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今日、RPTQ「マドリード」in東京には76名の精鋭が集い、プロツアー参加権利をかけて激戦を繰り広げていた。
『ゲートウォッチの誓い』リリースから1か月が経過し、「4Cラリー」や「エルドラージランプ」といった環境の本命と言えるアーキタイプが絞られてきた今、彼らは一体どんなデッキを持ち込んだのだろうか?
ここでは、本大会のメタゲームを解き明かしていこう。
デッキ名 | プレイヤー数 | 使用割合 |
アブザンアグロ | 23人 | 30.2% |
4Cラリー | 13人 | 17.1% |
マルドゥグリーン | 5人 | 6.5% |
ジェスカイテンポ | 5人 | 6.5% |
バントカンパニー | 4人 | 5.2% |
エルドラージランプ | 4人 | 5.2% |
エスパーコントロール | 3人 | 3.9% |
グリクシスコントロール | 3人 | 3.9% |
エスパーメンター | 3人 | 3.9% |
ダークジェスカイ | 3人 | 3.9% |
赤黒ドラゴン | 2人 | 2.6% |
アタルカレッド | 2人 | 2.6% |
その他(使用者1人以下のもの) | 6人 | 7.8% |
■ アブザンアグロ
驚異の使用率3割。圧倒的多数派だったのは、前環境からトップメタデッキとして君臨し続けていた「アブザンアグロ」だった!
《包囲サイ》や《始まりの木の管理人》といった攻防一帯の強靭なクリーチャー陣に、『ゲートウォッチの誓い』から《永代巡礼者、アイリ》や《森の代言者》といった新戦力が加わり純粋に強化されたアーキタイプである。
■ 4Cラリー
現スタンダード環境最強との呼び声も高い「4Cラリー」は今大会でも使用率1割強を誇っており、プレイオフにも3名が進出していた。
前環境から頭角を現していたアーキタイプだったが、《反射魔道士》《永代巡礼者、アイリ》を得たことで大ブレイクを果たした。
飛行を持ったクリーチャーや墓地対策カードに弱いといった弱点はあるものの、そもそもデッキパワーが高いため、今後も多く見かけることになるであろうデッキの一つである。
■ ジェスカイテンポ
『タルキール覇王譚』リリースから臨機応変に形を変えて常にメタゲームの上位に居続けた「ジェスカイ」デッキは、ローテーションを目前にして「ジェスカイテンポ」型へと原点回帰を見せた。
優秀な飛行クリーチャーである《カマキリの乗り手》と、優秀なETB能力を持った《反射魔道士》などの存在により攻守にわたってバランスよく戦うことができるデッキで、愛好家も多い。
ジェスカイ系のデッキはカードの選択肢が豊富で、メタゲームに合わせて自由自在にデッキの形を切り替えることが可能なことも魅力の一つだ。これからローテーションを迎えるまで一線級で活躍し続けることだろう。
これほどまでに多くのプレイヤーが「アブザンアグロ」を選択した背景には、「4Cラリー」の隆盛があるだろう。先週末開催された【SCGO Columbus】や【MOCS】で優勝を飾った「4Cラリー」に対して強い《先頭に立つもの、アナフェンザ》や《ゲトの裏切り者、カリタス》といったクリーチャーをデッキの構造を歪めることなくメインボードから採用できることが「アブザンアグロ」の強みの一つだ。
また「エルドラージランプ」系のデッキは今大会では極端に数が少なかったが、これから「アブザンアグロ」が増えてくるようであれば、次はそれらに強い「エルドラージランプ」や「エスパードラゴン」が台頭することになるであろう。
その他にもこれから予想外の活躍を見せるデッキが現れる可能性は十分にある。その可能性を追い求めるのもまた一興だろう。