モダンデッキ案内 -ジャンド-

晴れる屋

By Kenta Harane


■ サンプルリスト



Tamada Ryouichi「ジャンド」
ワールド・マジック・カップ2016東京予選(トップ8)

2 《沼》
1 《森》
2 《草むした墓》
1 《血の墓所》
1 《踏み鳴らされる地》
4 《新緑の地下墓地》
3 《血染めのぬかるみ》
1 《樹木茂る山麓》
4 《黒割れの崖》
1 《銅線の地溝》
4 《怒り狂う山峡》

-土地 (24)-

4 《闇の腹心》
4 《タルモゴイフ》
3 《漁る軟泥》
2 《不屈の追跡者》

-クリーチャー (13)-
4 《稲妻》
4 《コジレックの審問》
3 《思考囲い》
4 《終止》
2 《突然の衰微》
2 《コラガンの命令》
4 《ヴェールのリリアナ》

-呪文 (23)-
4 《大爆発の魔道士》
2 《部族養い》
2 《古えの遺恨》
2 《大渦の脈動》
1 《渋面の溶岩使い》
1 《見栄え損ない》
1 《墓掘りの檻》
1 《虚無の呪文爆弾》
1 《予言のプリズム》

-サイドボード (15)-
hareruya




■ 基本的な動き

 ジャンドは黒赤緑の3色から構成されるビートダウンデッキです。

 黒の手札破壊に除去呪文、赤の火力に緑のクリーチャーと、各色の長所が組み合わさったグッドスタッフの構造をとっています。


思考囲い稲妻漁る軟泥


 モダンフォーマットにおけるジャンドは「フェアデッキの代表格」的存在です。

 《思考囲い》《コジレックの審問》と言った手札破壊呪文で安全確認の後、《闇の腹心》《タルモゴイフ》ら優秀なクリーチャーを展開、それらによるビートダウンを《突然の衰微》《ヴェールのリリアナ》のような除去呪文でバックアップします。


コジレックの審問タルモゴイフヴェールのリリアナ


 「1ターン目手札破壊、2ターン目《タルモゴイフ》、3ターン目《ヴェールのリリアナ》」はデッキの基本的な動きでありながらも、フェアデッキからコンボデッキまでモダンに存在する全てのデッキに勝ちうる強烈なアクションです。



■ TIPS


◆ 得意なマッチアップ/苦手なマッチアップ


 ジャンドは豊富な除去呪文を搭載したデッキであるため、それらが与えるインパクトの大きなデッキ相手は有利です。

 クリーチャーを主体としたコンボデッキである「感染」「Super Crazy Zoo」がそれに該当します。デッキのどの部分をドローした場合でも有効に使える可能性が高いため、分の良い相手です。

 また《突然の衰微》《コラガンの命令》《大渦の脈動》のおかげで他のデッキでは触りづらい種類のパーマネントにも対処しやすく、「《紅蓮術士の昇天》」デッキにも有利が付きます。

 上記デッキもそうですが、《ヴェールのリリアナ》は初速の遅いコンボデッキ全般に有効で、大きなプレッシャーになります。


突然の衰微コラガンの命令大渦の脈動


 一方で、そうした除去呪文による1 : 1交換が有効ではないデッキを苦手としています。

 《未練ある魂》など1枚で複数体のクリーチャーを展開するトークン系デッキや、除去呪文より低いマナコストで高速展開を行う「親和」や「バーン」のような相手は厳しい戦いを強いられます。

 その他、ジャンドは序盤の攻防に焦点を合わせたカード採択を行っている関係で、比較的早いターンから重い呪文で仕掛けてくるデッキに弱く、「トロン」や「スケープシフト」のようなデッキがとても苦手です。

 上記2デッキはキーカードが4マナ以上の呪文であるため《コジレックの審問》でも《突然の衰微》でも対処することができず、場に出た瞬間効果をおよぼすものばかりなので、不利が付きます。


部族養い古えの遺恨大爆発の魔道士


 こう書くと得意なデッキの数に対して苦手なデッキの多い印象を受けますが、それでも極端に不利なデッキというものは少なく、また色の性質上サイドボード後はどのデッキにも対応できる備えがあります。

 フェアデッキの代表格なだけあり、あらゆるデッキ相手と戦える太さが最大の利点と言えます。



◆ バリエーション


ゲトの裏切り者、カリタス台所の嫌がらせ屋紅蓮の達人チャンドラ



◆ 苦手なカード(代表例)


未練ある魂血染めの月強情なベイロス



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