時は幕末と呼ばれた時代――や晴最(ハッピー・オブ・ピースフル)――
晴れる屋幕府の「や晴最」により、プレイヤーの心が奪われた泰平の世。
「や晴最」を掲げる「最高愛獲(トップアイドル)晴霊流屋府炉主(Hareruya Pros)」。
そのプレイングは、数多のマジックプレイヤーの心(ハート)を射抜き、その「試合(バトル)」は、世界を震撼させる。
幕府は「や晴最」以外を掲げる者を捕らえ、愛獲の力、「や晴最」による泰平化によって支配を完璧なものにしようとしていた。
一方で、「や晴最」による幕府の支配を快く思わない者達もいた。
自由と統率者戦を愛する男、坂本龍馬もその一人。
彼はライフ40と統率者魂(ジェネラルソウル)を胸に立ち上がる!
果たして、その熱情(パッション)で民衆(プレイヤー)の魂(ソウル)を解放させることができるのか!?
プレイヤーの心を魅了する「Hareruya Pros」と時代の流れを変える者
「志士(コマンダー)」の魂(ソウル)がぶつかり合う――。
熱く……熱くなってきたぜよーーーーっ!!
超魂(ウルトラソウル)!!統率者戦の夜明けぜよーーーーーーーっっ!!!!
第3話「熱情(パッション)!
コンボするぜよ!!」
とある雷舞舞台(ライブハウス)、イケダヤン――。そこで坂本達は統率者戦を嗜んでいた。
坂本 「くぅ~!rockを聞きながらやる統率者戦は最高じゃのう!」
モブA 「ほんとですね!最近じゃ新しい顔もよく見るようになりましたし。」
坂本 「いや~統率者戦もワシのおかげで人口が増えたみたいだのう!がっはっは!嬉しい限りじゃあ!!」
モブB 「坂本さんのデッキはどれもrockで、僕たちの魂(ソウル)も熱くなってきます!」
坂本 「そうかそうか!もっと統率者戦を楽しむぜよ!!」
モブC 「でも……なんか」
坂本 「?」
モブC 「なんか……足りない気がするんですよね……熱情(パッション)は感じるんですけど、何か……もっともっと、熱くなれる気がして」
坂本 「熱情(パッション)が……足りない……じゃと……?」
と、坂本が首を傾げたその時!
謎の美男子(高橋) 「そこまでだ!」
謎の美少年(津村) 「動かないでね。少しでも動いたら――斬っちゃうよ?」
突如雷舞舞台(ライブハウス)に現れ、観客達を威嚇する謎の男達。鋭い眼光。ただ者ではないことは、誰の目にも明らかであった。彼らの背景(バック)には厳かな風格(オーラ)が宿っている気もした。会場が不穏な空気に包まれる。
坂本 「な、なんぜよ~?おんしらは!?」
謎の美男子(高橋) 「俺は晴霊流屋府炉主(Hareruya Pros)副長、土方歳三」
謎の美少年(津村) 「――同じく、晴霊流屋府炉主、沖田総司」
モブA 「げぇっ!晴れる屋幕府お抱えの……晴霊流屋府炉主!まずいですよ!坂本さん!」
坂本 「い、一体どういうことぜよ!??」
土方 「お前達、晴れる屋幕府の許可を得ずに統率者戦をしていたな?」
沖田 「幕府の許可を得ずにマジックをしたらどうなるか……わかってるよね?」
坂本 「どうなるぜよ?」
土方 「死罪だ」
坂本 「し、死罪~~!?!?」
たじろく坂本。土方が合図を送ると、晴霊流屋府炉主の隊員が一斉に坂本達を取り囲んだ。
土方 「さあ、お前達!デュエルで拘束しろ!」
坂本 「ちょ、ちょっと待つぜよ~!!」
沖田 「おとなしく降参しなよ。」
坂本 「くっ……!仕方ないのう!ワシと統率者戦で勝負じゃ!!」
坂本と土方、沖田との統率者戦が始まる!激しいカードとカードのぶつかり合い。全員とも気迫がみなぎり、一歩も引かない。
土方 「くっ……どうやら少しはやるようだな……!」
坂本 「どうじゃ!ワシの熱情(パッション)は!!」
土方 「確かに……!なんなんだこの俺を熱くする試合(ゲーム)は……!」
沖田 「あいつ……ただ者じゃない……!」
土方 「だが、坂本とやら!……貴様にはまだ足りないものがある!」
坂本 「足りないもの……じゃと?」
土方 「それは……コンボだ!一瞬で勝ちに行く相手を叩きのめすことのできる必殺のコンボが足りんのだ!」
坂本 「コンボ!?……そうか、それがあれば、ワシももっと熱い熱情(パッション)が沸き上がってくるかもしれん!」
土方 「こうなったら晴霊流屋府炉主が直々に統率者戦におけるコンボをお前に叩き込んでやる!」
沖田 「あれ、捕まえるって話は……」
土方 「ふん、こいつはどうやら晴れる屋幕府のお触れを知らんらしい。ここは俺達が統率者の何たるかを叩き込んで改心させるのだ!」
沖田 「なるほど……そういうことですね。わかりましたよ土方さん。でももう少し早く言ってくれないと……斬っちゃいそうでしたよ」
坂本 「うおおおおおおおおおおお!!!何かわからんが、燃えてきたぜよおおおお!!!」
・天繋(ヘブンズコンボ)!!
身も心もコンボに捧げろ!!
土方 「いいか!まず統率者戦で基本となるコンボを教えてやる!統率者戦は普段のマジックとは違い、ライフが40。相手が3人もいるとなれば、ダメージで勝つには単純計算で120ものライフを削らなければならない。これがいかに大変かは言わずともわかるだろう」
坂本 「確かに、クリーチャーだけで120もライフを削るとなると、普通の構築では何ターンかかるかわからんのう……」
土方 「そうだ。しかし、3人を瞬時に葬り去ることのできる必殺技があれば、話は別。それがコンボなのだ。もちろん、パワーのあるデッキならば、戦闘だけで全員を殺せることもあるだろう。しかし、パワーの大きい良質なクリーチャーというのは、主に緑が中心になる。緑が入らないデッキが速やかに勝つためには、やはりコンボが一番手っ取り早いのだ。わかるな?」
坂本 「なるほどのう。それじゃあ、どんなコンボがあるか、具体的に教えてくれんか?」
土方 「よかろう。しかし、コンボを全て紹介するのは不可能だ。ここでは使いやすいコンボを抜粋しよう。」
坂本 「おお!頼りになるぜよ~!!」
一. 無限コンボ -∞(ハチノジ)ディストーション-
土方 「無限コンボはコンボの中でもわかりやすく、かつ豪快だ。また無限コンボは種類やパターンが多く存在する。無限といっても無限マナ、無限ドロー、無限トークンなど様々なものが存在するのだ。これからそれぞれについて説明しよう。とは言っても全部は説明しきれんからな。よく使われるものを中心に説明させてもらう。」
1. 無限マナ
α. 【フリースペル系クリーチャー】+《狙い澄ましの航海士》
フリースペル系クリーチャーの例: 《パリンクロン》《流浪のドレイク》《巨大鯨》
※《パリンクロン》だけでも、《幻影の像》《魔力の篭手》などで7つ以下の土地で合計12マナ以上出るようになっていれば可能
土方 「フリースペルはウルザブロックに存在した自身のマナコスト分だけ土地をアンタップできる呪文だ。それを利用して無限マナを作り出す。特に《パリンクロン》は最もコンボに使いやすいフリースペルだな。自身でバウンスが可能な点が非常に強力だ。土地からのマナを増やす方法はたくさんある。単純に倍加する《かごの中の太陽》《High Tide》、十分なクリーチャーもしくは信心からの《ガイアの揺籃の地》《ニクスの祭殿、ニクソス》などだな。」
β. 《潮吹きの暴君》+【自身のマナコストよりもマナが生み出せるマナアーティファクト】×2
自身のマナコストよりもマナが生み出せるマナアーティファクトの例: 《魔力の櫃》《オパールのモックス》《厳かなモノリス》
※《クローン》系カードや「ストーム」系呪文、または《写本裁断機》、《迫撃鞘》などで勝利
土方 「《潮吹きの暴君》は呪文を唱えるだけでパーマネントをバウンスできる強力なクリーチャーだ!呪文を唱え軽いマナ・アーティファクトAをバウンスし、Aからマナを出してからBを唱える。それからAを戻しBからマナを出してAを唱えてBを戻し……というようにすると、無限マナになる。《潮吹きの暴君》が(《クローン》などで)2体いるとその過程で戻せるパーマネントが2倍になるため、相手のパーマネントを全てバウンスして勝利できる」
土方 「フィニッシュ手段はストーム系カードなら無限マナを出す過程でストームが無限にたまるし、《写本裁断機》を織り交ぜれば相手のライブラリーを全て墓地にたたき落とすことができるぞ。《迫撃鞘》もトークンをサクって戻してを繰り返せば無限ダメージだ!このコンボは青単色でできるのがいいところだな。」
γ. 《玄武岩のモノリス》+《ブライトハースの指輪》 or 《Power Artifact》
※《Power Artifact》なら《厳かなモノリス》でも可
土方 「《玄武岩のモノリス》のアンタップ能力を《ブライトハースの指輪》でコピーする。するとアンタップ能力が2つスタックに乗るから、1つ目を解決したところで《玄武岩のモノリス》からまたマナを出す。それから2つ目のアンタップ能力を解決すると、3マナ浮いた状態で《玄武岩のモノリス》がアンタップされた状態になる。それからまたマナを出すと計6マナ。アンタップするコストとそれをコピーするコストは5マナだから、これを繰り返すと無限マナになる。」
土方 「無論、無限マナだけではゲームに勝つことはできん。Xマナ系呪文と組み合わせるなど工夫しろ。《瀉血》《彗星の嵐》などがよく使われるところだな。」
δ. 《世界喰らいのドラゴン》+《動く死体》、《Dance of the Dead》 or 《ネクロマンシー》
土方 「レガシーで解禁されたばかりの《世界喰らいのドラゴン》の無限コンボだな。ドラゴンを吊りあげると蘇生エンチャントごとEtBで吹き飛ぶ→蘇生エンチャントも吹き飛ぶからドラゴン死ぬ→蘇生エンチャント帰還、またリアニメイト……というループが続き、全てのパーマネントが場に帰ってくるときにアンタップ状態で戻ってくるため、土地などから無限マナを出せる。ただしドラゴンのEtBにスタックで除去されると全てのパーマネントがなくなった状態になってしまうので要注意だ。」
2. 無限ドロー
沖田 「ここで紹介するのはライブラリーを全て引き切り、そこから即座に勝利につなげるコンボだよ。無限ドローと《研究室の偏執狂》を組み合わせるとそのまま勝てるね。」
α. 《未来予知》+《師範の占い独楽》+【マナコスト軽減系】
マナコスト軽減系カードの例: 《覚醒の兜》《エーテリウムの彫刻家》《雲の鍵》
沖田 「通称【未来独楽】だね。独楽のドロー能力を起動すると独楽がライブラリートップに置かれるけど、《未来予知》があるとまた《師範の占い独楽》を唱えられるから延々とドローできる」
β. 《精神力》+《寺院の鐘》 or 《巻物の君、あざみ》
※+【エルドラージ系】、《荒廃鋼の巨像》などで全員ライブラリーアウト
沖田 「これも有名だね。手札は増えないけどライブラリーは全部引き切れる。途中でエルドラージ・クリーチャーを捨てるとライブラリーが修復されるから、他のプレイヤーだけライブラリーアウトさせられるよ」
沖田 「使いやすい無限マナ、無限ドローのコンボはやっぱり青に多いね。」
3. 無限トークン
土方 「無限トークンは赤の得意分野だ。ただしそのままでは召喚酔いのことも多いので、全体に『速攻』を付与するか、《群の祭壇》《鍛冶の神、パーフォロス》のようなサポートを入れてそのターンに決着が付くように工夫したいところだな。」
α. 《侵入警報》+【タップのみでトークンを生み出せるクリーチャー】
タップのみでトークンを生み出せるクリーチャーの例: 《スレイベンの破滅預言者》《群衆の親分、クレンコ》《血統の守り手》
β1. 《鏡割りのキキジキ》+《修復の天使》 or 【EtBでクリーチャーをアンタップできるクリーチャー】
β2. 《鏡割りのキキジキ》+《稲妻造り士》+【サクリ台】
EtBでクリーチャーをアンタップできるクリーチャーの例: 《詐欺師の総督》《やっかい児》《士気溢れる徴集兵》《村の鐘鳴らし》
γ1. 《大地の知識》+《リスの巣》
γ2. 《大地の知識》+【《繁茂》系】+《聖なるメサ》
※《聖なるメサ》を《カブトガニ》にすると無限マナ
土方 「《欠片の双子》《鏡割りのキキジキ》を使ったコンボはモダンでもよく使われるので有名だな。《稲妻造り士》のパターンはレガシーの【ゴブリン】で見られたコンボだ。また、《侵入警報》を使ったコンボはかなりパターンが多い。他にも《大地の知識》は単体でも多くのマナが生み出せるエンチャントだからほとんど腐らない。《侵入警報》と《大地の知識》を組み合わせるのも面白いな。自分自身で様々なパターンを生み出してみろ!」
4. 無限ダメージ、無限ループ
沖田 「無限ループはルートがとても多くて、ややこしいルートもあるよ」
α1. 《永劫の輪廻》+《野生の朗詠者》 (無限ループ) +【ストーム系】 or 【《伏魔殿》系】 (無限ダメージ)
α2. 《永劫の輪廻》+【0マナクリーチャー】+【サクリ台】 (無限ループ)
α3. 《永劫の輪廻》+《心なき召喚》+《危険なマイア》 (無限ダメージ)
沖田 「《永劫の輪廻》はクリーチャーが死ぬと手札に帰ってくる。そこから無限ループが発生するって訳だね。」
沖田 「【サクリ台】は《ゴブリンの砲撃》《爆破基地》なら無限ダメージ、《アシュノッドの供犠台》《ファイレクシアの供犠台》なら無限マナだよ。」
β1. 《壊死のウーズ》+《トリスケリオン》+《Phyrexian Devourer》 (無限ダメージ)
β2. 《壊死のウーズ》+《つまみ食い貯め》+《献身のドルイド》 (無限マナ)
β3. 《壊死のウーズ》+《ピリ=パラ》+《パラジウムのマイア》 (無限マナ)
β4. 《壊死のウーズ》+《鏡割りのキキジキ》+《爆破基地》《ゴブリンの砲撃》など(無限ダメージ)
沖田 「《壊死のウーズ》関連のコンボはいろんなパターンがあるよ。」
沖田 「《壊死のウーズ》以外は墓地にあればそれでいいから、結構決まりやすいよ。《適者生存》との相性が抜群で、レガシーで【ウーズ・サバイバル】というデッキができたくらいさ。」
γ1. 《目覚ましヒバリ》+《霊体の先達》、《影武者》 or 《サッフィー・エリクスドッター》+【サクリ台】
γ2. 《目覚ましヒバリ》+《霊体の先達》+【パワー2以下のEtB能力持ち】+【サクリ台】 (無限EtB誘発)
パワー2以下のEtB能力持ちの例: 《酸のスライム》《悪鬼の狩人》《残忍なレッドキャップ》
δ3. 《不浄なる者、ミケウス》+《トリスケリオン》 (無限ダメージ)
δ4. 《不浄なる者、ミケウス》+《残忍なレッドキャップ》+【サクリ台】 (無限ダメージ)
沖田 「これらは墓地を使うコンボだから墓地対策には弱いけど、《生き埋め》からの《生ける屍》などで勝利に繋げられるよ」
二. ロック系コンボ -Rock and “Lock”!!-
土方 「ロック系コンボは勝てるコンボではなく、相手を勝たせなくするコンボと言えよう。マナを出せないようにする、カードをドローさせない、呪文を唱えさせない、など色々だ。」
α1. 《マイコシンスの格子》+《機械の行進》 (土地とオーラが消滅)
α2. 《マイコシンスの格子》+《ティタニアの歌》 (土地とオーラが消滅)
α3. 《マイコシンスの格子》+《無のロッド》 or 《石のような静寂》 (土地からマナが出なくなる)
土方 「いわゆる『マイコマーチ』というコンボだな。汎用性も高いので採用しやすいコンボだ。」
β1. 《停滞》+《永劫の中軸》《見捨てられた都市》
β2. 《停滞》+《永遠王、ブレイゴ》+【マナ・アーティファクト】
土方 「《停滞》はその維持コストをいかにして払うかが問題だが、《永遠王、ブレイゴ》は明滅することでそのデメリットを最小限に抑えることができる。青白を含むジェネラルで《停滞》を使うなら入れておきたいクリーチャーだ。《からみつく鉄線》も消散カウンターを維持できるぞ。」
γ. 《汚染》+《苦花》《冥界のスピリット》
土方 「《汚染》の維持コストを払えればなんでもOKだ。黒以外のデッキはほぼ何もできなくなる。」
土方 「この中で最もよく使われるのは《マイコシンスの格子》系ロックだな。《アーカム・ダグソン》がいたら十中八九入っているだろう。」
三. コスト踏み倒し系コンボ -Inchiki-
沖田 「《実物提示教育》とか結構有名かな。でも相手も多いからそれだと逆にやられちゃうことも多いかも。自分だけ得するような工夫があるといいよね。」
α. 《騙し討ち》 or 《裂け目の突破》+《荒廃鋼の巨像》 (1人瞬殺)
※《パリンクロン》で無限マナ
β. 《アカデミーの学長》+《中心部の防衛》 or 《再誕のパターン》 (ファッティ召喚)
γ. 《自然の秩序》+《進歩の災い》《テラストドン》《孔蹄のビヒモス》など
δ. 《ドルイドの誓い》+【エルドラージ系】
沖田 「即座に勝てなくても、戦場に出るだけで勝ち確定の状況を作り出すカードはたくさんあるから好みのカードを使ってみてね」
土方 「とりあえずはこんなところだろう。代表的なもの、おおまかに種類をわけて紹介したつもりだ。一見コンボは万能に見えるが、全く隙のないコンボなどありはしない。どんなコンボにも必ず弱点――つけいる隙はある。コンボを仕掛けてきた相手にはその隙を狙って目論見を崩してやるのだ!もちろん自分が仕掛けるときには油断するなよ。」
土方 「……そして俺達がコンボの神髄を応用した、最も華麗なるデッキを教えてやる!」
沖田 「そう、天札(ヘブンズデッキ)をね。」
・非常幻想 -オーバーミラージュ-
天札(ヘブンズデッキ)の紹介
土方 「まずは俺からだな。まずはこのデッキだ!!」
土方 「《血の魔女リゾルダ》は有色の無限マナを出すことによって、自身を生け贄に捧げて相手全員に無限ダメージをたたき出すことができる。統率者戦でコンボしたい!という人は、統率者自身がコンボパーツになるものを選んでみるといいだろう」
土方 「《血の魔女リゾルダ》は先ほど説明した《世界喰らいのドラゴン》のコンボを最もうまく使えるジェネラルの一つだ!」
α. 《世界喰らいのドラゴン》+【蘇生エンチャント】での無限マナ→無限回《血の魔女リゾルダ》の能力起動
β. 《トリスケリオン》+《不浄なる者、ミケウス》 (無限ダメージ)
γ. 《壊死のウーズ》+墓地に《トリスケリオン》と《Phyrexian Devourer》 (無限ダメージ)
坂本 「なるほど、コンボパーツを集めるためのドローソースも豊富じゃのう。」
土方 「このデッキは《呪われたトーテム像》や《倦怠の宝珠》、墓地対策が主な弱点になるため、アーティファクト破壊はたくさん入れておきたい。もう少し予算があれば《鏡割りのキキジキ》のコンボを入れてみてもいいだろう。《血の魔女リゾルダ》は無限マナが有効活用できるデッキだから、もっと無限マナ系のコンボを積んでも良い。ただ、あんまり詰め込みすぎるとかみ合わないコンボパーツが手札に溢れてしまうこともあるから、採用するコンボの数は考えた方が良いだろうな」
沖田 「ふっ、土方さんも甘いですね……僕が本気のコンボを教えてあげますよ。」
その瞬間、沖田に片魂(ピースソウル)の光が現れる!
坂本 「おおっ……!これは!!熱い魂(ソウル)……!熱情(パッション)を感じるぜよ!!」
沖田 「『晴』の旗を信じてる?」
「この世は悲しき不浄の地 だけど 僕らの目指す彼の地だけは 千紫万紅 百花繚乱 さぁ……僕らが 君たちを統率者の天国(ヘブン)へ導いてあげるよ!」
※ 諸事情により津村さんの脱衣(パージ)が撮影できませんでした。
沖田 「僕が紹介する統率者はこいつだよ!!」
沖田 「《野生の意志、マラス》の3つの能力はどれも強力だよ!1つ目と3つ目の能力は攻撃に、2つ目の能力は守りに使えて万能なのさ。攻撃も防御も一人でこなすこのジェネラルは、なかなかの暴れ牛だね。」
沖田 「これがデッキリストだよ!」
沖田 「このデッキは《ドルイドの誓い》を最大限に活用するデッキだよ。《野生の意志、マラス》は能力がコンボに適してるけど、ナヤカラーという色はドローソースもサーチも少ない。そこでこのカラーでも比較的サーチしやすいエンチャントを多く採用することによって、コンボを決めやすくしているよ。《野生の意志、マラス》と相性が良いコンボもエンチャントとアーティファクトに多いからね。」
坂本 「このデッキのコンボは大きく分けて《ドルイドの誓い》と《マナの残響》の2つに絞っているようじゃのう。」
α. 《ドルイドの誓い》→《オーリオックの廃品回収者》+《ライオンの瞳のダイアモンド》で無限マナ
β. 《マナの残響》+《硬化した鱗》+《野生の意志、マラス》のトークン生成能力で無限マナ
土方 「無限マナを《野生の意志、マラス》の2番目の能力につぎ込むことで無限ダメージにすることができるな。」
沖田 「あとは様々な墓地肥やし手段から《補充》で一気にコンボパーツを戦場に出すのもいいだろうね。ただ、このデッキは理論上最速2キルは可能なものの、そこまで早いデッキじゃないよ。それでもコンボ以外にも妨害などに有用なエンチャントを多く採用していて、扱うのが難しいデッキだから、長く使っても飽きない楽しみがある!コンボを決める機会をじっくり窺って、全てをこのジェネラルで切り捨てるよ!」
坂本 「さっすが晴霊流屋府炉主じゃあ!さっそくワシもデッキにコンボを積んでみるぜよ!」
土方 「ちょっと待て。とりあえずコンボについて説明したが、なんでもかんでもコンボを積めばいいというわけではないぞ。コンボを積まなくても勝てる統率者はたくさんある。」
沖田 「そうだね。周りの環境に合わせて好きなようにデッキを組むのが一番さ」
坂本 「よっしゃあ!コンボを使ってワシだけのデッキを組むぜよーーーーっ!!!」
~次回予告~
次回、土方も脱衣(パージ)!?!?この俺がお前達に最高のデッキの作り方を教えてやる!!
※内容は予告なく変更される恐れがあります。
※ 大塚 航とhappymtgは「幕末ROCK」を応援しています。
TVアニメ『幕末ROCK』公式ホームページ
http://bakumatsu.marv.jp/anime/