Modernも俺がスタンダード

行弘 賢

行弘 賢


 皆さんこんにちは!最近めっきり涼しくなって、あぁもう秋なんだなぁと感じますね。
 さて、季節は秋になろうとしていますが、今回は先月上旬、夏の終わりに行われたプロツアーフィラデルフィアのレポートをしたいと思いますが、今回のレポートを読む前に渡辺竜二さんのモダンの記事を読んでモダンの環境のおさらいをしとくとより面白く今回のレポートを読めると思います。


 9月20日に発表された各フォーマットの禁止カード再訂ですが、モダンももれなくたくさんの禁止カードが出ました。それに伴い今回のレポートでは禁止になってデッキとしてなりたたなくなったアーキタイプがたくさん出てきますが、禁止前の動きを知る事でそれらのデッキが今後メタゲーム上でどのような立ち位置になるのかの参考になると思います。記事の最後には今回のPTの体験から今後メタゲームがどのようになるのか考察させていただきますので、長いレポートとなりますが最後までお付き合いお願いいたします。



1.まさかのフォーマット変更!

 大会直前に、トーナメントのフォーマットが変更されるという、プロツアー史上でも類を見ない異例の発表が行われたことで、フォーマットが発表されて大会まで日が余り無かった事もあり、概ねメタゲームはMO上で行われたモダンの大会の結果と同じようなメタゲームになるというのが大方の予想でした。

 そのMO上では飛びぬけて一つのデッキが勝っていました。それが12ポストと言われる『《雲上の座》』デッキです。さて、このデッキが何故強いのかという簡単な説明をしますと、まず大きな要因として《微光地》の存在が大きな所となります。この《微光地》のおかげでビートダウンではライフを削りきる事が難しくなっており、ただでさえ大量の壁達にヤキモキするのですが、ただの土地でライフを大量に回復されるのはたまりませんよね。

 更にはぶんまわりで3ターン目《原始のタイタン》といった動きができちゃったりもするのでコンボ相手にも十分勝ちの目があると言えます。そういったトータル的に見てもデッキパワーが一つ抜けている12ポストデッキがトップメタだろう、といった思考からメタゲームが始まった今大会。前置きは長くなりましたが早速プロツアーフィラデルフィアレポートを書かせていただきます。



2.Day0 9月1日

 日本出国の時に、入国手続きに必要なESTAを忘れていたり、乗り継ぎであたふたしたりと、初めての海外1人旅でバタバタしながらの移動でしたが、泊まったホテルの朝食が美味しくてかなりテンションあがる所から一日がスタート。
 昼まではなかちかさんにポストの練習を付き合ってもらったのですが、いまいち感触が掴めず。昼過ぎにナベが遊びに来たので色々デッキの話をする。ナベはストーム使いたいけどなんかいまいちなんだよね、といった感じだったので、僕がMOで12ポストを使った時にまったく勝てなかった《紅蓮術士の昇天》デッキが結構良いと思うよ、と言ってとりあえず二人で組んでみる事に。MOのレシピを参考に何回かカードを入れ替えて一人回しをしてデッキを組み上げて行き、割と納得できる完成度に。


Yukuhiro Ken/「《紅蓮術士の昇天》コンボ」
/

5 《島》
4 《霧深い雨林》
4 《沸騰する小湖》
2 《蒸気孔》
1 《繁殖池》
1 《山》
1 《湿った墓》

-土地-

3 《猿人の指導霊》

-クリーチャー-
4 《ギタクシア派の調査》
4 《稲妻》
4 《思案》
4 《定業》
4 《炎の儀式》
4 《血清の幻視》
4 《手練》
3 《有毒の蘇生》
4 《魔力変》
4 《紅蓮術士の昇天》

-呪文-
4 《強迫》
4 《闇の腹心》
2 《古えの遺恨》
1 《残響する真実》
3 《炎渦竜巻》
1 《クローサの掌握》

-サイドボード-
hareruya

 このリストを見て、これどうやって勝つの?と思われた方もいるかもしれませんので動きの解説しますね。
1.炎の儀式や猿人の指導霊のマナブーストから早いターンに《紅蓮術士の昇天》を張る。
2.大量に入っている軽量のドロースペルで昇天を達成。
3.《魔力変》で昇天達成後マナとドローがコピーのおかげで増えるのでそれを利用して実質無限マナ+無限ドロー。

といっても、3の部分がややこしいのでもう少し詳しく説明しますね。

1.《有毒の蘇生》《魔力変》が手札と墓地にそれぞれ1枚づつある状態を作る。
2.《魔力変》をプレイ。
3.《魔力変》のコピー解決後に、マナプールにある2マナから、1マナで《有毒の蘇生》をプレイ。《有毒の蘇生》のコピーが生まれる。
4.上に《魔力変》が来るように、《有毒の蘇生》《魔力変》をライブラリに積む。(→墓地に《有毒の蘇生》が落ちる。)
5.《魔力変》のオリジナルを解決。ライブラリトップの《魔力変》をドローする。(→墓地に《魔力変》が落ちる。)
6.マナプールにある3マナから2マナ使って《魔力変》をプレイ。以下、3~5の繰り返し。

 上記のような行程を経ると、無限マナが生まれます。

 この状態を作った後は、上記の《魔力変》部分を《定業》《思案》に変える事で、ライブラリの上を好きに調整することが出来るようになりますので、後はもう一枚《紅蓮術士の昇天》を達成して無限ドローにしてもよし。
 相手のライフが削れそうになったら、《稲妻》を墓地から《有毒の蘇生》で拾ってフィニッシュしてください。

さて、これだけ手間のかかりそうなコンボですが、何が魅力ってこのデッキ、3キル率が高い!環境は割と4キルデッキが多いのでこれは単純に嬉しいしナベはプレイスタイルに合ってると昇天を使う事に。僕も今回はこれに乗ろうと昇天を使う事に決めました。

 今回は昇天のパーツを持ってきていなかったので会場で集めようと早めに会場入り。ところが、バイヤーブースを眺めてみて思ったのが、今回シングルカード高くね?って事でした。モダンが新環境という事もあり、どんなカードでも使われそうという事でしょうか、とにかく全てカードが高く購入を躊躇していたら、前回のプロツアー名古屋の準優勝者で知られるとっしーが昇天のパーツをほとんど貸してくれて、なんと一気に揃える事ができました。

 これで本戦のデッキも安心という事で日本人8人でドラフトをする事に。余り時間が無かったので皆対戦はしないでピックだけしようという事に。どのデッキが強い弱いと論じていたら、結局4マッチもプレイしてしまいました。マジック好きが集まるとやる事はいつも一つですね。

 この日は結構時差ぼけもあり、疲れていてすぐに就寝しました。

2.Day1 9月2日

 いよいよ本戦です。いつもの事ですがプロツアーの初戦は緊張します。
 
 ・1回戦目:ZOO ○×○


Andrew Roystan/「《爆裂+破綻》ZOO」
/

4 《乾燥台地》
4 《霧深い雨林》
3 《湿地の干潟》
2 《森》
2 《聖なる鋳造所》
2 《踏み鳴らされる地》
2 《寺院の庭》
1 《幽霊街》
1 《山》
1 《平地》
1 《樹上の村》

-土地-

4 《貴族の教主》
4 《野生のナカティル》
2 《クァーサルの群れ魔道士》
4 《聖遺の騎士》
4 《タルモゴイフ》
4 《血編み髪のエルフ》

-クリーチャー-
4 《爆裂+破綻》
4 《稲妻》
3 《稲妻のらせん》
1 《流刑への道》
1 《四肢切断》
2 《血染めの月》

-呪文-
2 《自然の要求》
2 《流刑への道》
3 《台所の嫌がらせ屋》
2 《古えの遺恨》
2 《火山の流弾》
1 《エーテル宣誓会の法学者》
2 《法の定め》
1 《悪斬の天使》

-サイドボード-
hareruya


 個人的には相性が良いと思っています。先行ならば《クァーサルの群れ魔道士》ですら間に合わないマッチアップとなります。2本目は《爆裂+破綻/Boom+Bust》でランドを全部吹き飛ばされて負け、3本目は《血編み髪のエルフ》でライフを2まで詰められるもなんとか返しのターンで無限コンボを達成。勝利を収めることが出来ました。

 ・2回戦目:青黒ショールポイズン ○○


Samuel Black/「青単感染」
/

8 《島》
4 《墨蛾の生息地》
4 《沸騰する小湖》
2 《トレイリア西部》
1 《湿った墓》

-土地-

1 《大祖始》
4 《荒廃の工作員》

-クリーチャー-
4 《猛火の群れ》
4 《交錯の混乱》
4 《思案》
4 《定業》
4 《呪文貫き》
3 《撹乱する群れ》
2 《ギタクシア派の調査》
1 《否定の契約》
1 《召喚士の契約》
4 《深遠の覗き見》
1 《応じ返し》
4 《ドラゴンの嵐》

-呪文-
2 《剥奪》
1 《殺戮の契約》
3 《ヴェンディリオン三人衆》
1 《四肢切断》
1 《残響する真実》
1 《計略縛り》
4 《呪文滑り》
2 《ジェイス・ベレレン》

-サイドボード-
hareruya


 今大会が始まるまであまり認知されてなかったアーキタイプ。MO上ではポツポツいたもののそこまでメジャーではありませんでした。しかし、今回20人もの人数がこのデッキを選択しこのプロツアーに持ち込んでいました。MOでのポストでの対戦経験もありとにかく出てきたクリーチャーを潰す事に専念。青黒は上記のレシピと違いクロックとして《疫病のとげ刺し》、妨害要素として《コジレックの審問》を採用しているのが特徴です。1本目は《ギタクシア派の調査》で安全確認してコンボを決めるも、そのターンでは決められず、返しにフルタップのところ猛火の群れをうたれますが、《猿人の指導霊》リムーブから《稲妻》で捌いて勝ち。2本目は相手の《コジレックの審問》でキーパーツを抜かれてしまい、少しグダグダした展開になりましたが、とにかく相手のクリーチャーを焼ききって安全にコンボを決めての勝利。このマッチアップも4枚入った《稲妻》のおかげで有利だと思いました。

 ・3回戦目:ZOO ○××


Thomas Holzinger/「KiblerZOO」
/

4 《乾燥台地》
4 《燃え柳の木立ち》
3 《沸騰する小湖》
2 《聖なる鋳造所》
2 《踏み鳴らされる地》
1 《ドライアドの東屋》
1 《森》
1 《湿地の干潟》
1 《山》
1 《平地》
1 《地盤の際》
1 《寺院の庭》
1 《新緑の地下墓地》

-土地-

4 《貴族の教主》
4 《野生のナカティル》
1 《ガドック・ティーグ》
1 《クァーサルの群れ魔道士》
4 《カヴーの捕食者》
4 《聖遺の騎士》
4 《タルモゴイフ》

-クリーチャー-
4 《緑の太陽の頂点》
4 《稲妻》
3 《失脚》
3 《罰する火》
1 《火と氷の剣》

-呪文-
2 《自然の要求》
1 《ガドック・ティーグ》
1 《失脚》
1 《幽霊街》
2 《古えの遺恨》
1 《台所の嫌がらせ屋》
1 《罰する火》
4 《エイヴンの思考検閲者》
1 《コカトリス》
1 《光と影の剣》

-サイドボード-
hareruya


 対戦相手のZOOは1回戦目と違い除去が多めのZOOでした。流刑への道、罰する火等同系を意識した作りになっていました。カヴーの捕食者も入っており、ひたすら同系と12ポストを意識しているのが分かります。カヴーの捕食者は《微光地》に耐性があるのが採用理由だと思われます。

 1本目は普通に3キルできたのですが、2本目と3本目は対戦相手の《自然の要求》に負けました。ZOOだったらアーティファクトとエンチャント対策はクァーサルの魔術師じゃないかという思い込みもあり、《自然の要求》が必要以上に突き刺さってしまいあっさり負け。カウンターが全然入ってない構成が裏目に出ました。

 ・4回戦目:緑黒ショールポイズン ○○


Ludvig Londos/「BG感染」
/

4 《宝石鉱山》
3 《墨蛾の生息地》
3 《真鍮の都》
3 《新緑の地下墓地》
1 《森》
1 《神無き祭殿》
1 《草むした墓》
1 《ペンデルヘイヴン》
1 《沼》
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》

-土地-

4 《ぎらつかせのエルフ》
2 《大祖始》
4 《媒介のアスプ》
4 《大いなるガルガドン》
4 《刈り取りの王》

-クリーチャー-
4 《猛火の群れ》
4 《大霊堂の戦利品》
4 《否定の契約》
4 《殺戮の契約》
4 《暗黒への突入》
2 《使徒の祝福》

-呪文-
4 《死の印》
4 《戦争の報い、禍汰奇》
3 《森の占術》
4 《防御の光網》

-サイドボード-
hareruya


 緑黒バージョンの感染デッキは《ぎらつかせのエルフ》《媒介のアスプ》まで入っており、より2キルに特化した形となります。大量にライフを失い、時にはそのまま死んでしまうチューター《大霊堂の戦利品》を採用してるのも特徴的です。
 このマッチは、青黒ショールポイズン戦同様、《稲妻》をどれだけ引けるかにかかっていますので、1本目コンボを普通に決めた後2本目は《稲妻》を求めに必死にマリガンしてなんとか《稲妻》を含む6枚のハンドをキープできて安心したのを覚えています。《有毒の蘇生》もあるので《稲妻》を使いまわせるのも有利な点ですね。

 ・5回戦目:ZOO ○○

 これは1回戦目と同じタイプのZOOでした。サイド後も特に妨害要素が出てこなかったため楽に勝つ事ができました。1本目にいたっては1ターン目炎の儀式→《紅蓮術士の昇天》、2ターン目《ギタクシア派の調査》《ギタクシア派の調査》でカウンターを1個乗せ、2回目の解決スタックで《有毒の蘇生》《ギタクシア派の調査》を拾い、また《ギタクシア派の調査》で2個目が乗り、2ターン目なのにマナを使わない状態で昇天を達成。魔力変も持っていたので2ターン目から上手く繋がり2枚目の昇天も達成。2キルを達成!こんな動きができるのもニューファイレクシアで出たフリースペルの存在がやはり大きいです。《有毒の蘇生》《ギタクシア派の調査》もどちらも無ければこのデッキは成り立たなかったと思います。


・1stドラフト

 なんとか構築ラウンドを4-1という好成績で終える事ができたのでこのまま流れに乗りたい所ですが、初手《破滅の刃》、2手目《平和な心》3手目《平和な心》とロケットスタートに見えたドラフトも終わってみれば青白t緑黒という残飯のようなゴミデッキがそこに。勿論ボムカードなんかありません。卓内でクリーチャーが余り出てなかった為に、非常に苦しいドラフトを強いられました。完全に目標は1-2。なんとしても2日目に行きたいと決意しての対戦となりました。

 ・6回戦目 青黒 ××

 僕のデッキはクリーチャーにダメージを与えたり修正を与えたりという根本的な除去は無いのでシステムには弱いのです。そう、最強システムクリーチャーの《凄腕の暗殺者》なんかが出てきてしまった日には…。

 ・7回戦目 赤白 ○○

 この対戦相手は《火葬》《ショック》《チャンドラの憤慨》のような優秀な除去には恵まれていたのですが、いかんせんクリーチャーが弱い。そもそも今回の卓は本当にクリーチャーが弱く、対戦相手はなすすべもなく僕が3-1でピックした《包囲マストドン》に殴り殺されてしまいました。

 ・8回戦目 青黒 ××

 僕は何度も言いますがシステムに触れないので、《マーフォークの催眠術師》2枚だされるだけで負けなんですけど。何度も言いますけどクリーチャーも弱いからクロックなんかほとんどないんですけど。何度も言いますけどボムなんか入ってないからお願いなんでその《記憶の熟達者、ジェイス》出さないで貰えませんかね?

と言った感じでなんとか1-2する事に成功。一緒のデッキを使っているナベも弱い黒単を使っていて、なんとか1-2していたので二人で2日目行けて良かったねと苦笑。なんとも虚しい成績でしたが2日目に進出する事ができて一安心。この日も皆で中華を食べに行ってすぐに就寝。やっぱりプロツアーはとても体力を消耗します。



Day2.9月2日
 さて、2日目はドラフトからスタートです。昨日のようなデッキを作らないようにと意識を改めいざ!

・2ndドラフト

 初手はなんと《霜のタイタン》!2手目《グレイブディガー》からのロケットスタートから普通に強い青黒を作り上げる事に成功し、かなりの成功ドラフトとなりました。《精神の制御》もあるぜよ!


 ・9回戦目 赤白 ○○

 1本目は対戦相手がファイアーボールの振り分けのXの数を間違えてしまったせいでこちらのクリーチャーが何も死なないというラッキーが起こり勝ち。2本目は《霜のタイタン》様が蹂躙。

 ・10回戦目 赤黒 ×○×

 対戦相手のデッキが物凄く強い事もあり余裕で負け。とにかく除去が無数に入っており、《渋面の溶岩使い》《火葬》2枚、《チャンドラの憤慨》2枚、《ショック》等とんでもないデッキでした。1本は《霜のタイタン》で勝ったものの後は出したクリーチャーを全部除去られて負け。

 ・11回戦目 緑黒 ○○

 対戦相手のクリーチャーが非常に弱かったので《精神の制御》を張る先に困りました


 3-0もあり得るデッキだっただけに2-1は少し不満ですが、このまま全勝することができればベスト16です。プロポイント的には16位でも全然嬉しいのでなんとか構築で挽回したい所!
 
 ・12回戦目 《出産の殻》《鏡割りのキキジキ》デッキ ○○

 対戦相手はマナ加速から《出産の殻》《詐欺師の総督》+《鏡割りのキキジキ》のコンボを決めてくるデッキでしたが、そのような遅いコンボが間に合う訳も無く2本ともコンボを決めて勝ち。

 ・13回戦目 昇天 ×○×

 なんとここでナベとマッチング。まぁ先行有利だよねという話をしつつダイスロールに負けて、お互い先行が星を取り合うというわかりきった茶番。しかしサイドボード後、ナベだけ僕のレシピと少し違い《精神壊しの罠》を2枚とっていたのでその差がでかかったですね。

 ・14回戦目 欠片の双子 ×○×


Matt McCullough/「《欠片の双子》
/

4 《島》
4 《霧深い雨林》
4 《沸騰する小湖》
4 《シヴの浅瀬》
4 《蒸気孔》
2 《山》
1 《滝の断崖》

-土地-

4 《詐欺師の総督》
4 《猿人の指導霊》
3 《やっかい児》
2 《鏡割りのキキジキ》

-クリーチャー-
4 《思案》
4 《定業》
2 《払拭》
2 《呪文嵌め》
1 《炎の儀式》
1 《血清の幻視》
4 《差し戻し》
4 《欠片の双子》
2 《炎渦竜巻》

-呪文-
3 《稲妻》
2 《払拭》
3 《ヴェンディリオン三人衆》
2 《不忠の糸》
2 《呪文滑り》
1 《炎渦竜巻》
2 《袖の下》

-サイドボード-
hareruya


 このデッキはスタンダードでもお馴染みのコンボデッキなので皆さん何度も目にした事があると思います。それをモダン風にアレンジしたのがこのデッキで、キキジキとやっかい児が使える事でコンボが決まりやすくなっています。

 対戦相手のデッキは呪文嵌めが採用されていたので《紅蓮術士の昇天》がはじかれやすく、非常に厳しいマッチアップとなっていました。ブーメラン等のバウンスもあるため相性はあまり良いとは言えないと思いました。

 ・15回戦目 緑黒ショールポイズン ××

 本来相性の良いマッチのはずなのですが、長いラウンドの疲れか《紅蓮術士の昇天》が達成しているにもかかわらず、コピーと宣言するのを忘れて負け。コピーはしているつもりだったのですが、本来ちゃんと宣言しなくてはいけないので、プロツアーで戦っているという自覚を持ってプレイするべきでした。

 ・16回戦目 親和 ×○○


Chikara Nakajima/「Afinity」
/

4 《ダークスティールの城塞》
4 《山》
3 《ちらつき蛾の生息地》
3 《墨蛾の生息地》

-土地-

4 《メムナイト》
4 《羽ばたき飛行機械》
4 《エイトグ》
4 《信号の邪魔者》
4 《大霊堂のスカージ》
4 《電結の荒廃者》
4 《金属ガエル》

-クリーチャー-
4 《感電破》
4 《オパールのモックス》
3 《バネ葉の太鼓》
2 《投げ飛ばし》
1 《爆片破》
4 《頭蓋囲い》

-呪文-
4 《血染めの月》
4 《精神壊しの罠》
3 《倦怠の宝珠》
1 《月の大魔術師》
3 《刻まれた勇者》

-サイドボード-
hareruya


 親和は基本有利なのですが、ぶんまわりがあるデッキなので先手を取られると負けも十分にあり得ます。ここで負けるとプロポイントが3点。勝つと4点の結構大事なマッチ。最終戦だけに勝って〆たい所ですがなんと1本目を落としてしまいます。かなりドキドキしつつも2本目と3本目はライブラリートップが強くなんとか勝利を収める事ができました。


 僕の成績はイマイチでしたが、僕のニコ生にもよくゲスト出演してくれ、今回ホテルで同室だったなかちかさんがTOP8に入る事ができて嬉しかったです。


 でもちょっと悔しかったり。



禁止後のモダン

 今回のプロツアーは、12ポストが多い→それだったらキルターンの早いコンボを選択しよう。といった流れでメタゲームが動いたように感じました。なので《欠片の双子》デッキがコンボへの妨害要素が多いコンボとしてメタゲーム的には正解だったと思います。優勝したのも頷けますね。12ポストでも同系を意識して《精力の護符》を採用して早く《引き裂かれし永劫、エムラクール》をプレイしようという型が勝ちあがっていました。これらのデッキの動きを見てもわかるように、今回のプロツアーでは異様なほどにキルターンが早い環境でした。2キルすら可能な環境は健全とは余り言えませんよね。今回の禁止再訂でコンボに必要なカードが軒並み禁止を喰らったのも頷けます。

 《定業》《思案》が禁止になった事により青赤系のコンボも以前程安定しなくなりますし、《炎の儀式》が落ちる事によりスピードダウンもします。《雲上の座》も禁止になってしまいましたので全体的なゲームスピードはある程度スピードダウンすると思います。
 そもそも今回の禁止により僕が今回選択した青赤昇天デッキはかなりのパワーダウンにより存在すら危ぶまれるので、コンボは《集団意識》《ドラゴンの嵐》のような《水蓮の花》を使ったデッキにシフトしていくと思われます。ただ《欠片の双子》は今回《思案》《定業》こそ失いはしたものの、もともとコントロール的な要素もあるデッキなのでそこまでの痛手では無いと思われるので次の環境でも活躍できそうです。

 ZOOは《緑の太陽の頂点》こそ失いはしましたが特に問題なく次の環境でも強いと思われます。環境がコンボが少なくなりそうなのが追い風ですね。ZOOは様々な型が存在するので次の環境のコントロールはZOOには悩まされるのではないでしょうか?

 そのコントロールですが、《欠片の双子》とZOOに強い《ヴィダルケンの枷》を採用した青系のデッキが良さそうに思えます。なんにせよ次の環境はZOOと《欠片の双子》が最初に台頭すると思われますのでその2つには勝てるようにしたいですね。

 今回の禁止再訂により益々面白くなりそうなモダン。今後も目が離せませんね。

 さて、次回はイニストラード後のスタンダードの記事となります。広島に向けてバリバリスタンダードをやるつもりなので皆さんお楽しみに!

※1 中島主税:日本マジック界の全てを知っていると言われる、生き字引。晴れる屋の副店長でもある。
※2 角岡利幸:プロツアー名古屋で準優勝した若手のホープ。ドヤリストとして有名。
※3 渡辺雄也:ROY、POYを取得した、日本が誇る最強プレイヤー。公式でもリミテッド記事を執筆中。