Caw-Bladeに勝てる俺がスタンダード。

行弘 賢

行弘 賢


 皆さんまた会えましたね!

 連載もなんとか続けさせてもらって最近皆さんと会える間隔が短くなって嬉しいです!今回は前回の記事”スタンダード環境が変わったので、改めて。これからは俺がスタンダード。”からあまり日が経ってない事もあり、メタゲームはそんなに変わらないと思いきや、アメリカ選手権や各選手権でcaw-bladeが成績を残しましたね。今以上にcaw-bladeが増える事が予想されるので、そこに注目していきたいと思います。



1.打倒!!Caw-Blade!!

 caw-bladeは相手の構成にもよりますが、ほとんどの場合アタッカーは《戦隊の鷹》になります。複数に分けて登場するので全体除去にも耐性があり、単体で《饗宴と飢餓の剣》を装備して攻撃されるとなかなかに対処に困ります。2体《戦隊の鷹》を並べられて片方に装備付けられる所に除去は打てるけど、結局また片方に付けられるから除去を打ちたくないというモヤモヤを、誰しも抱えた経験があるでしょう。


戦隊の鷹戦隊の鷹戦隊の鷹戦隊の鷹


 さて、どうしてこのような事態になってしまうのか。それは単純にテンポで負けているからです。後手後手になってしまうと、どうしても軽く動けるcaw-blade側が有利になってしまいます。じゃぁテンポで負けなきゃいいじゃん!とは言っても《機を見た援軍》のせいで赤単のようなアーキタイプは現在のスタンダードでは目も当てられません。しかし、そんなcaw-bladeにも弱点はあります。それは除去性能が薄い点です。最近では《乱動への突入》で誤魔化して押し切るというプランで《聖別されたスフィンクス》への回答を用意しているのですが、実質盤面に現れたクリーチャーに対処するのは難しくなっています。それならば、軽いシステムクリーチャーを用意すれば…?そう、軽いシステムクリーチャーといえば古からの復活を基本セット2012で遂げた、あの《渋面の溶岩使い》ですよね!

 前置きは長くなりましたが、今回はそういったコンセプトのもと作ったデッキを紹介したいと思います。それではさっそくデッキリストの方を紹介したいと思います。



2.テンポで負けずに、アドも取る。



行弘 賢「ヴォルカニックヴァイパー」

4《沸騰する小湖》
4《乾燥台地》
4《広漠なる変幻地》
1《平地》
3《山》
7《島》
2《墨蛾の生息地》

-土地-

4《渋面の溶岩使い》
4《竜使いののけ者》
4《呪文滑り》

-クリーチャー-
3《ジェイス・ベレレン》
3《呪文貫き》
2《心理の障壁》
4《マナ漏出》
4《乱動への突入》
4《定業》
3《饗宴と飢餓の剣》

-呪文-
2《ワームとぐろエンジン》
1《聖別されたスフィンクス》
4《紅蓮地獄》
4《機を見た援軍》
4《瞬間凍結》

-サイドボード-
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 今のスタンダードで使わないと勿体ないパワーカードがあります。《原始のタイタン》《聖別されたスフィンクス》等がそうですね。しかし、頭一つ抜けているのは《饗宴と飢餓の剣》です。このカードの強さは《石鍛冶の神秘家》が禁止された事も、それを証明していますし、このデッキならば殴り値の低さもカバーしてくれるので3枚採用することに。コントロール的な動きをするデッキが一瞬の隙をついて一気にマウントを取るのに非常に適しています。

 《渋面の溶岩使い》《竜使いののけ者》はこのデッキの主軸となるクリーチャーです。どちらもマナコストが軽いので、軽く設置できる上に、放置するとかなり仕事をするので相手も対応が難しいですね。《渋面の溶岩使い》は、Caw-bladeに対して明確に強く機能するので4枚採用しています。《竜使いののけ者》は、勝ち筋が細いこのデッキには必須だし、《饗宴と飢餓の剣》を装備するならば別にどんなクリーチャーでも構わないので4枚採用しています。


渋面の溶岩使い竜使いののけ者


 《呪文滑り》はこのデッキの屋台骨。《渋面の溶岩使い》《竜使いののけ者》は守りきる事ができれば、それだけでゲームに勝ててしまう事もしばしば。除去を受け止めてくれる《呪文滑り》は勝利貢献度が非常に高いです。タフネスも高いので、安心して《饗宴と飢餓の剣》を装備できるのも良いですね。

 各種カウンターですが、やはり軽めに動きたいので全部2マナ以下を意識して構築しました。安定した実力を誇る《マナ漏出》は当然の4枚採用で、最近は強いクリーチャーが多いので《心理の障壁》を2枚採用しています。呪文貫きは軽くて使いやすいのですが、4枚採用すると後半腐りやすいので3枚に抑えました。

 4枚投入されている《乱動への突入》は非常に強いですね。土地以外のパーマネントをバウンスできるので、一回出てしまった《鍛えられた鋼》《出産の殻》等にも対処できます。《饗宴と飢餓の剣》で殴りながら手札を減らさず盤面に触れる動きもとても強いです。こちらが《饗宴と飢餓の剣》を装備したクリーチャーで攻撃している時は、相手は手札を使い切ろうとするので、実質キャントリップ付きのインスタント《大渦の脈動》のように働く事もあり、序盤から終盤まで非常に活躍します。

 《ジェイス・ベレレン》はアドバンテージを取りずらいこのデッキでは重宝します。やはりコントロールとの対戦では先に置くことができればかなり有利だし、ビートダウン相手のマッチアップで、サイド後を意識して、コントロールのように動く時にも息切れを防止するためには必要です。3枚か4枚かは微妙なので好みで調整して良いと思います。


 サイドボードは各種分かりやすくしてみました。

 なんでこのデッキ平地入ってるの?と思った方もいるかもしれませんが、サイドボードを見ていただいたら分かるように《機を見た援軍》だけタッチしてあります。赤単はこちらのシステムを容易く処理できるので、《機を見た援軍》+フィニッシャーである《ワームとぐろエンジン》《聖別されたスフィンクス》で勝利するプランを用意しました。前回の記事でも《機を見た援軍》を採用していますが、このカードは本当に強いので、是非皆さん試してみて下さい。

 《瞬間凍結》はヴァラクートに対してやはり一番安定して活躍するので採用しています。《真面目な身代わり》のせいで、確実にカウンターできる訳ではないのですが、それでも《原始のタイタン》に繋がるカードに対する確定カウンターは必須です。

 《鍛えられた鋼》デッキには《紅蓮地獄》で迎え撃ちましょう。《呪文貫き》を構えながら出てきたクリーチャーを流すだけで簡単に勝てます。1回流すことに成功したら、後は《渋面の溶岩使い》で後続を断ちましょう。

 《ワームとぐろエンジン》《聖別されたスフィンクス》は赤単や青黒にサイドインします。どちらも除去が豊富なので、こういったぶっぱできるクリーチャーの枚数が重要になってきます。青黒とのマッチアップでは、メインボードのクリーチャーが全て脅威となるクリーチャーなので、序盤のクリーチャーに除去を使ってくれて生き残る事もしばしば。

 このデッキは、メインボードのカードを全て3マナ以下(3マナのカードも《ジェイス・ベレレン》《饗宴と飢餓の剣》の6枚のみ。)にしてあり、序盤からたくさん動いた方が良いので《竜使いののけ者》は1ターン目にそれしかアクションが無い時は積極的に出していきましょう。カウンターを構えながら行動することが多いので、1手損がそのまま負けにつながる事もありえますので。できるだけ相手より行動回数を増やした上で、隙をついて《饗宴と飢餓の剣》を付けて殴るのが一番の勝ちパターンとなります。

 そしてもう一つ。このデッキは一見対戦相手からみると《欠片の双子》デッキのようにも見えます。なので、フルタップしにくく、なおかつ序盤のクリーチャーに除去を使うかどうかも悩みます。メインボードで見なかった《欠片の双子》対策の誤ったサイドボードをしてくれるかもしれません。このデッキは、そういう色から連想される相手の錯誤によるアドバンテージも意識して組んでみました。カラーリング的に無理が無いので、実際に《欠片の双子》コンボを内蔵してみても面白いかもしれませんね。

 
 さて、次回はイニストラードのプレビューカードを使ったデッキの記事になると思います。それでは皆さんまた次回の記事で!