参加者300人。満員に埋まった晴れる屋トーナメントセンターは神を倒さんとする者たちで溢れた。
ただし現”モダン神”、市川ユウキに挑めるプレイヤーはただ1人。
ここでは300人の激闘の中、決勝ラウンドに残った小暮と中村の対決をお届けしよう。
Game 1
先攻の中村、まずは《山》から《ゴブリンの先達》。小暮はやや渋い顔をしてライブラリートップを公開する。
返す小暮のターンになると、しばらく長考した。バーンに対し、どのように動いていくか。《新緑の地下墓地》から《沼》をサーチし、《思考囲い》。
中村の手札から現れたのは、《頭蓋割り》、《稲妻》、《渋面の溶岩使い》、《聖なる鋳造所》、《山》というハンドだ。
小暮はここから《渋面の溶岩使い》を抜く。
続く中村のターン、《ゴブリンの先達》の攻撃は緩まない。既に小暮のライフは13。
小暮は返しに《タルモゴイフ》で《ゴブリンの先達》に備える。エンドに中村から《頭蓋割り》を打たれ、残るライフは10。
しかし、ここで中村の手がとまった。《ゴブリンの先達》は攻撃できず、そのままターンを返すしかない。
一転攻勢とばかりに、小暮は《タルモゴイフ》でアタックし、さらに樹上の村をセットしてタルモ2号機。
中村は完全に攻撃の手が止まってしまう。
小暮は《タルモゴイフ》2体でアタック。気づくと中村のライフ7。ライフ差が一気に逆転してしまった。
中村は《ゴブリンの先達》で攻撃を試みるも、トップは《包囲サイ》。そして小暮は《喉首狙い》で《ゴブリンの先達》と共に中村を介錯するのだった。
小暮 1-0 中村
Game 2
サイド後、中村は少し考えたあとキープを宣言。
小暮は自身もキープを宣言すると、「ゲーム開始前に」と、中村の動きを制止する。
小暮が手札から公開したのは、《神聖の力線》!!
「うわー!!」と、中村は悲痛な叫び。苦悶の表情を浮かべながらも、第1ターン、《僧院の速槍》でアタック。まだ闘志は消えていない。
小暮は3ターン目まで動かず、その間中村は《大祖始の遺産》を唱え、果敢した《僧院の速槍》で攻撃し、少しでもライフを詰めることに専念する。
小暮は《未練ある魂》で《僧院の速槍》のブロッカーを用意し、時間を稼ぐ。
返しのターンで中村は《僧院の速槍》でスピリット・トークンを轢き殺しつつ、《裂け目の稲妻》を2つ待機。
小暮ターンのアップキープ、中村は《大祖始の遺産》で《未練ある魂》のフラッシュバックを阻止するも、手札から更に《未練ある魂》。
小暮の場にはスピリット・トークンが3体、場には《神聖の力線》と万全の守りに見えた。
中村は待機の明けた《裂け目の稲妻》でトークンを2つ焼き、更に《欠片の飛来》で最後のトークンを除去。そして《ボロスの魔除け》で《僧院の速槍》に二段攻撃!計10点!!
小暮は大ダメージを受けるが、《タルモゴイフ》で場を固める。。
中村は《大歓楽の幻霊》で更にライフを詰めようとするが、スタックで《僧院の速槍》を《流刑への道》で除去。
そして小暮は《タルモゴイフ》で攻撃しつつ、《包囲サイ》。
中村は諦めない。最後の望みにかけて《僧院の速槍》を戦線に追加する。
しかし、現実は非情。小暮の手札から次に見えたのは《ファイレクシアの非生》。
健闘する中村だったが、強大なクロック、《ファイレクシアの非生》、《神聖の力線》とキラーカードを並べられてはうな垂れるしかないのであった。
小暮 2-0 中村
小暮「《僧院の速槍》が二段攻撃ついて死ぬかと思った(笑)」
中村「1ゲーム目で延々と土地が来たのが辛かった・・・あと、《ファイレクシアの非生》、《神聖の力線》は無理ゲー(笑)」
準決勝に進出したのは小暮 剛正!