八十岡翔太のBIG MAGIC Open Vol.7&プロツアー『異界月』レポート

八十岡 翔太



こんにちは八十岡です。7月末からイベントラッシュで少し間が空いてしまいました。

今回は【BIG MAGIC Open Vol.7】【プロツアー『異界月』】のレポートになります。よろしくお願いします。



BIG MAGIC Open Vol.7

貴重なプロツアー前のイベントということで参加。デッキはトップメタだと思われるバントカンパニーを使用。



八十岡 翔太「バントカンパニー」
BIG MAGIC OPEN Vol.7(Top4)

4《森》
3《平地》
2《島》
4《大草原の川》
3《梢の眺望》
4《進化する未開地》
3《ヤヴィマヤの沿岸》
2《伐採地の滝》

-土地 (25)-

4《無私の霊魂》
4《森の代言者》
3《首絞め》
2《薄暮見の徴募兵》
1《ヴリンの神童、ジェイス》
4《反射魔道士》
4《呪文捕らえ》
3《不屈の追跡者》
2《異端聖戦士、サリア》

-クリーチャー (27)-
4《ドロモカの命令》
4《集合した中隊》

-呪文 (8)-
3《次元の激高》
2《大天使アヴァシン》
2《石の宣告》
2《否認》
2《垂直落下》
1《ヴリンの神童、ジェイス》
1《首絞め》
1《巨森の予見者、ニッサ》
1《払拭》

-サイドボード (15)-
hareruya



新カードを試してみたかったのでいろいろ入れてみました。本当はメインにも《巨森の予見者、ニッサ》を1枚入れるつもりだったのですが、会場に着いたら1枚しか持ってきてなかったので諦めてサイドに1枚だけになりました。

結果はスイスラウンド8-1で抜けてからの準々決勝で勝ち、準決勝で負けてのTop4でした。負けたのはバントカンパニー同型に2回だけで、デッキパワーの高さを感じました。



プロツアー『異界月』開催前

まずは打倒バントカンパニーというところからスタート。ただバントカンパニーの壁は厚く、生半可なデッキでは勝てないというのが個人的な見解でした。

普通バントカンパニーのような中速のクリーチャーデッキは黒いコントロールデッキに弱いのが当然なのですが、《ヴリンの神童、ジェイス》《巨森の予見者、ニッサ》《不屈の追跡者》などのアドバンテージを取る生物が多いため、長引くとなぜかコントロール側が不利になっているという有様。


ヴリンの神童、ジェイス巨森の予見者、ニッサ不屈の追跡者


バントカンパニーに構成上有利をとれる可能性があるとすれば、バントカンパニーより速いデッキ(白単人間)か一撃必殺(《老いたる深海鬼》《コジレックの帰還》《約束された終末、エムラクール》など)があるデッキだと感じたので、【浅原さんがBIG MAGIC Open Vol.7で使っていた青緑ドレッジ】をもとに調整し、プロツアーに持っていくことにしました。



プロツアー『異界月』

すでに来季のプラチナ・レベルが確定し、世界選手権もほぼ確定しておりかかっているのはワールド・マジック・カップ2016の権利だけ、それも暫定1位という状況なのでいつもよりやる気が低い状態でした。というよりこういう状況のプロツアーで勝った試しがありません。とはいえ、出る以上は上を目指すだけです!


1stドラフト

今回のドラフトは緑以外の4色をやるというのが基本方針で、緑は基本レアからしか入らないと決めていました。しかも緑のレアはそこまで強いのがないため、《墓後家蜘蛛、イシュカナ》《爪の群れのウルリッチ》ならピックし、他なら流すと決めていました。ただ《エムラクールの福音者》だけはまだ迷っており、強い上にピックがしやすくなるので取ってもいいのかも?といった感じで、引くと迷いそうなので引きたくないなーといった感じでした。


墓後家蜘蛛、イシュカナ爪の群れのウルリッチエムラクールの福音者


卓につくとイーフロー(Eric Froehlich)やサミュエル・パーディー(Samuel Pardee)を始め、見知った顔しかいない卓でした。




そして運命の1パック目開封。《最後の望み、リリアナ》でも引かないかなーと思いながら見てみると《エムラクールの福音者》がこんにちは。


エムラクールの福音者


他の選択肢が《ソンバーワルドの雄鹿》しかなく、少し悩んでピックするもそこから緑の出が悪いのか上がやっているのか緑があまり回ってこなかったので、空いてそうな白赤に逃げることに。

そして2パック目を開けると強いカードが《直接射撃》しかないパックで、まだ緑に戻れるか悩むも下下あたりが緑をやっててもおかしくなく、上もやっていたら大変なことになるということで《猛々しい狼》をピック。そしたら4手目に《首絞め》、5手目に《直接射撃》と回ってきて悶絶。みんなも緑やりたくないんだね!


首絞め直接射撃


できたデッキがこちら。



八十岡 翔太「白赤」
プロツアー『異界月』 1st ドラフト

9 《平地》
8 《山》

-土地 (17)-

1 《厳格な巡邏官》
2 《ムーアランドの流れ者》
1 《ファルケンラスの肉裂き》
1 《シガルダ教の僧侶》
2 《猛々しい狼》
1 《鉄覆いの処刑者》
1 《稲妻織り》
1 《悪鬼を縛る者》
1 《鼓舞する隊長》
1 《信仰持ちの聖騎士》

-クリーチャー (12)-
1 《武器庫の開放》
1 《刺し込む光》
1 《恩寵借用》
1 《集団的抵抗》
1 《霊体の予備兵》
1 《灰と化す》
1 《グリフの加護》
2 《月皇の外套》
1 《揺るぎない信仰》
1 《忘れられていた家宝》

-呪文 (11)-
hareruya






かなり弱い1-2よりのデッキでしたが、初戦はもっと弱い白赤黒に勝ち、2戦目負け、3戦目はかなりの熱戦を制してなんとか2-1


スタンダード初日

デッキは青緑ドレッジと悩むも、いろいろあり青黒ゾンビドレッジを使用。リストは消失。


ラウンド 対戦デッキ 勝敗
Round 4緑白トークン
負け
Round 5緑白トークン
勝ち
Round 6青緑黒ドレッジ
負け
Round 7青緑黒ドレッジ
負け
Round 8青緑赤現出
勝ち



スタンダードは2-3でなんとか2日目へ。


2ndドラフト

ここで3-0をすればわんちゃんドラフトマスターも見える位置にいたので、ゴッドレア来ないかな~と期待を込めつつ1パック目を見るとまたしても《エムラクールの福音者》がこんにちは。


エムラクールの福音者


いったいどうなってんだ!って思いながら仕方がなくピック。ただ今回は緑の流れがよく、結構強そうな「緑黒」が完成。



八十岡 翔太「黒緑」
プロツアー『異界月』 2nd ドラフト

9 《沼》
8 《森》

-土地 (17)-

1 《節くれ木のドライアド》
1 《墓ネズミ》
1 《オリヴィアの竜騎兵》
1 《グール呼びの共犯者》
1 《嘆きのグール》
2 《血茨》
1 《エムラクールの福音者》
1 《スレイベンの異血種》
1 《荒原のカカシ》
2 《憑依された死体》
1 《辺境林の生存者》
1 《神出鬼没な拷問者》
1 《夜深の死体あさり》
1 《忌まわしい群れの存在》

-クリーチャー (16)-
1 《ウルヴェンワルド横断》
1 《過去との取り組み》
1 《狂気の一咬み》
1 《絞首》
2 《生命の危機》
1 《悪意の調合》

-呪文 (7)-
hareruya







ラウンド 勝敗
Round 9
負け
Round 10
負け
Round 11
勝ち



不運や不慮の事故が重なり1-2。デッキは結構自信があっただけに残念でした。

この時点で6敗になり、後は消化試合ですが追加のプロポイントのため続行。


スタンダード2日目


ラウンド 対戦デッキ 勝敗
Round 12緑黒
負け
Round 13緑黒
勝ち
Round 14???
負け



せっかくなので最後までやってもよかったのですが、最後のほうは集中力も切れていて、誘発忘れをしたりしたのでここでドロップ。

今回のプロツアーはデッキも弱かったですし、周りの持ち込んでくるデッキの予想も外れており(予想以上に《コジレックの帰還》が多かった)、反省点ばかりでした。

しかしながらワールド・マジック・カップの権利を争っていたたまちゃん(玉田遼一)となべ(渡辺雄也)も負け、最後に大逆転しそうだったあんちゃん(高橋優太)もオーウェン(Owen Turtenwald)に敗れたため、日本代表の権利を取ることができました。何気に初めての日本代表なのでがんばりたいと思います。

ではまた


ヤソ



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