昨今のスタンダード環境を賑わす1枚と言えばこいつに違いない。
_FAB_が開発した「エスパートークン」のキーカードとして、また、あらゆる《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》デッキのお供として採用されている期待の星だ。対戦相手のターン終了時に特大のXで放てば、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》の紋章などの全体強化で一気に中盤戦の優位をもぎとってしまう。
今回紹介するちょっと変わったデッキは、この《荒野の確保》をキーカードにした青白のコントロールだ。
同じくターン終了時の《荒野の確保》から主導権を握るのだが、そこにはちょっと変わった一工夫がこしらえてある。
◆ Veil-Max
5 《平地》 4 《島》 3 《大草原の川》 1 《梢の眺望》 1 《窪み渓谷》 4 《溢れかえる岸辺》 2 《吹きさらしの荒野》 2 《進化する未開地》 4 《見捨てられた神々の神殿》 -土地(26)- 3 《忘却蒔き》 -クリーチャー()- | 4 《荒野の確保》 1 《払拭》 3 《予期》 1 《正義のうねり》 1 《勇敢な姿勢》 3 《呪文萎れ》 3 《次元の激高》 4 《水の帳の分離》 2 《時を越えた探索》 4 《絹包み》 1 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》 -呪文(31)- | 3 《アラシンの僧侶》 2 《軽蔑的な一撃》 2 《光輝の粛清》 2 《正義のうねり》 2 《停滞の罠》 1 《払拭》 1 《龍王オジュタイ》 1 《真珠湖の古きもの》 1 《絶え間ない飢餓、ウラモグ》 -サイドボード(15)- |
《次元の激高》や《絹包み》で相手の攻勢をいなし、《荒野の確保》で一気に有利を引き寄せる古典的な「青白コントロール」の戦略を基盤にしたデッキだ。
ちょっとした変わり種は、《面晶体の記録庫》と《忘却蒔き》といった無色のマナサポートだろうか。どちらもマナを増やすだけでなく、コストに見合った仕事をこなしてくれるので、どちらもコントロールデッキに適したカード選択だといえる。このデッキならば増えたマナも無駄使いすることがないので、尚更活躍する機会も多いはずだ。
そして、お待ちかねの”一工夫”がこちらの《水の帳の分離》である。
ターン終了時に巨大なXの《荒野の確保》で奇襲されるも、まだ致死量には至らないダメージに一息ついた対戦相手に突き付ける最後通牒がこれだ。
一撃には耐えられても、トークンの群れの第二波にはなかなか耐えることはできないはず。豊富なマナを注いで”覚醒”すれば、より確実な勝利が手に入るだろう。半ばコンボデッキのように巨大なXを支払った《荒野の確保》でゲームを決めるため、《水の帳の分離》のような時間稼ぎ兼フィニッシュ手段は素晴らしい。
《水の帳の分離》と相性のいいプレインズウォーカーが少ないことは気がかりだが、それでも額面以上の活躍に期待できるはずだ。
ちょっとでも油断すればもう二度とターンが回ってこない。そんな威圧感をもつ面白いデッキだ。