メタゲームブレイクダウン
3月31日の禁止制限告知によって禁止となったのは《死の国からの脱出》1枚のみであった。しかし、この禁止によって圧倒的なトップメタであった「脱出基地コンボ」は事実上、姿を消すことになった。
モダン環境に大きな変化が訪れたといって差し支えないだろう。
脱出基地コンボが退場したモダンの舞台では、新興勢力の台頭が期待されている。その最たるは『タルキール:龍嵐録』で新登場した最強クラスの装備品、《コーリ鋼の短刀》を採用したデッキだろう。
そのほか、《新たな夜明け、ケトラモーズ》が強力なドローエンジンとなるオルゾフブリンクや、最強のアドバンテージ獲得手段である《食糧補充》を採用した青いデッキが気になるところだ。
はたして、モダンの強豪プレイヤーたちはどんなデッキを選択したのだろうか。
強豪プレイヤー174名が集まった『第30期モダン神挑戦者決定戦』のメタゲームをお届けしよう。
デッキ | 使用者数 | 使用率 |
---|---|---|
イゼット果敢 | 15 | 8.62% |
ボロスエネルギー | 15 | 8.62% |
エルドラージランプ | 12 | 6.90% |
ドメインズー | 9 | 5.17% |
オルゾフブリンク | 9 | 5.17% |
ディミーアマークタイド | 8 | 4.60% |
ジャンドサーガ | 7 | 4.02% |
アミュレットタイタン | 7 | 4.02% |
エスパー御霊 | 5 | 2.87% |
青単ベルチャー | 5 | 2.87% |
ルビーストーム | 4 | 2.30% |
ゴルガリヨーグモス | 4 | 2.30% |
エルドラージトロン | 4 | 2.30% |
裂け目の突破 | 3 | 1.72% |
繁殖鱗コンボ | 3 | 1.72% |
サムワイズフード | 3 | 1.72% |
ジェスカイコーリ鋼 | 3 | 1.72% |
イゼットマークタイド | 3 | 1.72% |
アゾリウスコントロール | 3 | 1.72% |
ジェスカイコントロール | 3 | 1.72% |
ジェスカイの隆盛コンボ | 3 | 1.72% |
感染 | 2 | 1.15% |
ホロウワン | 2 | 1.15% |
イゼット親和 | 2 | 1.15% |
エスパー眼魔 | 2 | 1.15% |
ジェスカイ果敢 | 2 | 1.15% |
レン&オムナス | 2 | 1.15% |
ライブラリーアウト | 2 | 1.15% |
ジェスカイエネルギー | 2 | 1.15% |
ティムールエルドラージ | 2 | 1.15% |
不屈の独創力 | 1 | 0.57% |
ボロスバーン | 1 | 0.57% |
ネオブランド | 1 | 0.57% |
エスパー親和 | 1 | 0.57% |
緑単ストンピィ | 1 | 0.57% |
赤単ベルチャー | 1 | 0.57% |
リビングエンド | 1 | 0.57% |
ラクドス異形化 | 1 | 0.57% |
ハンマータイム | 1 | 0.57% |
デス&タックス | 1 | 0.57% |
ディミーア眼魔 | 1 | 0.57% |
ソプターコンボ | 1 | 0.57% |
ジャンドバーン | 1 | 0.57% |
サヒーリコンボ | 1 | 0.57% |
オルゾフネクロ | 1 | 0.57% |
アゾリウス親和 | 1 | 0.57% |
欠片の双子コンボ | 1 | 0.57% |
ボロストロウケア | 1 | 0.57% |
ディミーアネクロ | 1 | 0.57% |
グルールランデス | 1 | 0.57% |
《純視のメロウ》コンボ | 1 | 0.57% |
ドメインカスケード | 1 | 0.57% |
ジェスカイブリンク | 1 | 0.57% |
ラクドスリアニメイト | 1 | 0.57% |
ドメインヴァラクート | 1 | 0.57% |
ジャンドヴァラクート | 1 | 0.57% |
セレズニアミッドレンジ | 1 | 0.57% |
グリクシスマークタイド | 1 | 0.57% |
合計 | 174 | 100% |
《コーリ鋼の短刀》を採用したデッキがトップメタに!
なんと、王者・ボロスエネルギーと同数で並びトップメタとなったのはイゼット果敢だ。
モンク・クリーチャー・トークンをほぼ無限に生成する《コーリ鋼の短刀》は今、スタンダード、パイオニア、レガシーで暴れ回っているところだが、モダンも例外ではなかったようだ。
《ミシュラのガラクタ》のような0マナアーティファクトと相性がよく、2ターン目からテンポよく戦力を整えることができる。
定番の《僧院の速槍》や爆発的な打点が狙える《精鋭射手団の目立ちたがり》も無視できないアタッカーであり、《コーリ鋼の短刀》だけケアすれば勝てるというデッキでもない。
《変異原性の成長》や《溶岩の投げ矢》など、実質的に0マナで唱えられる呪文も多く、さらにイゼットというカラーは《表現の反復》でリソース補充も可能で、隙がない。
いずれにせよ、エルドラージランプやベルチャーといった、やや速度が遅いデッキにとっては脅威となる新デッキが台頭してきている。
また、《コーリ鋼の短刀》を採用したデッキはイゼット果敢だけではない。かつての「脱出基地」を彷彿とさせる《湖に潜む者、エムリー》と0マナアーティファクトのシナジーを活かした《ジェスカイの隆盛》コンボデッキが存在する。
このアーキタイプも最近では《ジェスカイの隆盛》の採用枚数を1-2枚に抑え、よりテンポを重視した型などが誕生しているようだ。
イゼット果敢ほどのスピードはないが、ビートダウンプランとコンボプランの両軸で勝利が目指せるという強みがある。
以上、『第30期モダン神挑戦者決定戦』のメタゲームブレイクダウンをお届けした。
絶対王者、内藤 圭佑に立ち向かうのはどんなデッキなのか。まずは挑戦者決定戦の行方に注目したい。