The Great Pact

津村 健志


こんにちは!

本日はMagic Online(以下MO)で教えてもらった面白いデッキをご紹介させていただきたいと思います!

そのデッキに出会ったきっかけは、いつものように【晴れる屋で生放送】していたときのことでした。

放送時間も残り15分ほどに差し掛かったところで、この日最後の対戦相手のデッキは「黒緑」。しばらくして《悪魔の契約》をキャストされるにいたり、ひとつのデッキが頭に浮かびました。


Antonio Del Moral Leon「黒緑《悪魔の契約》
プロツアー『マジック・オリジン』

5 《沼》
4 《森》
4 《ラノワールの荒原》
4 《ジャングルのうろ穴》
4 《疾病の神殿》
1 《神秘の神殿》
1 《静寂の神殿》
1 《華やかな宮殿》
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
1 《精霊龍の安息地》

-土地(26)-

2 《棲み家の防御者》
4 《クルフィックスの狩猟者》
2 《侵入する生物種》
2 《巨森の予見者、ニッサ》
1 《再利用の賢者》
3 《森林の怒声吠え》

-クリーチャー(14)-
4 《思考囲い》
2 《胆汁病》
2 《究極の価格》
4 《英雄の破滅》
1 《骨読み》
2 《衰滅》
4 《悪魔の契約》
1 《精霊龍、ウギン》

-呪文(20)-
3 《悲哀まみれ》
2 《強迫》
2 《命運の核心》
2 《精神染み》
1 《エレボスの代行者》
1 《自然に帰れ》
1 《骨読み》
1 《リリアナ・ヴェス》
1 《世界を目覚めさせる者、ニッサ》
1 《精霊龍、ウギン》

-サイドボード(15)-
hareruya


【プロツアー『運命再編』】の優勝者であるAntonio Del Moral Leonさん。彼のリストは、《森林の怒声吠え》から導かれる《侵入する生物種》《悪魔の契約》を再利用する非常に興味深いデッキでした。


侵入する生物種森林の怒声吠え悪魔の契約


「黒緑」で《悪魔の契約》とくれば、十中八九このリストと相場は決まっています。

次々と《悪魔の契約》を設置されてしまい、最終的には4枚もの《悪魔の契約》で手札と戦場をズタボロにされ、そろそろ投了しようかなと思っていたところで「事件」は起こりました。

対戦相手の《クルフィックスの狩猟者》が、とあるカードを公開したのです。


大オーロラ


そのカードとは、なんと《大オーロラ》

対戦相手の方は、大胆にも《大オーロラ》《悪魔の契約》のデメリットを帳消しに、それどころか再利用する戦略を採用していたんです。


再利用の賢者侵入する生物種ウギンの構築物ドロモカの命令
分散シルムガルの命令危険な櫃精霊龍、ウギン


《悪魔の契約》を運用する手段は数あれど、まさか《侵入する生物種》《ウギンの構築物》を超える逸材が現れようとは……(^_^;)

とてもありがたいことに対戦相手の方が放送をご覧になっており、親切にもデッキの詳細を教えてくださいました。ありがとうございます!

すると驚くべき事実が発覚!




対戦相手の方《大オーロラ》は4枚です。」




……大オーロラは4枚です!?



これには僕も視聴者のみなさんも大喜び(笑)

(好みの問題もあるかもしれないけれど)《悪魔の契約》との相性云々を抜きにしても、万能リセット呪文として非常に頼りになるとのこと。

その後も色々とご教授していただき、本当に感謝感謝です。

というわけで、教えてもらった情報をもとに早速デッキを作ってみました。メインはほとんどそのままで、サイドボードを適当に作ってMOの2人構築に《連続突撃》してみました。


「The Great Pact」

7 《森》
5 《沼》
4 《ジャングルのうろ穴》
4 《疾病の神殿》
4 《ラノワールの荒原》

-土地(24)-

4 《クルフィックスの狩猟者》
2 《巨森の予見者、ニッサ》
1 《ウギンの構築物》

-クリーチャー(7)-
4 《思考囲い》
3 《胆汁病》
2 《ニッサの巡礼》
4 《爆発的植生》
2 《命運の核心》
2 《闇の誓願》
1 《残忍な切断》
4 《大オーロラ》
4 《悪魔の契約》
1 《危険な櫃》
2 《精霊龍、ウギン》

-呪文(29)-
4 《ファリカの療法》
3 《ガイアの復讐者》
2 《強迫》
2 《霊気のほころび》
2 《骨読み》
2 《護法の宝珠》

-サイドボード(15)-
hareruya




た、楽しい!

僕が放送中にやられたように、《悪魔の契約》の「対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを2枚捨てる」・「カードを2枚引く」能力でカード枚数に差を付けてしまえば、《大オーロラ》は実に一方的な展開を演出してくれます。



写真は3枚目の《大オーロラ》をキャストした直後のもの


《大オーロラ》の解決後には概ね《悪魔の契約》を何枚か設置できるため、そこで手札差を確固たるものにすれば、続く《大オーロラ》で勝負が決するという寸法です。

完全にオーバーキルですが、《精霊龍、ウギン》の「-10」能力から《大オーロラ》につながると宇宙です。


たまにカードカウント(手札と戦場のカードの総数)が対戦相手と同じくらいの状況でも打たなければいけない場面もあったものの、それでもこちらから先に展開できるので、基本的にはキャストした側が有利になるカードだと思いました。


それと、このデッキを使用している間に《悪魔の契約》に関するトリビアをひとつ学んだんですが、対戦相手に《護法の宝珠》を置かれると、「対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを2枚捨てる」能力は選ぶことすらできなくなり、通常よりも「契約死」するターンが1ターン早くなります。


護法の宝珠


そのせいで《大オーロラ》が打てずに悲しみを背負ってしまったゲームがあったので、《悪魔の契約》を使う際には《護法の宝珠》にご注意を。


前述の通り、僕が作ったサイドボードには改善の余地がありまくりですが、本当に面白いデッキなので、みなさんもぜひ一度手にとっていただければと思います!

ちなみに僕がたまたま対戦したプレイヤーが、このデッキをとても気に入ってくれたとのことでベタ褒めしてくれてました。




その試合の模様は【こちら】からご覧いただけます。


残念ながらこのデッキの製作者のお名前をお聞きし忘れてしまいましたが、こんな素晴らしいデッキを作れるのは本当にすごいことですね。もしかすると、このデッキが世界中で活躍する日がくるかもしれません。

制作者の方には改めまして、お礼を申し上げたいと思います。素晴らしいデッキをご教授いただきありがとうございますした!


最後に宣伝になりますが、このデッキの核である《大オーロラ》さん。ただいま(※8月26日現在)日本語版が180円、英語版が250円で販売中です!


大オーロラ

特大オーロラ!みんな買ってね!


……と、珍しく宣伝を挟んだところで今回は筆をおきたいと思います(^_^;)(笑)

【明日の放送】でもこのデッキを使用させていただく予定ですので、お時間のある方はぜひご覧ください。

それでは、また次回のブログで!


コガモ



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