準々決勝: 玉田 遼一(大阪) vs. 布谷 航介(大阪)

晴れる屋

By Takeru Oonuki


 時刻も20時を過ぎ、頂点を目指し者も8名へと絞り込まれた。

 スイスラウンド1位の布谷が駆るはモダンにおける部族デッキの代表とも言うべきマーフォーク《広がりゆく海》《アトランティスの王》《真珠三叉矛の達人》のシナジーを駆使して急激な打点を押し込むことができるデッキだ。

 対するはスイスラウンド8位の玉田。その玉田が駆るはモダン界の王道ともいうべきジャンド。古くからあるモダンのフェアデッキで、多彩な除去とハンデスを搭載し《闇の腹心》でアドバンテージを稼ぎ、《タルモゴイフ》《漁る軟泥》など質の高いクリーチャーで戦う除去コントロール的な動きをするデッキである。

 彼の地ともいうべきこの東京の地で、神の悪戯なのか同郷対決の火蓋が切って落とされたのであった。



Game 1


 布谷の先手からゲームが始まる。布谷は《呪い捕らえ》からのスタートと、《霊気の薬瓶》がないのであればまずまずの立ち上がり。後手の玉田は《思考囲い》をプレイ、ジャンドにおいてハンデスからゲームをスタートできるのは悪くない滑り出しだ。

 布谷の手札には《変わり谷》が2枚と《呪い捕らえ》《真珠三叉矛の達人》《島》。玉田は《真珠三叉矛の達人》を落とし布谷のプランを崩す。

 さらに布谷が《メロウの騎兵》をプレイするも玉田の《稲妻》が突き刺さる。



玉田 遼一


 こうして布谷と玉田のクリーチャーと除去による消耗戦が始まり、ゲームが大きく動いたのは8ターン目。

 玉田の場には頼みの綱とも言うべき《漁る軟泥》のみ、布谷の場には《呪い捕らえ》《真珠三叉矛の達人》、そして《変わり谷》、カウンターが2つ乗った《霊気の薬瓶》と並ぶ。

 そして玉田のエンドステップに布谷が《漁る軟泥》《蒸気の絡みつき》をキャスト、返しのターンに布谷がコンバットステップ中に《アトランティスの王》を出し、ライフが残り少ない玉田はここで投了となった。


玉田 0-1 布谷



Game 2


 玉田の先手でゲームがスタート。2ターン目に玉田は《闇の腹心》を送り出し、これには布谷も苦い表情。そのまま返しのターン布谷は《四肢切断》《闇の腹心》にプレイ。

 4点支払ってのプレイに加え、マーフォークというデッキにとってクリーチャーを展開できずに対応を要求されるのは辛いところだ。



布谷 航介


 そしてクリーチャー同士による殴り合いとも言うべきタイトなダメージレースが行われ、7ターン目布谷は《波使い》をプレイ、布谷の場には《広がりゆく海》《潮流の先駆け》《呪い捕らえ》があり「信心」は5。よってエレメンタル・トークン5体が出現する。


波使い


 ジャンドというデッキの性質上、この《波使い》というクリーチャーは実に辛い。

 そして布谷が8ターン目に《アトランティスの王》《真珠三叉矛の達人》を一気にプレイすると、玉田の場には《漁る軟泥》《タルモゴイフ》のみ。加えて「島渡り」によってブロックできるのはエレメンタル・トークンのみ。

 ここで試合終了、同郷対決はマーフォークを駆る布谷が勝利した。


玉田 0-2 布谷


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