By Takamasa Sato
レガシー選手権も6回戦が終了し、全勝はわずか4人。
その中から、初のフィーチャーとなる伊藤と、2011年度「日本選手権」トップ8の玉田との一戦をお伝えする。
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伊藤は、東北の草の根大会である「五城楼杯」を中心に活躍するレガシー・プレイヤー。
玉田は昨年《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》マスターと呼ばれた関西の古豪。
様々なフォーマットで活躍しているが、レガシーについては今年3月の「GPインディアナポリス」以来、久々だという。
ゲーム1
先手を取った玉田は1ターン目から《秘密を掘り下げる者》。
伊藤は《霊気の薬瓶》でこれに答えようとするが、《目くらまし》が許さない。
2ターン目、《秘密を掘り下げる者》は変身しなかったが、《思案》で変身準備。
返しに伊藤は2枚目の《霊気の薬瓶》着地に成功し、玉田は苦い表情を浮かべる。
玉田は自らのターン、アップキープに《渦まく知識》。
《Force of Will》をトップに置き、変身!
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玉田 遼一
さらにランドセットから2枚目の《秘密を掘り下げる者》を送り込んで、伊藤を攻め立てる。
伊藤はしばらく悩んでから《ヴェンディリオン三人衆》。玉田の後続である《タルモゴイフ》をライブラリー下に送り、ゲームスピードを遅らせる。
再びの玉田のターン。
後続を用意できていなかったのか、2枚目の《秘密を掘り下げる者》は変身せず。
フェッチを切って息をしていないライブラリートップをリフレッシュし、《二股の稲妻》でライフを攻めつつ、《敏捷なマングース》を送り込む。
伊藤のデッキが自らのデッキよりもサイズに勝る「マーフォーク」であることがわかっているため、速やかにライフを削り取る算段だ。
伊藤も置いていかれては困ると《珊瑚兜の司令官》を《霊気の薬瓶》で呼び出し、即レベル2に成長させる。セット済みの2枚の《変わり谷》と合わせて、戦線を維持。
玉田は《変わり谷》を2枚の《不毛の大地》で潰しつつ《昆虫の逸脱者》で攻撃。
しかし、伊藤はこれを《珊瑚兜の司令官》でキャッチし、《霊気の薬瓶》からインスタントタイミングで《アトランティスの王》を場に。
一方的に《昆虫の逸脱者》
こうなると、天秤は一気に伊藤へ。
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伊藤 史人
《珊瑚兜の司令官》をレベル4にすると《銀エラの達人》を展開して上から下から反撃を開始!
すると、間もなく息切れを起こしていた玉田は殴りきられてしまった。
伊藤 1-0 玉田
ゲーム2
後手の伊藤が放った《霊気の薬瓶》に対し、玉田は《渦まく知識》。
しかし、望む答えを得られなかったらしく、これは無事に着地する。
返しに玉田は《タルモゴイフ》。
これは《Force of Will》されそうになるが、玉田もまた《Force of Will》でこれを通させる。
さらに、2枚目も無事に通してサイズに勝る戦線を構築。
伊藤も2枚の《銀エラの達人》を送り込むのだが、サイズが心もとない。
しかし、伊藤は《大祖始の遺産》を設置すると、さらに《水没》で《タルモゴイフ》を退けようとする。
玉田はこれに《赤霊破》で答え、手札に唯一残った《漁る軟泥》をプレイして、攻勢を維持する。
《銀エラの達人》のおかげで手札が潤沢な伊藤は、玉田のドロー後に《霊気の薬瓶》を起動。
《ヴェンディリオン三人衆》で玉田の手札が《秘密を掘り下げる者》だけであることを確認し、
自分のターンに《アトランティスの王》を出して、島渡りアタック!
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玉田のライフは一気に4まで減ってしまう。
最後の望みをかけたドローは、《渦まく知識》だったものの、そこには何も無く……。
伊藤 2-0 玉田
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