PPTQシーズンの影響からか、300名もの参加者が集った第4期モダン神挑戦者決定戦。
年内は国内でのモダングランプリがないにも関わらず、この盛況である。
さて、第5ラウンド開始時点で全勝をマークしているのは18名。早速この18名のプレイヤーが選択したデッキをご覧いただきたい。
■ バーン:3名
たとえ頭の片隅であろうともサイドボードの選択で常に意識される、それが今のモダンにおけるバーンの立ち位置である。
相手がどんなデッキであろうと、ひたすらに火力を撃ち込むブレのないコンセプトはデッキ選択が増えるほどに強みとなる。
■ 白青赤コントロール:3名
バーンと並び3名のプレイヤーが選択したのは白青赤コントロール。
昨今のコントロールと言えば《黄金牙、タシグル》《コラガンの命令》といった面々が加入した青黒赤コントロールが浮かぶが、白の持つ対応力の高さが光ったということだろうか。
バーンとは真逆に位置するアーキタイプだが、「どんなデッキでも関係なく焼き切る」バーンと「どんなデッキでも対応する」白青赤コントロールは方向性こと違えど、それらを選んだプレイヤーの視点は同じ地点を見ているのかもしれない。
■ ジャンド:2名
続くジャンドはグッドスタッフの王者と言うべきか、やはりフェアデッキの中では選択肢として「堅い」ということか。
《黄金牙、タシグル》《グルマグのアンコウ》、そして同型における《オリヴィア・ヴォルダーレン》といった4マナ以上のカードに対応すべく《突然の衰微》が若干減り、代わりに《終止》のような確定除去が増えるといった変化が見られる。
■ エルフ:1名
続いて目につくのはエルフだろうか。
【グランプリ・シャーロット2015】の優勝によって意識されるようになってしまったか、上位テーブルでの使用者は1名に留まっている。
基本となるコンセプトはエルフたちによるビートダウン戦略だが、《集合した中隊》による粘り強さと展開力、《召喚の調べ》の対応力、そして《背教の主導者、エズーリ》を始めとした部族強化による圧倒的打撃力を兼ね備えたエルフたちは、立派にモダンメタゲームの一群に加わっている。
上位テーブルの大勢を占めるバーンとコントロールがこのままTop8に駒を進めるのか、他が追随するのか。
トップ8の発表を楽しみに待ちたい。