最新のスタンダード大会結果をチェック!
こんにちは。晴れる屋メディアの紳さんです。
新環境になりました!
早速、暴れまくってる新カードがあるみたいですね。最新の『Standard Challenge』の大会結果をチェックしていきましょう!
4/12(土)『Standard Challenge 32』
まずは49名が参加した土曜日の大会結果をチェックしていきましょう。
4/12(土)『Standard Challenge 32』
優勝 赤単
準優勝 赤単
3位 ジェスカイコントロール
4位 ゴルガリミッドレンジ
5位 エスパーピクシー
6位 イゼット果敢
7位 赤単
8位 赤単
赤単が優勝&準優勝を含む、トップ8に4名入賞と圧倒的なパフォーマンスを見せました。
5位入賞のエスパーピクシーには《陽光真珠の麒麟》が4枚採用されており、《この町は狭すぎる》と合わせてインスタントタイミングでプレイできるバウンスが8枚になりました。これまで以上に警戒が必要なデッキとなるでしょう。
そのほか、最近勢いに乗っている新型のイゼット果敢にも注目です。
赤単
こちらが優勝した赤単のリストです。『タルキール:龍嵐録』からの新カードが4枚投入されています。
伝説のクリーチャー – オーク・ウィザード
速攻
光砕く者、テルサが戦場に出たとき、カード最大2枚を捨てる。その後、その枚数に等しい枚数のカードを引く。
光砕く者、テルサが攻撃するたび、あなたの墓地に7枚以上のカードがある場合、あなたの墓地にあるカード1枚を無作為に選んで追放する。このターン、そのカードをプレイしてもよい。
《光砕く者、テルサ》は赤単がもっとも欲しかったパーツかもしれません。3マナ速攻3/3と攻撃的でデッキにフィットしており、最大2枚ルーティングは赤単がもっとも避けたい事故であるマナフラッドを回避してくれます。
また、もつれた終盤戦は攻撃するたびに墓地のカードを無作為に選んでプレイできるため、赤単が苦手なリソース補充の役割を担います。「伝説」であることはネックですが、総じて、赤単の安定性を高めてくれるクリーチャーであることは間違いないでしょう。
赤単が苦手なライフ回復戦略に対しては《叫ぶ宿敵》と《陽背骨のオオヤマネコ》が刺さります。
特に『タルキール:龍嵐録』で多色の強力なカードがたくさん登場したことで、これまで以上に多色デッキが試される可能性が高くなることが予想されますが、《陽背骨のオオヤマネコ》はそれらのデッキを絶望させるのに十分な性能です。
ほかのデッキは、この赤単をいかに攻略するかが鍵となりそうです。《叫ぶ宿敵》や《陽背骨のオオヤマネコ》が登場するより先にライフのアドバンテージを稼ぐことで対抗したいところですね。
イゼット果敢
イゼット果敢は今、もっともフレッシュな新デッキです。金曜日の大会ではトップ8中4名がイゼット果敢を使用するなど、注目を集めています。
アーティファクト ― 装備品
装備しているクリーチャーは+1/+1の修整を受けトランプルと速攻を持つ。
疾風 ― あなたが各ターン内のあなたの2つ目の呪文を唱えるたび、果敢を持つ白の1/1のモンク・クリーチャー・トークン1体を生成する。この装備品をそれにつけてもよい。(あなたがクリーチャーでない呪文1つを唱えるたび、ターン終了時まで、そのトークンは+1/+1の修整を受ける。)
装備
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とにかく《コーリ鋼の短刀》がヤバい。この一言に尽きます。
このデッキは《食糧補充》を除き、すべての呪文が1-2マナで構成されており、ほぼ毎ターン《コーリ鋼の短刀》の能力を誘発させることが可能です。
3ターン目に《コーリ鋼の短刀》 + 1マナの呪文を唱えることで即座にモンク・クリーチャー・トークンが生成でき、装備品ながらテンポロスがほとんどないのは強すぎます。
1マナの呪文も安易に《ショック》や《塔の点火》を採用するのではなく、《選択》や《手練》といったドロー呪文をメインに採用しており、「果敢」と《コーリ鋼の短刀》の誘発を狙いつつ、息切れをしないようになっています。
これにより、《一時的封鎖》1枚で沈黙するような簡単なデッキではなくなりました。《洪水の大口へ》で《一時的封鎖》をバウンスされる点も気になります。
「果敢」を持ったクリーチャーが横並びしたときの爆発力は凄まじく、たとえ1/1でも油断はできません。
単純計算すれば、果敢を持った1/1が3体並べば、《選択》や《手練》がキャントリップつきの《稲妻波》になるようなもので、イゼット果敢を相手にダメージレースを挑むことがいかに無謀か思い知ります。
誕生したばかりのデッキであるため、これからさらなる発展もあれば、思わぬ弱点が見つかることもありそうです。今後の動向に注目しましょう。
4/13(日)『Standard Challenge 64』
つづいて、80名が参加した日曜日の大会結果をチェックしていきましょう。
4/13(日)『Standard Challenge 64』
優勝 ジェスカイ眼魔
準優勝 アゾリウス全知
3位 ジェスカイコントロール
4位 エスパーピクシー
5位 イゼット果敢
6位 ゴルガリミッドレンジ
7位 オーバーロード
8位 赤単
新型のジェスカイ眼魔が優勝、アゾリウス全知が準優勝という結果になりました。
赤単や果敢デッキの独走を許さず、ランプ・コントロール・コンボもしっかりと活躍できているようですね。
ジェスカイ眼魔
こちらが新型のジェスカイ眼魔のリストです。新カードがたくさん採用されていますね!
注目すべきは『タルキール:龍嵐録』で新しく登場したルーティングカードたちです。
赤単でも活躍中の《光砕く者、テルサ》に加え、クリーチャーを除去しながらルーティング可能な《氷河の龍狩り》や、3枚ドロー&ルーティングの《冬夜の物語》が採用されています。
また、《氷河の龍狩り》と《冬夜の物語》は「調和」を持っており、墓地に置かれたあとも使用するチャンスがあります。
ドローもかなりの勢いで進めることになり、《プロフトの映像記憶》との相性が抜群です。
特に《光砕く者、テルサ》は自身がクリーチャーであるため、盤面になにもない状態からでも《プロフトの映像記憶》の恩恵を受け、すぐに強化しながら速攻アタックが狙えます。
「カードを捨てる」ことで成長する《略奪するアオザメ》も4枚フル採用されており、《忌まわしき眼魔》だけに頼ったデッキではありません。
今回は採用されていませんが、《忍耐の記念碑》を採用してもかなり有効的に使えそうですね!
リアニメイトプランを潰されたときの新たな勝ち筋となりそうです。デッキにルーティングできるカードがたくさん採用されているため、不要になったカードをどんどん有効牌と入れ替えることができます。
アゾリウス全知
盤面をすべて無視して勝てるコンボデッキ、アゾリウス全知も新環境にうまく適応できているようです。
新カードの《乱動するドラゴンの嵐》は再利用可能なドローソース兼ルーターで、機会は少ないかもしれませんが《マラング川の執政》をプレイしたときのバリューが大きいです。
《マラング川の執政》は前兆面はコンボのパーツ集めとして有用で、本体はフィニッシャーになる素質がある強力クリーチャーです。さすがにこれ1枚で勝てるほど甘くはありませんが、対戦相手がサイド後のゲームでクリーチャー除去を全抜きしづらくなる効果があります。
また、ささやかなアップデートながら《ジェスカイの啓示》を手に入れたことで、《アルケヴィオスへの侵攻》が1枚あれば勝てるようになりました。
これにより、今回の準優勝したデッキのように《アルケヴィオスへの侵攻》の採用枚数を減らすことで、よりプレイアブルな呪文の枚数を増やすことに成功しています。
赤単をはじめとしたアグロデッキ相手には、《エファラの分散》と《一時的封鎖》が命綱となります。なんとかコンボ成立までの時間さえ稼げれば、盤面がどんなに押されていても関係なく勝利が狙えるため、ほかのデッキ以上にこれらのカードの価値が高いといえるでしょう。
新型のアゾリウス全知は、今後どこまで登りつめることができるでしょうか。
ジェスカイコントロール
3位に入賞したジェスカイコントロールのリストがこちら。使用者はkanisterこと、Hareruya Prosのピオトル・ゴロゴゥスキです。
- 2025/04/04
- 新デッキ紹介!Hareruya Wayfinder『タルキール:龍嵐録』編
- 晴れる屋メディア
「Hareruya Wayfinder」では「テヴァル探査ストーム」を紹介していただきましたが、それとはぜんぜん違う「シィココピーコントロール」での入賞です!!!
さて、このコントロールデッキはアグロ戦略が強すぎる現環境でどのように生き残っているのでしょうか。
《稲妻のらせん》や《跳ねる春、ベーザ》が対アグロ戦で活躍するのは間違いありませんが、《叫ぶ宿敵》だけは絶対に通すわけにいきません。
デッキリストを見たところ、ダメージランドがまったくの不採用でした。3色デッキでも、土地から余計なダメ―ジは絶対に受けないという強い意志を感じます。
2マナのソフトカウンター枠に新カードの《払拭の吐息》を採用。《喝破》に比べるとマナ拘束が緩く、噛み合えば《マナ漏出》も凌ぐ要求の打ち消しとなり、これで《叫ぶ宿敵》をはじめとしたアグロデッキの脅威を対処したいところです。
序盤さえ凌げれば、ジェスカイ特有のカードパワーが火を噴きます。
《道の体現者、シィコ》は墓地にある3マナ以下のカードならなんでもタダで唱えられるという太っ腹なドラゴンで、《稲妻のらせん》や《食糧補充》を再利用できる点が強力です。
《ジェスカイの啓示》は盤面に干渉しながらブロッカーを出し、カードを引き、ライフゲインまでこなす必殺技です。
そして、《希望の標、チャンドラ》は戦場にいる限り、すべてのインスタントやソーサリーをコピーしつづける最強クラスのプレインズウォーカー。これが生き残ったゲームはかなり楽しそうですね!
また、コントロールデッキにとって《コーリ鋼の短刀》がいかに邪魔であるかを物語るかのように、《削剥》をメインサイド合わせて4枚フル採用しています。《瞬間凍結》も苦手なカードを対処できるナイスアンチカードです。
デッキリストをパッと見ただけでは豪快なファンデッキのように感じますが、細部まで目を凝らすと、メタゲームを読んだ上で、勝ちを強く意識したこだわりのデッキ構築であることがわかります。さすがはkanisterですね!
おわりに
環境初期ながら、かなり新カードが使われている印象です。まだまだ面白い新デッキが活躍する予感がします!
注目の《団結の最前線》と《身代わり合成機》のシナジーを狙うデッキは出てくるのでしょうか?
次回の大会結果もお楽しみに!それでは、また。
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