カード採用枚数ランキングTOP10
7月19日(土)、『マジック:ザ・ギャザリング――FINAL FANTASY』のカードのみが使用可能な限定構築戦の大会、『神討伐戦』が開催された。
本流セットの「FIN」のカードは4枚まで、継承史カードである「FCA」のカードは1枚のみが使用可能という特別ルールで、どんなカードが人気を集めたのだろうか。
登録されたデッキから集計した、カード採用枚数ランキングTOP10は以下の通りとなった。
カード名 | 採用枚数 |
---|---|
《町の歓迎者》 | 103 |
《召喚:フェンリル》 | 100 |
《幻獣との交わり》 | 92 |
《オーバーキル》 | 86 |
《バトルメニュー》 | 75 |
《召喚:タイタン》 | 69 |
《古代魔法「アルテマ」》 | 61 |
《マジックポット》 | 60 |
《スピラの希望、ユウナ》 | 59 |
《邪悪の再覚醒》 | 59 |
※提出されたデッキリストすべてを集計しています。また、土地カードはランキングから除きました。
第1位 《町の歓迎者》 採用枚数103枚
2マナで「切削」と土地探しの両方が行える《町の歓迎者》は、今大会トップメタとなった「リアニメイト」デッキに必要不可欠なカードだ。
手にいれたカードが「街」であった場合は2点のライフゲインができ、さらに戦場ではチャンプブロック要員として最後の役目も果たす。
今回の限定構築戦において、2ターン目の動きとしてもっとも安定していたのが《町の歓迎者》だったのではなかろうか。
ちなみに、このカードは「コモン」だが、強力なレアカードを押しのけてランキングでは堂々の1位という結果を残した。
マジックではレアカードよりも人気が高く、活躍するコモンカードだってたくさんあるのだ。
第2位 《召喚:フェンリル》 採用枚数100枚
2位となったのは《召喚:フェンリル》であった。
人気デッキの「リアニメイト」「街ランプ」のどちらにも採用されるキーカードであり、《スピラの希望、ユウナ》や《邪悪の再覚醒》が5マナであることから、3マナ→5マナとジャンプアップできる《召喚:フェンリル》の重要性は高い。
《ノクティス・ルシス・チェラム》(《帰還した王、ケンリス》)や《異邦の詩人》の能力を使うために5色のマナが必要となる場面もあるが、デッキに1枚だけ採用した基本土地をサーチするのにも《召喚:フェンリル》が役立つ。
召喚獣であるため、《スピラの希望、ユウナ》とも相性が良く、緑が絡む多色デッキで《召喚:フェンリル》を採用しない理由がないほど高性能のカードだ。
ランキング2位という結果も納得であろう。
第8位 《マジックポット》 採用枚数60枚
なんと、驚いた。このカードをメインボードに採用しているデッキは皆無。
つまり、サイドボードに採用された枚数だけでランキング入りを果たしたのだ。
3マナ1/4という、なんともいえないスタッツの《マジックポット》ができることはシンプル。で墓地にあるカードを1枚を追放するだけだ。
お世辞にも強いカードとはいえないが、ときには「カードの強さ」や「デッキに合っているかどうか」よりも、「このカードにしかできない仕事」を求めて採用が優先されることがある。
「プレイアブルな墓地対策が少なく、しかもトップメタがリアニメイトデッキ」という本環境において、どんなデッキにも入れることができる墓地対策カードは貴重だ。
以上、「神討伐戦:カード採用枚数ランキング」をお届けした。はたして、最後まで勝ち残るのはリアニメイトデッキか、それともリアニメイト対策をしたデッキか。勝負の行方を見守りたい。