GP静岡2015も終わり、次なる国内プレミアイベント・GP京都2015に向けてレガシー熱が高まっている頃だろう。
これまでの「ちょっと珍しいモダンのデッキたち」同様に、レガシーでも参加者たちのデッキリストの中から面白そうなものをピックアップしてお届けしよう。
なおこのシリーズ、デッキ名はこちらで勝手に付けさせてもらっている。
2 《Badlands》 2 《Underground Sea》 2 《Volcanic Island》 1 《Tropical Island》 4 《汚染された三角州》 4 《沸騰する小湖》 2 《燃え柳の木立ち》 -土地(17)- 4 《死儀礼のシャーマン》 4 《若き紅蓮術士》 1 《大修道士、エリシュ・ノーン》 -クリーチャー(9)- |
4 《ギタクシア派の調査》 4 《渦まく知識》 4 《思案》 4 《稲妻》 3 《陰謀団式療法》 3 《再活性》 2 《紅蓮破》 1 《信仰無き物あさり》 1 《罰する火》 1 《壌土からの生命》 1 《直観》 4 《Force of Will》 2 《ダク・フェイデン》 -呪文(34)- |
2 《狼狽の嵐》 2 《水流破》 1 《エメリアの盾、イオナ》 1 《外科的摘出》 1 《陰謀団式療法》 1 《暗黒破》 1 《無垢の血》 1 《虐殺》 1 《古えの遺恨》 1 《紅蓮破》 1 《クローサの掌握》 1 《殺戮遊戯》 1 《虚無の呪文爆弾》 -サイドボード(15)- |
「《若き紅蓮術士》をどこまで使い倒せるか」、という点にコンセプトが置かれたこのデッキ。《ギタクシア派の調査》《陰謀団式療法》といったお馴染みのパッケージに加えて、5枚目以降の《若き紅蓮術士》として《再活性》を用い、どこまでも《若き紅蓮術士》を盤面に定着させることに注力している。
だが、《若き紅蓮術士》さえ対処すればこのデッキを倒せるか、というと答えは否。《直観》から導かれる《罰する火》《壌土からの生命》《燃え柳の木立ち》コンボに根本的に対処できないデッキは、苦戦を強いられるに違いない。
また、《陰謀団式療法》や除去などで墓地に落とし、《再活性》で「対戦相手の」《タルモゴイフ》や《真の名の宿敵》を釣って戦うこともできる。そして何より、《ダク・フェイデン》《信仰無き物あさり》からおもむろにディスカードされた《大修道士、エリシュ・ノーン》が、《再活性》により盤面に降臨することで急角度でゲームを終わらせることもある。
単体除去だけでは勝てず、墓地対策だけでは勝てず。全く違う二軸での攻めは、対戦相手にとって非常に厄介なことだろう。
3 《Tundra》 3 《Underground Sea》 1 《Scrubland》 1 《Tropical Island》 4 《溢れかえる岸辺》 4 《汚染された三角州》 1 《湿地の干潟》 1 《忍び寄るタール坑》 1 《Karakas》 -土地(19)- 4 《死儀礼のシャーマン》 4 《石鍛冶の神秘家》 3 《僧院の導師》 -クリーチャー(11)- |
4 《剣を鍬に》 4 《ギタクシア派の調査》 4 《渦まく知識》 4 《思案》 4 《陰謀団式療法》 4 《Force of Will》 2 《時を越えた探索》 1 《梅澤の十手》 1 《殴打頭蓋》 2 《精神を刻む者、ジェイス》 -呪文(30)- |
3 《翻弄する魔道士》 2 《ヴェンディリオン三人衆》 2 《被覆》 2 《外科的摘出》 2 《盲信的迫害》 1 《議会の採決》 1 《仕組まれた爆薬》 1 《真髄の針》 1 《ヴェールのリリアナ》 -サイドボード(15)- |
スタンダードですでに脚光を浴び、その他フォーマットでも活躍を期待される『運命再編』期待の新人、《僧院の導師》。そんな彼に早速フィーチャーしたデッキがこちらの「《僧院の導師》入りデスブレード」だ。
《僧院の導師》を出して《ギタクシア派の調査》、相手のアクションを《Force of Will》。そして返ってきたターンで《渦まく知識》《思案》といったキャントリップスペルをプレイしてアタックすれば、「果敢」を持ったハゲの群れが対戦相手を蹂躙してくれるだろう。
デスブレードの新しい形として、これからの活躍に期待したい。
11 《山》 4 《古えの墳墓》 3 《裏切り者の都》 -土地(18)- 4 《月の大魔術師》 4 《猿人の指導霊》 3 《ゴブリンの熟練扇動者》 3 《大いなる狩りの巫師》 4 《雷口のヘルカイト》 2 《嵐の息吹のドラゴン》 -クリーチャー(20)- |
3 《マグマの噴流》 3 《煮えたぎる歌》 3 《血染めの月》 4 《金属モックス》 4 《虚空の杯》 2 《紅蓮の達人チャンドラ》 2 《槌のコス》 1 《龍語りのサルカン》 -呪文(22)- |
3 《三なる宝球》 2 《ファイレクシアの破棄者》 2 《粉々》 2 《火山の流弾》 2 《氷の干渉器》 1 《灰燼の乗り手》 1 《唐突なる死》 1 《硫黄の渦》 1 《漸増爆弾》 -サイドボード(15)- |
こちらは一見すると普通のドラゴンストンピィに見えるが、なんと『運命再編』の新戦力である神話レア、《大いなる狩りの巫師》を採用している。
この手のアーキタイプで重要になるのが、《血染めの月》《月の大魔術師》で相手の動きが止まっている間に、いかに素早く相手のライフを0にするか。
そんな悩みは、スタンダードを、そしてレガシーをも席巻するかもしれない《ゴブリンの熟練扇動者》+《大いなる狩りの巫師》コンビがきっと解消してくれるだろう。
10 《冠雪の島》 2 《Underground Sea》 4 《汚染された三角州》 4 《ミシュラの工廠》 4 《不毛の大地》 -土地(24)- 4 《ファイレクシアン・ドレッドノート》 -クリーチャー(4)- |
4 《渦まく知識》 4 《もみ消し》 4 《目くらまし》 4 《Force of Will》 3 《相殺》 3 《行き詰まり》 4 《雲変化》 2 《虚空の杯》 4 《師範の占い独楽》 -呪文(32)- |
3 《呪文貫き》 3 《誤った指図》 2 《秘儀の研究室》 2 《大祖始の遺産》 1 《真珠湖の古きもの》 1 《外科的摘出》 1 《根絶》 1 《相殺》 1 《真髄の針》 -サイドボード(15)- |
最後はこちら、みんな大好き《ファイレクシアン・ドレッドノート》を使った最新作だ。
過去にも《Illusionary Mask》や《もみ消し》/《幻視の魔除け》/《計略縛り》など、世界中のプレイヤーがあの手この手で「1マナ12/12トランプル」という規格外のクリーチャーを使おうとしてきた。
このデッキは『運命再編』の新キーワード能力、「予示」を使って《ファイレクシアン・ドレッドノート》を戦場に出すことに挑戦している。《渦まく知識》《師範の占い独楽》でライブラリートップに《ファイレクシアン・ドレッドノート》を積み込み、《雲変化》をプレイして「予示」クリーチャーとして《ファイレクシアン・ドレッドノート》を裏向きで戦場に出す。そして1マナを払って表向きにすることによって、「12/12 呪禁 飛行 トランプル」という超生物が誕生するのだ。
これまでの《Illusionary Mask》や《もみ消し》などに比べて、今回の「”予示”ノート」が大きく優れている点が1つ。それはコンボを決めたあとの《ファイレクシアン・ドレッドノート》が除去耐性を持っていることである。従来の《ファイレクシアン・ドレッドノート》コンボは、「いかに出すか」に加えて「出したあとにいかに守るか」という点まで考えなければいけなかったが、今回の《雲変化》なら、《剣を鍬に》も《突然の衰微》も恐るるに足らず。
《ファイレクシアン・ドレッドノート》マニアの方は、ぜひ一度お試しあれ。