残るはラウンドは三回戦。
16人が権利と獲得出来る都合上、4-0出来ればID込みで確実に権利が取れる状況だ。
つまり勝ちさえすればこのラウンドで終わりにすることが出来る。
そんな1番テーブル、2回戦で取り上げた菊池とエルフを駆る冨澤とのマッチング。
Game 1
菊池の《思考囲い》からゲームが始まる。
(指定は《死儀礼のシャーマン》)
冨澤は《Fyndhorn Elves》から《遺産のドルイド》を続けるが、そこには菊池が《コジレックの審問》で《ワイアウッドの共生虫》、《思考囲い》で《垣間見る自然》と激しい妨害が。
さらに《ヴェールのリリアナ》、《突然の衰微》、続けての《ヴェールのリリアナ》と除去の連打。
エルフのペースでゲームを進めさせない。
だが数を並べることには長けたエルフデッキ、残された《ドライアドの東屋》《エルフの幻想家》《イラクサの歩哨》たちが粘り強く攻撃を続け、結果的に《突然の衰微》されつつも《漁る軟泥》を追加と、冨澤は菊池の残されたライフを執拗に狙う。
さてここまで全面的にリソースを削る一辺倒だった菊池。
たいしたサイズではないエルフたちとはいえ、一方的に殴られ続けたおかげでライフもはや一桁になってしまった。
特にアドバンテージを稼いだわけでもないため手札も全く無いのだが、妨害に全てを注いだ菊池が最後に設置したのは《殴打頭蓋》。
そしてこのカードがちびちびライフを削ってきた冨澤にはひどく苦しい。
現状回答が用意出来ず、まして絆魂警戒ではここまで継続してきたダメージレースが無かったものになってしまう。
しかし2ターン後のドローが《自然の秩序》!
《孔蹄のビヒモス》が粘る菊池のライフを全て奪い取っていった。
冨澤 1-0 菊池
Game 2
互いに《死儀礼のシャーマン》をお見合いさせる形で二本目は始まった。
そして菊池は《石鍛冶の神秘家》(《殴打頭蓋》サーチ)と続け、さらに《死儀礼のシャーマン》を追加する。
対して冨澤は《エルフの幻想家》からエルフを増やし続けるのだが、菊池はラウンド2で勝利貢献した値千金の《謙虚》を再び場に放つ。
それでも《ガイアの揺籃の地》からマナをひねり出し、元々戦力はあまり無いと割り切りながら並べて殴るしかない冨澤。
だが《悟りの教示者》が《梅澤の十手》を呼び出され、《盲信的迫害》に全てを薙ぎ払われてしまってはこれ以上ゲームを続けることは出来なかった。
冨澤 1-1 菊池
Game 3
最後のゲームは冨澤の《死儀礼のシャーマン》から。
対して菊池は《思考囲い》で必殺の《自然の秩序》を抜く。
冨澤はそれならばと《渦まく知識》。
新たな決定打を探すのだが、残念ながら土地3枚ではなにぶん決定力に欠ける展開になってしまう。
とはいえこういう展開で光り輝くのが《死儀礼のシャーマン》。
以前とは比べ物にならないほどライフを減らす速度が速くなったのが今のエルフだ。
ライブラリーの上から引いてきたエルフたちで《イラクサの歩哨》を、墓地からのリソースで《死儀礼のシャーマン》を。
残された全てを使ってライフを削りにかかる。
何しろ菊池は《思考囲い》以降《死儀礼のシャーマン》を呼んだきり動きが無い。
豊富に入っているであろう除去も無く、冨澤が《死儀礼のシャーマン》を2体展開したこともあって、ほとんどサンドバッグのような状態だ。
こうなるとほぼ全体除去を持たない菊池が巻き返すのはほとんど難しい。
《謙虚》の上から冨澤が殴り切り、事実上のThe Last Sun参加権一番乗りを果たすことになった。
冨澤 2-1 菊池