どうしてこうなった。
今期PWCレースを牽引してきたはずの簗瀬、終わってみたら二位。
そう二位である。
眺める側にとっては最後まで結果が分からない、エキサイティングだったPWCポイントレース。
見事逆転した中道にとっても感慨深い一年になったに違いない。
そんな盛り上がりとは裏腹に、別の意味で忘れられない一年になっただろう簗瀬。
その思いをPWCCにぶつけよう!と思ったかどうかはさだかで無いが、そんな簗瀬が持ち込んだのは青単信心タッチ白。
青単信心の性質上さぞ使い込んだアーキタイプかと思って聞いてみると・・・
簗瀬 「今日初めて使います。」
強デッキ厨と呼ばれるに相応しい浮気性である。
対する河浜が駆るのはエスパーミッドレンジ。
これまた癖のあるアーキタイプ、さぞ使い込んでるかと思いきや
河浜 「今日からです。」
こんなんばっかかー。
しかしよくよく聞いてみると、GP静岡以降使い込んだデッキで最近は赤緑モンスターに浮気していただけとのこと。
今ならエスパーミッドレンジもメタ的に有りなんじゃないのかということで急遽復帰したらしい。
センスか使い込みか。
見事に対照的なマッチアップとなった。
Game 1
河浜が各種占術土地を並べ、《万神殿の兵士》《カルテルの貴種》と続けるまずまずの立ち上がり。
タップインゆえに1ターンずつ展開が遅れているが、序盤の展開として文句があるわけでもない。
かたや簗瀬は《審判官の使い魔》《潮縛りの魔道士》と。
《潮縛りの魔道士》と《カルテルの貴種》の攻防を経て、《海の神、タッサ》。
青単信心としては十二分に回っている。
ここで両者のアクションが交錯。
簗瀬が一旦温存した《急速混成》を《冒涜の悪魔》に。
河浜が《海の神、タッサ》に《拘留の宝球》を。
だがこの交換が終わってしまうと、トカゲトークン含め盤面で押されてしまっている簗瀬。
何とか《家畜化》で打開を図るも、《カルテルの貴種》が機能しているためなかなか押し戻せない。
簗瀬はオープンハンドから持っている《都市国家の神、エファラ》以外にも《タッサの二叉槍》を引いているが、ボードで押されている状況で必要なのはアドバンテージじゃない!
次々に繰り出される《リーヴの空騎士》二体に押し込まれていってしまう。
何とかしたい簗瀬は《夜帷の死霊》をブロッカーとして態勢を立て直すと、癌となる《エレボスの鞭》を《拘留の宝球》。
とにかく時間さえ稼げれば。
しかし簗瀬のライフは序盤の攻防で激しく減らしており、何とか《変わり谷》で《カルテルの貴種》を止められるようになったものの時すでに遅し。
残りライフはわずかに2。
そうなってしまえば河浜に残された仕事は《幽霊議員オブゼダート》をプレイするだけだった。
簗瀬 0-1 河浜
Game 2
色々ありながらも一方的になってしまった一本目。
続く二本目も攻める河浜、受ける簗瀬という構図は変わらなかった。
1ターン目《万神殿の兵士》
2ターン目《カルテルの貴種》
3ターン目《リーヴの空騎士》と畳みかける河浜。
初動が《凍結燃焼の奇魔》ということもあって簗瀬は序盤から苦しい。
《リーヴの空騎士》に《急速混成》(自身の《凍結燃焼の奇魔》)で対応し、《夜帷の死霊》を《リーヴの空騎士》への備えにしようと画策するも、河浜は《リーヴの空騎士》、《拘留の宝球》を。
河浜は一本目同様イニシアチブを譲らない構え。
何とかしたい簗瀬だが一本目同様《カルテルの貴種》の存在が重すぎる。
逆転手のはずだった《家畜化》もただの重い除去にしかなり得ない。
最後は《リーヴの空騎士》が減らしたライフを《幽霊議員オブゼダート》が吸い尽くした。
簗瀬 0-2 河浜