USA Legacy Express vol.7 -SCGO Buffalo, SCGO Washington DC-

Kenta Hiroki


皆さんこんにちは!

今回の記事では、7月29日の「StarCityGames.com Open Series(SCGO) Buffalo」と、8月5日の「SCGO Washington DC」の上位入賞デッキを解説していきたいと思います。

特に「SCGO Washington DC」は、350人というSCGO Legacy Open史上最多の参加人数を出した大会なので、結果にも要注目です。「マジック基本セット2013(M13)」が発売してからしばらく経ったことで、「M13」の新カードを使ったデッキが続々と登場していますよ。


SCGO Buffalo トップ8デッキアーキタイプ

2012年7月29日
1位 Merfolk/マーフォーク
2位 RUG Delver/カナディアン・スレッショルド
3位 RUG Delver/カナディアン・スレッショルド
4位 Maverick/マーベリック
5位 WU Miracle/白青奇跡
6位 Show and Tell/実物提示教育+全知
7位 Sneak and Show/スニーク・ショー
8位 Dredge/発掘


「M13」がリリースされて以来、活躍が予想されたものの目立った成績が残せずにいた「マーフォーク」が遂に優勝しました。

カナディアン・スレッショルド」や「実物提示教育」系デッキが上位入賞しており、それらに対して相性の良い「マーフォーク」にとって勝ちやすいメタゲームであったことがうかがえます。



SCGO Buffalo デッキ解説

「マーフォーク」「実物提示教育+全知」「スニーク・ショー」


Joshua Cho 「マーフォーク」 SCGO Buffalo (1位)

12 《島》
4 《変わり谷》
4 《不毛の大地》

-土地(20)-

4 《呪い捕らえ》
4 《銀エラの達人》
4 《アトランティスの王》
4 《真珠三叉矛の達人》
2 《珊瑚兜の司令官》
4 《メロウの騎兵》

-クリーチャー(22)-
2 《呪文貫き》
3 《目くらまし》
4 《Force of Will》
3 《行き詰まり》
2 《四肢切断》
4 《霊気の薬瓶》

-呪文(18)-
2 《幻影の像》
2 《大いなる玻璃紡ぎ、綺羅》
1 《呪文貫き》
1 《青霊破》
4 《水没》
3 《トーモッドの墓所》
1 《大祖始の遺産》
1 《梅澤の十手》

-サイドボード(15)-
hareruya


プロツアートップ8の入賞経験がある強豪プレイヤーJoshua Choのチョイスは、「M13」から新たな武器を手に入れて強化された「マーフォーク」。

「M13」リリース直後は相性の悪い「マーベリック」や「ゴブリン」などの部族デッキが上位に残ることが多く、勝ち切れていない印象がありました。ですが今大会では、「カナディアン・スレッショルド」や「実物提示教育」系などの比較的有利なデッキが上位に残ったのもあり、見事優勝に輝きました。

《真珠三叉矛の達人》の加入により青のダブルシンボルを要求するスペルが増加し、その分《珊瑚兜の司令官》が2枚にカットされています。《珊瑚兜の司令官》は、このデッキ構成だと、マナの余る中盤以降までは2マナ2/2クリーチャーなことが多いです。それ以外は比較的オーソドックスなリストで、レガシーデッキの調整相手用に作るのにも適していると言えるでしょう。

サイドボードの《幻影の像》は追加のロードになるだけではなく、レジェンドクリーチャーをコピーして対消滅したり、「白青石鍛冶」に対して相手の《石鍛冶の神秘家》をコピーして《梅澤の十手》をサーチしたりするなど、様々な場面で活躍します。

真珠三叉矛の達人幻影の像






Travis Allen 「実物提示教育+全知」 SCGO Buffalo (6位)

2 《島》
1 《溢れかえる岸辺》
4 《沸騰する小湖》
4 《霧深い雨林》
3 《Volcanic Island》
1 《Tropical Island》
3 《古えの墳墓》
2 《裏切り者の都》

-土地(20)-

2 《引き裂かれし永劫、エムラクール》
2 《グリセルブランド》

-クリーチャー(4)-
4 《目くらまし》
4 《Force of Will》
4 《渦まく知識》
4 《思案》
4 《定業》
1 《親身の教示者》
3 《実物提示教育》
2 《精神を刻む者、ジェイス》
4 《全知》
4 《燃え立つ願い》
2 《水蓮の花びら》

-呪文(36)-
1 《Karakas》
1 《引き裂かれし永劫、エムラクール》
1 《神の怒り》
1 《実物提示教育》
1 《洞察力の花弁》
1 《外科的摘出》
3 《赤霊破》
1 《圧服》
1 《紅蓮地獄》
1 《ぶどう弾》
1 《生ける願い》
1 《トーモッドの墓所》
1 《墓掘りの檻》

-サイドボード(15)-
hareruya


前回の記事でもボーナスデッキリストとして紹介した、《全知》を使った「実物提示教育」系のコンボデッキ。

メインに変化はありませんがサイドボードの何枚かが変更されています。青いデッキ対策の《防御の光網》の代わりに、今回は《圧服》が採用されています。《防御の光網》のように永続的に相手の妨害を対策することはできませんが、1マナと軽いためスムーズに展開することができます。キャントリップであることもプラスです。

実物提示教育全知圧服






Scott Abramowski 「スニーク・ショー」 SCGO Buffalo (7位)

3 《島》
1 《山》
1 《汚染された三角州》
4 《沸騰する小湖》
3 《霧深い雨林》
3 《Volcanic Island》
3 《古えの墳墓》
2 《裏切り者の都》

-土地(20)-

4 《引き裂かれし永劫、エムラクール》
3 《グリセルブランド》
1 《大祖始》

-クリーチャー(8)-
2 《呪文貫き》
4 《Force of Will》
2 《誤った指図》
4 《渦まく知識》
4 《思案》
2 《定業》
2 《直観》
4 《実物提示教育》
4 《騙し討ち》
4 《水蓮の花びら》

-呪文(32)-
2 《Karakas》
2 《大祖始》
1 《拭い捨て》
2 《紅蓮破》
1 《古えの遺恨》
2 《紅蓮地獄》
1 《裂け目の突破》
4 《大祖始の遺産》

-サイドボード(15)-
hareruya


対策されながらもトップ8まで勝ち残った「スニーク・ショー」。数を減らしつつありますが、デッキの強さは一線級なので、対策が薄くなれば当然のように上位に姿を現すでしょう。

追加のデカブツとして除去に耐性のある《大祖始》を採用しており、サイドに追加分もあります。サイドボードの《Karakas》は、相手の《Karakas》対策になり同系に対しても相手を牽制できるので、最近の《グリセルブランド》デッキにとっては標準装備のようです。

騙し討ち大祖始Karakas





SCGO Washington DC トップ8デッキアーキタイプ

2012年8月5日
1位 RUG Delver/カナディアン・スレッショルド
2位 Maverick/マーベリック
3位 Maverick/マーベリック
4位 WU Miracle/白青奇跡
5位 RUG Delver/カナディアン・スレッショルド
6位 Maverick/マーベリック
7位 WU Miracle/白青奇跡+赤
8位 ANT/むかつきストーム


前週の「SCGO Buffalo」で優勝した反動からか「マーフォーク」にとってはあまり相性の良くない「マーベリック」が上位に多数残りました。

トップ16を見渡しても「マーフォーク」は13位に一人いただけでした。「Zoo」のようなデッキもトップ8まであと一歩の結果を出しており「マーフォーク」使いにとっては厳しい週末であったことがうかがえます。

優勝という快挙を成し遂げたのは「カナディアン・スレッショルド」で、決勝では相性の悪いとされる「マーベリック」を打ち破りました。

今回のトップ8には(8位の「ANT」を除き)「カナディアン・スレッショルド」にとって相性の良くない相手が多数勝ち残っており、そんな中での優勝は、デッキのポテンシャルを再確認するのに充分だったと思います。



SCGO Washington DC デッキ解説

「カナディアン・スレッショルド」「マーベリック」「白青奇跡」「白青奇跡+赤」


Travis Gibson 「カナディアン・スレッショルド」 SCGO Washington DC (1位)

4 《沸騰する小湖》
4 《霧深い雨林》
3 《Volcanic Island》
3 《Tropical Island》
4 《不毛の大地》

-土地(18)-

4 《秘密を掘り下げる者》
3 《渋面の溶岩使い》
4 《敏捷なマングース》
4 《タルモゴイフ》

-クリーチャー(15)-
4 《呪文貫き》
4 《目くらまし》
3 《Force of Will》
4 《渦まく知識》
2 《思考掃き》
4 《思案》
4 《稲妻》
1 《二股の稲妻》
1 《火+氷》

-呪文(27)-
1 《金粉のドレイク》
4 《水没》
4 《外科的摘出》
3 《赤霊破》
2 《古えの遺恨》
1 《壌土からの生命》

-サイドボード(15)-
hareruya


今大会の優勝者であるTravis Gibsonは、メインデッキに興味深いアプローチをしていました。墓地からカードを取り除く能力が《敏捷なマングース》のスレッショルド達成を邪魔してしまうことから、共存不可能とされていた《渋面の溶岩使い》の採用です。

マーフォーク」などの部族デッキに対して強いカードという認識でしたが、カバレージを見ていて、《ルーンの母》《貴族の教主》などのサイズが小さいシステムクリーチャーやマナクリーチャーを採用している「マーベリック」に対しても相性をひっくり返せるほどの強さがあると分かりました。

天敵《スレイベンの守護者、サリア》に対しての回答にもなることから、《敏捷なマングース》と逆シナジーであることを考慮しても充分お釣りがくる強さだと思います。デッキとしては完成された印象がありましたが、今回の結果でまだまだ進化する可能性があると分かりました。

渋面の溶岩使い敏捷なマングース






Chas Hinkle 「マーベリック」 SCGO Washington DC (2位)

1 《平地》
3 《森》
4 《吹きさらしの荒野》
2 《樹木茂る山麓》
4 《Savannah》
1 《地平線の梢》
2 《魂の洞窟》
1 《ドライアドの東屋》
4 《不毛の大地》
1 《Karakas》

-土地(23)-

4 《ルーンの母》
4 《貴族の教主》
4 《スレイベンの守護者、サリア》
1 《スクリブのレインジャー》
2 《獣相のシャーマン》
2 《漁る軟泥》
2 《クァーサルの群れ魔道士》
4 《聖遺の騎士》

-クリーチャー(23)-
4 《剣を鍬に》
1 《流刑への道》
2 《森の知恵》
1 《情け知らずのガラク》
4 《緑の太陽の頂点》
2 《梅澤の十手》

-呪文(14)-
1 《ボジューカの沼》
1 《Karakas》
2 《フェアリーの忌み者》
1 《調和スリヴァー》
1 《静寂の守り手、リンヴァーラ》
1 《最後のトロール、スラーン》
1 《ガドック・ティーグ》
1 《流刑への道》
1 《ギデオン・ジュラ》
2 《輪作》
1 《壌土からの生命》
2 《仕組まれた爆薬》

-サイドボード(15)-
hareruya


前週の優勝デッキである「マーフォーク」やトップメタの「カナディアン・スレッショルド」と比較的相性が良いことから、今大会で多数の上位入賞者を出した「マーベリック」。惜しくも決勝戦で敗れはしたものの、メタゲーム的には今大会で成功したアーキタイプだったと思います。

準優勝したChas Hinkleのリスト。メインは追加の単体除去《流刑への道》が採用されている以外は比較的オーソドックスです。サイドには《仕組まれた爆薬》を採用しています。これは、2マナのロードを並べてくる「マーフォーク」や、マッチアップにおいて《Insectile Aberration》を勝ち手段としてくる「カナディアン・スレッショルド」に対して有効です。

デッキの安定性で人気のある「マーベリック」は、現在のレガシー大会で必ず一度は当たると思います。プレイテストの際は、トップメタの「カナディアン・スレッショルド」同様に、調整用デッキとして用意しておいたほうが良いでしょう。

流刑への道仕組まれた爆薬






Reid Duke 「白青奇跡」 SCGO Washington DC (4位)

3 《平地》
5 《島》
4 《溢れかえる岸辺》
3 《汚染された三角州》
4 《Tundra》
1 《雲の宮殿、朧宮》

-土地(20)-

1 《瞬唱の魔道士》
2 《粗石の魔道士》

-クリーチャー(3)-
4 《剣を鍬に》
2 《土地税》
3 《終末》
2 《天使への願い》
3 《目くらまし》
1 《対抗呪文》
4 《Force of Will》
4 《渦まく知識》
3 《相殺》
4 《精神を刻む者、ジェイス》
4 《師範の占い独楽》
2 《大祖始の遺産》
1 《仕組まれた爆薬》

-呪文(37)-
1 《ヴェンディリオン三人衆》
1 《セファリッドの女帝ラワン》
2 《流刑への道》
1 《解呪》
1 《忘却の輪》
1 《Moat》
1 《謙虚》
1 《終末》
1 《青霊破》
1 《被覆》
1 《トーモッドの墓所》
1 《墓掘りの檻》
1 《真髄の針》
1 《仕組まれた爆薬》

-サイドボード(15)-
hareruya


トッププレイヤーのReid Dukeが今大会用にチョイスしたデッキは、「GP Atlanta」でも使用していた《土地税》を採用した「白青奇跡」のアップデートバージョンです。

以前の記事のボーナスデッキリストで挙げたものは試行錯誤な段階という印象でしたが、そのときからいくつか修正点が見られ、今回のリストは全体的に綺麗にまとまっています。

具体的には、3枚採用されていた《土地税》が2枚に抑えられています。2枚目以降のドローが嬉しくないので、これは納得のいく変更です。また《Zuran Orb》も不採用となっています。代わりに《瞬唱の魔道士》が採用され、苦手な「マーフォーク」などのデッキに対して、除去を使い回すことで耐性をつけています。

1枚だけ採用している《雲の宮殿、朧宮》は非常に興味深いチョイスです。任意で手札に戻せる能力によって土地の枚数を調整し、《土地税》を有効に使うことができます。土地のタイプも「島」ではないので島渡りされず、《窒息》のようなカードの影響も受けません。また《不毛の大地》にも耐性があります。

サイドでは、《セファリッドの女帝ラワン》《Moat》、追加の単体除去や《仕組まれた爆薬》が採用されていて、「マーフォーク」など部族デッキを意識した構成になっています。

準決勝で不運なドローにより本来相性が良いとされる「マーベリック」に敗れてしまいましたが、構成上はクリーチャーデッキに対して相性が良く、トップメタの「カナディアン・スレッショルド」に対しても《仕組まれた爆薬》など多数の除去と《相殺》で互角以上に戦えます。

スニーク・ショー」に対する相性が不安要素ですが、サイドからデカブツ対策の《謙虚》や、追加のカウンター《青霊破》《被覆》で勝負するようです。

土地税雲の宮殿、朧宮瞬唱の魔道士






Kurt Spiess 「白青奇跡+赤」 SCGO Washington DC (7位)

2 《平地》
5 《島》
4 《溢れかえる岸辺》
1 《乾燥台地》
1 《沸騰する小湖》
3 《霧深い雨林》
3 《Tundra》
2 《Volcanic Island》
1 《Karakas》
1 《アカデミーの廃墟》

-土地(23)-

2 《瞬唱の魔道士》
1 《ヴェンディリオン三人衆》

-クリーチャー(3)-
4 《剣を鍬に》
1 《土地税》
3 《終末》
2 《天使への願い》
2 《呪文貫き》
2 《対抗呪文》
4 《Force of Will》
4 《渦まく知識》
3 《相殺》
3 《精神を刻む者、ジェイス》
4 《師範の占い独楽》
1 《ヴィダルケンの枷》
1 《仕組まれた爆薬》

-呪文(34)-
1 《平和の番人》
1 《ヴェンディリオン三人衆》
1 《流刑への道》
1 《機を見た援軍》
1 《忘却の輪》
1 《遍歴の騎士、エルズペス》
1 《終末》
3 《外科的摘出》
1 《赤霊破》
2 《紅蓮破》
1 《大祖始の遺産》
1 《仕組まれた爆薬》

-サイドボード(15)-
hareruya


SCGOで多数の上位入賞を経験しているアメリカの若手強豪プレイヤーKurt Spiessも、Reid Dukeのデッキと似た、《土地税》入りコントロールデッキで入賞しました。

彼のバージョンは、このデッキが苦手とする「実物提示教育」系の青いコンボデッキや「マーフォーク」などに有効な《赤霊破》《紅蓮破》のために赤を足しています。色を足したことで《仕組まれた爆薬》がより有効に使えるようになっています。その分、特殊地形が多くなり《不毛の大地》が怖くなりますが、土地を多めに積むことでケアしています。

中速のクリーチャーデッキに対して有効な《ヴィダルケンの枷》を採用しています。また、《瞬唱の魔道士》で除去を使い回したり、《アカデミーの廃墟》《仕組まれた爆薬》を使い回したりと、ビートダウンデッキに対して強い構成です。

サイドボードには、クリーチャーデッキにとって厄介な《平和の番人》、追加の《仕組まれた爆薬》、同系相手に強い《遍歴の騎士、エルズペス》、コンボデッキに対する追加の《ヴェンディリオン三人衆》と隙のない構成になっています。

サイド後、ビートダウン側はこのデッキ相手に除去を減らす傾向にあるので《平和の番人》が生き残る確率は高めです。今大会の上位にはこのデッキにとって相性の良いデッキが多く、実際このアーキタイプを使った数人が入賞していることから、良チョイスだったと思います。

アカデミーの廃墟ヴィダルケンの枷平和の番人赤霊破





ボーナスデッキリスト


David Price 「Zoo」 SCGO Washington DC (20位)

3 《吹きさらしの荒野》
3 《樹木茂る山麓》
3 《乾燥台地》
1 《Savannah》
3 《Taiga》
3 《Plateau》
3 《地平線の梢》
1 《不毛の大地》
1 《Karakas》

-土地(21)-

4 《壌土のライオン》
4 《渋面の溶岩使い》
4 《野生のナカティル》
3 《スレイベンの守護者、サリア》
4 《タルモゴイフ》
2 《クァーサルの群れ魔道士》
4 《聖遺の騎士》

-クリーチャー(25)-
4 《流刑への道》
4 《稲妻》
4 《Chain Lightning》
2 《梅澤の十手》

-呪文(14)-
1 《ボジューカの沼》
2 《ヨツンの兵卒》
2 《赤霊破》
3 《古えの遺恨》
3 《窒息》
2 《トーモッドの墓所》
2 《墓掘りの檻》

-サイドボード(15)-
hareruya


トップ8まであと一歩のところまで勝ち残っていた「Zoo」。

最近のメタゲームでは、相性の良い「マーフォーク」などの部族デッキが復権し、相性の悪いコンボデッキは「カナディアン・スレッショルド」などに抑えられています。レガシーを代表するビートダウン「Zoo」を上位で再び見かける日も遠くないかもしれません。

野生のナカティルスレイベンの守護者、サリア稲妻





総括

白青石鍛冶+黒」の2連覇でスタートした新環境。

しかし「SCGO Buffalo」では「白青石鍛冶+黒」は上位から姿を消し、「M13」で新戦力を得た「マーフォーク」が優勝しました。その翌週の「SCGO Washington DC」では、トップ16を見渡しても「マーフォーク」は一人だけで、現在の環境に合わせて調整をした「カナディアン・スレッショルド」が優勝しました。目まぐるしく変化するのがレガシーの環境ですが、それこそがこのフォーマットの難しいところであり面白いところでもあります。

2大会の結果をご覧になるとお分かりのように「カナディアン・スレッショルド」と「マーベリック」がコンスタントに結果を残しています。大きな大会に参加する際は、このふたつのデッキとの練習は欠かせません。一時期のような爆発的な流行は過ぎた印象ですが、《グリセルブランド》を使ったコンボデッキの対策もしっかりしておいたほうが良いでしょう。

以上、「SCGO Buffalo」と「SCGO Washington DC」の入賞デッキの解説でした。

次回の「SCGO Kansas City」ではどのようなデッキが結果を残すのか楽しみです。
それでは次回の記事でまた会いましょう!楽しいレガシーを!