コガモダン vol.8 ~禁止改定を受けて~

津村 健志



 こんにちは!

 昨日の晩に、禁止カードの改定が行われました。

 翌月にモダンのプロツアーを控える僕としては、モダンの禁止改定に要注目していただけに、「津村健志のゴキゲン!MO生活」を2時間延長して、その様子を見守りました。

 今回の発表で禁止・解禁されたカードは下記の通りです。



■ 禁止改定



禁止《出産の殻》《宝船の巡航》《時を越えた探索》


出産の殻宝船の巡航時を越えた探索



禁止解除《ゴルガリの墓トロール》


ゴルガリの墓トロール


 以前より強すぎると評判だった2枚の「探査」カードが禁止に。そして、長い間モダン環境を支配していた《出産の殻》も、その歴史に終止符が打たれました。個人的には3枚とも納得の禁止で、特に新セットが出るたびに、他のデッキよりも強化される可能性が高い《出産の殻》は、禁止されるのが遅かったのではないかと思うほどでした。

 《ゴルガリの墓トロール》は、モダンが誕生してからずっと禁止カードに指定されていた強力カード。その昔エクステンデッドで、「発掘」という凶悪なデッキが猛威を振るった時期がありましたが、「発掘 6」を持つ《ゴルガリの墓トロール》は、そのデッキの中核を担っていました。その力は未知数と言って差支えありませんが、プロツアー『運命再編』前に、一石を投じる禁止改定となりました。



■ 禁止改定を受けて



 今回の禁止改定で、環境は大きく様変わりします。モダン環境のツートップだった「《出産の殻》」デッキの絶滅と「青赤デルバー」の衰退は、プロツアーの行末に多大な影響を与えました。

 これらの禁止改定で真っ先に思い付くのは、「ビートダウンデッキの復権」《虚空の杯》に苦しめられていたデッキの復権」の2点です。


復活の声台所の嫌がらせ屋包囲サイ


 前者の「ビートダウンデッキの復権」は、「《出産の殻》」デッキが構造的にビートダウンデッキに非常に強かったことに起因しています。《復活の声》《台所の嫌がらせ屋》《包囲サイ》、そして《出産の殻》といったラインナップは、《野生のナカティル》を筆頭とした、真っ当なビートダウンデッキを環境から締め出していました。今後はその「《出産の殻》」デッキが環境からいなくなるため、正統なビートダウンデッキにも活躍の機会が増えるでしょう。


虚空の杯


 もうひとつの《虚空の杯》に苦しめられていたデッキの復権」は、「青赤デルバー」の隆盛が、《虚空の杯》の採用を促していたためです。テンポを重要視する「青赤デルバー」デッキは、デッキの大半が1マナ域のカードで占められており、それが周知されてからというもの、《虚空の杯》は様々なデッキのサイドボードで頻繁に見かけるようになりました。これにより、「青赤デルバー」と同様に1マナに頼っていた、「バーン」デッキや、「白緑オーラ」、はたまたコストが0の《死せる生》をキーカードとした「死せる生」デッキなどは、とばっちりと言っても差支えのない形で苦戦を強いられていたのです。

 しかし、これからはそういった事情とは無縁の環境に変わります。「青赤デルバー」のような指針のない環境で、《虚空の杯》をサイドボードに搭載するのは非常に難しく、それゆえに上記のデッキに復権の兆しが見られます。


 ここからは、新環境ですぐさま活躍できそうなデッキをご覧いただきましょう。



■ 「アブザン・ジャンク」




Willy Edel「アブザン・ジャンク」
世界選手権2014 (モダン部門:3-1)

1 《沼》
1 《森》
1 《平地》
4 《新緑の地下墓地》
3 《湿地の干潟》
2 《吹きさらしの荒野》
2 《草むした墓》
2 《神無き祭殿》
1 《寺院の庭》
2 《活発な野生林》
1 《樹上の村》
1 《黄昏のぬかるみ》
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
2 《地盤の際》

-土地(24)-

4 《漁る軟泥》
4 《タルモゴイフ》
2 《大爆発の魔道士》
4 《包囲サイ》

-クリーチャー(14)-
1 《殺戮の契約》
4 《思考囲い》
3 《コジレックの審問》
1 《強迫》
1 《暗黒破》
4 《突然の衰微》
2 《四肢切断》
1 《未練ある魂》
1 《大渦の脈動》
4 《ヴェールのリリアナ》

-呪文(22)-
4 《機を見た援軍》
2 《疑念の影》
1 《大爆発の魔道士》
1 《鷺群れのシガルダ》
1 《強迫》
1 《墓掘りの檻》
1 《ゴルガリの魔除け》
1 《未練ある魂》
1 《悲哀まみれ》
1 《大渦の脈動》
1 《仕組まれた爆薬》

-サイドボード(15)-
hareruya



包囲サイコジレックの審問ヴェールのリリアナ



期待度: ★★★★☆


 手札破壊からの《タルモゴイフ》。「コガモダン」内でも幾度となく紹介させていただきましたが、この動きはいつの世も強力です。ただし、この手のデッキは「《出産の殻》を使わない理由が正当化されない」という問題を抱えていました。それもこれも全ては《出産の殻》が強すぎたからにほかなりませんが、《出産の殻》がなくなった影響で、今後は「アブザン・ジャンク」のような「ミッドレンジ」系統のデッキも活躍の機会が増えると思います。

 《宝船の巡航》《時を越えた探索》は、手札破壊や《ヴェールのリリアナ》の「+1」能力を嘲笑うかのごとく強力なカードでしたが、これからはそういったカードがなくなったおかげで、手札破壊カードが今まで以上に強力になることでしょう

 以前であれば、《コジレックの審問》《思考囲い》で相手の手札を空にしてから勝つまでが遅いという課題がありましたが、《包囲サイ》の登場でそれも緩和されています。

 また、「青赤デルバー」のようにライフを攻めるデッキが環境を支配していたこともあり、《闇の腹心》にとっては不遇の時代が続いていましたが、新環境のメタゲーム次第では、《闇の腹心》の復権にも大いに期待できると思います。



■ 「《欠片の双子》コンボ」




ボク タカシ「タルモツイン」
The Last Sun 2014 (6-1)

3 《島》
1 《山》
1 《森》
4 《沸騰する小湖》
4 《霧深い雨林》
3 《蒸気孔》
1 《繁殖池》
1 《踏み鳴らされる地》
2 《硫黄の滝》
2 《内陸の湾港》

-土地(22)-

4 《瞬唱の魔道士》
4 《タルモゴイフ》
4 《詐欺師の総督》
2 《やっかい児》

-クリーチャー(14)-
4 《血清の幻視》
4 《稲妻》
2 《呪文嵌め》
2 《炎の斬りつけ》
1 《噴出の稲妻》
3 《差し戻し》
1 《電解》
1 《対抗変転》
2 《謎めいた命令》
4 《欠片の双子》

-呪文(24)-
4 《誘惑蒔き》
2 《古えの遺恨》
1 《呪文滑り》
1 《最後のトロール、スラーン》
1 《自然の要求》
1 《払拭》
1 《否認》
1 《焼却》
1 《神々の憤怒》
1 《対抗変転》
1 《殴打頭蓋》

-サイドボード(15)-
hareruya



瞬唱の魔道士詐欺師の総督欠片の双子



期待度: ★★★★★


 新環境のコンボデッキの代表格、それが「《欠片の双子》コンボ」デッキです。《詐欺師の総督》《欠片の双子》というお手軽な2枚の「無限コンボ」は、これまでに目立った活躍ができていなかったことが不思議なほど。

 先ほどの「アブザン・ジャンク」が《突然の衰微》を4枚採用していることは懸念材料ですが、サイドボードに《誘惑蒔き》を採用すれば、そういったデッキ相手にも善戦できます。



■ 「親和」





Alex Edingfield「親和」
GPオマハ2015 (Top 32)

4 《ちらつき蛾の生息地》
4 《墨蛾の生息地》
4 《ダークスティールの城塞》
3 《空僻地》
1 《島》

-土地(16)-

4 《羽ばたき飛行機械》
3 《メムナイト》
4 《大霊堂のスカージ》
4 《信号の邪魔者》
4 《電結の荒廃者》
3 《鋼の監視者》
2 《刻まれた勇者》
2 《エーテリウムの達人》

-クリーチャー(26)-
4 《感電破》
2 《物読み》
4 《オパールのモックス》
4 《バネ葉の太鼓》
4 《頭蓋囲い》

-呪文(18)-
2 《呪文滑り》
2 《鞭打ち炎》
2 《古えの遺恨》
2 《摩耗+損耗》
2 《虚空の杯》
1 《刻まれた勇者》
1 《エーテリウムの達人》
1 《墓掘りの檻》
1 《大祖始の遺産》
1 《倦怠の宝珠》

-サイドボード(15)-
hareruya



電結の荒廃者刻まれた勇者頭蓋囲い



期待度: ★★★★☆


 アーティファクトを主体とした「親和」デッキ。あまりにも一般的なビートダウンデッキと軸の違うこのデッキは、ある種のコンボデッキとして知られており、とりわけメイン戦の勝率の高さは特筆に値します。これまでは「《出産の殻》」と「青赤デルバー」デッキの影に隠れていましたが、これからはこのデッキに対するマークがより一層きつくなると予想されます。

 《古えの遺恨》《忍び寄る腐食》《引き裂く突風》などなど、このデッキの対策手段は多岐に渡ります。それでいて致命的なカードばかりなので、それらのカードを採用されたうえでなお結果を残せるかに焦点が当たるでしょう。



■ 「Zoo」




Zac Roorda「Zoo」
GPオマハ2015 (5位)

1 《森》
1 《山》
1 《平地》
4 《吹きさらしの荒野》
4 《新緑の地下墓地》
4 《乾燥台地》
2 《寺院の庭》
2 《踏み鳴らされる地》
1 《聖なる鋳造所》
1 《血の墓所》
1 《神無き祭殿》

-土地(22)-

4 《密林の猿人》
4 《野生のナカティル》
2 《貴族の教主》
4 《タルモゴイフ》
2 《クァーサルの群れ魔道士》
3 《ロクソドンの強打者》
3 《先頭に立つもの、アナフェンザ》
4 《包囲サイ》

-クリーチャー(26)-
4 《流刑への道》
4 《稲妻》
4 《稲妻のらせん》

-呪文(12)-
3 《火山の流弾》
2 《コーの火歩き》
2 《エイヴンの思考検閲者》
2 《窒息》
1 《墓掘りの檻》
1 《摩耗+損耗》
1 《破壊的な享楽》
1 《石のような静寂》
1 《殺戮遊戯》
1 《復讐のアジャニ》

-サイドボード(15)-
hareruya



密林の猿人野生のナカティルタルモゴイフ



期待度: ★★★☆☆


 ビートダウンデッキの最有力候補が「Zoo」。直近の「GPオマハ2015」でもトップ8に残っていましたし、デッキパワーに不足があるとは思えません。「《出産の殻》」という天敵のいなくなったこのデッキの将来は、フェアデッキ(=非コンボデッキ)がどれくらい意識されるかどうかに左右されます。

 クリーチャーの質が年々上昇していることは間違いありませんが、そうはいっても所詮はクリーチャーの集合体という見方もできます。モダン環境ともなれば、《稲妻》《流刑への道》などの優秀な単体除去に加え、《神の怒り》《滅び》のような全体除去までもが控えています。

 つまり「その気になれば」、ほとんどのデッキが「Zoo」デッキを簡単に対策することができるのです。ビートダウンデッキをそこまで過剰に意識できる環境であるか否か、それが全てです。ビートダウンデッキが軽視されるメタゲームにさえなれば、またはメタゲームにきっちりと合致できる構築さえできれば、「Zoo」デッキが輝きを取り戻す日も遠くないでしょう。



■ 「《風景の変容》




Jun Young Park《風景の変容》
GPミネアポリス2014 (1位)

3 《島》
3 《森》
2 《山》
2 《霧深い雨林》
4 《蒸気孔》
4 《踏み鳴らされる地》
1 《繁殖池》
1 《滝の断崖》
1 《溢れかえる果樹園》
2 《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》
1 《ハリマーの深み》

-土地(24)-

4 《桜族の長老》
3 《瞬唱の魔道士》

-クリーチャー(7)-
4 《血清の幻視》
4 《差し戻し》
3 《イゼットの魔除け》
3 《時間の把握》
4 《明日への探索》
2 《電解》
4 《風景の変容》
3 《謎めいた命令》
2 《撤廃》

-呪文(29)-
2 《ヴェンディリオン三人衆》
2 《強情なベイロス》
2 《大祖始の遺産》
2 《白鳥の歌》
2 《古えの遺恨》
2 《神々の憤怒》
1 《呪文滑り》
1 《殴打頭蓋》
1 《仕組まれた爆薬》

-サイドボード(15)-
hareruya



時間の把握風景の変容溶鉄の尖峰、ヴァラクート



期待度: ★★★★☆


 《時を越えた探索》を失った「《風景の変容》」デッキ。ただし、「GPミネアポリス2014」での優勝が示すように、このデッキは《時を越えた探索》が入る前から一線級のデッキだったことは紛れもない事実です。

 最近では、このデッキにとって致命的な《窒息》《殺戮遊戯》などが流行っていましたが、それも加味しても1枚で勝てるコンボは実にお手軽で魅力的です。《殺戮遊戯》だけはどうやっても避けることができないので、《殺戮遊戯》が流行るようであれば、サイドボードに《ワームとぐろエンジン》《業火のタイタン》などの追加の勝ち手段をお忘れなく



■ 「《精力の護符》





Stephen Speck《精力の護符》
グランプリ・オマハ2015 (2位)

1 《森》
4 《宝石鉱山》
2 《真鍮の都》
1 《マナの合流点》
1 《氷の橋、天戸》
1 《魂の洞窟》
4 《シミックの成長室》
3 《グルールの芝地》
1 《セレズニアの聖域》
1 《ゴルガリの腐敗農場》
1 《ボロスの駐屯地》
3 《トレイリア西部》
2 《微光地》
1 《処刑者の要塞》
1 《軍の要塞、サンホーム》
1 《ヴェズーヴァ》

-土地(28)-

3 《迷える探求者、梓》
3 《猿人の指導霊》
4 《原始のタイタン》

-クリーチャー(10)-
4 《召喚士の契約》
2 《否定の契約》
1 《殺戮の契約》
4 《血清の幻視》
4 《花盛りの夏》
3 《集団意識》
4 《精力の護符》

-呪文(22)-
4 《原基の印章》
3 《紅蓮地獄》
2 《虚空の杯》
1 《スラーグ牙》
1 《鷺群れのシガルダ》
1 《殺戮の契約》
1 《仕組まれた爆薬》
1 《ボジューカの沼》
1 《幽霊街》

-サイドボード(15)-
hareruya



シミックの成長室精力の護符花盛りの夏



期待度: ★★★★★


 《精力の護符》と各種「お帰りランド」(《シミックの成長室》など)の組み合わせを悪用し、そこに《迷える探求者、梓》《花盛りの夏》を加えれば、あっという間に6マナを生成することが可能となります。

 そこから《集団意識》《召喚士の契約》と動けば、対戦相手はほとんどの場合「契約死」することになり、《原始のタイタン》の場合は《ボロスの駐屯地》+《処刑者の要塞》を、更には攻撃した時の誘発能力で《軍の要塞、サンホーム》を導くことで、即座に決着を付けることができます。

 このデッキは、一見極度に《精力の護符》に依存した構成に見えますが、《迷える探求者、梓》《花盛りの夏》だけでも、3~4ターン目に6マナを出すことができるので、思いのほか動きが安定したデッキです。

 前述の通り、《猿人の指導霊》《精力の護符》→「お帰りランド」→《花盛りの夏》から動き始めれば1ターンキルもできるので、数あるコンボデッキの中でも群を抜いてスピードに長けています

 安定性にこそ難がありますが、《手練》を採用することでそれも改善できると思います。



■ 「ジェスカイ・コントロール」




Shaun McLaren 「ジェスカイ・コントロール」
プロツアー『神々の軍勢』 (1位)

2 《島》
1 《山》
1 《平地》
4 《沸騰する小湖》
3 《乾燥台地》
4 《天界の列柱》
2 《蒸気孔》
2 《神聖なる泉》
1 《聖なる鋳造所》
2 《硫黄の滝》
4 《地盤の際》

-土地(26)-

4 《瞬唱の魔道士》
1 《ヴェンディリオン三人衆》

-クリーチャー(5)-
4 《稲妻》
3 《流刑への道》
1 《呪文嵌め》
4 《稲妻のらせん》
4 《マナ漏出》
2 《差し戻し》
3 《電解》
1 《神々の憤怒》
3 《謎めいた命令》
2 《スフィンクスの啓示》
2 《復讐のアジャニ》

-呪文(29)-
2 《斑岩の節》
2 《大祖始の遺産》
2 《石のような静寂》
1 《イゼットの静電術師》
1 《摩耗+損耗》
1 《天界の粛清》
1 《論理の結び目》
1 《対抗変転》
1 《機を見た援軍》
1 《神々の憤怒》
1 《不忠の糸》
1 《世界のるつぼ》

-サイドボード(15)-
hareruya



瞬唱の魔道士マナ漏出スフィンクスの啓示



期待度: ★★★☆☆


 ビートダウンデッキやその他のフェアデッキが増えるのであれば、コントロールデッキにも可能性があると思います。コントロールデッキの性質として、ある程度環境が固まった方が勝ちやすいので、環境初期は難しいかもしれませんが、メタゲームが落ち着いてくれば本領を発揮してくれるはずです。



■ 番外編:「発掘」


 

Jonathan Bustos「発掘」
StarCityGames.com – Premier IQ (5位)

2 《森》
2 《沼》
4 《新緑の地下墓地》
3 《湿地の干潟》
3 《草むした墓》
3 《血の墓所》
1 《踏み鳴らされる地》
2 《黒割れの崖》

-土地(20)-

4 《墓所這い》
4 《戦墓のグール》
4 《恐血鬼》
4 《ロッテスのトロール》
3 《ゴルガリの凶漢》
2 《臭い草のインプ》
4 《復讐蔦》

-クリーチャー(25)-
4 《信仰無き物あさり》
3 《暗黒破》
4 《忌まわしい回収》
4 《突然の衰微》

-呪文(15)-
3 《焼却》
2 《虚無の呪文爆弾》
2 《破滅の刃》
2 《ゴルガリの魔除け》
2 《古えの遺恨》
2 《塩まき》
1 《壌土からの生命》
1 《骨までの齧りつき》

-サイドボード(15)-
hareruya



恐血鬼臭い草のインプ復讐蔦



期待度: ?????


 モダン環境始まって以来、初めて使用可能となった《ゴルガリの墓トロール》。この手の墓地を使ったデッキは監視が厳しいため、思い切った禁止改定と言えますね。

 このリストは比較的オーソドックスなものですが、今後はその《ゴルガリの墓トロール》、そして《ナルコメーバ》《黄泉からの橋》を活用した新機軸のデッキが誕生するかもしれません。


ナルコメーバ黄泉からの橋




■ これから



 本編は以上となります。前述の通り、環境のツートップを失ったモダン環境。次なる王者は一体どのデッキになるのか。プロツアー『運命再編』で、各国の強豪プレイヤーが持ち込むデッキから目が離せません。

 禁止改定の影響力は相変わらず凄まじいと実感しつつ、僕はSuperでCrazyなデッキをメインに調整を進めていく予定です!できることならば、みなさんがあっと驚くようなデッキができるよう、調整もがんばってまいります!

 それでは、また次回の記事でお会いしましょう。