こんにちは!
今日は【コガモダン vol.11】で紹介した【ランタン・コントロール】のその後をお届けしたいと思います。
■ 「ランタン・コントロール」
4 《空僻地》 4 《ラノワールの荒原》 2 《黒割れの崖》 2 《銅線の地溝》 1 《氷の橋、天戸》 2 《アカデミーの廃墟》 2 《幽霊街》 -土地(17)- 3 《呪文滑り》 -クリーチャー(3)- |
4 《古きものの活性》 3 《ギタクシア派の調査》 3 《コジレックの審問》 2 《強迫》 2 《外科的摘出》 2 《突然の衰微》 3 《オパールのモックス》 4 《写本裁断機》 4 《グール呼びの鈴》 4 《洞察のランタン》 3 《真髄の針》 2 《黄鉄の呪文爆弾》 4 《罠の橋》 -呪文(40)- |
4 《太陽のしずく》 3 《自然の要求》 3 《紅蓮地獄》 2 《溶接の壺》 1 《墓掘りの檻》 1 《古えの遺恨》 1 《ナイレアの弓》 -サイドボード(15)- |
デッキリストをご覧いただいただけではデッキの動きも分かりづらいかと思いますが、《洞察のランタン》+《写本裁断機》・《グール呼びの鈴》で対戦相手のドローを不要牌に変え続けるロックデッキです。
あとは《罠の橋》で相手のクリーチャーを完封し、《解呪》系のカードは上記ロックで引かせないようにすると、時間はかかりますが、対戦相手のライブラリーがなくなって勝利できるという寸法です。
細かいカードの役割は、【コガモダン vol.11】に記してありますので、もしよろしければそちらもご覧になってみてください。
放送などでこのデッキを実際に使用してみて、マリガンやプレイングの難しさを実感することとなりましたが、いくつか改善できそうな問題点も見つかりました。
1・マリガンが難しい
2・アドバンテージ獲得手段がない
2・アドバンテージ獲得手段がない
順を追ってみていきましょう。
■ 1・マリガンが難しい
このデッキの理想の初手は、《洞察のランタン》・《写本裁断機》・《グール呼びの鈴》・《古きものの活性》・《罠の橋》の中からいずれか2枚(以上)があるものです。
とは言え、それ以外の手札は全てマリガンとなると、それではほとんどの初手は許容できなくなってしまいます。
このデッキはある種のコンボデッキですが、「アミュレット・ブルーム」や「赤緑トロン」などとは違い、1枚1枚のカードパワーが低く、マリガンに弱いという欠点があります。
例えば《写本裁断機》や《グール呼びの鈴》は、《洞察のランタン》がないと仕事をしませんし、マッチアップ次第では《外科的摘出》・《黄鉄の呪文爆弾》といったカードも無駄カードになってしまいます。
これは続く2つめの項目そのものですが、マリガン後も含めて、手札や盤面のリカバリーが難しいことが何よりも大きな課題だと感じました。むしろアドバンテージ獲得手段が乏しいからこそ、マリガンが難しいのかもしれませんが。
メインボードは《解呪》系のカードが入っていないことがほとんどないので、ロック要素が一切なかろうとも、《罠の橋》だけでキープしてもいいと思います。
■ 2・アドバンテージ獲得手段がない
このデッキは《写本裁断機》・《グール呼びの鈴》+《アカデミーの廃墟》で疑似的に「アーティファクト」を引きやすくすることはできますが、基本的にはカードを探したり、カードを引き増すことができません。
手札が増えると《罠の橋》が機能しなくなるので、あえて手札が増えるカードを採用していない可能性もありますが、もしも《罠の橋》をサーチできるカードがあるならそれを採用してもいいと思いました。
上記2つの問題を解決するために、キープ基準になって《罠の橋》をサーチできるカードがあれば良いという結論にいたったので、「アーティファクト」の化身、《求道者テゼレット》を採用してみたのが下記リストです。
5 《島》 4 《闇滑りの岸》 4 《涙の川》 4 《幽霊街》 2 《アカデミーの廃墟》 1 《ネファリアの溺墓》 -土地(20)- 2 《呪文滑り》 -クリーチャー(2)- |
4 《ギタクシア派の調査》 2 《オパールのモックス》 1 《溶接の壺》 1 《仕組まれた爆薬》 4 《写本裁断機》 4 《グール呼びの鈴》 4 《洞察のランタン》 3 《真髄の針》 1 《虚無の呪文爆弾》 4 《威圧のタリスマン》 1 《太陽のしずく》 4 《罠の橋》 1 《世界のるつぼ》 1 《ヴィダルケンの枷》 3 《求道者テゼレット》 -呪文(38)- |
4 《コジレックの審問》 3 《太陽のしずく》 2 《溶接の壺》 2 《外科的摘出》 1 《墓掘りの檻》 1 《大祖始の遺産》 1 《倦怠の宝珠》 1 《悪夢の織り手、アショク》 -サイドボード(15)- |
《求道者テゼレット》は先ほどの問題の多くを解決してくれます。また、《求道者テゼレット》の「-X」能力のおかげで、《太陽のしずく》、《世界のるつぼ》、《ヴィダルケンの枷》といったピンポイントでサーチしたいカードも搭載できるようになりました。
せっかくなので、個々のカード選択理由を。
・《溶接の壺》 (メインボード×1、サイドボード×1)
《溶接の壺》は追加の《呪文滑り》のような役割ですが、《求道者テゼレット》で《罠の橋》を持ってきた次のターンにサーチできることもあって採用。《呪文滑り》とは違い、対戦相手の手札に余っている《終止》などのクリーチャー除去にひっかかることもありませんし、なんと言っても軽いのが素晴らしいですね。
・《太陽のしずく》 (メインボード×1、サイドボード×3)
このカードは参考元のリストで使っていて強かったので、そのまま採用。「バーン」などのライフを攻めるデッキに強いだけでなく、《黄鉄の呪文爆弾》と《突然の衰微》が抜けてしまって《貴族の教主》耐性が落ちたので、《貴族の教主》対策という意味でも優秀です。
・《世界のるつぼ》 (メインボード×1)
ほぼ単色になって《幽霊街》を4枚搭載できるようになったため、それと相性の良いこのカードはぜひとも採用したいと思っていました。最初はサイドボードでしたが、このカードと《幽霊街》の組み合わせで「赤緑トロン」に有利になるだろうということでメインボードに昇格。
《引き裂かれし永劫、エムラクール》の入った「赤緑トロン」は前リストの天敵でしたが、今のリストなら《幽霊街》で相手の土地を殲滅→(ディスカードなどで)《引き裂かれし永劫、エムラクール》が落ちる度に《虚無の呪文爆弾》で追放、という流れで勝てるようになったので、ほとんどのマッチアップで不要だった《外科的摘出》をメインボードから抜けたのは収穫でした。
・《ヴィダルケンの枷》 (メインボード×1)
《島》が5枚だけなのでパワーの高いクリーチャーは奪えませんが、このカードも《太陽のしずく》と同様に《貴族の教主》などのパワーが低いカード対策という理由で採用しています。カード単体のインパクトがすごいので、デッキリストがばれるまでは避雷針としての役割も期待できます。
・《悪夢の織り手、アショク》 (サイドボード×1)
このカードは、このデッキが《石のような静寂》が出ると投了という事態を回避するために搭載しました。しかし《石のような静寂》を置かれると《悪夢の織り手、アショク》程度では勝てないので、他に解決策を見出す方が良さそうです。
《知識の渇望》が入っていないのは、《知識の渇望》と《求道者テゼレット》を大量に引いてしまうと《罠の橋》が機能しなくなることがあったので、効果が強い《求道者テゼレット》を優先して《知識の渇望》は没になりました。
僕のプレイングもマシになってきたのか、このリストは前よりも勝率が良かったです。ただし、《突然の衰微》が抜けてしまった弊害として、《石のような静寂》1枚で負けるようになったのは致命的な欠陥でした。
純粋に黒マナを必要とするカードは《コジレックの審問》だけなので、こんなアプローチも面白いと思います。
4 《島》 1 《平地》 1 《神聖なる泉》 4 《溢れかえる岸辺》 4 《金属海の沿岸》 4 《幽霊街》 2 《アカデミーの廃墟》 -土地(20)- 2 《呪文滑り》 1 《オーリオックの廃品回収者》 -クリーチャー(3)- |
2 《ギタクシア派の調査》 3 《オパールのモックス》 1 《溶接の壺》 1 《仕組まれた爆薬》 4 《写本裁断機》 4 《グール呼びの鈴》 4 《洞察のランタン》 3 《真髄の針》 1 《虚無の呪文爆弾》 4 《発展のタリスマン》 1 《太陽のしずく》 4 《罠の橋》 1 《世界のるつぼ》 1 《ヴィダルケンの枷》 3 《求道者テゼレット》 -呪文(37)- |
3 《摩耗+損耗》 3 《太陽のしずく》 2 《溶接の壺》 2 《外科的摘出》 2 《倦怠の宝珠》 1 《墓掘りの檻》 1 《大祖始の遺産》 1 《陽光の呪文爆弾》 -サイドボード(15)- |
2色目が白なら《摩耗+損耗》で《石のような静寂》に触れます。
《オパールのモックス》があるので、先ほどの「青黒」リストに《摩耗+損耗》を入れてもいいですが、2ターン目に「金属術」を達成しつつ構えるのが厳しいので、《解呪》系を入れるならその色が出る土地も入れた方が良いでしょう。
あとはせっかく2色目を白にしたので、お試しで《オーリオックの廃品回収者》も採用。
クリーチャー除去カードにひっかかってしまうのが玉に瑕ですが、《解呪》系に耐性が付いたり、《写本裁断機》や《グール呼びの鈴》で削ったカードを拾えるのは評価できる1枚です。
昔は《陽光の呪文爆弾》を拾ってウハウハしてましたが、果たして現代でもその動きは通用するんでしょうか……?
あとは《工匠の直感》なんかもいいかもしれませんね。
《罠の橋》が持ってこれないのは残念でなりませんが、もしかすると軽い《求道者テゼレット》として活躍してくれるかも!?
というわけで、割と真面目に色々なリストをご紹介させていただきました。
今のところ「青黒」バージョンが1番好みですが、《石のような静寂》対策は必須なので、少し土地を変更してこんな形に落ち着きました。
4 《島》 1 《神聖なる泉》 1 《湿った墓》 4 《溢れかえる岸辺》 3 《汚染された三角州》 4 《幽霊街》 2 《アカデミーの廃墟》 1 《ネファリアの溺墓》 -土地(20)- 2 《呪文滑り》 -クリーチャー(2)- |
4 《ギタクシア派の調査》 2 《オパールのモックス》 1 《溶接の壺》 1 《仕組まれた爆薬》 4 《写本裁断機》 4 《グール呼びの鈴》 4 《洞察のランタン》 3 《真髄の針》 1 《虚無の呪文爆弾》 4 《威圧のタリスマン》 1 《太陽のしずく》 4 《罠の橋》 1 《世界のるつぼ》 1 《ヴィダルケンの枷》 3 《求道者テゼレット》 -呪文(38)- |
3 《摩耗+損耗》 3 《太陽のしずく》 2 《溶接の壺》 2 《外科的摘出》 1 《墓掘りの檻》 1 《大祖始の遺産》 1 《倦怠の宝珠》 2 《悪夢の織り手、アショク》 -サイドボード(15)- |
フェッチランドを入れた方が《洞察のランタン》のトップを見る能力も、《世界のるつぼ》も生きるので、最初っからこうした方が良かったかもしれませんね(^_^;)(笑)
勝つまでがディ・モールト長いデッキですが、「アーティファクト」をカチャカチャするのがお好きな方にぜひともオススメのデッキです!
今後の放送でもたまに使用するかもしれないので、改善案や新しい形があればぜひご教授ください!
それでは、また次回のブログで!
コガモ
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