By Yoshihiko Ikawa
果たして世界選手権2014の影響はどれほどあったのか。
R6開始時点での上位13テーブル(1敗以上)のデッキ分布はこちら。
マルドゥ:7名
26名中7名と一番勝ち組なのが、トップメタの一角・マルドゥミッドレンジ。
メインボードの比較的アグレッシブな戦略と、サイドボード後のプレインズウォーカーコントロール然とした戦略の使い分けにより、対策しづらい、何とでも戦えるデッキとして上位を占めている。
赤緑系:6名
少し大雑把ではあるが、赤緑アグロ、赤緑モンスター(違いは《森の女人像》《クルフィックスの狩猟者》が入っているかどうか)、ティムールの3つを一括りに「赤緑系」としてまとめさせてもらった。
アブザンとマルドゥが一大勢力として幅を利かせている今、「プロテクション(白)」を持った《嵐の息吹のドラゴン》が強さを増しているようだ。
アブザン:5名
プロツアー『タルキール覇王譚』でトップ8に残ったアブザンミッドレンジとアブザンアグロ。《包囲サイ》という攻防一体のクリーチャーが、このアーキタイプを支えているのは疑いの余地がないだろう。
アブザンもマルドゥミッドレンジ同様、国内外問わず人気のあるカラーリングで、今大会も比較的高い勝率を残しているようだ。
ジェスカイ:3名
従来の《カマキリの乗り手》を使った形のジェスカイは上位には残らず、渡辺 雄也(神奈川)が世界選手権2014で使用し注目を浴びている「ジェスカイトークン」と、SCGで結果を残した「《ジェスカイの隆盛》+英雄的コンボ」がここに名を連ねることとなった。
スゥルタイ:2名
世界選手権2014では負け組となってしまったシディシウィップだったが、今大会でも上位には1名と振るわなかった。
もう1名のスゥルタイ・カラーである青緑黒コントロールは、『テーロス』ブロック構築の時と同様《クルフィックスの狩猟者》《予知するスフィンクス》《悪夢の織り手、アショク》といったカードを採用しており、青黒コントロールとはまた一味違うデッキに仕上がっている。
予選ラウンドも残すところあと3ラウンド。
どのデッキが抜きんでるのか、結果を楽しみにしよう。