インタビュー: 『イニストラードを覆う影』のプレインズウォーカーの所感は?

晴れる屋メディアチーム

By Hiroshi Okubo

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 今週からプレビューウィークが開始され、続々と新カードが公開されている『イニストラードを覆う影』。

 そして、みなさんが気になっているのは、やはりプレインズウォーカーカードの強さではないでしょうか?




 そこで、今回特集企画として「晴れる屋」に勤める4人の有名プレイヤーたちに「現在公開されているプレインズウォーカー4種の所感」について電撃インタビューを敢行しました!






※編注:高橋のみ【グランプリ・パリ2016】参加のため3月17日(木)にインタビューを行いました。そのため、《死の宿敵、ソリン》に関するインタビューがありません。あらかじめご了承ください。


◆ 《アーリン・コード》






津村: 現在公開されてるプレインズウォーカーの中で1番強いと思います。単純に書いてあることがただただ強いです。第1面の『+1』能力はクリーチャーがいなきゃいけないけど、警戒がつくから自身を守れるし、『0』能力も攻防で役に立ちそう。第2面の『-1』能力も使い勝手がよさそうです。赤緑アグロみたいなデッキで使われるかなと」









高橋: めちゃくちゃ強い。こんなに強くていいの?って感じ。マナクリーチャーから3ターン目に出せたら理想的だね。第1面の『0』能力と第2面の『-1』能力を交互に使っていく動きが一番強いと思うし、メインの運用方法になると思う。特に第2面の『-1』能力はプレインズウォーカーにもクリーチャーにも強くて好印象かな。あと狼姿がかわいい。









中島: 赤緑のビートダウンデッキを組むなら《アーリン・コード》を入れない理由がない! と断言しちゃっていいと思ってます。雑に強いですし、スタンダードでは普通に4枚使われるんじゃないかなと」









小室: 「これが(現在公開されてるプレインズウォーカーの中で)一番強いですね。第1面の『0』能力と、第2面の『+1』能力と『-1』能力が特にすごいです。環境初期はビートダウンが多いから、そこで4枚使われるんじゃないでしょうか? まぁそんなことより変身したあと、服はどうなってしまうんでしょうか。あと“あーりん”っても●クロみたいな名前ですよね」










◆ 《秘密の解明者、ジェイス》






津村: 「ちょっと評価が難しいカードですが、初期忠誠度が高く、『-2』能力を2回続けて使うことができるので、自分を守りやすいのはいいですね。《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》と能力が似てますが、1:1くらいで枚数を分ける可能性はあると思います」









高橋: 「強いけど……生まれた時代が悪いね。《ヴリンの神童、ジェイス》が落ちたら使われると思うよ。奥義まで早いし、『+1』能力の占術ドローは1.5枚ドローくらいの価値があるからカードとしてはすごく強い。大器晩成型かな」









中島: 《ヴリンの神童、ジェイス》の入ったデッキに追加で1~2枚使われそうだと思います。能力は《精神を刻む者、ジェイス》にちょっと似てるなという印象を受けました。『+1』を1回使うだけで忠誠度6になるのはかなり硬いですね。いいカードだと思います」









小室: 「”ジェイス”であることで損してますよね。《ヴリンの神童、ジェイス》が落ちたらワンチャンなのかな? まぁ、いつか使われると思います。欲を言えば4マナだったらよかったなぁ










◆ 《先駆ける者、ナヒリ》






津村: 「正直ほかのプレインズウォーカーと比較するとちょっと評価は落ちますね。『+2』能力は地味で、『-2』能力は除去として見ると確実性に欠けて頼りないです。スタンダードでは奥義を活かすのがなかなか難しそうですが、これから《引き裂かれし永劫、エムラクール》みたいなクリーチャーが公開されたら可能性があるかもしれません」









高橋: 「モダン以下で強そう。特に《御霊の復讐》デッキ』とはとても相性がいいと思う。『+2』能力がリアニメイトと相性がいいのはもちろん、『-2』能力で《安らかなる眠り》を追放できて、ナヒリの奥義から《グリセルブランド》をシュートするプランも採れるし。そういうことで、スタンダードよりも下の環境での活躍に期待









中島: 「プラス能力でカードを引いて、小マイナス能力で除去ができるって考えると《秘密の解明者、ジェイス》と《死の宿敵、ソリン》に近い印象を受けます。そう考えると、それらの中で1番軽い《先駆ける者、ナヒリ》は使いやすそうかな? 特に『-2』能力が追放除去なのがいいですね。ローテーション後も《棲み家の防御者》《死霧の猛禽》のパッケージは残りますし。現在公開されている中ではマッドネスを活かせる唯一のプレインズウォーカーでもありますね」









小室: そもそも赤白ってどうなの? 色が未知数だから評価が難しいなぁ……ただ、単純に出たターンに『+2』能力を使ったら忠誠度6になるからかなり硬いね。『-2』能力と奥義は下の環境でこそ輝きそう。エンチャントに触れるのは偉いよね。あと、美人。これはすごく大事な要素だね」










◆ 《死の宿敵、ソリン》






津村: かなりやってくれそうです。ちょっと重いけどその分忠誠度も高いですし、『-X』能力はコントロールデッキに最適ですね。仮に対戦相手にこのカードを出されて『+1』能力を使われたら、硬すぎて無視したくなりそうだけど、『-X』能力があるから無視もできなくて、みたいなジレンマが起こりそうですね……」









中島: 「重いけど、6マナの価値はあるね。5ターン目に《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》、6ターン目に《死の宿敵、ソリン》と繋げたらだいたい勝ちそう。白黒はミシュラランドも強いし、新しい《名誉回復》こと《苦渋の破棄》もあるから、次の環境がコントロールデッキが許される速度なら、白黒系のコントロールデッキが来るかも?」









小室: 「『-X』能力が強いですね。仮に6マナ6点ドレインとして使ったとしてもマナ効率いいですし、コントロールデッキで使われるんじゃないでしょうか。ところでなんで胸にカラータ●マー付けてるんですかね?











 満場一致で「《アーリン・コード》強し」

 4マナと軽い上に、攻防にわたって優秀な能力を持った万能プレインズウォーカーで、誰もが「使用するなら4枚だろう」と口を揃えていました。




 《先駆ける者、ナヒリ》は下の環境で活躍しそうというコメントも目立ちました。メインボードに採用できるスペックでありながらエンチャントに対処でき、マナコスト踏み倒しの「-8」能力はカードプールが拡がるほど強力です。モダンの「《御霊の復讐》コンボ」との相性も目から鱗ですね。

 《秘密の解明者、ジェイス》はカードパワーに関しては評価されつつも、「ジェイスであることがデメリット」という意見もあります。環境に《ヴリンの神童、ジェイス》が存在するため、同じデッキに入れるのは少し考える必要がありそうです。


 本記事がみなさんのカード評価の一助になれば幸いです。


 4月8日(金)発売予定の『イニストラードを覆う影』。注目のプレインズウォーカーも続々収録され、リリースが楽しみですね!

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