3週間後に迫ったGP横浜。エクステンデット熱は高まってきており、このハイライフプラザ板橋には109名のプレイヤーが集まった。
その中から、GP二連覇で知られる「あんちゃん」こと高橋優太と、公式のライター経験も多い小堺透雄の試合をお届けしたい。高橋の使用するデッキはもはや本人そのものともいえる青黒フェアリー、一方の小堺は、オークランドの活躍の記憶も新しい赤白の上陸ビートダウンに《聖遺の騎士》をタッチしている。
Game 1
先手は小堺7枚の初手を見て少考ののちマリガン、6枚のハンドには満足がいったようでこれをキープする。対する高橋はダブルマリガンでのスタートとなってしまう。
まずは小堺が2ターン目に《ゼクター祭殿の探検》をプレイ、3ターン目には《トロウケアの敷石》を対消滅させ、一気にこのクエストを達成する。だが、高橋の場にある2枚の土地を考慮して、ここでの起動は控える。
一方の高橋は土地を並べるだけでターンを返し、小堺の場に追加された《聖遺の騎士》をターン終了時に《燻し》。《ステップのオオヤマネコ》は《呪文づまりのスプライト》して、小堺の場に恒久的なダメージソースを残さない。ここで小堺は《ゼクター祭殿の探検》を起動し、高橋は7点のライフを失う。
その減ったライフをさらに使って《思考囲い》をキャスト。《稲妻》×2、《焼尽の猛火》、《欠片の飛来》の4枚から《稲妻》を1枚減らすことを選択する。
返しでプレイされた《ゼクター祭殿の探検》は《謎めいた命令》でカウンター+ドロー。これで小堺の手札には高橋が確認しているカードしかなく、ここからはフェアリーが攻める時間だ。
カウンター用のマナを残しつつ、2枚の《変わり谷》で攻撃を開始。小堺も《焼尽の猛火》を上陸なしで《呪文づまりのスプライト》を除去して延命するのだが、根本的な解決には繋がらなかった。
高橋 1-0 小堺
Game 2
再び先行の小堺は《寺院の庭》から《壌土のライオン》のスタートを切るが、2ターン目の《板金鎧の土百足》が《呪文嵌め》されてしまうと、4ターン目になっても追加の援軍が用意出来ない小堺。
脅威を展開されない所で、安心して《壌土のライオン》を《燻し》すると、盤面はまっさらになってしまい、《稲妻》をマナの無い隙に本体に撃ちこむことしかできない。
小堺は4マナを立たせてエンド、高橋のターン終了時に《稲妻のらせん》《稲妻》と本体に火力を浴びせかけるも、高橋は《呪文嵌め》《呪文づまりのスプライト》でシャットアウトする。
ここでマナを使わせて、返しの自分のターンの《イーオスのレインジャー》に逆転をかけた小堺だったが、高橋はそれすらも《マナ漏出》で完封する。
そして高橋の場に《梅澤の十手》が追加され、《呪文づまりのスプライト》がこれを纏い盤面を一方的なものに変えてゆく。小堺も《憤怒の魔除け》でこの《梅澤の十手》を破壊するのだが、高橋の手には2枚目の《梅澤の十手》が。
どんどんたまっていくカウンターに対して、小堺の場にはこの状況ではあまりにも無力な《板金鎧の土百足》が追加されるだけだ。
《呪文づまりのスプライト》に向けて放たれた《トロウケアの敷石》生贄の《欠片の飛来》が《霧縛りの徒党》でかわされると、小堺にはもう手は残されていないのだった。
Final Result:高橋 2-0 小堺
高橋優太 Win!