3 《森》 1 《平地》 4 《吹きさらしの荒野》 4 《砂草原の城塞》 3 《疾病の神殿》 3 《静寂の神殿》 3 《ラノワールの荒原》 3 《コイロスの洞窟》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 -土地(25)- 4 《羊毛鬣のライオン》 4 《ラクシャーサの死与え》 4 《先頭に立つもの、アナフェンザ》 3 《クルフィックスの狩猟者》 4 《包囲サイ》 3 《囁きの森の精霊》 -クリーチャー(22)- |
4 《胆汁病》 4 《英雄の破滅》 3 《アブザンの魔除け》 2 《真面目な訪問者、ソリン》 -呪文(13)- |
4 《思考囲い》 3 《悲哀まみれ》 2 《消去》 2 《世界を目覚めさせる者、ニッサ》 2 《太陽の勇者、エルズペス》 1 《勇敢な姿勢》 1 《残忍な切断》 -サイドボード(15)- |
前回の【アブザン記事】から1ヶ月……各地の大会結果を見ても、上位のアブザンアグロはすっかり数が減ってしまった。
その理由は、アブザンアグロが苦手とするデッキが増えたことが原因だろう。私自身、MOで練習中も赤白ミッドレンジと緑信心に負けることが多かった。
特に赤白ミッドレンジは、構造そのものを変えないと今のままでは勝てないと感じるほど負けた。
不利なデッキタイプが存在するときは、不利になる理由を考えるようにしている。
まず仮説を立てて、それを検証するためだ。
■ 仮説
1.土地のタップイン
3色デッキと2色デッキの差だ。タップイン10枚だと序盤もたつきやすく、対して赤白は2色なのでタップインが少なく毎ターン行動できる。
タップインでもたついている間にライフを削られてしまい、これから逆転という場になっても火力で負けというパターンが多かった。
2.行動回数の差
赤白側は《岩への繋ぎ止め》《かき立てる炎》と除去が軽いため、クリーチャー展開+軽除去で1ターンの行動回数に差をつけやすい。
結局アブザン側はクリーチャー相討ち+除去されるの繰り返しになるため《風番いのロック》の「強襲」条件を満たすのが難しい。
3.<前哨地の包囲>
消耗戦になった場合相手の方にだけアドバンテージカードがあり、しかもアブザン側はこれを対処しづらい。
エンチャントがメインでは対処されにくいこともあり、《前哨地の包囲》を置いてあとは除去を連打するだけで勝ててしまう。
仮説1.2.3を元にデッキを組みなおすと……
■ <クルフィックスの狩猟者><真面目な訪問者、ソリン><胆汁病>の増加
序盤もたついても取り返せるようにライフゲイン手段を増加し、デッキの防御力を上げることにした。
《軍族童の突発》《ゴブリンの熟練扇動者》さえ対処すれば《かき立てる炎》は撃ちにくい=行動回数の差にもつながるので、この2種類を対処するためにも《胆汁病》は4枚にすべきだ。
■ <風番いのロック>→<囁きの森の精霊>に変更
除去+相討ちで「強襲」条件が難しいため、1枚で盤面を作れる《囁きの森の精霊》に変更。
「強襲」未達成のロックでは相手に猶予を与えてしまっていたが、《囁きの森の精霊》は2ターン残ればすぐに勝利できる。
またアブザンアグロのクリーチャーは後半も強いため、どれが「予示」でめくれても戦力になる。
青黒コントロールに対しても《命運の核心》《精霊龍、ウギン》に耐性ができて、この変更は大きな手ごたえがあった。
《クルフィックスの狩猟者》の増加も含めて緑マナに寄った構成になったため、土地配分も若干変更。
■ エンチャント対策を入れる
敗因として《前哨地の包囲》が多いなら、それを対策すれば良い。
エンチャント破壊の候補は他にもあるが、《自然に帰れ》は自分の《クルフィックスの狩猟者》を巻き込むことがあり、《再利用の賢者》はすでに渋滞している3マナ域だ。
《岩への繋ぎ止め》されたターンに取り返せれば大きなリターンになるため、1マナの<消去>を優先した。
以上をふまえて、【第3期スタンダード神挑戦者決定戦】に参加。
ラウンド | 対戦デッキ | 勝敗 |
Round 1 | アブザンコントロール | 〇〇 |
Round 2 | スゥルタイコントロール | ×〇〇 |
Round 3 | 赤白ミッドレンジ | 〇〇 |
Round 4 | 赤白ミッドレンジ | 〇×〇 |
Round 5 | 赤白ミッドレンジ | ×〇〇 |
Round 6 | 赤単 | 〇〇 |
Round 7 | マルドゥミッドレンジ | ×× |
Round 8 | ジェスカイ | 〇×× |
Round 9 | 緑黒信心 | ×× |
【赤白3連戦は克服ッ!】
しかしッ!!
3連敗!!!
ジェスカイ相手の敗因は明確にプレイミスだったので書き記しておこう。
あなた (アブザンアグロ) ライフ:17 手札:《囁きの森の精霊》《英雄の破滅/Hero’s Downfall》 場: 《砂草原の城塞》(タップ) 《疾病の神殿》(タップ) 《森》(アンタップ) 《ラノワールの荒原》(アンタップ) 《羊毛鬣のライオン》(タップ) 《羊毛鬣のライオン》(タップ) 《ラクシャーサの死与え》(アンタップ) |
この不自然な《ゴブリンの熟練扇動者》アタックを、再生スタック除去なら良いと思い《ラクシャーサの死与え》でブロック→再生してしまった。
結果第2メインで土地セットから《対立の終結》を撃たれ、返しで土地を引けずに敗北。《ラクシャーサの死与え》さえ残っていれば勝っている局面だった。
目の前の《ゴブリンの熟練扇動者》アタックという美味しい餌に飛びついてしまった。ライフはまだ十分にあったしブロッカーは《英雄の破滅/Hero’s Downfall》できるのだから、トークンをブロックすべきだった。
この場で相手がアタックするのには理由があるはずだ。想像力が足りないよ、タカハシ。
■ プレイングの極み
『タルキール龍記伝』で《強迫》再録も決まったことだし、簡単なようで間違いやすい「手札破壊」について扱っていく。
あなた (アブザンアグロ) ライフ:20 手札:8枚 《森》 《静寂の神殿》 《思考囲い》 《羊毛鬣のライオン》 《羊毛鬣のライオン》 《先頭に立つもの、アナフェンザ》 《クルフィックスの狩猟者》 《囁きの森の精霊》 場: 《砂草原の城塞》(アンタップ) |
あなたはアブザンアグロで、対戦相手は青黒コントロールだ。
サイド後の2ゲーム目、相手が先攻で土地を置いてターン終了。
現在はあなたの2ターン目の第1メインフェイズだ。あなたの手札は強く、毎ターン展開に困ることはなさそうだ。
この手札を生かすために、どの順番でプレイするのが適切なのかを考えよう。
文末にヒントを記しておくので、わからない場合は参考にしてほしい。
5 《島》 4 《沼》 4 《汚染された三角州》 1 《血染めのぬかるみ》 1 《溢れかえる岸辺》 4 《陰鬱な僻地》 4 《欺瞞の神殿》 1 《華やかな宮殿》 1 《光輝の泉》 3 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 -土地(28)- -クリーチャー(0)- |
4 《胆汁病》 2 《無効化》 2 《軽蔑的な一撃》 4 《解消》 3 《悪夢の織り手、アショク》 4 《英雄の破滅》 1 《信者の沈黙》 2 《命運の核心》 2 《ジェイスの創意》 4 《時を越えた探索》 2 《危険な櫃》 2 《精霊龍、ウギン》 -呪文(32)- |
※ヒント:相手のアンタップ状態の土地2枚からプレイされるカードと、相手の3マナで脅威となるカードを予測しよう。
高橋 優太