2016年9月10日、101名で開催された日本レガシー選手権 2016 Summer トライアル。
この大会はベスト8に入ると明日に控える日本レガシー選手権の2byeを獲得できる。
参加する選手は本戦さながら真剣な面持ちでプレイしていた。
そんな中、一風変わったレシピを回す人物を見つけた。
一見普通のエルフのようなのだが、その中にかなり特徴的なカードを目の当たりにした。
《異界の進化》、《聖域の僧院長》、《鏡の精体》。
「エルフ」といえば強烈なシステムクリーチャーを利用していわゆるチェインコンボを狙うデッキで、《ガイアの揺籃の地》の強烈なマナ加速を利用して《垣間見る自然》と《ワイアウッドの共生虫》を利用したシナジーなどから《自然の秩序》からの《孔蹄のビヒモス》でフィニッシュを狙いにいくのが通常の戦略だ。
そのような先入観からか、「そのデッキ」は異彩を放っていた。
そこで、そんなデッキを巧みに操る人物である蔦本 北斗に話を聞いてみることにした。
――「今回はご協力いただきありがとうございます。まず《異界の進化》を採用した経緯についてお聞かせ願えますか?」
蔦本「まずエルフはとても青白奇跡が苦手なんです。それもあって《ガドック・ティーグ》を採用したいと考えたのですが、《ガドック・ティーグ》が戦場にいると《自然の秩序》と《緑の太陽の頂点》がプレイできないことが欠点でした、なので《自然の秩序》の代わりに《異界の進化》を採用しました」
――「《自然の秩序》は入ってなかったんですね、正直驚きです。次に他にも《聖域の僧院長》や《鏡の精体》などありましたが、こちらはどういった経緯で採用されたのですか?」
蔦本「これはまさに《異界の進化》のおかげで緑のクリーチャー縛りがなくなったので、状況に応じて持ってこれる選択肢が増えた結果、こういった調整になりました」
――「なるほど、《ガドック・ティーグ》を強く使いながらシルバーバレット戦略 (【※MTG Wiki】) も採れると!確かに理にかなってますね。ちなみにこれらのカードを採用できるデッキとしてデス&タックスやマーヴェリックという選択は考えなかったんですか?」
蔦本「はい、全く考えなかったです!(笑) 理由としてはエルフがもともとフェアデッキに強く、そのうえでコンボデッキに対する耐性をあげようという発想でもあったのでこの形になりましたね(笑)」
――「最後にですが、このデッキの魅力についてお願いします」
蔦本「《異界の進化》のおかげで今後いろんな調整も試せますし、新しいクリーチャーが出れば出るほどデッキの選択肢が増える可能性があることと、それでいてエルフの良さ(速さ)などを残しつつそれができることです!」
――「ご協力ありがとうございました!」
蔦本「ありがとうございました!」
明日に日本レガシー選手権を控えたうえで快くインタビューを引き受けてくださった彼に最大限の感謝を送ると共に、ぜひ明日の日本レガシー選手権でも健闘していただきたい。
2 《冠雪の森》 2 《Bayou》 1 《Savannah》 1 《寺院の庭》 1 《ドライアドの東屋》 4 《霧深い雨林》 3 《新緑の地下墓地》 1 《吹きさらしの荒野》 4 《ガイアの揺籃の地》 -土地 (19)- 4 《死儀礼のシャーマン》 4 《遺産のドルイド》 4 《イラクサの歩哨》 4 《ワイアウッドの共生虫》 3 《クウィリーオン・レインジャー》 1 《樺の知識のレインジャー》 4 《エルフの幻想家》 1 《ガドック・ティーグ》 1 《鏡の精体》 1 《再利用の賢者》 1 《聖域の僧院長》 1 《レンの地の群れ使い》 1 《孔蹄のビヒモス》 -クリーチャー (30)- |
4 《垣間見る自然》 4 《緑の太陽の頂点》 1 《輪作》 3 《異界の進化》 -呪文 (12)- |
3 《突然の衰微》 2 《思考囲い》 2 《陰謀団式療法》 1 《カラカス》 1 《ボジューカの沼》 1 《輪作》 1 《外科的摘出》 1 《クァーサルの群れ魔道士》 1 《漁る軟泥》 1 《イーオスのレインジャー》 1 《窒息》 -サイドボード (15)- |
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