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いよいよ『ゲートウォッチの誓い』が発売し、【グランプリ・名古屋2016】まで一週間を切った。
参加を予定しているプレイヤーは、この一週間でできる限りの練習をすることだろう。
だがリミテッドのグランプリの初日のフォーマットはシールド。デッキ構築とプレイングという意味で総合力が試されるフォーマットだけに、一筋縄ではいかないことが予想される。
そこでここでは、【マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト】で記事を執筆し、リミテッドプレイヤーとしても知られる【Dig.cards】所属プロ、行弘 賢に、『ゲートウォッチの誓い』環境のシールドのコツについて聞いてみた。
■ ステップ1: まず土地を見る
行弘 「プールをもらったら、まずは土地を見ると良いと思います。なぜなら、無色マナが出る土地があるかどうかによって、無色マナを要求するカードがプレイアブルかどうか決まりますし、もしその土地が《未知の岸》や《抵抗者の居住地》だったなら、多色化も検討できるようになるからです」
■ ステップ2: 次に除去を見る
行弘 「次に、プールに含まれている除去スペルを見ます。特にタフネス3以上も除去できるスペルが含まれている色は、メインカラーの候補になります」
■ ステップ3: リソースを稼げるカードを見る
行弘 「シールドではドロースペルやハンデススペルが重要です。シールドは対戦相手も相手の爆弾レアに対処するための除去スペルを全力で搭載しているので、リソースを交換するゲームになりやすく、そういったゲームにおいて1 : 2交換をできるカードは非常に強力だからです」
行弘 「また、各ターンに能力が使えるようなシステムクリーチャーも重要です。こういったクリーチャーはターン経過によって実質的にカードを引いているのと同じような効果を発揮します」
■ ステップ4: 最後に勝ちきれるかどうかを見る
行弘 「ステップ2~3でメインカラーの当たりがつけられたらカードを並べてみましょう。そして、同じような手順でデッキを構築してくるであろう対戦相手に対してきちんと勝てるか、自分なりの強みがあるかを考えてみましょう。1枚で勝てるカードや継続的にリソースを供給するカード、強力なフィニッシュブローがこれに当たります」
■ ステップ5: いずれかのステップで躓いたらビートダウンを組む
行弘 「もしステップ1~4のいずれかで『自分のもらったプールにはこういう役割のカードがない or 足りないな』と思ったら、潔くビートダウンを組みましょう。ミッドレンジやコントロールであるにもかかわらずデッキの中にコモンとアンコモンだけでリソース差をつけるようなカードもない場合、往々にして『デッキの形をした何か』になってしまっていることが多いです。それくらいならビートダウンに振りきった方がマシです」
■ その他の構築時の注意点
行弘 「中途半端なカードはデッキに入れない方がいいです。地上クリーチャーが止まらない細いデッキのときの飛行クリーチャーや、役割のない2マナ2/2バニラなど、プレイしただけで半分損するようなカードはできる限り避けるのが望ましいです」
行弘 「また、ダブルシンボルのカードは極力デッキに入れない方がいいです。もちろんカードパワーとのトレードオフではあるのですが、ダブルシンボルがマナベースにかける負担は相当なものですし、ダブルシンボルを避けることで実はメインカラーを変えてもいいことに気がついたりすることもあるので、強力なカードだからといってダブルシンボルのカードに固執してデッキ全体のバランスを崩しすぎないようにしましょう」
いかがだっただろうか。
【グランプリ・名古屋2016】に参加するプレイヤーは、これを参考にぜひ初日突破を目指して欲しい。