USA Standard Express vol.1 -SCGO Salt Lake City, SCG Classics Albany, GP Warsaw-

Kenta Hiroki



皆さんこんにちは。

今回からUSA Standard Expressの記事を隔週で連載させていただく事になった、アメリカのミシガン州在住の広木です。
USA Legacy ExpressでSCGOのレガシーの記事を隔週で連載させていただいているので、この記事を読んでくださっている皆さんの中にはご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。

USA Legacy Expressと同様に、Starcity Games Open Series(SCGO)のスタンダードの上位入賞デッキを中心に解説していきます。既にご存知の方もいらっしゃると思いますがSCGOはアメリカでほぼ毎週のように開かれているトーナメントで、賞金総額はなんと$10000。参加者も非常に多く、スタンダード部門は地域によっては1000人近い参加者を出す事もある。また、SCGOの結果に限らずスタンダードで行われたGP等のイベントの解説もしていきます。

さて今回の記事では、2日連続でスタンダードで競われたSCGO Salt Lake Cityの上位入賞デッキの解説と、同じくスタンダードで開催されたSCG Classics AlbanyGP Warsawの入賞デッキの解説をしていきたいと思います。

GP北九州が来週末に開催されますので、現在のメタゲームまとめとして、お役に立てれば幸いです。



SCGO Salt Lake City Day1 トップ8 アーキタイプ

2013年8月10日
1位 GR Aggro/グルールミッドレンジ
2位 GR Aggro/グルールミッドレンジ
3位 BG Midrange/黒緑コントロール
4位 Jund Midrange/ジャンドコントロール
5位 Bant Hexproof/呪禁バント
6位 GR Aggro/グルールミッドレンジ
7位 Jund Midrange/ジャンドコントロール
8位 GR Aggro/グルールミッドレンジ

殿堂プレイヤーのBrian Kiblerもプレイヤー選手権で使用していたGR Aggroが土曜日のSCGOのトップ8の半分を占める活躍を見せ、優勝もGR Aggroでした。
M14から新しく印刷された多色フォーマットの現環境へのアンチカードである《燃え立つ大地》を採用する事で他の多色の中速デッキに対して有利な構成の緑赤の中速デッキです。
プレイヤー選手権で人気のあったUWR Flashは《燃え立つ大地》を採用したGR Aggroがトップメタだった今大会では勝ちきれなかったようです。



SCGO Salt Lake City Day1 デッキ解説

「GR Aggro」「BG Midrange」



Jacob Tobey 「GR Aggro」 SCGO Salt Lake City (1位)

9 《森》
6 《山》
4 《根縛りの岩山》
4 《踏み鳴らされる地》
1 《グルールのギルド門》

-土地(24)-

4 《東屋のエルフ》
2 《エルフの神秘家》
4 《火打ち蹄の猪》
4 《絡み根の霊》
3 《漁る軟泥》
4 《地獄乗り》
4 《ゴーア族の暴行者》
4 《雷口のヘルカイト》

-クリーチャー(29)-
3 《ミジウムの迫撃砲》
4 《ドムリ・ラーデ》

-呪文(7)-
4 《燃え立つ大地》
3 《火山の力》
2 《炬火の炎》
2 《紅蓮の達人チャンドラ》
2 《士気溢れる徴集兵》
1 《火柱》
1 《情け知らずのガラク》

-サイドボード(15)-
hareruya





Ruger Hebert 「GR Aggro」 SCGO Salt Lake City (2位)

9 《森》
5 《山》
4 《踏み鳴らされる地》
4 《根縛りの岩山》
1 《ケッシグの狼の地》

-土地(23)-

4 《東屋のエルフ》
2 《エルフの神秘家》
4 《火打ち蹄の猪》
4 《絡み根の霊》
3 《漁る軟泥》
4 《地獄乗り》
4 《ゴーア族の暴行者》
4 《雷口のヘルカイト》

-クリーチャー(29)-
3 《ミジウムの迫撃砲》
2 《火山の力》
3 《ドムリ・ラーデ》

-呪文(8)-
4 《燃え立つ大地》
3 《濃霧》
2 《忌むべき者のかがり火》
2 《紅蓮の達人チャンドラ》
1 《火柱》
1 《炬火の炎》
1 《火山の力》
1 《ドムリ・ラーデ》

-サイドボード(15)-
hareruya


今大会のトップ8の半分を占めるという驚異的なパフォーマンスだったGR Aggro。Brian Kiblerが使用していた事でキブラーグルールと呼ばれているデッキで、《火打ち蹄の猪》《地獄乗り》等赤緑の優秀なクリーチャーでビートダウンしていく中速デッキです。合計16体の速攻クリーチャーを搭載しているので《至高の評決》《忌むべき者のかがり火》といったソーサリースピードのスイーパーに耐性があります。通常のGR Aggroと異なり《ドムリ・ラーデ》とM14からの新カード《紅蓮の達人チャンドラ》の2体のPWを使ってアドバンテージを得る事も可能で、中盤以降も息切れする事が少なくなりました。

サイドにフル投入されている《燃え立つ大地》はプレイヤー選手権でも人気のあったUWR FlashやJund Midrangeに対して有効なアンチカードです。優勝者のJacob Tobeyのリストは比較的オーソドックスなリストではありますが、サイドに追加のPWとして《情け知らずのガラク》が採用されています。

2位のRuger Hebertは《火山の力》をメインに採用する等ミラーマッチを意識していたようです。サイドに採用されている3枚の《濃霧》も、同系や、GR Aggroに有利なBant Hexproof等を意識していた事が伺えます。メタの読みが当たっていただけに、決勝戦でミラーマッチで敗れてしまったのは惜しいところです。

雷口のヘルカイトドムリ・ラーデ燃え立つ大地






Bryce Felt 「BG Midrange」 SCGO Salt Lake City (3位)

13 《沼》
4 《草むした墓》
4 《森林の墓地》
2 《ゴルガリのギルド門》
2 《変わり谷》

-土地(25)-

2 《漁る軟泥》
4 《生命散らしのゾンビ》
4 《冒涜の悪魔》
2 《ボーラスの信奉者》
4 《スラーグ牙》

-クリーチャー(16)-
3 《悲劇的な過ち》
2 《破滅の刃》
2 《血の署名》
3 《もぎとり》
2 《突然の衰微》
2 《化膿》
1 《地下世界の人脈》
3 《ヴェールのリリアナ》
1 《見えざる者、ヴラスカ》

-呪文(19)-
3 《強迫》
2 《肉貪り》
2 《ゴルガリの魔除け》
2 《漸増爆弾》
1 《突然の衰微》
1 《もぎとり》
1 《地下世界の人脈》
1 《真髄の針》
1 《ヴェールのリリアナ》
1 《見えざる者、ヴラスカ》

-サイドボード(15)-
hareruya


除去で脅威を捌き《血の署名》《地下世界の人脈》で手札を補充しつつ《冒涜の悪魔》等の大型クリーチャーで勝つ黒緑2色のコントロールデッキ。《スラーグ牙》《ボーラスの信奉者》はドロースペルによって失ったライフを回復しつつアドバンテージを提供します。

2色である為、基本地形を他の多色デッキよりも多く積む事ができ、《燃え立つ大地》の影響をあまり受けないのがこのデッキの強みです。Jundと異なり《沼》を多く採っているので黒の優秀な4マナのスイーパーの《もぎとり》を有効に使えるのも魅力です。

デッキの構成上クリーチャーデッキに強く、重いスペルを多く採用しているのでUWR Flash等カウンターを多用するデッキに対してはやや不利になります。しかし今大会では苦手なコントロールデッキをGR Aggroが駆除していたので、BG Midrangeのようなデッキが勝ち残り易いメタだったと言えます。

冒涜の悪魔もぎとり見えざる者、ヴラスカ





SCGO Salt Lake City Day2 トップ8 アーキタイプ

2013年8月11日
1位 Jund Midrange/ジャンドコントロール
2位 Jund Midrange/ジャンドコントロール
3位 Jund Midrange/ジャンドコントロール
4位 Junk Aristocrats/ジャンクアリストクラッツ
5位 Jund Midrange/ジャンドコントロール
6位 Jund Midrange/ジャンドコントロール
7位 UW Flash/白青コントロール
8位 GR Aggro/グルールミッドレンジ


土曜日のSCGOと一転、トップ8の半分を占めたGR Aggroは今回8位に辛うじて残ったのみでした。代わりに今大会はJund Midrageがトップ8の内5名と近頃のスタンダードでは珍しい結果となりました。優勝もJund Midrangeでした。



SCGO Salt Lake City Day2 デッキ解説

「Jund Midrange」


William Jensen 「Jund Midrange」 SCGO Salt Lake City (1位)

2 《沼》
4 《草むした墓》
4 《踏み鳴らされる地》
4 《血の墓所》
4 《森林の墓地》
4 《根縛りの岩山》
1 《竜髑髏の山頂》
2 《ケッシグの狼の地》

-土地(25)-

3 《漁る軟泥》
4 《高原の狩りの達人》
3 《オリヴィア・ヴォルダーレン》
4 《スラーグ牙》

-クリーチャー(14)-
2 《悲劇的な過ち》
1 《破滅の刃》
1 《ミジウムの迫撃砲》
4 《忌むべき者のかがり火》
1 《戦慄掘り》
1 《突然の衰微》
2 《化膿》
2 《ラクドスの復活》
4 《遥か見》
1 《ラクドスの魔鍵》
2 《原初の狩人、ガラク》

-呪文(21)-
3 《ヴェールのリリアナ》
2 《強迫》
2 《火柱》
2 《ゴルガリの魔除け》
2 《地下世界の人脈》
1 《悲劇的な過ち》
1 《破滅の刃》
1 《ラクドスの復活》
1 《酸のスライム》

-サイドボード(15)-
hareruya






Zachary Jeffers 「Jund Midrange」 SCGO Salt Lake City (2位)

2 《森》
1 《沼》
4 《踏み鳴らされる地》
4 《草むした墓》
4 《血の墓所》
4 《竜髑髏の山頂》
3 《森林の墓地》
1 《根縛りの岩山》
2 《ケッシグの狼の地》

-土地(25)-

3 《漁る軟泥》
2 《生命散らしのゾンビ》
4 《高原の狩りの達人》
3 《オリヴィア・ヴォルダーレン》
4 《スラーグ牙》

-クリーチャー(16)-
2 《悲劇的な過ち》
4 《忌むべき者のかがり火》
2 《戦慄掘り》
2 《化膿》
2 《ラクドスの復活》
4 《遥か見》
1 《ヴェールのリリアナ》
2 《原初の狩人、ガラク》

-呪文(19)-
2 《強迫》
2 《ゴルガリの魔除け》
2 《血のやりとり》
2 《殺戮遊戯》
2 《精神灼き》
2 《酸のスライム》
1 《ラクドスの復活》
1 《地下世界の人脈》
1 《ヴェールのリリアナ》

-サイドボード(15)-
hareruya


今大会のトップ8の半分以上を占めたJund Midrange。苦手とするデッキが特に存在しない対応力の高いアーキタイプで、環境初期から現在まで結果を残し続けています。大量に搭載された除去で脅威を捌いていきPWでアドバンテージを取り、《ラクドスの復活》《スラーグ牙》《オリヴィア・ヴォルダーレン》等のカードパワーで相手を粉砕します。

今大会の優勝者のWilliam Jensenは今年見事に殿堂入りを果たしたプレイヤーです。同デッキで土曜日もトップ8に入賞していました。William Jensenのリストはプレイヤー選手権でReid Dukeが使用していたものと同様のリストです。《漁る軟泥》《瞬唱の魔道士》《堀葬の儀式》を使うデッキとの相性を劇的に改善させました。また、僅か2マナというコストは低マナ域のクリーチャーを欠いていたJund Midrangeにとって願っても無い収穫です。

2位入賞のZachary JeffersのリストはM14の新カード《生命散らしのゾンビ》が採用されています。現在のスタンダードは優秀な緑・白のクリーチャーで溢れています。特にミラーマッチでは相手の《スラーグ牙》《高原の狩りの達人》を取り除く事ができアドバンテージを稼ぐ事ができます。
M14から新たに《漁る軟泥》《生命散らしのゾンビ》そして《破滅の刃》が加わり、デッキとして完成された印象があります。

高原の狩りの達人オリヴィア・ヴォルダーレン漁る軟泥





SCG Classics Albany トップ8 アーキタイプ

2013年8月11日
1位 GR Aggro/グルールミッドレンジ
2位 UW Flash/白青フラッシュ
3位 Jund Midrange
4位 Naya Midrange/ナヤミッドレンジ
5位 GR Aggro/グルールミッドレンジ
6位 UWR Flash/トリコフラッシュ
7位 GR Aggro/グルールミッドレンジ
8位 Naya Midrange/ナヤミッドレンジ

SCGO Salt Lake City同様にGR Aggroの活躍が目立ちます。優勝もGR Aggroでした。しかし、SCGO Salt Lake Cityでは上位に全く姿が見えなかったUWR Flashも結果を残しています。GR Aggroに対して相性の良いクリーチャーである《ボロスの反攻者》を採用したNaya Midrangeも上位入賞していました。



SCG Classics Albany デッキ解説

「GR Aggro」「UW Flash」


Harry Bradford 「GR Aggro」 SCG Classics Albany (1位)

9 《森》
6 《山》
4 《踏み鳴らされる地》
4 《根縛りの岩山》
1 《ケッシグの狼の地》

-土地(24)-

4 《東屋のエルフ》
2 《エルフの神秘家》
4 《火打ち蹄の猪》
4 《絡み根の霊》
3 《漁る軟泥》
4 《地獄乗り》
4 《ゴーア族の暴行者》
4 《雷口のヘルカイト》

-クリーチャー(29)-
3 《ミジウムの迫撃砲》
4 《ドムリ・ラーデ》

-呪文(7)-
4 《火山の力》
3 《燃え立つ大地》
2 《火柱》
2 《炬火の炎》
2 《忌むべき者のかがり火》
2 《自由なる者ルーリク・サー》

-サイドボード(15)-
hareruya


優勝したHarry Bradfordのリストはメインは基本に忠実な構成です。サイドにはコントロールに対して強い《自由なる者ルーリク・サー》が採用されており、《燃え立つ大地》の効果が薄いBG Midrangeや今大会準優勝のUW Flash等の2色のコントロール相手に特に強さを発揮しそうです。

火打ち蹄の猪ドムリ・ラーデ自由なる者ルーリク・サー






Ozzie Waller 「UW Flash」 SCG Classics Albany (2位)

8 《島》
6 《平地》
4 《神聖なる泉》
4 《氷河の城砦》
2 《ムーアランドの憑依地》
1 《幽霊街》

-土地(25)-

3 《ボーラスの占い師》
3 《瞬唱の魔道士》
4 《修復の天使》

-クリーチャー(10)-
2 《中略》
2 《本質の散乱》
2 《雲散霧消》
1 《巻き直し》
4 《思考掃き》
2 《熟慮》
4 《アゾリウスの魔除け》
3 《至高の評決》
3 《スフィンクスの啓示》
2 《ルーン唱えの長槍》

-呪文(25)-
3 《天界のほとばしり》
3 《終末》
2 《否認》
2 《拘留の宝球》
1 《払拭》
1 《漸増爆弾》
1 《思考を築く者、ジェイス》
1 《記憶の熟達者、ジェイス》
1 《霊異種》

-サイドボード(15)-
hareruya


相手の脅威をカウンターしつつFlashクリーチャーを展開し隙を見て《ルーン唱えの長槍》を装備させて勝利するUW Flash。クリーチャー・タイプが揃っていないデッキが多いため、環境に《魂の洞窟》を採用したデッキが少ないのもこのデッキにとっては追い風です。

Jund MidrangeやBG Midrange等重いスペルを多く採用した中速デッキに相性が良く苦手な《復活の声》を採用したデッキに対しても《終末》《漸増爆弾》等で対処していけます。現在のように中速デッキが中心で《魂の洞窟》が少ないメタではベストなチョイスと言えそうです。

修復の天使スフィンクスの啓示終末






Adam Delles 「Naya Midrange」 SCG Classics Albany (4位)

2 《森》
4 《踏み鳴らされる地》
4 《寺院の庭》
4 《聖なる鋳造所》
3 《根縛りの岩山》
3 《陽花弁の木立ち》
2 《断崖の避難所》
1 《ガヴォニーの居住区》
1 《ケッシグの狼の地》

-土地(24)-

4 《アヴァシンの巡礼者》
1 《東屋のエルフ》
4 《復活の声》
3 《漁る軟泥》
4 《ロクソドンの強打者》
4 《ボロスの反攻者》
2 《修復の天使》
2 《ゴーア族の暴行者》
4 《雷口のヘルカイト》

-クリーチャー(28)-
2 《セレズニアの魔除け》
1 《ミジウムの迫撃砲》
1 《忌むべき者のかがり火》
4 《ドムリ・ラーデ》

-呪文(8)-
4 《火柱》
3 《ボロスの魔除け》
2 《天啓の光》
2 《冒涜の行動》
2 《盲従》
1 《安らかなる眠り》
1 《軍勢の集結》

-サイドボード(15)-
hareruya


ナヤカラーの優秀なクリーチャーでビートダウンする中速デッキ。GR Aggroに強い《ボロスの反攻者》やUW Flash等のコントロールデッキに強い 《復活の声》を採用しています。

サイドには《ボロスの反攻者》と相性の良い《冒涜の行動》やコントロールに強い《軍勢の集結》《ボロスの魔除け》が採用されています。同系も意識していたのか《火柱》を4枚採っています。速攻クリーチャーを多数採っているGR Aggroに高い効果が期待できる《盲従》も興味深いチョイスです。

復活の声ボロスの反攻者盲従





GP Warsaw トップ8 アーキタイプ

2013年8月10-11日
1位 GR Aggro/グルールミッドレンジ
2位 Jund Zombie/ゾンビビートダウン
3位 Jund Midrange/ジャンドコントロール
4位 Jund Midrange/ジャンドコントロール
5位 Naya Midrange/ナヤミッドレンジ
6位 Bant Hexproof/呪禁バント
7位 Bant Hexproof/呪禁バント
8位 BG Midrange e/黒緑コントロール

なんとGPでもキブラースタイルのGR Aggroが優勝していました。他にはJund MidrangeとBant Hexproofが多く結果を残していました。プレイヤー選手権で人気のあったUWR Flashの姿はここにもありません。また、M14で」新戦力を得たJund Zombieが久しぶりに結果を残しています。



GP Warsaw デッキ解説

「Jund Zombie」「Bant Hexproof」


Felipe Tapia Becerra 「Jund Zombie」 GP Warsaw (2位)

3 《沼》
4 《草むした墓》
4 《血の墓所》
4 《竜髑髏の山頂》
4 《森林の墓地》
4 《魂の洞窟》

-土地(23)-

4 《墓所這い》
2 《戦墓のグール》
2 《死儀礼のシャーマン》
4 《ロッテスのトロール》
3 《血の芸術家》
4 《ゲラルフの伝書使》
3 《生命散らしのゾンビ》
3 《屑肉の刻み獣》
4 《ファルケンラスの貴種》

-クリーチャー(29)-
3 《悲劇的な過ち》
2 《硫黄の流弾》
2 《突然の衰微》
1 《ヴェールのリリアナ》

-呪文(8)-
3 《強迫》
3 《吸血鬼の夜鷲》
2 《殺戮遊戯》
2 《ヴェールのリリアナ》
2 《オリヴィア・ヴォルダーレン》
1 《突然の衰微》
1 《ゴルガリの魔除け》
1 《地下世界の人脈》

-サイドボード(15)-
hareruya


同じJundでもコントロールのJund Midrangeと異なり、ゾンビクリーチャーでビートダウンしていくアグロ寄りのJund。環境初期から存在するアーキタイプです。《ゲラルフの伝書使》《墓所這い》等ISD ブロックの黒のゾンビクリーチャーを中心に赤から火力と優秀な速攻クリーチャー《ファルケンラスの貴種》、緑から除去の《突然の衰微》《ロッテスのトロール》《屑肉の刻み獣》といった優秀ゾンビクリーチャーを採用しています。

M14の新たなゾンビクリーチャー《生命散らしのゾンビ》の加入により、悩みの種であった《スラーグ牙》への対処と回避能力付きパワー3の脅威の展開を同時に行うことが可能になりました。

ロッテスのトロール生命散らしのゾンビファルケンラスの貴種






Niklas Ramquist 「Bant Hexproof」 GP Warsaw (6位)

1 《森》
4 《繁殖池》
4 《寺院の庭》
4 《神聖なる泉》
4 《陽花弁の木立ち》
3 《氷河の城砦》
2 《内陸の湾港》

-土地(22)-

4 《アヴァシンの巡礼者》
3 《林間隠れの斥候》
4 《不可視の忍び寄り》
4 《聖トラフトの霊》
3 《鬼斬の聖騎士》

-クリーチャー(18)-
2 《呪文裂き》
4 《天上の鎧》
4 《怨恨》
4 《幽体の飛行》
4 《ひるまぬ勇気》
2 《群れの統率者アジャニ》

-呪文(20)-
4 《繕いの接触》
2 《濃霧》
2 《天啓の光》
2 《否認》
2 《近野の巡礼者》
1 《呪文裂き》
1 《金輪際》
1 《鷺群れのシガルダ》

-サイドボード(15)-
hareruya


《不可視の忍び寄り》等の呪禁持ちのクリーチャーにオーラを付けて殴り勝つBant HexproofもM14からいくつかの新戦力を得ました。《林間隠れの斥候》はその1枚で、回避能力は付いていないものの呪禁持ちであるため、1ターン目《林間隠れの斥候》から2ターン目に《怨恨》《天上の鎧》を付ければ相手にかなりのプレッシャーを与える事ができます。
《鬼斬の聖騎士》もその戦闘能力により、流行のGR Aggro戦で活躍が期待できます。

林間隠れの斥候鬼斬の聖騎士幽体の飛行





総括

2日連続スタンダードで行われたSCGO Salt Lake City。土曜日はキブラースタイルのGR Aggroがトップ8の半分を占め、同デッキが優勝トロフィーを手にしました。そしてその翌日のスタンダードオープンはJund Midrangeが優勝者も含めてトップ8の内5名という驚異的なパフォーマンスを見せました。

SCGO Salt Lake Cityでも優勝していたGR AggroはSCG Classics AlbanyGP Warsawでも優勝していることから現在のトップメタである事は明らかです。今後スタンダードの大会に出る際は最低限GR Aggroの対策はしておいた方が良いでしょう。

以上SCGO Salt Lake City、SCG Classics Albany、GP Warsawの解説でした。

それでは次回の記事であいましょう。楽しいスタンダードライフを!