モダンの練習方法考察

齋藤 友晴

齋藤 友晴


週末、【第5期となるモダン神挑戦者決定戦】が終わりました。

喜んでもらえている様子を見るとこのイベントの立ち上げ人として嬉しいです。

ご参加、ご観戦いただいている皆さんありがとうございます!


そして、《聖トラフトの霊》を駆使して新しい挑戦者となった佐藤選手はおめでとうございます!

現モダン神かつ世界でも有名な強豪である市川選手を相手に、どう戦うのか今から楽しみです。







さて、今回書く内容は「モダンでの練習法についての考察」です。

僕はモダンではあまり実績も経験もなく、数値比較の必要がないほど他の種目よりも勝率が悪いです。

だからこそ真剣に向き合わなければなりませんし、他の種目よりもよく考えて取り組むことが必要だと認識しています。

そしてみなさんにとっても、考えるきっかけになればと思って書かせていただきます。


思考訓練



今回のモダン神挑戦者決定戦の【トップ8プロフィール】の中の最もオススメの練習法欄を見ると、

行弘選手 「同じデッキを使い続ける」
三原選手 「モダンは一つのデッキを極めた方が勝ちやすいです」
佐藤選手 「好きなデッキを使い込む」
(掲載順)


と、3選手が「1デッキ集中型の練習法」をオススメしています。

また、「たまたま勝ちました」と謙虚なコメントを書いている高野選手もエルフデッキを使い続けて何度も結果を残していることで「エルフマスター」として有名なプレイヤーです。


復活の声詐欺師の総督聖トラフトの霊エルフの大ドルイド



これまでにも言われてきたことですが今この瞬間は更に、大衆の心はその練習法、事前戦略に惹きつけられています。好成績を残しトップ8に残った彼らには結果があり、影響力がありますし、多数派の意見の信頼性が増すのは世の常です。

もちろん、「1デッキ集中型の練習法」が「最もオススメの練習法」であることに対し否定はありません。ですが、「最も」が修飾しているのは「オススメ」です。「最高の練習法」とはどこにも書いていません。

では、誰に対して「最もオススメ」なのか。

おそらく彼らはみなトップ8プロフィールがカバレージに載ることを知っていますので、ここでの対象は「カバレージを読む方の中での多数派」だと考えます。

そしてそれは、マジックでの経験、マジックへの時間的コスト、金銭的コスト、これらの総合点が「満点に近くないプレイヤー達」を指します。

「1デッキ集中」は経験、時間、お金が限られるほど、確かに目の前のトーナメントに対して良い選択です。

カードプールが広大であり、デッキの種類が無数にある割に、抜けん出たデッキがあればそのデッキに効果的なサイドカード使用枚数が増えたり、最悪禁止による調整もあるので、今のモダンは非常にデッキ優劣差が小さい、バランスの取れた環境と言えます。

デッキ差が少ないとなるとマリガン、サイドボーディングを含めたプレイングの価値が相対的に上がるわけで、そこで「1デッキ集中」により、プレイングスキルを上げていくのが効果的!となるわけです。



このように、「1デッキ集中型の練習法」は確かに現実的かつ優れた方法であり、多くの人に対して最もオススメであると思えます。

しかし、僕が学んできた「マジックにおける最高の練習法」とは相反しています。


全てを把握し、ベストなデッキを選び、ベストなプレイをする。

そのために、色々なデッキを使ったり、情報交換したり、ウェブ上で大量のデッキリストを見て回ったりする。


基本的にはこれらが軸であり、これらに準ずるもの、これらを助ける、加速させるようなものが最高の練習法だと考えています。

そして、モダンはセット落ち(ローテーション)がない上、同じデッキを使い続ける人が多いため、環境やメタゲームが変わりにくいので、一度把握したことが長い間活きやすい。

ということは裏を返せば、1デッキだけでの視点だけではなく「色々なデッキ視点での全体把握に長い時間をかける価値がある」のではないでしょうか?



リターンが大きいぶん、コストも大きい。

時間、期間はかかっても良い。

おそらく、現状皆さんの中でのイメージよりも、取り組むこと自体の実際のハードルは低いのではと考えますし、長く楽しめて長く成長することもできます。

それに取り組む人が少なく、全体を完全把握できているプレイヤーがいないので、レガシーマスターと呼ばれるのぶ(斉藤 伸夫)のような「モダンマスター」はまだいないのだと思います。






今回惜しくも準決勝で行弘選手に負けてしまった【第1期スタンダード神の木原選手】は、最もオススメの練習法をこう答えていました。


木原選手 「すべてのデッキの動きを知る」


僕もこれが最もオススメの練習法、というか練習方針です!激しく同意。

すべてのデッキの動きを知ることは、自分のデッキタイプ、構成、プレイングを決める上でとても重要なのは言うまでもありませんし、頂点を目指すなら必要不可欠だとも思います。

モダンでなぜ勝てなかったのかを振り返ると、環境把握不足によるカード選択ミス、経験不足によるプレイミスなどが多かったという実体験に対して効果的だということもあります。

そして何もすべてのデッキを実際に使わずとも、情報交換やデッキリストを見て回ることはできるので、「1デッキ集中」しながらでもできる素晴らしい一言だと感じました。



「同じデッキを使い続けること」は素晴らしい戦略のひとつだと思います。ですが、ただ漫然と回したり大会に出るのではなく、皆さんが広大な環境を見渡し、それに立ち向かうことで、研ぎ澄まされきったデッキやプレイ=「1つのデッキの達人」になれるよう願っています。

それと、全ての主要デッキを使って長い間楽しみながら、モダンマスターへの道を目指す人も応援します!




僕も、2月にはモダンのプロツアーがあるので、オフシーズンの今から色々なデッキを回して引き出しを増やしておこうと思います。

そして残り時間が少なくなったどこかのタイミングで、いずれかのデッキに「1デッキ集中」するでしょう。

またもっと大きな視点で見れば、モダンで本当に勝ちたい人はモダンに「1種目集中」するのもオススメです!



以上、普段の「取り組んでから」の話より重要だと思う、「取り組み方」のお話でした^^

皆さん自分に合ったやり方で楽しんだり成績を上げていただければと思います♪


グッドラック!


トモハル



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