コガモのだらだらクソデッキへの道 -会心の一撃-

津村 健志

津村 健志


こんにちは!

突然ですが、みなさんはカードを見てときめいたことはありますか?

能力が強い。イラストが綺麗。背景ストーリーが好き。

カードを好きになる理由は十人十色ですが、僕がこれまでにときめいたカードのひとつは、《残酷な根本原理》です。




僕がこのカードに惹かれた理由は、何と言ってもそのド派手な効果です。自身をこれ以上なく潤してくれ、対戦相手のリソースを刈り取るその様は、その名に恥じぬ残酷な効果です。

ただし、その強力な効果とは裏腹に、キャストに成功したからと言って、必ずしも勝てるわけではないのがこのカードの良いところ。

仮に7マナで「このゲームに勝利する」というカードがあっても、個人的にはあまり惹かれません。努力してキャストしたその先に、毎回違ったドラマがあるのが《残酷な根本原理》の魅力のひとつだと思います。

このカードを溺愛していた身としては、数年来に渡って第2・第3の《残酷な根本原理》の登場を期待していましたが、やはりこれほどまでに強力な効果はよろしくなかったのか、《残酷な根本原理》以降は実用的で派手なカードは少なくなってしまったように思います。

ですが、この度の『マジック・オリジン』で、久しぶりにド派手な効果を持ったソーサリーが登場しています。




7マナのソーサリーの時点で惹かれるものがありますが、このカードは僕の大好きなあるカードと組み合わせることで、驚異のカードに変貌します。


引き裂かれし永劫、エムラクール

15枚ドロー&15点回復!


圧倒的で感動的な未来がそこにはありました。《啓示の解読》をより強力にしたようなカードですが、この手のカードの弱点は不確実性と大量のドローを使い切る前にゲームに負けてしまうことです。


啓示の解読


しかし、このカードにはそれを防ぐために、「占術5」と「ライフ回復」能力が付与されています。この親切設計ならば、きっと使用に耐えうるはず!というわけで、早速デッキを作ってみましょう。

《引き裂かれし永劫、エムラクール》と併用したいのは山々ですが、いかんせん《ニッサの天啓》は重すぎるので、渋々スタンダードで最もパワーとタフネスが高いカードを探してみました。


ハイドラの繁殖主龍王アタルカ


こいつらもなかなかのもんでしたが、スタンダードにはもうちょっと強大な生物が存在しています。


天を支える者アクロスの巨像


チーム8マナ10/10。どちらもデメリットこそ付いているものの、《ニッサの天啓》との相性という観点でみると、これ以上のカードはありません。基本性能には疑問が残りますが、10/10軍団はできるだけ採用したいと思います。

その後、きっと『マジック・オリジン』にもデカブツがいるに違いない!と思いリストを眺めていると、とあるカードが目に留まりました。




このカードのテキストは単純明快です。

「あなたのドローとライフ回復は2倍になる」

《残酷な根本原理》《スフィンクスの啓示》と組み合わせても楽しそうですが、《ニッサの天啓》と使えと言わんばかりの効果です。

《アルハマレットの書庫》がある状態で《ニッサの天啓》を唱える(そして《天を支える者》《アクロスの巨像》を公開する)と、20枚ドロー&20点ゲインという夢のような状況になります。

20枚も引くとディスカードまみれになるのは目に見えているので、あとは《聖遺の塔》で手札の上限をなくせば完璧!


聖遺の塔


……と思ったら、なんとスタンダードに《聖遺の塔》はありませんでした!

これがスタンダードの限界か……。そうして途方に暮れていると、遥か彼方より声が聞こえてきました。


彼方の神、クルフィックス

【クルフィッ京院 典明ックス!!】


いました!全然知りませんでしたが、なんと《彼方の神、クルフィックス》には「手札の上限をなくす」効果が付いていたんですね(^_^;)

これで足りなかったパーツは全て揃いました。あとは、膨大な手札を勝ち筋に変えられる《道極め》を入れてデッキの完成です。



kogamo「会心の一撃」

4 《森》
1 《山》
4 《樹木茂る山麓》
4 《神秘の神殿》
4 《天啓の神殿》
2 《奔放の神殿》
1 《ヤヴィマヤの沿岸》
4 《シヴの浅瀬》

-土地(24)-

4 《森の女人像》
3 《彼方の神、クルフィックス》
2 《龍王アタルカ》
4 《アクロスの巨像》
2 《天を支える者》

-クリーチャー(15)-
4 《カル・シスマの風》
1 《拠点防衛》
2 《道極め》
4 《ニッサの天啓》
4 《新緑の安息所》
4 《ケイラメトラの指図》
2 《アルハマレットの書庫》

-呪文(21)-
hareruya


彼方の神、クルフィックス道極め


えぇ、分かってます……。

いくら《カル・シスマの風》《拠点防衛》があるとは言え、こんな5マナばかりのコンボデッキがコンボ達成まで生き残れるはずがありません。


10回に1回、いや20回に1回すらも勝てないものを、所詮クソデッキだからといって妥協するならば、もはやクリエイティブの敗北と同義と言えよう。

――だらだらクソデッキ vol.8 -ハサミ死霧変異バーン-
より抜粋


先生はそう仰っています。そうです、【だらだらクソデッキ】が大人気なのは、文章が面白いからクソデッキなりに真剣に勝利を目指す真摯な姿勢があってこそなのです。

このままではいけない。そう思いカードリストを見直してみると、新たな発見がありました。




このカードは、自身がカードを1枚引く度に1回誘発します。つまり20枚引けば20回誘発し、それにより40枚も落ちれば必然的に同色のカードが落ちると思われるので、この挙動を繰り返して勝利できるはずです。

《スフィンクスの後見》は先に戦場に置いておけますし、何と言っても勝利するまでにターンを挟まなくなったおかげで、全くもって役に立たなさそうだった【クルフィッ京院 典明ックス】さんともお別れすることができました。



kogamo「会心の一撃 ver.2」

8 《森》
3 《島》
4 《神秘の神殿》
4 《天啓の神殿》
1 《開拓地の野営地》
4 《ヤヴィマヤの沿岸》

-土地(24)-

1 《龍王アタルカ》
4 《アクロスの巨像》
3 《天を支える者》

-クリーチャー(8)-
3 《カル・シスマの風》
4 《ニッサの巡礼》
4 《ニッサの天啓》
1 《大オーロラ》
4 《僧院の包囲》
4 《クルフィックスの指図》
3 《スフィンクスの後見》
3 《ケイラメトラの指図》
2 《アルハマレットの書庫》

-呪文(28)-
hareruya


アクロスの巨像


今度こそできた……自分流のだらだらクソデッキが。

これはぜひとも大会に参加してみたいところですが、プロツアー『マジック・オリジン』の練習やら仕事やらで、残念ながら大会に出る時間が確保できそうにありません。

しかし、せっかく作ったクソデッキをこのままお蔵入りさせてしまうのももったいない(?)ので、僭越ながら下記企画でこのデッキを使ってみたいと思います!




この度あんちゃん(高橋 優太)と共に【ガンスリンガー】を実施させていただくことになりました!

フォーマットはスタンダード・モダン・レガシーからお選びいただくことになりますが、一応このデッキも持参するので、もし、もしこのデッキと対戦してみたい!という方はぜひお申し出ください(^o^)

みなさんのご参加を心よりお待ちしております!

それでは、ガンスリンガーでお会いしましょう!


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