メタゲームブレイクダウン
最新セット『ダスクモーン:戦慄の館』が発売された翌日の開催となった『第8期パウパー神挑戦者決定戦』。
研究する時間も少ないなか、大会には110名の参加者が集まった。新カードがパウパー環境に与える影響はいかほどだろうか。
注目のメタゲームの様子をお届けする。
デッキ | 使用者数 | 使用率 |
---|---|---|
ブラッドバーン | 15 | 13.16% |
グリクシス親和 | 15 | 13.16% |
青単テラー | 11 | 9.65% |
繁殖鱗コンボ | 11 | 9.65% |
カルドーサレッド | 11 | 9.65% |
続唱ランプ | 6 | 5.26% |
ディミーアテラー | 5 | 4.39% |
エルフ | 4 | 3.51% |
白単アグロ | 3 | 2.63% |
ジェスカイブリンク | 3 | 2.63% |
呪禁オーラ | 2 | 1.75% |
イゼットテラー | 2 | 1.75% |
カルニブラック | 2 | 1.75% |
オルゾフミッドレンジ | 2 | 1.75% |
黒単 | 1 | 0.88% |
赤単 | 1 | 0.88% |
The Spy | 1 | 0.88% |
壁コンボ | 1 | 0.88% |
黒単ゾンビ | 1 | 0.88% |
黒単アグロ | 1 | 0.88% |
土地コンボ | 1 | 0.88% |
頑強コンボ | 1 | 0.88% |
ナヤオーラ | 1 | 0.88% |
黒単バーン | 1 | 0.88% |
サイクリング | 1 | 0.88% |
マルドゥ親和 | 1 | 0.88% |
使い魔コンボ | 1 | 0.88% |
シミックトロン | 1 | 0.88% |
ジャンドカルニ | 1 | 0.88% |
青単フェアリー | 1 | 0.88% |
アゾリウスゲート | 1 | 0.88% |
ディミーアフェアリー | 1 | 0.88% |
ボロスシンセサイザー | 1 | 0.88% |
グルールイニシアチブ | 1 | 0.88% |
ゴルガリミッドレンジ | 1 | 0.88% |
グリクシスコントロール | 1 | 0.88% |
合計 | 114 | 100% |
(※提出されたリストをすべて掲載しています)
ブラッドバーン 15名(13.16%)
使用率(13.16%)で同率1位となったブラッドバーン。血・トークンやルーティング呪文で手札を捨てながら、マッドネスで飛行クリーチャーやバーン呪文を連打する。洗練された無駄のない動きが人々を魅了し、焼き尽くすのだ。
以前から一定の人気を集めたデッキであったが、『ダスクモーン:戦慄の館』で《目標の強奪》を獲得し、デッキがさらにレベルアップしたことで堂々のトップメタとなった。
このデッキの肝となるルーティング行為そのものにバーンダメージが付与されるのだから、これは大変なことだ。ダメージを与えるためには土地以外のカードを捨てるという条件があるが、そもそもマッドネスデッキである。
もし適当な呪文がなくても、《こそこそサクサク》を捨てればいい。あのフェアリーはどうせ戻ってくる。
言わずもがな《稲妻》や《感電破》の強さは伝説級である。このデッキがコモンカードだけで構築されているというのが、いまだに信じられない。つくづくパウパーとは恐ろしいフォーマットである。
神に挑戦するのは、このブラッドバーンの速さについていける者だけだ。
グリクシス親和 15名(13.16%)
ブラッドバーンとおなじく使用率13.16%でトップとなったのがグリクシス親和だ。エターナルフォーマットで親和が強くなるのは当然のことだが、このデッキは最近やりすぎに思う。飛行&破壊不能の3/3をそんな簡単に作ってよいのだろうか。
『モダンホライゾン3』で登場した景気が良い《刷新された使い魔》も今では主力だ。もしもの話ではあるが、このメンツに《頭蓋槌》まで加わっていたのなら、「同率1位」などという仮初めの首位に甘んじてはいなかっただろう。
ブラッドバーンやカルドーサレッドがどんなにライフを詰めてきても、《マイアの処罰者》をコストに《勢団の取り引き》で済む話だ。また、伝説級の強さである《感電破》がこのデッキにもやはり採用されている。
「アーティファクト対策は万全か?」今、パウパーのデッキはそれを問われている。
カルドーサレッド 13名(9.65%)
前回のトップメタ、カルドーサレッドが青単テラー&繁殖鱗コンボと並んで同率3位の使用率となった。
《カルドーサの再誕》と《ゴブリンの奇襲隊》の瞬間最大火力は間違いなくパウパー界No.1。そのスピードスターぶりは健在で、今はブラッドバーンと速度で競い合っているようだ。
『ダスクモーン:戦慄の館』では《機械仕掛けの打楽器奏者》という新戦力を獲得した。1/1速攻でありながら《カルドーサの再誕》のタネにもなり、さらにシンセサイザーのごとく、なにかしらの置き土産を手にいれることができる。
このような新しいアーティファクトが登場するたびに思わずにはいられない。《感電破》の強さは伝説級であると。
おわりに
以上、『第8期パウパー神挑戦者決定戦』のメタゲームブレイクダウンをお届けした。
《感電破》の採用率がとんでもないことになっているが、この高速環境に青単テラーはついていけるのだろうか。問答無用の一撃必殺、繁殖鱗コンボの活躍にも注目したい。
そして、『ダスクモーン:戦慄の館』からの新カードもしっかりと活躍し、パウパーはさらに攻撃的でパワフルな環境へと突入しているようだ。
はたして、どんなデッキが勝ち残るのだろうか。