デッキの総合商社と言われる高橋純也と塩田文彦のマッチアップ。
このマッチの勝者に、横浜で行われるグランプリでのbye3が与えられる。
《極楽鳥》、《パルンズの柱》、《古代の聖塔》等から
無理やり五色をひねり出し、《ロウクスの戦修道士》や《包囲の搭、ドラン》を高速展開するというヘビークリーチャーデッキ。
塩田は《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》と《風景の変容》で一気に本体を焼き上げるコンボデッキだ。
先手高橋。《宝石鉱山》から《極楽鳥》をプレイ。
対する塩田も《繁殖池》から《明日への探索》をプレイと、互いに次のターンへの準備を整える。
高橋は2t目に早速《包囲の搭、ドラン》をプレイ。2t目にして5点のクロックを作り上げるが、塩田も《とぐろ巻きの巫女》を展開、《踏み鳴らされる地》がめくれて土地を伸ばしながら、ブロック要員を準備。コンボ達成への時間を稼ぐ。
高橋は少し悩むが、《包囲の搭、ドラン》でアタックして予定調和的にブロックされるが
さらに《極楽鳥》、《ロウクスの戦修道士》と展開して極楽鳥を含めると実に11点のクロックを作り上げて塩谷強烈なプレッシャーをかける。
塩田の場には《明日への探索》の待機がとけ、4マナが揃う。
《ウッド・エルフ》から《とぐろ巻きの巫女》をプレイ。めくれたのは《謎めいた命令》。
2体のチャンプブロッカーを用意しつつ、次のターンには青命令のオールクリーチャータップの能力でさらに時間を稼げる態勢を作り上げる。
とにかく、相手がコンボを成立させる前に殴りきる以外の事が出来ない高橋は当然全軍でアタック。チャンプブロックをされるが
《ロウクスの戦修道士》のライフゲインでライフを塩田16:高橋24とし、塩田は8枚の土地を用意しなければいけない状況を作り上げる。
現在塩田の場にある土地は6枚。塩田は手札からのセットランドの他にもう一枚土地を並べなければいけない状況となる。
返す塩田のターン。
セットランド。《桜族の長老》をプレイ。当然即座にこれを生贄に捧げ、場に8枚目の土地を並べる。
高橋 「《風景の変容》はありますか?」
塩田 「はい。」
これすなわち6×3×2=36点の本体火力の出来上がりである。
塩田の返事を受けて高橋は気持ちを切り替えてサイドボードに手を伸ばした。
塩田 1-0 高橋
Game 2
先手高橋
ハンドは
《翻弄する魔道士》
《包囲の搭、ドラン》
《極楽鳥》
《地平線の梢》
《ロウクスの戦修道士》
《反射池》
《潮の虚ろの漕ぎ手》
という絶好のハンド
塩田はダブルマリガンに見舞われてしまう。
高橋は1t:《極楽鳥》、2t:《ロウクスの戦修道士》3t:《包囲の搭、ドラン》をプレイして一気にクロックを用意する。
塩田は《撤廃》を《極楽鳥》にプレイして、少しでも時間を稼ごうとするが、手札に温存していた《潮の虚ろの漕ぎ手》を出されると、素直に投了した。
塩田 1-1 高橋
先手塩田、少し渋い顔をしながらキープする。
高橋は7枚のカードを確認すると即座にマリガンを宣言。
マリガン後の手札は
《極楽鳥》
《対抗突風》
《稲妻の天使》
《宝石鉱山》
《貴族の教主》
《翻弄する魔道士》
というようなもの。
マナベースにかなり不安の残る手札ではあるが、ダブルマリガンでは勝負できないと判断したのか苦しみながらキープを宣言する。
予定調和的に《桜族の長老》がファーストアクションとなる塩田に対し、高橋も1t目に見事《古代の聖塔》を引き込み、マナブーストする。
今後のゲームプランを決めるためにここで長考する高橋。《稲妻の天使》をプレイして、一気にライフを詰めに行くプランもあるが、結局《翻弄する魔道士》で《炎渦竜巻》を指定して、極楽鳥をさらに追加。手札の《対抗突風》を活かせるような腹を据えて攻めていくプランを選択する。
塩田も《ウッド・エルフ》、《桜族の長老》とさらに土地を伸ばす構えをとる。
高橋は《翻弄する魔道士》でアタックし、先ほど決めたプラン通り《対抗突風》を構えてターンエンド。
だが、塩田のプレイした《とぐろ巻きの巫女》から《風景の変容》がめくれて手札に。
塩田の場には土地が6枚。後1枚土地があれば、山が《稲妻》と化すこととなり、一気に緊張感が高まる。
高橋はさらに《対抗突風》を引き込み、2点を刻みながらカウンターを構え続ける。
塩田はドローすると少し考え、2体のクリーチャーでアタックし、高橋のライフを17とし、土地を引き次第焼き切れる状況を作り出す。
追加の《とぐろ巻きの巫女》をプレイして、土地を探しにいくがめくれたのは。。。《差し戻し》これはこれで悪くない。
4マナたたせてターンエンド。
手札に《風景の変容》があることはわかっており、《対抗突風》があるとはいえ、土地を1枚引いただけで、1枚のスペルだけで勝負が決してしまう状況。高橋はここで再度長考に入る。
結局、引き続きカウンターを構える事にした高橋。《翻弄する魔道士》でアタックし、ターンを渡そうとすると、極楽鳥に対し《撤廃》をプレイ。少し考えてこれを通すと、さらに《貴族の教主》にも撤廃をプレイする塩田。この撤廃をカウンターしてしまうと、マナが足りなくなってしまい、《風景の変容》→《差し戻し》と動かれると対処できなくなってしまうが、追加の土地が無い事を信じてこれをカウンターする。
だが、土地をしっかり引き込んだ塩田が《風景の変容》をプレイし、《対抗突風》も予定調和的に差し戻され、ゲームセット。
塩田がGP横浜でのbye3を手に入れた。
塩田 2-1 高橋
塩田win!