Round 2: 北野 考俊(千葉) vs. 杉田 智博(埼玉)

晴れる屋

By Yusuke Oosaka


エルドラージvs《深淵の迫害者》

とてつもなく巨大なクリーチャー同士のぶつかり合い。

Rise of the Eldraziにより追加された新たな世界観である「エルドラージ」の使い手は千葉の北野。ここ3年の間にAMCで2、3回優勝をした実績を掲げ、新世界の代表選手としての試合に挑む。

World Wakeの神話レアである《深淵の迫害者》を駆使するのは、埼玉の杉田。「深淵の迫害者が好きすぎて、白黒、緑黒と色を変えて使い続けてきました」と、語る程に迫害者を愛する杉田。

レガシーの世界における2つの神話をかけた戦いだ。



Game 1


先手の北野が《森》《ほくちの壁》を出した返しで、杉田が《陰謀団式療法》をキャストし《ゴブリンの放火砲》を指定するが、公開された北野の手札は《真実の解体者、コジレック》を含むエルドラージな手札。杉田が溜息を漏らす。

その後、杉田が《クァーサルの群れ魔道士》《深淵の迫害者》と展開するのを、《雲上の座》を3枚出しながら、じっとエルドラージの時を待つ北野。

杉田の《深淵の迫害者》が召還酔いから覚めたところで、《石鍛冶の神秘家》から《融合する武具》をサーチし、《深淵の迫害者》に装備し、パワー6に+3をした上での賛美1で10点のダメージを与える。次のターンには《融合する武具》の効果により10点を与えた上で「ゲームに勝利できない」デメリットを解消する装備品により、最強の生命体となったワールドウェイクの使者。

1ターンの猶予になってしまった、北野の場には《雲上の座》と、《雲上の座》になった《ヴェズーヴァ》が合計4枚。

「16マナしか出ないなー」とつぶやく北野の手札には高コストのカードが山盛。《ウギンの目》を置いた上で、まずは《真実の解体者、コジレック》で4枚ドロー。引いたカードの中に《深淵の迫害者》を対処するためのエルドラージカードが。《真実の解体者、コジレック》。エルドラージ界の《神の怒り》にあたるカードだが、《真実の解体者、コジレック》は神の怒りには触れない。

場に残ってしまった《真実の解体者、コジレック》《剣を鍬に》で12ライフを与えつつ対処する杉田だが、次のターンには2体目の《真実の解体者、コジレック》を出されてしまう。

2体目の《真実の解体者、コジレック》の「滅殺」を受けた後、「次にいきましょうか」と杉田は敗北を認めた。

第一次大戦はエルドラージの勝利。


北野 1-0 杉田



Game 2


先手の杉田は1ターン目に《貴族の教主》からの好スタートに見えたが、3ターン目に土地を置けずに《極楽鳥》という、ちぐはぐな立ち上がり。手札に控える《深淵の迫害者》の出番が1ターン遅れてしまう。

北野は、《根の壁》《ほくちの壁》《草茂る胸壁》と展開するが、エルドラージ世界の10マナは遠い。

杉田が4ターン目に《深淵の迫害者》をキャストし、5ターン目に《融合する武具》と「賛美」をまとい、10点のダメージを与える。

エルドラージの10マナに到達できない北野は、「マナが少ないなー」とつぶやきながら《ペラッカのワーム》を場に送り出し、7点回復し、《深淵の迫害者》の攻撃からライフを守る。

しかし次のターンには杉田の必殺技が炸裂。

《深淵の迫害者》の攻撃で10点!

《消耗の儀式》で生贄に捧げて10点!!!

《ペラッカのワーム》による7点回復では《深淵の迫害者》の猛攻を止めることはできなかった。

エルドラージと《深淵の迫害者》による巨大な対決は最終戦へと。


北野 1-1 杉田



Game 3


杉田 「なんのゲームやってんだろ?」

北野 「マジックではないですね」

よく見るマジックではないが、とても面白くて素敵なマジックだと思う。

先手の杉田が《陰謀団式療法》《根の壁》を見事読み当て、2枚目の《陰謀団式療法》《永遠の証人》を捨てさせる展開からの立ち上がり。

さらに杉田は《クァーサルの群れ魔道士》《貴族の教主》2体の賛美3で手札がスカスカになってしまった北野を攻めるが、北野が《調和》を引き当て、手札を補充した上で、《根の壁》《ほくちの壁》《草茂る胸壁》でマナを溜めていく。

ライフが危険水域になった北野だが、《コジレックの職工》をキャストし、ブロックで死んでしまった《根の壁》を場に呼び戻す。《破滅的な行為》をキャストする杉田に対して北野は「X=9起動とかお勧めですよ」と言うが、杉田の場には土地は7枚しかない。滅殺を受けながら土地を伸ばすことなどできない。

《コジレックの職工》の滅殺2でマナが減ってしまった杉田だが、次のドローで《滅び》を引き当て、コジレックの脅威を排除する。

互いに脅威を展開できないままにターンが経過するが、北野が《巻物棚》を引き当て、手札を1,2,3枚と増やしながら《輪作》をからめて、マナと手札を補充。手札整理を終えた北野は《真実の解体者、コジレック》をキャストし4ドロー。《真実の解体者、コジレック》自体は《剣を鍬に》で対処されてしまう。

しかし、約20マナを出せるエルドラージデッキの4ドローは強烈であった。



《引き裂かれし永劫、エムラクール》によってもたらされた追加ターンで15/15が殴りかかろうとするところで、杉田は《引き裂かれし永劫、エムラクール》を対象に《剣を鍬に》をキャストしようとする。

しかし、無色エルドラージの最終兵器に有色の呪文などは唱えることすら叶わなかった。

そう、この対戦において、色がないことこそが正義なのだ。


北野 2-1 杉田