スイスラウンド7回戦もいよいよあと2ラウンドを残すのみとなった。
決勝ラウンドに駒を進めるためには5勝1敗1分けが最低ラインのため、4勝1敗のプレイヤーはこの試合を勝つのが最低条件である。
その中から今回フィーチャーに選ばれたのは三ツ井英郎と大橋俊也の二人。
両者共に東北の出身であるらしく、対戦前からその話題で盛り上がっている。
三ツ井が使用するデッキは上陸ボロス。大橋のデッキは独自チューンのタルモポックスである。
特に大橋の使用するデッキはプロツアー予選でも結果を残しており、非常に興味深いアーキタイプだ。
三ツ井曰く「相当相性が悪い」らしいがバーンモードに突入できれば勝ち目はあるとのことで、何とか一勝をもぎ取りたいところだ。
Game 1
ダイスで10を出した三井に対し11を出した大橋が先手。
大橋は7枚の手札を見るなり威勢よくキープを宣言したのに対し三ツ井は少し悩んでのキープとなった。
三ツ井の手札は
《稲妻》
《ヨツンの兵卒》
《板金鎧の土百足》
に土地が4枚というもの。
《稲妻》を抜かれた三ツ井はそのまま《板金鎧の土百足》をキャストするが、
これは《破滅の刃》ですぐさま退場し、次のターンに出した《ヨツンの兵卒》も《小悪疫》で処理されてしまう。
さらに《悔恨の泣き声》を連打されると三ツ井の動きは完全に止まってしまう。
対照的に大橋は《梅澤の十手》、《台所の嫌がらせ屋》と順調に展開していくが、三ツ井は動けないままだ。
大橋が《台所の嫌がらせ屋》に《梅澤の十手》を装備させたのに対応して《欠片の飛来》を、《樹上の村》には《幽霊街》で対処し、
なんとか時間を稼ごうとはするが、《ゼクター祭殿の探検》しかキャストできない。
そして、頑強で戻ってきた《台所の嫌がらせ屋》に《梅澤の十手》がついてアタック、さらに《タルモゴイフ》が大橋の場に降臨すると、三ツ井はサイドボードに手を伸ばした。
三ツ井 0-1 大橋
三ツ井のサイドボーディング
out
《欠片の飛来》×3
《第二の日の出》×1
in
《粉々》×2
《等時の王笏》×2
致命的な《梅澤の十手》に対処するために《粉々》を投入、
さらに《等時の王笏》で大橋の手札破壊に対抗する構えだ。
Game 2
先手は三ツ井。
《乾燥台地》
《沸騰する小湖》
《粉々》
《焼尽の猛火》
《稲妻のらせん》
《稲妻》
《ゼクター祭殿の探検》
という内容の手札をキープする。対照的に大橋はマリガン、さらに6枚になった手札を見るなりライブラリーに戻し、ダブルマリガン。
三ツ井は土地が2枚で止まってしまい、《ゼクター祭殿の探検》をキャストする事しかできない。
そして、大橋は先程のゲームを彷彿とさせる《台所の嫌がらせ屋》から《梅澤の十手》の展開。
これは《粉々》で対処するものの、大橋の攻勢は止まらない。
2体目の《台所の嫌がらせ屋》と《悔恨の泣き声》で場と手札の両方で三ツ井を追い詰めていく。
その三ツ井は《悔恨の泣き声》の憑依に対応して《稲妻のらせん》を対象となった《台所の嫌がらせ屋》に打ちこむことでなんとか傷口を広げないようにするが、苦しい状況である。
しかし、ここで引いてきた《板金鎧の土百足》の先制攻撃がなんとか盤面を食い止める。
そして、《等時の王笏》に《稲妻》を刻印し、3点火力砲台を作り上げる。
ムカデのおかげで戦線が止まっている間に三ツ井は《等時の王笏》に稲妻を刻印する。
《板金鎧の土百足》はまたも《小悪疫》で対処されるが、《ゼクター祭殿の探検》にはカウンターが3つ貯まりなんとか耐えきれそうな雰囲気である。
そして三ツ井は《稲妻》を生む機械で《台所の嫌がらせ屋》を処理すると7/1トークンを出してアタック。
ついに攻勢に出る…が、この状況をひっくり返したのは大橋がキャストした《タルモゴイフ》。
この2マナ6/7という化物を三ツ井はどうすることもできず、苦い顔をしながら場を片づけた。
三ツ井 0-2 大橋
大橋Win!