11月21日に【GP神戸】を控え、最高潮の盛り上がりを見せるスタンダード。
【プロツアー『戦乱のゼンディカー』】で定義された現環境は、【GP Quebec City】、【GP Indianapolis】などを経て着実にセカンドステージへと向かいつつある。
群雄割拠のスタンダード。はたして今大会で勝利を収めるのはどのデッキか? ここで一旦、第5ラウンド開始時点で上位16卓に座る32名のプレイヤーたちが選択したデッキをご覧いただきたい。
デッキ名 | プレイヤー数 |
【アブザンビートダウン】 | 13人 |
【多色ジェスカイ】 | 6人 |
【白青黒コントロール】 | 4人 |
【マルドゥビートダウン】 | 3人 |
【エルドラージランプ】 | 1人 |
【アタルカレッド】 | 1人 |
【ティムールビートダウン】 | 1人 |
【黒赤ビートダウン】 | 1人 |
【アブザンコントロール】 | 1人 |
【青黒赤コントロール】 | 1人 |
■ 【アブザンビートダウン】:13名
《包囲サイ》、《先頭に立つもの、アナフェンザ》とともに前環境を牽引してきたアブザンデッキは『戦乱のゼンディカー』から新たな切り札《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を得て、今大会でも驚異的なパフォーマンスを発揮している。
対抗色ミシュラランドである《乱脈な気孔》の存在も追い風だ。今後も一線級の活躍を見せてくれることだろう。
■ 【多色ジェスカイ】:6名
《はじける破滅》や《コラガンの命令》のために黒を足した、いわゆるダークジェスカイと呼ばれるデッキは現環境の大本命の一つであり、本大会にも持ち込んだプレイヤーは多く見られた。
強力なカードが多く採用されている反面プレイングは非常にシビアで、使いこなすには習熟が必要なアーキタイプでもある。
■ 【白青黒コントロール】:4名
プロツアーも終わりメタゲームの土台ができあがってきたところで、アブザンやジェスカイに対抗できるよう刃を研ぎ澄ませてきたのが【白青黒コントロール】である。
構築・プレイングともに深い環境理解と状況判断が求められるアーキタイプではあるが、今大会ではどんな活躍を見せてくれるだろうか。
■ 【マルドゥビートダウン】:3名
【BMO vol.5】で優勝を収めた【マルドゥビートダウン】を選択したプレイヤーも多く見られた。
アブザン同様《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》によって強化されているアーキタイプの一つと言えるだろう。
■ 【エルドラージランプ】:1名
ミッドレンジ全盛の現環境で台頭してきた第三勢力、【エルドラージランプ】。《爆発的植生》や《ニッサの復興》によってマナ加速し、《絶え間ない飢餓、ウラモグ》を叩きつけるデッキだ。
いつの時代も根強いファンの多いランプデッキだが、現在メタゲーム上有利な立ち位置にあることで使用者も増えそうだ。
■ 【アタルカレッド】:1名
『戦乱のゼンディカー』リリース後、最初期の【SCGO Indianapolis】で優勝を収めた【アタルカレッド】。スタンダード環境にして(理論上)最速3ターンキルが可能なデッキだ。
上位卓に残っていたプレイヤーこそ1名のみだったが、全体的な使用率は非常に高かった。まだまだ油断は許されないようだ。
スタンダード環境はまさに戦乱の様相。上述したデッキ以外にも、オリジナルと思われる創意工夫を凝らしたデッキも見られた。
本大会を制し、現スタンダード神・高橋 優太への挑戦権を勝ち獲るのはどのプレイヤーになるか。括目して見届けられたし。