4回戦が終わったころ、デッキテクになりそうな面白いデッキはないかとプレイエリアを徘徊していると、一人の男の姿が目に留まった。
対戦結果を記したスリップを手にフィーチャーエリアから席を立ったばかりのその男は、一勝負の直後だというのに、なおも一見して並々ならぬ闘気を放っていたのだ。
ここではその男、mtg-jp公式のニコニコ生放送でもお馴染みの浅原 晃(東京)にデッキテクをお願いしてみることにしよう。
－－「ここまで4-0と快調な滑り出しですが、今日のデッキはどんなデッキですか？」
浅原「そんなことより、今日は運量がやばいね。このままトップ8入って日本代表までなれちゃいそうな勢い」
－－「え、運量？いや、デッキの話を……」
浅原「この間ヤソたちと麻雀を打ったとき、3人リーチをかわして流し満貫を決めたんだけど、それからというもの、もう運が爆発しててね。この運量だけで会場の全員を圧殺できそうだよ」
－－「物騒なこと言わないでください。ていうか真面目にもっとデッキ構築とかプレイングの話をしてくださいよ」
浅原「みんなデッキとかプレイの話が好きだけど、マジックで勝つには運量も重要だと思うんだよね。特に今自分がどれくらいの運を持っているのか把握しておくことは、自分の運にあったデッキ選択をできるようになるためにも、すごく大事だね」
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－－「運量によってデッキ選択まで変わるんですか？」
浅原「変わるね。土地が17～18枚しかないデッキを使うと、やっぱり土地1キープして2枚目の土地が引けるかどうかみたいなシチュエーションに頻繁に遭遇するし。その点、今日の俺は絶対強運なので余裕で引けましたけどね」
－－「ぜ、絶対強運？」
浅原「ヤソは相対強運なので俺とは相性が悪いね。あとやまけんとかは運量的には凡人なので、運の世界では一般人みたいなもの」
－－「極めると初手をキープした段階で『3』とか『4』とか言い出しそうな話ですね。ちなみに運量が少ない一般人はどうすればいいんでしょうか？」
浅原「」
？？？？デッキテクをとろうと思ったらなんだかよくわからない話に巻き込まれてしまったが、この後浅原は宣言通りに8-1でスイスラウンドを通過している。
浅原 晃、今日の運量……∞。
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