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そこかしこでエルドラージが跋扈する殺伐とした環境となったモダン。
だが課題があればこそ、デッキビルダーの才能は光り輝く。
ここでは今回の第6期モダン神挑戦者決定戦に参加した263人のプレイヤーの中でも一際輝く個性的なデッキを持ち込み、3回戦を終えて3-0と快調なスタートを切った石川 善海(東京)の「5色飛行ビート」を紹介しよう。
--「石川さんのこのデッキはどういった経緯を経て製作されたものなんでしょうか?」
石川 「元々は同じスペル0枚の【5色人間ビート】を使っていたんですが、デッキを回していて《タルモゴイフ》とかの相手をしているうちに『モダンは飛行クリーチャーの方が強いな』と思うようになったんです。それで『飛行クリーチャーだけのデッキが組めないかな』と思って、《実験体》《教区の勇者》《翻弄する魔道士》といった地上のクリーチャーをどんどん飛行クリーチャーに差し替えていったのがきっかけですね。特に《包囲サイ》を《稲妻の天使》に変えてみたのが大きくて、他の飛行クリーチャーと一緒に並べる前提だと《包囲サイ》以上の打点になりうるので『あ、なんだ全然違う風に攻められるな』と気づいたんです」
--「このデッキは2マナ域から4マナ域まで全部飛行クリーチャーで構成されているわけですが、その中でもとりわけ重要な役割を担っているのはどのクリーチャーでしょうか?」
石川 「やはり《カマキリの乗り手》ですね。マナクリーチャーから2ターン目に出るとぶん回りになりますし、そこから《幻影の像》や《ファルケンラスの貴種》につながると手が付けられません。あとは地味ですが《雲の群れ》も、4ターン目以降になるとかなりのサイズになるので頼もしいです。《極楽鳥》と噛み合うのも嬉しいですね」
--「ちなみに『予見』って使うことあります?」
石川 「ほぼないです(笑)」
--「でもこれだけマルチカラーのカードが多いと事故りそうですよね。特に人間要素がなくなると《魂の洞窟》が5色ランドとして運用できませんし」
石川 「それが意外とそうでもないんですよ。《魂の洞窟》についてはその通りなので減らしていますが、《パルンズの柱》《古代の聖塔》は健在ですし、マナクリーチャー2種類と《宝石鉱山》《反射池》もあるので色マナにはそれほど不自由しないと思います」
--「しかしこうして見ると、《エイヴンの擬態術士》なんてマニアックなカードも使ってますが、5色とはいえ多色で飛行のクリーチャーがうまいこと各マナ域にいるものですね」
石川 「『クリーチャーをすべて多色で飛行のカードで揃える』というのは前々からずっとやってみたかったんですが、2マナ域のクリーチャーだけがずっと足りなかったんですよね。それでいうと『戦乱のゼンディカー』で《空乗りのエルフ》が出たのが大きかったですね」
--「並べてみるとみんな金ピカで圧倒されますね。このエルドラージ時代ではなかなか見ない絵面なので」
石川 「エルドラージが無色で来るのに対して、ならこっちは5色の力を結集して対抗だ!みたいな感じですかね(笑)」
--「最後に、このデッキを使ってみたいという人に向けて何かメッセージなどあれば」
石川 「回していて毎回面白い展開があるので、使っていて非常に楽しいデッキですよ!」
--「ありがとうございました」
1 《平地》 1 《島》 4 《パルンズの柱》 4 《古代の聖塔》 4 《地平線の梢》 2 《宝石鉱山》 2 《反射池》 1 《銅線の地溝》 1 《金属海の沿岸》 1 《闇滑りの岸》 1 《魂の洞窟》 -土地(22)- 4 《貴族の教主》 4 《極楽鳥》 4 《雲の群れ》 4 《空乗りのエルフ》 3 《幻影の像》 4 《リーヴの空騎士》 4 《カマキリの乗り手》 3 《エイヴンの擬態術士》 4 《ファルケンラスの貴種》 4 《稲妻の天使》 -クリーチャー(38)- |
-呪文(0)- |
4 《反射魔道士》 3 《スレイベンの守護者、サリア》 3 《クァーサルの群れ魔道士》 3 《第10管区のラヴィニア》 2 《呪文滑り》 -サイドボード(15)- |