皆さんこんにちは!行弘です。
皆さん「グランプリ名古屋2012」はいかがでしたか?歴代最大の参加者数を記録した今大会、非常に盛り上がりましたね!関東での開催でもないのにこの人数が集まるとは、スタンダードはやはり、日本で一番遊ばれているフォーマットなだけありますね。
そのスタンダード界の中でも『俺がスタンダード』と自負する僕ですが、勿論結果の方は…!
『初 日 落 ち』
ば…馬鹿な!!!仕事が忙しいなか睡眠時間を削りMOを起動し、毎日感謝の2人構築5回戦、更には出られる限りのスタンダードDEにも参加。こんなにも頑張った僕が初日落ちだって…!?
とは言ったものの、現実的には初日落ちです。何度ぼやいても結果は変わりません。
MTGとは100注ぎ込んで1しか返ってこない。そのような魔性のゲームだという認識が必要です。なので、努力して負けるのは当然な話なのです。ただし、その『1』を引くためには、100を注ぎ込まねばならない。100をやったものにしか『1』はやってこない。そういった心境の元、また100を注ぎ込むべく僕はMOを起動し、2人構築へとジョインしたのです。
1. 人間リアニって強かったんだね!
2 《神聖なる泉》 4 《寺院の庭》 4 《蒸気孔》 4 《根縛りの岩山》 1 《陽花弁の木立ち》 1 《硫黄の滝》 1 《断崖の避難所》 2 《内陸の湾港》 4 《魂の洞窟》 -土地(23)- 4 《ベラドンナの行商人》 4 《イゼットの静電術師》 4 《高原の狩りの達人》 1 《黄金夜の指揮官》 1 《士気溢れる徴集兵》 4 《栄光の目覚めの天使》 -クリーチャー(18)- |
4 《信仰無き物あさり》 4 《慢性的な水害》 4 《根囲い》 1 《追跡者の本能》 2 《イゼットの魔除け》 4 《堀葬の儀式》 -呪文(19)- |
4 《大聖堂の聖別者》 2 《黄金夜の指揮官》 1 《霊誉の僧兵》 2 《士気溢れる徴集兵》 2 《イゼットの魔除け》 2 《天啓の光》 2 《轟く激震》 -サイドボード(15)- |
とその前に、念のためこのデッキが目指す勝ちへの筋をおさらいしましょう。キーパーツは《栄光の目覚めの天使》で、このカードの能力により、墓地の人間クリーチャーを全て場に戻し、圧倒的アドバンテージにより勝利する。というのがこのデッキの簡単な概要です。
ただし毎回そんなに簡単に墓地に全てが揃う訳ではありません。その時は《イゼットの静電術師》と《ベラドンナの行商人》のいわゆる『ティム接死』コンボでビートダウン相手には場を制圧する事もできますし、《高原の狩りの達人》でチャンプしながら時間を稼いだりもします。
1枚投入されている《黄金夜の指揮官》は《栄光の目覚めの天使》で複数のクリーチャーが一気に場に出るので、そのターンに速攻持ちである《イゼットの静電術師》がとんでもないサイズになって殴りかかるという勝ち筋を増やしてくれる役割を担っています。これにより折角《栄光の目覚めの天使》を釣ったけど、《至高の評決》なんかのマスデスで流されて涙目…といった展開への対策にもなります。
2. 僕が人間リアニをいじるとこうなる
2 《神聖なる泉》 4 《寺院の庭》 4 《蒸気孔》 4 《根縛りの岩山》 1 《陽花弁の木立ち》 1 《硫黄の滝》 1 《断崖の避難所》 2 《内陸の湾港》 4 《魂の洞窟》 -土地(23)- 4 《ベラドンナの行商人》 4 《イゼットの静電術師》 4 《高原の狩りの達人》 4 《安らかに旅立つ者》 4 《栄光の目覚めの天使》 -クリーチャー(20)- |
4 《信仰無き物あさり》 4 《慢性的な水害》 4 《根囲い》 1 《イゼットの魔除け》 4 《堀葬の儀式》 -呪文(17)- |
4 《大聖堂の聖別者》 3 《修復の天使》 1 《士気溢れる徴集兵》 3 《気紛れな薬術師》 2 《イゼットの魔除け》 2 《拘留の宝球》 -サイドボード(15)- |
なにそれ?と思われた方、いますぐカード名のリンクをクリックして確認してください。確認されましたか?
えぇ、僕はいたって真面目にこのクリーチャーをデッキに入れようとしています。フーゴ風に言うならば、「こいつを人間リアニに入れてやりたいんですが、かまいませんね!」と言った具合です。
何故《安らかに旅立つ者》なのか?それには勿論理由があります。理由の一つとして、人間の『タフネスが上がる』というのがあります。環境にある除去が《火柱》や《灼熱の槍》といった火力が多く、それらから各種クリーチャーを守る事ができるというのは、非常に大きなメリットです。更に《黄金夜の指揮官》が無いと若干打点に問題がある、という点もある程度解消されます。《安らかに旅立つ者》はサイドボード後の戦略にも非常に大きな影響を与えます。
3. サイドボード後が肝心
今回のデッキはサイドボード後に墓地対策されても戦えるように、《修復の天使》、《気紛れな薬術師》を採用しています。これらはサイド後ビートダウンに対して有効で、墓地に頼らなくても場を制圧する事ができます。
《修復の天使》は《イゼットの静電術師》と相性が良く、場に出たときの明滅能力で《イゼットの静電術師》をアンタップする事で、タフネス2までのクリーチャーを除去する事ができます。更にビートダウン相手に一緒にサイドインする《大聖堂の聖別者》とも勿論相性が良いです。
これらのサイド後の戦略を支えてくれるのはなんといっても《安らかに旅立つ者》です。ボードで勝負するサイド後はとにかくクリーチャーの質が大事になってきます。特にラクドスとの対戦では重要なシステムクリーチャーである《イゼットの静電術師》と《気紛れな薬術師》が焼かれなくなるのは重要になってきます。
黒系のビートダウンデッキはサイド後に投入される墓地対策は《死体焼却》なので、基本的には《栄光の目覚めの天使》を素出しして勝つプランになります。そのため《慢性的な水害》や《堀葬の儀式》を抜いて、各種クリーチャーと入れ替えます。
緑白系のビートダウンの墓地対策は恐らく《安らかなる眠り》か《墓掘りの檻》なので、こちらは墓地利用は基本諦めるプランで、《イゼットの静電術師》と《ベラドンナの行商人》のコンボを決めに行きましょう。
問題はバントコントロールなんかに代表される、ヘビーコントロールとのゲームです。これらのデッキ相手は、通常《黄金夜の指揮官》をサイドに投入する事でぶんまわって勝つプランを採用していますが、今回僕のデッキは採用していません。という事は、基本的にバントコントロールにはあまり勝つ気がありません。
というのも、《安らかなる眠り》等の墓地対策を採用され、更に《至高の評決》や《終末》が採用されているデッキに、多少のサイドボードを割いた所で劇的に勝てるとは思えないからです。さらに言えば、今回のGPで優勝してしまった影響で、多少なりともサイド後の墓地対策はGP名古屋の環境よりは増えるはずです。なので、今回は確実にビートダウンを食い物にする構成にしました。コントロール系のデッキに勝ちたいならば、元のレシピである小北さんのサイドボードに近い構成にすると良いと思います。
まだまだこの環境のスタンダードはたくさん遊べそうですね。それではみなさんまた次回の記事でお会いしましょう!それではー。