彼をご存じだろうか?日本では「ガンジー」の愛称で知られる彼といえば、すぐに連想されるのは「非暴力、不服従」といった彼の思想ではないだろうか?
こんばんむーん。塚本です。あなたが開いたこのページは統率者用の記事でお間違いありません。
しかしなぜ突然、冒頭からインド人が現れたのかというと、自己の中心からの呼びかけに間違いないと思うのですが、この数多の情報が飛び交う現代、強いデッキはすぐにみんなが共有できるようになるし、強いプレイヤーの指南も記事として動画として少し手を伸ばせばたくさん吸収できます。
そんな情報が飽和した現代において他のプレイヤーと差をつけるためには、デッキやテクニックといった情報でなく、確固とした思想を身につけるしかないのです!過去の偉人が貫いた思想。それはきっと素晴らしいもので、他に流用できる部分はあるはず!
ではなぜここで「ガンジー」なのか?というと、決してここ最近6食くらい連続でカレーを食べていたとかではなく、統率者戦のシステムにおいてこそ彼の思想が役に立つのではないか?と考えたからです。
多人数戦において、他人と争うことは憎しみしか生みださない。それならば「非暴力」を貫き、他者を傷つけない。そして暴力とともに支配しようとしてくるプレイヤーには「不服従」を貫くことで、きっと争いの不毛さを気付かせ、やがて平和が訪れるはずです。
……争いがなくなり、その先にはコンバットを全く介さない無限コンボの応酬があるとしても、俺は「ガンジー」を貫く!!
■ 指導者を決めろ!!
素晴らしい指導者の元に、素晴らしい教えあり。ということでこの思想を流布するための統率者を紹介します。
ゲーム開始時に各プレイヤーが自分の統率者をお披露目するときに彼女を見せたら、テキストのライフゲイン効果を見るなり『危険度は低そうだな。』と思われます。
まずこの段階ですでに「ガンジー・システム」が発動しているのです。潜在的にプレイヤーに危険だと思われないことは統率者戦においてそれだけでメリットですし、何より眼鏡のオッサンよりも癒しの効果があるので、観葉植物のようにある程度ターンが経過するまでは放っておいてくれるはずです。
ちなみにここで「何?ライフゲインだと!?許さん!!」となる蛮族も一定数以上いるので、序盤から滅ぼされないようにさらに強固な「ガンジー・システム」を用意しましょう。
クリーチャーの中にはあなたの思想に賛同してくれる存在がいるので、味方につけましょう。そして彼らを守るために、彼らに修行の場と地位を与えましょう。
■ 思想の果てに!
あなたが「非暴力、不服従」を貫き、たとえ攻撃されそうになったときに『争いはやめたまえ』と言い、その場をやり過ごせたとしても、他のプレイヤー同士が争い、最後に残った1人は戦闘国家を築いています。そんな戦闘国家の独裁者にあなたの思想が踏みつぶされてしまっては、真の平和は訪れません。
あなたが額に手を当て、独裁者を許したとしてもそのゲームの勝者はあなたにはなりません。仲間を集めて周りのプレイヤー同士が争っているのを眺めているだけではだめなのです!あなたはその間に自分の思想の実現のために徳を積まなければならないのです!!
ではどうやって徳を積めばいいのか?それはたぶん聖なる場所?エンチャント?的なものをたくさん出して《セラの聖域》から大量の聖なるパワー的なのを出して何とかしましょう!!
なんかとりあえずありがたそうなエンチャントをたくさん出していれば、視覚的効果で「アイツはがんばっているな」と思われるはずです。がんばっている人の邪魔をするのは野暮だなと優しく見守ってくれるプレイヤーもきっと現れるはずです。
その間に聖なるパワー的なのを使って徳・カウンターを100個積めば、平和実現!これには「ガンジー」もビックリ!!このように戦わずして勝つ手段はちゃんと存在するので、争いがいかに無意味かを知らしめてやりましょう!!
あと、これだけはハッキリとわかっていることなのですが、全てのエンチャントを壊すカードを採用しているデッキはなかなかないので、エンチャントでデッキを固めておけば堅い!!もしも《質素な命令》や《全ては塵》を撃たれたとしても、《補充》でリカバリーすれば大丈夫!!
「ガンジー・システム」という概念武装!ありがたそうなエンチャントの羅列による成果主義への訴え!徳・カウンターによる平和実現!と三拍子そろったので、この概念を100枚の中に落とし込みましょう。
構築のポイントをまとめると、デッキの約1/3をありがたいエンチャントにして、アーティファクトは《石のような静寂》と《無のロッド》で封殺!!
入手困難な3大キング・オブ・ありがたエンチャントの1つである《Moat》を持っているプレイヤーはもちろん平和実現のためにこの100枚の中に入れてもらいたいですね。
ほかにも身内に対して強烈に刺さりそうなエンチャントはどんどん入れるといいでしょう。
また、ゲーム途中で聖なるパワーが出過ぎるため、《らせんの円錐》以外にも使い道がほしい!と思うプレイヤーもいるでしょう。そんなあなたには《嵐の獣群》をお勧めします。
……みなさんの言いたいこともわかります。攻撃して勝つ気満々じゃないか!と。
しかし、これは自然の淘汰であり天災なのです。大自然に対して人間は逆らえないように、同じようなベクトルで厄災 (各種エルドラージ) が訪れても、それは仕方がないことです。
大事なのは自分自身が「非暴力、不服従」を貫いていると思う気持ちです。大量のペガサス・トークンが他のプレイヤーを襲うときも、
「ペガサス様ペガサス様ペガサス様!!ペガサス様困ります!!おやめください!!!ペガサス様ダメです!!!!あーっ!!!あーペガサス様!!!!困ります!!ダメです困ります!!あーっ!!!あーっペガサス様!! 」
と、あくまで自然には逆らえなかったという態度を演出すれば大丈夫!ペガサスの部分を他の動物やエルドラージ、アバターにかえることで、ある程度は乗り切れることも忘れないでください。しかしペガサス・トークンには飛行が付いているので、《Moat》のようなカードと相性が良いことも覚えていてくれよな!
■ 「ガンジー・システム」
今回は偉大なる先人「ガンジー」の思想を統率者戦の戦略として活用するために白緑エンチャントレスデッキを例に説明しましたが、「ガンジー・システム」の真髄とはつまり、序盤はいかに自己への注目をそらし、そのうちにやりたいことをやって勝つかということなので、色に限らず「この概念をどう生かすか」に注力すれば、きっと新たな境地が拓けることでしょう。
それではおつカレーさまでした。
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