これまでのあらすじ
プロツアーに向けて、新環境スタンダードを模索するタカハシ。
赤バーン、アブザンコントロール、ジェスカイ、《先祖の結集》などを試すもしっくり来るものがない。
「環境初期は赤単」という言葉があるように、メタゲームが不確定な環境初期はビートダウンの方が勝ちやすいと思い、赤単ゴブリンで【第4期スタンダード神挑戦者決定戦】に参加。
■ 第4期スタンダード神挑戦者決定戦
20《山》 -土地(20)- 4 《鋳造所通りの住人》 4 《ゴブリンの栄光追い》 4 《僧院の速槍》 2 《激情のゴブリン》 4 《ゴブリンの群衆追い》 4 《ゴブリンの熟練扇動者》 -クリーチャー(22)- |
4 《ドラゴンの餌》 4 《軍族童の突発》 4 《かき立てる炎》 2 《凱旋の間》 4 《ウルドのオベリスク》 -呪文(18)- |
4 《マグマのしぶき》 4 《焙り焼き》 3 《引き裂く流弾》 2 《洗い流す砂》 1 《ゴブリンの踵裂き》 1 《鍛冶の神、パーフォロス》 -サイドボード(15)- |
ラウンド | 対戦デッキ | 勝敗 |
Round 1 | アブザンコントロール | 〇×〇 |
Round 2 | 青赤バーン | ×× |
Round 3 | 赤白英雄的 | 〇〇 |
Round 4 | アブザンコントロール | 〇×〇 |
Round 5 | シディシウィップ | 〇×〇 |
Round 6 | 赤緑バーン | ×〇〇 |
Round 7 | ジェスカイ | 〇〇 |
Round 8 | ID |
ラウンド | 対戦デッキ | 勝敗 |
準々決勝 | ゴブリン | 〇〇 |
準決勝 | 緑黒エルフ | 〇〇 |
決勝 | 赤白トークン | ×〇〇 |
優勝!
ちなみに苦手なカードを撃たれた回数は
《衰滅》: 4回
《悲哀まみれ》: 1回
《神々の憤怒》: 0回
《衰滅》を使うデッキにあまり当たらず、当たっても相手が《衰滅》を引かないことが多かった。
今振り返ると、このときはまだビートダウンに対するマークが甘かったように感じる。
■ BMO Vol.4
大会こそが一番の練習になるので、ゴブリンを微調整して翌週の【BMO Vol.4】に参加。
19 《山》 2 《ならず者の道》 -土地(21)- 4 《鋳造所通りの住人》 4 《ゴブリンの栄光追い》 3 《僧院の速槍》 1 《激情のゴブリン》 4 《ゴブリンの群衆追い》 4 《ゴブリンの熟練扇動者》 2 《ゴブリンの踵裂き》 -クリーチャー(22)- |
4 《ドラゴンの餌》 4 《軍族童の突発》 4 《かき立てる炎》 1 《凱旋の間》 4 《ウルドのオベリスク》 -呪文(17)- |
4 《マグマのしぶき》 4 《焙り焼き》 2 《鍛冶の神、パーフォロス》 2 《洗い流す砂》 1 《焦熱の衝動》 1 《粉々》 1 《凱旋の間》 -サイドボード(15)- |
ラウンド | 対戦デッキ | 勝敗 |
Round 1 | 赤単《紅蓮術師のゴーグル》 | 〇〇 |
Round 2 | ティムール | 〇×〇 |
Round 3 | 青黒コントロール | ×× |
Round 4 | 白黒戦士 | 〇〇 |
Round 5 | 赤緑バーン | ×〇× |
Round 6 | エスパードラゴン | 〇〇 |
Round 7 | マルドゥドラゴン | ×× |
Round 8 | ゴブリン | 〇〇 |
Round 9 | 緑黒エルフ | ×〇〇 |
6-3で54位。
前週とは打って変わって《神々の憤怒》などの全体除去をよく撃たれたし、赤単ビートダウンはかなり意識されていると実感。
実際トップ8デッキリストを見ても、赤を意識したサイドボードが多かった。
■ プロツアー前週
BMOを終えて、ゴブリンというデッキの限界を感じる。
強力なカードは3マナからだが土地21では詰まることも多く、逆にマナフラッドを許容できる仕組みもない。
また《悲哀まみれ》《神々の憤怒》はプレイによってケアできるものではなく、「引かれたら負け、引かれなかったら勝ち」になりやすい。
つまり「運」で負けることが多く、自分のプレイによってどうこうできるものではないのだ。
デッキを思い悩んでいるところに、BMOで市川 ユウキさんと話せたことは大いに参考になった。
メタゲームはアブザンと赤緑信心。ピーキーなデッキではなく、選択肢が多くプレイングの幅が出るデッキを使うべきではないかと考え直す。
直後に【SCGでアブザン<先祖の結集>デッキが優勝】する波乱があるも、低マナ域の少なさ・土地の痛さから安定性に難があり、プロツアーでは負けるだろうと予想(アブザン大変異は《先祖の結集》デッキに不利)。
LINEグループで市川さん、原根(健太)さんとアブザンの意見交換をしつつ、最終的には市川謹製アブザン大変異を使用することを決意。
■ プロツアー『マジック・オリジン』
☆初日
・1stドラフト
9 《平地》 8 《山》 -土地(17)- 1 《アクロスの看守》 2 《ルーンの苦役者》 1 《前線の僧侶》 1 《ケラル砦の修道院長》 1 《魔道士輪の暴漢》 1 《巡礼者の道の騎士》 1 《イロアスの勇者》 1 《破衝車》 2 《アンプリンの戦術家》 1 《徴税の大天使》 1 《空荒らしの巨人》 2 《勇者の守護神》 1 《トゲイノシシ》 -クリーチャー(16)- |
1 《包み込む霧》 1 《力強い跳躍》 1 《ドラゴンの餌》 1 《キテオンの戦術》 1 《極上の炎技》 1 《稲妻の投槍》 1 《投げナイフ》 -呪文(7)- |
ラウンド | 対戦デッキ | 勝敗 |
Round 1 | 青白 | ×× |
Round 2 | 白黒 | ×〇〇 |
Round 3 | 青緑 | 〇〇 |
2-1。
青白相手のとき、「4マナオープン・手札3枚・ライフ9」の相手に対して《雷鳴のワイヴァーン》が頭によぎるも、ライフを詰めたい盤面だったので2/2でアタック→ワイヴァーンが出てきてブロック。
結果として、このアタックがなければ勝っていた。うーんうーん。
・スタンダード
2 《平地》 2 《森》 4 《吹きさらしの荒野》 4 《砂草原の城塞》 4 《疾病の神殿》 4 《ラノワールの荒原》 3 《静寂の神殿》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 -土地(24)- 4 《サテュロスの道探し》 4 《棲み家の防御者》 4 《クルフィックスの狩猟者》 4 《死霧の猛禽》 4 《包囲サイ》 -クリーチャー(20)- |
4 《思考囲い》 2 《究極の価格》 4 《アブザンの魔除け》 2 《英雄の破滅》 2 《衰滅》 2 《太陽の勇者、エルズペス》 -呪文(16)- |
3 《先頭に立つもの、アナフェンザ》 2 《ニクス毛の雄羊》 2 《責め苦の伝令》 2 《風番いのロック》 2 《究極の価格》 2 《ドロモカの命令》 1 《強迫》 1 《衰滅》 -サイドボード(15)- |
ラウンド | 対戦デッキ | 勝敗 |
Round 4 | 青黒コントロール | ×〇〇 |
Round 5 | 赤緑信心 | ×〇△ |
Round 6 | 赤緑信心 | 〇〇 |
Round 7 | 赤単バーン | 〇×〇 |
Round 8 | 5色《先祖の結集》コンボ | ×× |
ドラフト2-1、スタン3-1-1で2日目へ。
☆二日目
・2ndドラフト
9 《平地》 6 《山》 1 《領事の鋳造所》 -土地(16)- 1 《アクロスの看守》 3 《トーパの自由刃》 1 《前線の僧侶》 1 《地底の斥候》 1 《ルーンの苦役者》 1 《確固たるエイヴン》 1 《ギラプールの歯車造り》 1 《イロアスの勇者》 1 《破衝車》 2 《アンプリンの戦術家》 1 《戦乱の神託者》 1 《ピア・ナラーとキラン・ナラー》 2 《重歩兵》 -クリーチャー(17)- |
2 《力強い跳躍》 1 《天界のほとばしり》 1 《秘儀術師の掌握》 1 《抑制する縛め》 1 《古参兵の予備武装》 1 《錬金術師の薬瓶》 -呪文(7)- |
ラウンド | 対戦デッキ | 勝敗 |
Round 9 | 白緑 | ×〇× |
Round 10 | 赤緑 | ×× |
Round 11 | 青赤 | 〇×〇 |
1-2。
デッキの出来は良かったものの、それ以上に相手のデッキも強くなんとか辛勝。
マナカーブは綺麗だが、後半攻撃を通す仕組みが少なかったのが敗因。
《投げナイフ》のような強力な装備品や2枚目の《秘儀術師の掌握》など、攻撃を通す仕組みを意識してピックすべきだった (《投げナイフ》はクリーチャー優先で2回流した)。
トップ8の目が消えるも、気持ちを切らさずにスタンダードへ。
・スタンダード
ラウンド | 対戦デッキ | 勝敗 |
Round 12 | 赤緑信心 | 〇〇 |
Round 13 | ジェスカイ | 〇×〇 |
Round 14 | 青黒コントロール | 〇〇 |
Round 15 | 赤単バーン | 〇×〇 |
Round 16 | ジェスカイ | 〇×〇 |
スタンダード 8-1-1
ドラフト 3-3
計 11-4-1
最終成績 15位
あと1勝でトップ8だったことを考えると、2日目のドラフト1-2が悔やまれる。
私はドラフトの勝率が非常に悪く、長年の課題でもあるので、次回の菊名合宿では練習方法を変えて挑んでみようと思う。
その反面スタンダードのデッキは非常に完成度が高く、回すだけでブルドーザーだと実感できるほど強かった!意見交換する途中、デッキの細部で衝突もあったけれど、最終的には市川さんを信じたのが良かった。
ただ《太陽の勇者、エルズペス》だけはバーンや青赤《アーティファクトの魂込め》が多いメタゲームでは弱く、この2枚が《ドロモカの命令》だったらベストデッキだっただろう。
とはいえ、これまで初日落ちを繰り返していたプロツアーで15位という成績は嬉しい。
次回はもっと上に!
ではまた。
高橋優太
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