思考囲い》 1 《対抗呪文》 3 《未練ある魂》 1 《直観》 1 《名誉回復》 1 《至高の評決》 3 《Force of Will》 1 《仕組まれた爆薬》 1 《梅澤の十手》 1 《殴打頭蓋》 3 《精神を刻む者、ジェイス》 -呪文(30)- | 2 《概念泥棒》 2 《呪文貫き》 2 《陰謀団式療法》 2 《仕組まれた疫病》 1 《外科的摘出》 1 《青霊破》 1 《解呪》 1 《至高の評決》 1 《Force of Will》 -サイドボード(13)- |
Esperの名手のShaheenは今回も愛用のEsper Stonebladeで入賞を果たしました。リストは最近流行りの《真の名の宿敵》はなんと不採用で、《未練ある魂》+《直観》パッケージを搭載した懐かしいバージョンです。スピリットトークンも《真の名の宿敵》対策として多くのデッキが採用され始めている《ゴルガリの魔除け》や《盲信的迫害》で流れてしまいますが、 《未練ある魂》はフラッシュバックが付いているのでハンデスやカウンターに対してアドバンテージが取り易いのが強みです。《真の名の宿敵》をメタってJundにフル搭載されている事が多い《ヴェールのリリアナ》の-2能力に対しても強いのも魅力です。
サイドには部族や《真の名の宿敵》対策にもなる《仕組まれた疫病》、同系用に 《概念泥棒》、《未練ある魂》と相性の良い《陰謀団式療法》と最近の《真の名の宿敵》を搭載したEsper Stonebladeではあまり見られない構成です。
1 《山》 1 《沼》 1 《森》 3 《Badlands》 2 《Bayou》 1 《Taiga》 4 《新緑の地下墓地》 4 《血染めのぬかるみ》 3 《樹木茂る山麓》 4 《不毛の大地》 -土地(24)- 4 《死儀礼のシャーマン》 4 《闇の腹心》 4 《タルモゴイフ》 3 《血編み髪のエルフ》 -クリーチャー(15)- | 4 《思考囲い》 4 《稲妻》 3 《Hymn to Tourach》 3 《突然の衰微》 1 《ゴルガリの魔除け》 1 《大渦の脈動》 1 《森の知恵》 4 《ヴェールのリリアナ》 -呪文(21)- | 3 《紅蓮破》 2 《強迫》 2 《虚無の呪文爆弾》 1 《渋面の溶岩使い》 1 《古えの遺恨》 1 《壌土からの生命》 1 《虐殺》 1 《Chains of Mephistopheles》 1 《破滅的な行為》 1 《梅澤の十手》 1 《アメジストのとげ》 -サイドボード(15)- |
レガシーのJundと言えば《罰する火》エンジンを搭載したPunishing Jundが有名ですが、今回入賞したTheaのリストは《罰する火》エンジン非搭載の純正Jundです。《真の名の宿敵》対策にメインに《ゴルガリの魔除け》を採用しています。ハンデスと除去が豊富で《ヴェールのリリアナ》もフル搭載です。
《真の名の宿敵》を相当意識した構成となっており、サイドには追加の対策として《虐殺》、 《破滅的な行為》、《紅蓮破》を搭載しています。特に《破滅的な行為》は装備品も纏めて除去することが可能で、現在の環境では非常に強いカードです。
10 《冠雪の平地》 3 《Karakas》 1 《地平線の梢》 1 《魂の洞窟》 4 《リシャーダの港》 4 《不毛の大地》 -土地(23)- 4 《ルーンの母》 4 《石鍛冶の神秘家》 4 《スレイベンの守護者、サリア》 4 《ファイレクシアの破棄者》 3 《セラの報復者》 3 《ちらつき鬼火》 2 《ミラディンの十字軍》 2 《コロンドールのマンガラ》 -クリーチャー(26)- | 4 《剣を鍬に》 4 《霊気の薬瓶》 1 《殴打頭蓋》 1 《火と氷の剣》 1 《梅澤の十手》 -呪文(11)- | 2 《エーテル宣誓会の法学者》 2 《悟りの教示者》 2 《大変動》 2 《安らかなる眠り》 2 《忘却の輪》 1 《ミラディンの十字軍》 1 《天界のほとばしり》 1 《墓掘りの檻》 1 《真髄の針》 1 《漸増爆弾》 -サイドボード(15)- |
トップ8には惜しくも残れなかったものの、スイスラウンドのレガシー部門で全勝という快挙を成し遂げたShawn Noah。メインは至って普通のDeath and Taxesです。メインに採用されている《火と氷の剣》でプロテクション青を付ければ相手の《真の名の宿敵》で地上が止まる事もなくなります。
サイドにも《漸増爆弾》や《天界のほとばしり》等《真の名の宿敵》対策が用意されています。このデッキは《真の名の宿敵》を直接除去するよりも《真の名の宿敵》に《梅澤の十手》等が装備させられることを阻止する事に重点を置きます。《コロンドールのマンガラ》で追放する以外では、《霊気の薬瓶》経由の《ちらつき鬼火》で装備品を外したり《不毛の大地》や《リシャーダの港》で相手のマナを縛るのが有効です。
SCGO Las Vegas トップ8 デッキアーキタイプ
2013年12月15日
1位 UWR Stoneblade/白青石鍛冶+赤
2位 Punishing Jund/ジャンド
3位 RUG Delver/カナディアン・スレッショルド
4位 RUG Delver/カナディアン・スレッショルド
5位 Punishing Jund/ジャンド
6位 Imperial Painter/ペインター
7位 Elves/エルフ
8位 RUG Delver/カナディアン・スレッショルド
年内最後のSCGOを制したのはDelverマスターのJacob Wilsonの操るUWR Delverでした。最近トップ8に必ずと言って良い程入賞していた《真の名の宿敵》を採用したStonebladeは優勝者を除いて存在せず、代わりに最近上位からご無沙汰だったRUG Delverが3人の入賞者を出しました。
SCGO Las Vegas デッキ解説
「UWR Delver」「Punishing Jund」「RUG Delver」
4 《Tundra》 3 《Volcanic Island》 4 《霧深い雨林》 4 《沸騰する小湖》 1 《乾燥台地》 4 《不毛の大地》 -土地(20)- 4 《秘密を掘り下げる者》 4 《石鍛冶の神秘家》 2 《真の名の宿敵》 -クリーチャー(10)- | 1 《ギタクシア派の調査》 4 《渦まく知識》 4 《思案》 4 《呪文貫き》 4 《稲妻》 3 《剣を鍬に》 4 《目くらまし》 4 《Force of Will》 1 《梅澤の十手》 1 《殴打頭蓋》 -呪文(30)- | 2 《エーテル宣誓会の法学者》 2 《翻弄する魔道士》 2 《赤霊破》 2 《安らかなる眠り》 1 《渋面の溶岩使い》 1 《真の名の宿敵》 1 《剣を鍬に》 1 《紅蓮破》 1 《Wear》 1 《墓掘りの檻》 1 《饗宴と飢餓の剣》 -サイドボード(15)- |
全米でもトップレベルのDelver使いであるJacob Wilsonは、今回も愛用のUWR Delverを使い優勝トロフィーを持ち帰りました。基本的な構成はGP Washington DCでOwenが使用していたリストとあまり変わりませんが《ギタクシア派の調査》好きで知られているJacob Wilsonらしくメインに1枚だけ採用しています。
サイドの《翻弄する魔道士》が2枚削られており、代わりに《エーテル宣誓会の法学者》が採用されています。どちらもコンボ対策ですが効果が異なり、《翻弄する魔道士》は特定のカードを禁止することで相手のコンボの発動を防いだり遅らせたりすることが可能で、《エーテル宣誓会の法学者》はOmni-tellやAnT等のように多数のスペルをキャストするコンボデッキをスローダウンさせます。ANTやOmni-Tell等のコンボが多くなりそうなメタでは《エーテル宣誓会の法学者》の方が活躍しそうです。
2 《沼》 1 《森》 3 《Badlands》 2 《Bayou》 4 《新緑の地下墓地》 2 《血染めのぬかるみ》 2 《湿地の干潟》 1 《樹木茂る山麓》 4 《燃え柳の木立ち》 3 《不毛の大地》 -土地(24)- 4 《死儀礼のシャーマン》 4 《闇の腹心》 4 《タルモゴイフ》 3 《血編み髪のエルフ》 -クリーチャー(15)- | 3 《コジレックの審問》 3 《思考囲い》 4 《突然の衰微》 3 《罰する火》 3 《Hymn to Tourach》 1 《大渦の脈動》 4 《ヴェールのリリアナ》 -呪文(21)- | 3 《紅蓮破》 2 《外科的摘出》 2 《悪魔の布告》 2 《古えの遺恨》 2 《ゴルガリの魔除け》 2 《仕組まれた爆薬》 1 《漁る軟泥》 1 《思考囲い》 -サイドボード(15)- |
CoryのリストはInvitationalでも入賞していたJundと異なり《罰する火》エンジンを搭載したバージョンです。コンボを意識しているようでメインに計3種類のハンデススペルを搭載しています。
定番スペルの《稲妻》が不採用でメインの除去は《突然の衰微》と《罰する火》、《大渦の脈動》のみとJundにしては少な目です。《罰する火》+《燃え柳の木立ち》で使い回せるので追加の火力除去が必要になる事はこのデッキでは少なく、これまでは採用されても2枚ほどでした。コンボとのマッチアップを考慮すると追加のハンデスが優先されるのも納得です。
《真の名の宿敵》は他のクリーチャーを《罰する火》で除去していき《ヴェールのリリアナ》の-2能力で対処します。《真の名の宿敵》は3マナと少し重いのでキャストされる前に各種ハンデスで落とすことも可能です。サイドには《悪魔の布告》、《ゴルガリの魔除け》、《仕組まれた爆薬》等《真の名の宿敵》対策が多目に積まれています。
3 《Tropical Island》 3 《Volcanic Island》 4 《溢れかえる岸辺》 4 《沸騰する小湖》 4 《不毛の大地》 -土地(18)- 4 《秘密を掘り下げる者》 4 《敏捷なマングース》 4 《タルモゴイフ》 -クリーチャー(12)- | 3 《ギタクシア派の調査》 4 《渦まく知識》 4 《思案》 4 《もみ消し》 4 《稲妻》 2 《呪文貫き》 4 《目くらまし》 1 《Fire》 4 《Force of Will》 -呪文(30)- | 3 《紅蓮破》 2 《二股の稲妻》 2 《古えの遺恨》 1 《真の名の宿敵》 1 《ヴェンディリオン三人衆》 1 《狼狽の嵐》 1 《壌土からの生命》 1 《Rough》 1 《四肢切断》 1 《水没》 1 《墓掘りの檻》 -サイドボード(15)- |
3 《Tropical Island》 3 《Volcanic Island》 4 《溢れかえる岸辺》 4 《沸騰する小湖》 4 《不毛の大地》 -土地(18)- 4 《秘密を掘り下げる者》 4 《敏捷なマングース》 4 《タルモゴイフ》 -クリーチャー(12)- | 3 《ギタクシア派の調査》 4 《渦まく知識》 4 《思案》 4 《もみ消し》 4 《稲妻》 2 《呪文貫き》 4 《目くらまし》 1 《Fire》 4 《Force of Will》 -呪文(30)- | 3 《水没》 2 《真の名の宿敵》 2 《紅蓮破》 2 《Rough》 1 《墓掘りの檻》 1 《ヴェンディリオン三人衆》 1 《硫黄の精霊》 1 《狼狽の嵐》 1 《古えの遺恨》 1 《壌土からの生命》 -サイドボード(15)- |
久々の入賞のRUG Delver。《真の名の宿敵》を無視できるコンボを選択するプレイヤーが増加傾向にあるのでコンボと相性の良いRUG Delverにとっては勝ち易い環境になりつつあるようです。
今年のマジック:ザ・ギャザリング世界選手権2013の優勝者のShahar Shenharも今大会に参戦しており見事トップ8に入賞しました。
今回入賞したShenharとRickyのリストは《ギタクシア派の調査》メイン搭載型でサイドに《真の名の宿敵》をShenharが1枚、Rickyは2枚採用しています。StonebladeやMerfolkと比べると《真の名の宿敵》を強化する手段に貧しいこのデッキではやや物足りない印象ですが同系相手に場に出すことができればその後有利にゲームが進みます。《真の名の宿敵》をカウンターできる《紅蓮破》がこのデッキにとって一番の対抗手段です。Shenharはサイドに3枚と多目に採っています。
総括
SCGO Las VegasはGP Washington DCと同様にUWR Delverの優勝で幕を閉じました。今回のSCGOはDelver系のデッキが多数入賞を果たし優勝したUWR Delverを含めればトップ8の半分を占めました。確実に装備品を破壊できる《突然の衰微》にアクセスできるPunishing Jundもトップ8に2名輩出する活躍を見せました。《罰する火》エンジンもクリーチャーデッキの多い現環境では強力で、その影響か最近好調だったEsper Stonebladeは今回のSCGOの上位には残れませんでした。
Invitationalも含めて上位に入賞したデッキのほとんどが《真の名の宿敵》に対して何らかの対抗手段をメイン、サイドの両方に2種類以上採用していました。現在のレガシーでは《真の名の宿敵》に対処できるカードを用意することは必須です。《真の名の宿敵》を直接除去する手段に貧しいデッキは、強化手段である装備品やロードを除去していく事になります。
以上SCG Invitational Las VegasとSCGO Las Vegasの解説でした。
来年2014年も、これまで通りほぼ毎週アメリカの何処かでSCGOが開催されるそうです。今年は時々レガシーがお休みな時もありましたが来年のSCGOの日曜日のフォーマットは全てレガシーのようです。
それでは次回の記事でまた会いましょう。皆さん良いお年を。楽しいレガシーを!