現在、レガシーフォーマットで行われたHOTで全てTOP8入り、一度優勝もしている、HOTの主と言っても過言ではない、長田。今日も、愛機オサダクラッシュで1回戦を順調に勝利している。
対する神長は、《悪疫》デッキかいわゆるMUDデッキか、いずれかを使っている事が多いのだが、果たして今日はどちらのデッキを持ち込んでいるのだろう?
MUDを持ち込んでいれば、超先手有利ゲームになるであろうこのマッチアップ。勝利するのは果たしてどちらだろう?
Game 1
先手長田。お互いキープ。
長田は、神長のデッキがMUDであると推測し、おそらく意味が無いであろう《虚空の杯》をプレイしようとせず、《山》を置いて、ターンを返すのみ。オサダクラッシュにしてはおとなしい立ち上がりの長田に対して、神長は《古えの墳墓》→《精神石》と1ターン目から気持ちよく動き、2ターン目には《水晶鉱脈》を生贄に捧げつつ、《殴打頭蓋》をプレイ。スタンダードで猛威を振るった、ウィザーズのR&Dをして、「作ってみたけど石鍛治を強くしただけだった。ごめん。」と言わしめた凶悪装備品が生体武器を伴って戦場へと降り立つ。
長田はいつも通り《騙し討ち》を設置して、エンド。ネクストターンには”何か”が戦場へといきなり降り立つであろう予兆を見せる。だが、神長はさらなるプレッシャーをかけるため、さらに、《威圧の杖》を追加してエンド。マナが潤沢にある神長の場で《威圧の杖》が動き出せば、長田のデッキは機能不全となる。
だが、オサダクラッシュはそんな生易しいデッキでは無い。《騙し討ち》から2体の《業火のタイタン》をプレイ。《殴打頭蓋》の生体トークンを焼き払いつつ、本体へ18点の打点が瞬時に叩き込まれる。
オサダクラッシュ、健在である。
神長 0-1 長田
Game 2
先手は神長。キープを宣言するが、後手の長田はマリガントラブルに見舞われてしまい、6枚の初手でスタートする。
神長、またしても《古えの墳墓》から《精神石》をプレイ。
長田も《古えの墳墓》から《厳かなモノリス》とプレイするのだが、対する神長、最速の動きを狙うのではなく、《ファイレクシアの破棄者》をプレイして、指定は《騙し討ち》。先ほどのゲームの悪夢を思い出し、長田の出鼻を挫きながら、《金属細工師》をプレイ。次のターンのビッグアクションを予感させる動き。
長田は「よくわかったなこんちくしょう。。」と呟きながら土地を置くのみでターンを返す。
ここで神長は通称のびたこと、《金属細工師》から10マナを捻りだし、《稲妻のすね当て》、《ワームとぐろエンジン》、《アメジストのとげ》と展開し、圧倒的マウントポジションをキープ。
《古えの墳墓》×2、《厳かなモノリス》、《山》と十分なマナがある長田。ここで《業火のタイタン》をプレイして、《ファイレクシアの破棄者》と《金属細工師》を処理出来れば、まだ勝機がある長田だが、ライブラリートップを確認して、それがかなわないことを知ると、投了。
神長 1-1 長田
Game 3
先手は長田。今度は神長がマリガン。
長田は《厳かなモノリス》プレイ。神長は三度《古えの墳墓》から、《ファイレクシアの破棄者》。少し迷って、現段階では一番受けの広い《厳かなモノリス》を指定する。
対する長田は《血染めの月》。そして神長は《アメジストのとげ》をプレイ。少し停滞しそうなこの展開から、長田はさらに《ファイレクシアの破棄者》をプレイし、《金属細工師》を指定と、お互いにけん制しあう、ぐずぐずなゲームへと突入する。
神長が《ファイレクシアの変形者》をプレイし、《ファイレクシアの破棄者》をコピー。《鉤爪のジィーリィーラン》を宣言。超前のめりな二つのデッキは、想定しない長期戦を戦うこととなる。
しかし、お互いに長期戦に強いカードを持っているわけではないので、土地の並べ合いが始まる。
互いに《ファイレクシアの破棄者》を追加し、お互いの行動をどんどん制限していくが、オサダクラッシュの第二の《騙し討ち》こと《鉤爪のジィーリィーラン》が、3/4の実質”バニラクリーチャー”として戦場に登場。予想外の角度から神長へプレッシャーをかける。
が、6マナに達した神長がプレイしたのは、《鋼のヘルカイト》。お互い短期決戦での強さを追求するが故に、根本的な対戦相手のパーマネントに対処する手段を殆ど持たないため、神長の《鋼のヘルカイト》が止まらない。
《騙し討ち》を壊しながらダメージを刻むと、対処方法が無いことを悟った長田が投了。
神長 2-1 長田